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ジャンル別お気に入り小説 ~寝取られ系~

作家さん別のお気に入り紹介はちょっとおいておいて、
しばらくは、ジャンル別のお気に入り小説をご紹介しちゃいます

ということで、今回は、いわゆる「寝取られ系」作品です。
ちなみに「寝取られ」は、英語では Cuckold です。
文字通り、妻・婚約者・彼女などを他の男性(時には女性の時も有り)に寝取られちゃうって話ですけど、
これは、TS・TG系以外でも結構人気のあるジャンルみたいで、海外でも日本でもたくさんのサイトがあります。
ただ、サテン的には屈辱系女性化と寝取られが合体しないと萌えないので、そうなると日本では限られちゃうっていう感じでしょうか。
ご紹介した海外サイトの中には、かなりの数の cuckold 系の作品があります。

で、その話の多くは、ある代表的なパターンがあって、

「主人公が何らかの秘密を妻に隠し持っている。たとえば、女装趣味とか、それ系の本・PCサイトを見るのが好きだったり、浮気をしているとか・・・」
       ↓
「秘密が妻に露見し、軽蔑され、別れを切り出される」
       ↓
「主人公は何でもするから別れないでほしいと懇願」
       ↓
「相手の弱みを握った妻は、それならばと、主人公を女性化し、多くの場合、自分は他の男性を求める」
       ↓
「主人公は、多くの場合メイド扱いされ、妻とその愛人のために家事をこなし、性的にも奉仕させられる」
       ↓
「女性として生きることが余儀なくされ、その後は・・・ハッピーエンドか、ダークエンド・・・」
  
 っていう感じです。

このバターンの話、本当にたくさんあります。
fictionmaniaなどで、maid,cuckoldなどの語を頼りに検索してみると、すぐにヒットします。

で、サテン的にもこういう系の話、嫌いじゃないので最初の内は、結構探して読んでました。
まあ、パターンが決まっていて読みやすいってこともあるんですけど・・・。
でも、さすがに飽きます。って言うか、どの話だったかわからなくなるほど似ていますので、ここで紹介しようにも、記憶がおぼつかない。まあ、記憶に残らないってことはその程度なのかな~ってことで、今回はスルー。

そんなわけで紹介させて頂くのは、cuckold 系でも、その代表的なバターンとは少し外れた(でも本筋は、ずれてませんよ)もので、サテン的にはその屈辱感がたまらなかった作品です。
(そういえば、前に紹介させていただいたLeighさんの作品もパターン違いのcuckold系です。)

 Sissie Maid Cuckold さんという作家さんの作品です。
 ペンネームがもうそのものズバリの方なんで、わかりやすいんです(ちなみに、sissieは、スペルミスではありません。念のため。)が、cuckold系にこだわった作品を書かれています。ちなみに氏の作品はこちら
中でも、サテン的には 

①The Refresher Course
②The Refresher Course - Part II
③Patrick Looses His Manhood
④Patricia Learns to Serve
⑤It's Friday for Patricia

をお勧めします。ちなみに、①と②はシリーズ、③~⑤もシリーズです。
他の作品も一通り読みましたが、サテン的萌え作品はこの二つのシリーズです。
Sissieさんの作品に特徴は、セリフのやり取りの巧みさです。妻を寝取られ、女性化していく主人公が無理矢理言わされる屈辱的なセリフは、サテン的に萌え~の連続です。
特に③~⑤のシリーズの中で2回ほど出てくるのですが、調教師的な女性のディルドウでア○ルを犯される場面があります。その際、その女性が妻を寝取った黒人男性になりきり、主人公がその妻になりきってセリフを言わされます。主人公は妻を演じ、夫はsissyであり、本当の男ではないという内容の事を自ら口にすることになります。この場面はもう屈辱感のピークで最高の萌えポイントです。う~ん、思い出すだけで変な気分に・・・

うんうん、やっぱり寝取られ系はおもしろい^^
というわけで、次回も寝取られ系をご紹介しようと思います。
もし、こんなお話もあるぞ~という方いましたら、ご連絡いただければと。

ではでは・・・。


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ある性転者の告白 第18章-3

 つい3ヶ月前には、激しく愛し合い求め合った二人が、今は同性となって、しかも年下の結花を姉と呼ばなければならなくなったこと。そして、なにより男として、彼女に与えていた性的な喜びを、もはや与えることはできなくなり、その最後の望みを結花本人によって奪われたことが何層にも重なって私の心に渦巻いていました。
 私はリビングに渦巻く嘲笑の渦の中で、ただじっと下を俯きながら耐え続けるしかありませんでした。
 そんな私の様子を感じ取ったのか、結花が促すように口を開きました。
 「あら?奈緒美ちゃん、どうしたの? その先、忘れちゃったのかしら? お姉さん、せっかく教えてあげたのに、いけない子ね、奈緒美ちゃんは・・・ さ、早く続きを言いなさい。」
 そうです。実は私が黙っていたのは、その先に言うべき言葉をどうしても口にすることができなかったからなのです。
「いい加減にしなさいよ。お姉さん、ホントに怒るわよっ。」
 結花がせっつくように言いました。私は顔を上げ、田中の方に視線を送りました。
 田中は、それに応えるように静かに頷いて見せました。
 その表情はまるで苦境に立つ私を励ましてくれているかのようでした。
 私は意を決して口を開きました。
「でも、奈緒美が、こ、こうして本当の女の子になれたこと、一番感謝しなくちゃいけないのは・・・・パ・・・パパです。ねぇ、、パパ、奈緒美に・・・奈緒美に、その、お、お礼をさせて・・・・。お、お願い・・・パパ・・・。」
 その言葉を聞いて村井は大きく相好を崩しました。
「ほほう、奈緒美はどうやって、パパにお礼をしてくれるんだい? ええ?」
 それはすでに涼子たちと打ち合わせ済みであることが分かる、わざとらしい受け答えでした。
「あ、あの・・・奈緒美の・・・・お・・・女の子になった、しょ・・・・証拠を見てもらいたいの・・・・」
 私は、そう言うと、ピンクのワンピースのファスナーをゆっくりおろしていきました。
(は、恥ずかしい・・・恥ずかしい・・・聡さん、おねがい、助けて・・・)
 次の瞬間、パサっと音を立て、柔らかな素材のピンクのワンピースが足下に落ちました。
「ほほう・・・、どれどれ・・・近くで見てみるか・・・。」
 村井はわざとらしく言うと、右腕で胸を、そして左手で下半身を隠すように立ちつくしている私の方ににじり寄ってきました。
「だめじゃないか、奈緒美、手で隠しちゃ。パパに見てもらいたいんだろう? 本物の女の子になった証拠を。」
 村井はそう言うと、私の両手を力ずくで外しました。
 その瞬間、まるでブルンッと音を立てるかのように豊かな双乳が露わになりました。 体中に激しい羞恥心がわき上がり、次の言葉を続けることができなくなったのです。
 しかし、その空しい沈黙も涼子のせき立てるような咳払いが消し去りました。
「奈緒美、こ、こんな・・・オッパイ・・・オッパイになっちゃったの・・・それに・・・お尻も、こんな大きくて恥ずかしいくらい。ね、パパ、こ、こんな、奈緒美、き・・・嫌い?」
 私は、消え去るような小さな声で、指示された言葉を口にしました。
「ホントだね、すごいオッパイだ 奈緒美は・・・。もしかしたら、病気かもしれないよ。子供がこんな大きなオッパイになっちゃうなんて・・・。どれ、ちょっと、見てあげようね。へへへ・・・」
 村井は下卑た笑いを浮かべながら、私のHカップのバストに手を伸ばし、ゆさゆさと揺らすようにもてあそんだかと思うと、ブラジャーの隙間から強引に手を差し込み激しく揉みしだいたのです。
(いや、いや・・・お願い、助けて・・・)
 私はそう心の中でつぶやきながらも、口では涼子たちに指示された通りのセリフを言うしかなかったのです。
「ねぇ、パ、パパ・・・奈緒美ね、子供のくせに、こ、こんなオッパイになっちゃったの。それに、パパに触られると・・・・なんか、変な・・・き・・・気持ちになって来るの。」
「ほほう、それは、どんな気分なのかな? はっきり言ってごらん、奈緒美。」
 村井はそう言いながらも、手を止めることはなく、激しく乳房をまさぐると、時折、整形によって肥大化させられた乳首をねぶるように指先で弄んだのでした。
いつしかHカップのハーフカップブラは、ウエストまでずり下がっていました。
「あのね・・・あそこが、あそこが・・・なんか、ジュンってしてくるような・・・そんな、変な・・・気分なの・・・」
「ほほう、それは、いよいよ病気かもしれないなぁ・・・どれ、パパが見てあげよう。」
 村井はそう言うと、バストをもみしだく動作をいったん止めると、しゃがみ込んで、下半身に視線を集中させたのです。そして、隠そうとしている私の手を再びふりほどくと、ショーツ越しに指でなで上げたのです。
(だ、だめ、そこは、触っちゃ、だめ・・・聡さん、お願い助けて、お願い・・・)
 私は半開きになった目を田中の方に向けましたが、田中は真剣なまなざしで頷くだけでした。、それは私には無言の励ましに思えたのです。
 村井の指は、いっそう大胆な動きになっていきました。
「それにしても奈緒美は子供のくせに、こんなエッチな下着はいてるのか。いけない子だ・・・それに、ん? なんか、変だぞ、ここが濡れてきたんじゃないか? なんだ、子供のくせに感じてるのかい?」
 村井はわざとらしい口調で言うと、ショーツの両端を引き上げるように持ち上げ、細いステッチ部分を、私の『女の子の部分』に思い切り食い込ませていったのです。
(い、いたっ・・いたい・・・や、やめて・・・・)
 私は思わず、その部分から上ってくる痛みに苦悶の表情を浮かべました。
 しかし村井はその手を緩めることはせず、むしろその手に力を増していったのです。「んん? ほら、みんなにも、見てもらいなさい。奈緒美のパイパンのオマンコが濡れているのを。こんなスケスケの小さなパンツ履いて、みんなにも見てもらいたかったんだろうからな。ヘヘヘ・・・。ほら、どんどん、染み出してくるよ。奈緒美のオマンコがどんどん濡れてるのが、こんなにはっきりと見えるよ へへへ・・・」
(ああん・・・い、痛い・・・・ でも、何? この感覚・・・? なんか、変・・・・変な感じ・・・感じてるの? い、いや、だめ・・・そんな・・・)

 医師である小島によって新たに形成されたその部分はとても精巧で、しかも卵巣と子宮の移植と、陰核の皮膚の除去という手術まで施されたことで、あまりにも敏感な、いえ、敏感すぎるほどの女性器に仕上げられていたのです。
 ただ、その時の私は、そんな淫乱な身体に変えられているなどということは想像すらできませんでした。ですから、村井の陰湿な行為に身体が無意識に反応していることには、ただ信じられない思いだけでした。けれども、事実、私の『女の子の部分』は、徐々に反応を示し、愛液が溢れ出すほどになっていたのです。
 私は、村井の行為に本能的な反応を示していることを隠そうと、口をきっと結び、今にもこぼれ出そうな声を抑えようとしました。そして、少女のようなあどけない顔を何度も何度も左右に振ったのです。
「どうしたんだ? 感じてるのかな? 奈緒美は? どうなんだ? 感じてるんなら、そう言ってごらん? せっかくそんな可愛い声になったんだから ヘヘヘ・・」
 村井はそう言うと、持ち上げていたショーツを一気に膝の下まで引き下げ、露わになった私のその部分を指で撫でさすり始めたのです。
 その瞬間でした。全身にこれまで経験したこともないような電流が走ると、瞑っていた瞳の奥にぼんやりとした光が見え、、同時にクラクラするほどの快感が走ってきたのです。
「あ、ああん・・・ だ、だめ・・・奈緒美、か、感じちゃう・・・・ああん・・・あああんんん・・・」
 私はそれまで必死に抑えていた快感の高ぶりに抗うこともできず、まるで本能から出てくるような、甲高いあえぎ声が出てしまったのです。
 その反応に気をよくしたのか、村井の指は大胆にも、私のその部分に徐々に飲み込まれていったのです。
「ダ、ダメ・・・ゆ・・指を・・・入れちゃ・・・・ あああん・・・ダ、ダメェ 感じる・・・ 奈緒美、感じちゃうぅ・・・・」
 私にはもはや、、周りの視線も気にする余裕もなくなっていましたが、それでも心のどこかでは、憎むべき村井の手によるそんな屈辱的な行為に対して必死に抗おうとする自分がいました。。
(だめ、だめよ。こんなことで、感じちゃうなんて・・・でも、でも・・・)

 確かにこれまでも、目の前にいる村井たちの性を満足させるために相手をしたことはありました。しかし、それはあくまで、脅迫された上でのことです。それなのに今は自分から進んで、その行為を受け入れたいという気持ちになってきているのです。
 私はそんな自分を否定しようと必死でした。『女の子の部分』をまさぐる村井の手を振り払おうとしました。
 その時です。明らかに涼子のものと思われる、乾いた咳払いが耳に入ってきたのです。うっすらと瞳を開き、そちらに視線を向けると、そこには厳しい顔つきをした涼子の姿が見えました。と同時にリビングに向かう前に、最後に涼子から言われた言葉が私の脳裏に浮かんできました。
「いい? 村井ちゃんには奈緒美ちゃんの新しくできた女の子の部分をよく見てもらうのよ。決して、逆らっちゃだめ。女の子にしてもらったお礼なんだからね。きっとイヤらしく触りまくってくるでしょうけど、ガマンするのよ。でも、どうしてもガマンできなくなったら・・・フフフ、分かるわよね。ヌイてあげればいいの。せいぜい可愛く、おねだりしてオクチっでヌイてあげなさい。そうそう、せっかくそんな大きなオッパイになったんだから、それもちゃんと使わなくちゃね。やり方は教えてあげるからね。フフ・・・。ああ、そうそう、女の子になったからって、本当のエッチはしちゃダメよ。そうしないと危ないんだからね。いいわね。」
 その時、私には涼子がなぜ、それほどまでに『そうしないと危ないから』という言葉を強調したのかピンときませんでした。恐らく術後日が浅いので、私の身体を思って忠告してくれたのだと勝手に解釈していました。もちろん、『女の子の部分』で、男の性を受け止めるなどということは、背筋も凍るほどの思いだったので、涼子の忠告に深い思いを巡らすことなく黙って頷いたのでした。
 けれどもそれは全くの独りよがりでした。涼子には私の身体を気遣う優しさなど欠片も持ち合わせていなかったのです。


ある性転者の告白 第18章-2

 セリフの暗記が終わり、私は涼子と結花に従って、村井たちの待つリビングに向かいました。
「皆さ~ん、お待たせしましたぁ・・・。」
 涼子の浮かれた声がリビングに響きました。
「おお、こりゃいいや。なんかロリコン趣味って感じでな ハハハ」
 村井が私を見るなり目尻を下げて言いました。
「それに、子供っぽい顔してるけど、オッパイ、すげえ、でけえや。ねぇ、兄貴 ヘヘヘ」
 本城が村井に向かって言います。
 私は恥ずかしさのあまり俯いてしまいましたが、その後ろで田中の真剣な視線だけは感じることができたのです。それはまるで二人だけの無言の合図のようでした。
(ああ、聡さん、信じていいのね。聡さんだけは違うって。ね、お願い。いつか、いつか、奈緒美をここから連れ出して・・・)
 私は田中に視線を送りながら心の中で念じました。
 田中はそんな私の思いに応えるかのように小さく頷いて見せました。
 それは、まるで、
(わかってる。俺を信じて待ってろ。助け出してやるから、心配するな。)
と言っているように思えたのです。
 私は、
(うん、信じる。だから、この人たちの辱めも黙って耐えるから・・・お願い・・・嘘つかないでね。)
と強く念じたのです。

「皆さん、奈緒美ちゃんから、生まれ変わった記念に皆さんにご挨拶があるんですって。ね、奈緒美ちゃん。」
 涼子はそう言うと、私の背中を軽く押し一歩前に出させると、結花と共にソファに座りました。
 私は一つ深く息をしてから、深々と頭を下げ、覚え込まされた屈辱的なセリフを口にしたのです。
「み・・・皆さんのおかげで・・・こうして顔も身体もホントの・・・お・・・女の子になることができました。奈緒美の夢を叶えてくださった皆さんに、心から感謝いたします。でも、奈緒美は女の子になったばかりで、まだ、何も知りません。ですから、これからも、皆さんにいろいろなこと教えてもらわなくちゃいけません。そ・・・それで・・・奈緒美、お願いがあるんです。これからは、このお屋敷の一番小さな・・・む、娘として育てていただきたいんです。お願い・・・します・・・」
 私がやっとの思いでセリフを言うと、涼子は村井に向かって言いました。
「ね、村井ちゃん、こんな可愛い子が頼んでるんだもの。いいでしょ?そうしましょうよ。」
 村井は少し考えるようなそぶりを見せた後、口元に笑みを浮かべて言ったのです。
「ああ、いいよ。わかった。奈緒美はこれからは、このうちの娘だ。なあ、涼子。」
「よかったわね、奈緒美ちゃん・・・でも、まだご挨拶が残ってるでしょ?、続けて・・・。」
 私は涼子の声に促されるように口を開きました。
「う、うれしいです。ありがとうごさいます。奈緒美、ホントに感激です。それじゃ、これから、村井お兄様のことは、パ、パパってお呼びします。それから、涼子お姉様のことは、マ、ママって・・・お呼びします。いいでしょ?パパ、ママ・・・。」
 私の呼びかけに村井も涼子も、ほくそ笑みながら頷きました。
 私は高まる羞恥心に抗うかのように、大きく首を振ってさらに言葉を続けました。
「お兄様と、お姉様がいなくなって、奈緒美、寂しいけど、新しいお兄様とお姉様ができたんで大丈夫です。奈緒美の新しいお兄様は、充お兄様と・・・聡お兄様です。それと、結花お姉様・・・」
 私は田中の名前だけは意図的に強い口調で言い、田中の方を見つめました。田中は、それを感じ取ったのでしょう。小さく頷いてそっと微笑みを返してきました。
 私は田中のその表情に、かすかな希望の光を感じて、その後の屈辱的なセリフを続ける勇気が沸いてきたのです。
「ゆ、結花お姉様には、奈緒美・・・ホントに・・・心から、感謝しています。だって、奈緒美の・・・オ・・・オチンチンを、取ってくれた恩人ですもの。そのおかげで、の、望み通り本物の女の子になれたんですもの・・・それに、奈緒美が・・・い、今まで騙していたのに、それを許してくれて、ホントのお姉様になってくれるなんて・・・こ、これからも、新米女の子の奈緒美にいろいろ・・・お、教えてくださいね。」
「わかったわ。ホントは年下なのに、お姉様っていうのはおかしいけど、今の奈緒美ちゃんは中学生くらいにしか見えないものね。だから、奈緒美ちゃんのお姉さんになってあげるわ。フフフ・・・」
 私のセリフに応えるかのように、結花が冷たい微笑みを見せながらそう言いました。
 

ある性転者の告白 第18章-1

 田中が部屋を出て行った後、私は一人バスルームに向かい、全身を映す鏡の前に立ちました。そしてゆっくりと淡いピンクのパジャマを脱ぎました。
 鏡の前にはグロテスクなまでに巨大化した双乳がブルンブルンと音を立てるかのように揺れています。私は思わず両手で胸を隠そうとしました。しかし、そのポーズはかえって巨乳を強調してしまいます。両腕に余るほどの大きな柔肉が余計に盛り上がってしまうからです。
 私は鏡の前から逃げ出すようにシャワールームに入りハンドルを回しました。頭の上から暖かい温水が勢いよく降り注ぎます。私は右手を恐る恐る下半身に伸ばしました。すべすべしたウエストを滑り、やがて、あの本物と寸分違わぬ女性器に達しました。指先に包皮除去まで施した陰核の感触が感じられます。
(ああ、これ、これが本物のクリトリス・・・、女の子の一番敏感な部分。やっぱり、奈緒美は女の子、本当の女の子になったのよ。)
 私はこみ上げる涙と抗いながら、心の中でそう念じたのでした。
 それと同時に、敏感に改造されたその部分から全身に得体の知れない電流が走っていくのを感じたのです。
「ああん・・・な、なに、こ、この感覚・・・、いや、いやあ、だ、だめ・・・」
 それは明らかに女性としての性感覚だったのでしょう。男としては味あうことのできない感覚を知って、私はよりいっそう女として生きるしかないんだと実感したのです。
 私はかろうじて残っていたわずかな理性の働きで、その快感を貪ろうとする本能を抑え、シャワールームから出ると、指示された着替えの準備に取りかかりました。
 
 ピンク色のルージュは少女と見まごう容貌を美しく引き立たせるものでした。髪の毛はこの3ヶ月間ですっかり伸び、もはやウィッグの必要はありません。
 私は涼子が置いていった服を手に取りました。純白の上下のブラとショーツが、少女らしい雰囲気にマッチしていると思いましたが、目を近づけて見るとそんな清純なイメージとはかけ離れたものでした。
 ブラは、Hカップの爆乳を半分ほどしか隠さないハーフカップで、しかも全体が透けています。そしておとなしめのショーツだと思っていたものは、陰部の部分が透けていて大胆にカットされた、Iフロントと言われるような過激なデザインだったのです。私は思わず着替えの手を止めましたが、すぐに田中と誓った言葉が頭の中によみがえってきます。
(そう、彼らのご機嫌をとらなくちゃ・・・言われたとおりにしなくちゃだめ・・・)
 私は心に言い聞かせ大きくため息をつくと、ブラジャーのストラップに腕を通しました。
 ブルルンっという揺れと同時にたわわな重量感が肩にのしかかってきます。
 次に純白のハイレグショーツに脚を通しました。引き上げてみると、やはり直視できないほど羞恥心をあおるデザインでした。手術のためにすっかりそり上げられたために全く陰毛のなくなった女性自身がはっきりと透けて見えるのです。しかも細いステッチ部分は、女性器の柔肉が両側から盛り上がるように被さっているのです。
 私は思わずその部分を手で隠し、しゃがみ込んでしまいました。もちろん誰かにみられていたわけではありませんが本能的に取った行動でした。
 けれども、私には躊躇っている時間はありませんでした。これ以上、彼らを待たせることができないことは分かっていました。
 私は気を取り直して着替えを続けました。ベッドに置かれたピンク色のワンピースを取り上げ、自分でも直視できないほど恥ずかしい下着姿を一刻も早く隠すように袖を通していきました。
(ああ、なんて、格好なの? これ・・・)
 着替えを終えた私は全身を鏡に映してみました。そこには、まるで少女服のようにフリルがふんだんにあしらわれ、丈も極端に短いワンピースに身を包んだ、一人の美少女が立っていました。確かに、いたいけな少女の容貌にはその服装はとても似合ってはいましたが、実際にそれを着ているのは、二十四歳の、しかも戸籍上はれっきとした男性ある私自身なのです。私は顔から火が出るほどの羞恥心に襲われました。
(こんな姿で、あの人たちの前に出るなんて・・・)
 私の心に消えかけていた「逃亡」の二文字が一瞬浮かびましたが、実行することはできません。あの田中の言葉が何度も何度もわき上がってくるからです。
 私は最後にピンクのカチューシャを付けると、大きく深呼吸をし、それから思い切ったようにベルを押しました。
 しばらくしてベルに応えて部屋に入ってきたのは、涼子と結花の二人でした。
「あら、まあ、可愛いわぁー、ホント中学生の美少女って、感じじゃない・・・。」
 涼子がそう言うと、結花も頷きながら言葉を返しました。
「ホントね。これがあの直樹さんだったなんて信じられないわ。あ、ごめんなさい。奈緒美ちゃんになったんだったわね。フフフ・・・。それにしても可愛いわ、ホントに・・・ まるでグラビアのアイドルみたい。」
「うーん、やっぱり、この顔にはルージュだけのほうが自然で似合うわね。睫はパーマをかけてあるから、ビューラーもマスカラもいらないし・・・。でも、またあの男たちの趣味でどんなメイクさせられるかわからないけどね。フフフ・・・」
 涼子が意味ありげな笑いを込めて言いました。  
 私は今となっては自分より長身になった二人の女性に囲まれて、まるで小さく埋もれているかのような錯覚を覚え、惨めさと屈辱感に苛まれたのでした。
 涼子と結花は何度も私をなめ回すように見つめては、ああでもない、こうでもないと一通りの批評を加えました。そしてその『品評会』が済むと、一枚の紙片を差し出しました。そこには私が彼らの前で口にしなければならないセリフが書かれていました。 
 その内容がどんなに恥辱的なものであるかは一読してすぐに分かりましたが、たとえどんなことでも拒否してはいけないと心に誓っていた私は、必死の思いで覚え込んだのです。
 

サテン的海外小説を読む際の必需品

海外小説のお勧めなんて話をしていると、
サテンは、きっと相当な英語力を持っているんだろうという、とんでもない誤解が生まれているかも
しれないので、今回はその辺のお話を。

サテンの英語力は、う~ん、可もなく不可もなく、どうということもないレベルです。
大学も別に英語専門だったわけでもないし・・・。

じゃ、どうやって読んでいるのかってことですが、これには必需品があります
って、たいしたものじゃありませんけど。

①まずは、翻訳ソフト・・・っても、わざわざ購入する必要はないと思います。
 ちなみに、サテンはグーグルの物を使っていますが、十分です。
②電子辞書(主に単語を引くので、電子辞書の方が便利です。)

で、最後にこれこそってやつを一つ。
それは、Urban Dictionary っていう海外サイトです。
ここは、俗語や新しい表現、それに単語に隠された侮蔑的・差別的な意味(屈辱系では必須ですから)
などを調べるのに最適なんです。もうここで単語調べてる段階で萌え~なんてこともしばしば^^

サテンは、この3つで海外小説読んでます。
ちなみに、翻訳ソフトですけど、全文訳とかはしない方がいいと思います。
なんせ、作家さんも基本的にアマチュアですから、スペルミス・文法ミスなどがある(これ、案外多いです)し、
ビジネス文書ではないので、きれいな全文訳は不可能です。
不自然な日本語読んでると、途中で「萌え~」が、「冷え~」になることもありますから・・・。
ですから、サテン的には、単語・熟語を即座に調べる時だけに使います。

そうそう、これも大事なことなんですが、小説の翻訳をするわけではないので、
あまり細かいことには、こだわらずに筋を取っていくことが重要です。
で、自分好みの「萌えポイント」に来たら、じっくり丁寧に・・・というのがサテン的読み方のすすめです。
慣れてくると、どのへんに「萌えポイント」が来るか、勘も働くようになってきますよ。





 

お気に入り作家さんのご紹介 その1

本日は、サテン的「お気に入り作家さんのご紹介 その1」ということで、おつき合いください^^

その1ということで、どなたから始めるのが良いかな~と悩んだあげく、
(何しろ、好きな作家さんは数え上げたらキリがないので・・・)

Leigh DeSanta Fe さんから。
もう知ってるよ~という声も聞こえてきそうですが、そこはちょっとご辛抱いただいて。

Leigh さんと言えば、
A Making of Sabrina Turner " が有名ですが、他にも名作がたくさんあります。
サテン的には萌え度Aクラスの作家さんの一人です。
ちなみに、”A Making of Sabrina Turner " のあらすじは、Symats' さんのサイトでも
取り上げられていますので、ご興味あればご参照ください。とてもよくまとまってますよ。

で、今回サテンがお勧めしたいのはLeighさんの作品の中でも、
① " Nicole "
② " The Three Faces of Paul"
③ " Sharon "
 の3作品をお薦めしたいと思います。いずれもFictionmania に掲載されてます。

ちなみに全作品ともいわゆる Cuckold(寝取られ)ものなんですが、
妻を寝取られた夫が、妻とその愛人の手によって女性化させられ、最終的に二人の性奴隷となる・・・・
みたいなよくあるパターンではなく(そういうのもサテン的には十分萌えなんですが・・・)
あまり直接的な性描写もありません。それと、②は寝取られもの言っても、妻の相手は女性ですので、
ご注意を^^
Leighさんの作品に共通しているのは、女性化の過程がとても丁寧で、服装やメイク、セリフや主人公の心理状態などの描写も生き生きとしていて、もうフェチ心刺激されまくり~なんです。

女性化の手段(結構、これ重要でしょ?)としては、
①は強制的にSissy School系の施設に送りこまれて。
②は女医による催眠術で。(本当はあまり催眠術系は好きではないんですが、この作品は特別)
③はある施設で強制的に女性化させられて。
っていう感じです。

で、主人公のゆく末ですが、
①は、エリート社員からは巨乳シーメールになり、社内でシーメールとして秘密のお仕事・・・。
②は、催眠術がかけられたままで、身体はまったく手が付けられません。
 つまり、外見はCross Dresser ってことですね。でも、その描写が萌えなんですよ^^
③は、所有していた会社を奪われ(妻と恋人に)、主人公は巨乳のシーメールとして、
 元の会社の男性トイレで取締役専門の秘密のお仕事を担当・・・
っていう感じです。

あまり書くとネタバレしてしまうので、このくらいにしますが、
Leigh さんの作品はどれも屈辱系の要素が充ち満ちていて、それにハッピーエンドではないのが素敵(笑)

ご興味があれば、ぜひ読んでみてください。


ある性転者の告白 第17章

 いつの間にか眠りに落ちていた私が、ぼんやりと目を開けると枕元に涼子と田中が立っているのがわかりました。
「さあ、今日から奈緒美ちゃんの新たな人生の始まりね。よかったわね。生まれかわって。フフフ・・・」
 涼子が優しげな口調で言いました。
 私は一瞬口を開きかけましたが、言葉を飲み込みました。声を出せば、あの少女のような恥ずかしい高い声が出てしまうことを思い出し自制したのです。
「じゃ、シャワーでも浴びてさっぱりしなさい。新しい人生の誕生日なんだからね。ああ、そうそう、今日はお化粧はピンクの口紅だけでいいわ。その方が少女っぽくていいもの。今の奈緒美ちゃんにはその方が似合うし・・・ネ。それからお洋服はこれね。これに着替えておいてね。」
 涼子はそう言うと部屋を出ていきました。
 私は言われるまま、パジャマ姿で脱衣所に向かいました。鏡には可愛らしい美少女の顔がこちらを向いています。しかも以前には自分の顔全体を映し出すことのできた鏡が背伸びをしないと映し切れなくなっているのに気づきました。私の身長が明らかに低くっている証でした。私は全身の力が抜けたような絶望感に襲われたのでした。
(いっそのこと、死んでしまおう。うん、そうだ、死んでしまった方が・・・。)
 私は衝動的に自殺への思いが強まっていきました。
 身の回りに何か刃物がないかと探しましたが、何も見つかりません。
 次に舌を大きく突き出し、思い切り強く噛み切ろうしました。けれどもそれも叶いません。舌からはうっすらと血がにじむだけで、それ以上はどうしても思い切りがつかないのです。
(ああ、なんてことだ・・・死ぬことも・・・できないのか・・・・」
 私は無力感に襲われ、その場に泣き崩れてしまいました。
 とその時です。私の背後でドアの開く音が聞こえ人の気配を感じました。
 私はとっさに振り返りました。そこには無言のまま立っている田中の姿ありました。、思わず身を固くした私に近づくと、田中は以前よりずっと小さくなった私をそっと抱きしめるようにして言ったのです。
「いいか。やけ起こしちゃだめだぜ。いつか俺がここからお前を助け出してやるからな。それまで辛抱しろ。」
 私にはその言葉があまりにも意外だったので、抵抗しようとしていた腕から力が抜けていきました。
「な、なんで、そんなこと・・・。」
 私の怪訝そうな顔つきを見て、田中はうっすらと笑みを浮かべながら言いました。
「俺はな、お前が最初に女の格好した時から、本気で好きになっちゃったんだ。兄貴や充の手前、そういうそぶりは見せなかったけどな・・・。お前がこうして、本当の女になったんだったら、俺も本気でお前を好きになることができる。俺はお前のこと、本当の女だと思ってる。あいつらとは違うぜ。いいか、だから辛抱して、チャンスが来るまでは、あいつらのいいなりになってやれ。そうすれば、きっと俺が助け出してやる。」
 田中の言葉は真剣そのものでしたが、もちろんすぐに信じることなどできるはずはありません。彼らの言葉によって何度も騙されてきたからです。
 けれども、今までのように涼子や村井によって言われたものではなく、普段は殆ど口を聞くことのない田中の口をついて出たことに、言いようもない説得力があり、同時に頼もしくさえ思えたのです。いえ、この絶望感から死を選ぼうとさえ思っていた自分には、正にわらにもすがる思いだったのかもしれません。
「ほ、本当か? 本当に助けてくれるのか?」
 私の口からは無意識の内に、高い声には似合わない男言葉がついて出ました。
「ああ、本当だ。だけどな、言っておくけど俺はお前を女として愛してるんだ。だから、そういう言葉は絶対に使うな。あいつらにバレたら、ここから素っ裸でたたき出されるぞ。そうなったら、俺にはどうすることもできねぇ。いいか、お前は女なんだ。自分は女だってことをいつも心の中で念じていろ。そして、せいぜいあいつらを油断させるために、ご機嫌をとることだ。チャンスはきっと来るからな。」
 田中は意外なほど饒舌に説明を続けました。私はいつもとは違うその様子に彼の真剣さを感じ取って、疑う気持ちが少しずつ消えていきました。それに田中の言う、「バレたら素っ裸でたたき出される」という言葉が、村井たちなら本当にやりかねないことのように思われたのです。もしもこんな変わり果てた姿で全裸のまま、たたき出されたならどんな悲惨な目に遭うか、考えるだけで恐ろしくなります。私には生きるための唯一の拠り所として、この田中の言葉を信じる他はなかったのです。
「いいか。お前は女になったんだ。もう、絶対に男に戻ることはできない。だったら、女としての幸せを掴むんだ。お前を本当に愛してくれる男と一緒になってな。」
 確かに田中の言うように、私にはもはや男に戻る術は残されてはいないのです。そして死ぬ勇気さえ持てないなら、一人の女性として幸せに生きることしかありません。(私は女。女として生きるしかないの。もうそれしか生きる道はないのよ。)
 私は涙で目の前がおぼろげになりながらも、自らの心に言い聞かせたのです。
 するとどういうわけか、しばらく抱かなかった、女性の感情が再び呼び起こされてきたのです。恐らく長期的に体中を流れ続ける女性ホルモンによって、私の心はすっかり女性化していたのでしょう。病院での催眠療法により一時的に回復していた男としての意識がどんどん消え去っていくのがわかりました。
 私は無意識の内に、抱きしめる田中の背中に自らの細くなった腕を回していたのです。
「わ、わかったわ。聡さん・・・。奈緒美、もう、絶対に男の心には戻らないわ。それに、あの人たちの言うことも聞く。だから、お願い。奈緒美を助けて。お願い。聡さん。」
 私は田中のたくましい胸に顔を埋めながら囁くように言いました。それは、田中への哀願であると同時に、逞しい男性に頼る以外に生きることのできない、弱い女性になってしまった運命を自らに言い聞かせるための決意の言葉だったのかもしれません。


ある性転者の告白 第16章

 約半月もの長期入院の後、私は完全に生まれ変わった姿で、忌まわしい屋敷に戻ったのです。入院した時とは変わって、かつての恋人だった結花も加わって・・・・。
 病室を出て病院の長い廊下を歩いていた時、私は改めて自分の身長が十二センチも低くなったことを実感しました。入院時に通った時とは周囲の光景が違って見えるのです。それにそばにいる涼子と結花に向ける視線は、自然と見上げる角度に変わっていたのです。私は残酷な現実に、悲しさと悔しさを隠すことができませんでした。
 けれどもその時、そんな感傷的な思いを打ち消すかのような出来事が私の身体に起こったのです。病室を出たときに感じた、下腹部のかすかな違和感は、廊下の中程まで達したとき鈍い痛みとなって襲ってきたのです。私は退院の手続きを行っている涼子たちに黙って近くのトイレに駆け込んだのです。もちろん、女子トイレにです。
 私にはもはや女子トイレに入ることはごく自然なことになっていました。それは三ヶ月前に屋敷に足を踏み入れた日から習慣になっていたからです。それに去勢手術を受けてからは、私自身男子トイレで立って用を足すことを避けるようになっていました。と言うのも立って用を足す姿勢を取ると、いやがおうにも矮小化したペニスを指先でつまむときの惨めさを味わなければならなかったからです。そのために、いつしか洋式の便座に腰掛け、用を足すようになっていたのです。
 ただそれでも、手術後全身の拘束具が外され、初めて自らの足で女子トイレに行き、洋式便座に腰掛けたときのショックは今も決して忘れることはできません。
 手術前には、たとえ矮小化しているとはいえ男としての証であるペニスが残っていて、それがかすかな希望の光にもなっていたのですが、そこに現れたのは精巧に仕上げられた女性器そのものだったのです。私は思わず両の瞳を堅くつぶり、襲いくる尿意に抗いました。その変わり果てたその部分から放出される光景を目にしたくなかったからです。 しかし次の瞬間、限界に達した尿意は堰を切ったように放出を始めたのです。私は女性は男性よりもトイレが近く、尿意も我慢しづらいというこという話を思い出しました。私はその「トイレが近い」存在になってしまったのです。
 私はうっすらと目を開け、便器に打ちつけられる奔流に視線を向けました。放出される尿の流れは今までの直線ではなく、複数の迸りになって広がっていました。私は本当に自分の身体が女になったのを実感させられて、その惨めさに思わず大声を上げて泣き出したのでした。
 そしてその屈辱感から逃れるために、できるだけ水分の摂取を避け、尿意が襲ってくるのを抑えようとしましたが、そんなことは全く無駄な抵抗でした。どんなに水分を取らなくても、日に数回はどうしても避けることはできませんでしたから。
 
 私は徐々に激しさを増した鈍い痛みに襲われながら、パジャマの下とショーツを膝下まで下げると便座に腰掛けました。とその瞬間便器の透明な水に、小さな赤い点が落ちたのが見えました。
(え? なんだ? これ・・・? もしかして・・・血?)
 私は背筋が凍る思いがしました。そして自分の身に何が起こっているかを確かめるために、そっと自らの新しい『女の部分』に指先を触れてみました。ヌルっとしたなま暖かい感触が指先から全身に走りました。
(血だ・・・やぱり・・・)
 指先には明らかに赤い血が付いていたのです。
(どうしたって言うんだ? もしかして・・・これは、生理・・・?)
 私はあまりの衝撃に身体が凍りつきそうでした。しかし同時にそれを大きく否定する自分がいました。
(そんなはずはないじゃないか。だって、生理は・・・)
 そうです。いくら巧妙な技術で作り上げた女性器を持ったとしても、生理を迎えるためには子宮や卵巣といった完全な女性器官が必要だということは、男の私でもわかっています。
 まさかその時自分の身体に本物の女性器官が移植され、本当の「生理」を迎えていたなどということは、想像もしていませんでした。
(そうだ、そうに決まっている。生理のはずがない。これは手術後の出血だ。そうに決まってる。)
 私は自分に言い聞かせ、再びパジャマを上げると受付に戻りました。もちろん、その間も鈍い腹痛は断続的に続いています。
 
 受付に戻ると涼子たちは退院の手続きを済ませ、私が戻ってくるのを待っていました。私は涼子に近づき、どうやら手術後の影響で出血があり、そのために腹痛がするので、少し休ませて欲しいと告げました。涼子も、それなら少し休んでからにしましょうと言ったのです。ただ、その時の涼子の口元には、何かを悟ったかのような冷たい笑みが浮かんでいて、同時に結花に意味ありげな視線を送っていたのに気づきました。
 幸い腹痛は三十分もすると収まりました。私は念のためもう一度トイレに行きその部分を確かめました。出血は完全に収まっていて、ショーツのステッチ部分の赤い染みもかすかなものでした。私はホッと胸をなで下ろしました。生理などという現象はあり得ないと思っていた私には、それは手術の失敗という恐怖が晴れたことへの安堵感でした。 けれど、それは生理以外の何物でもなかったのです。ただ手術後間もないこともあって、移植された子宮と卵巣の働きがまだ不十分であったため、ごく少量の出血で終わっただけのことだったのです。
 そんなことを知るよしもないまま、村井の運転する車で屋敷へと戻り、部屋に通された私は倒れ込むようにベッドに入りました。とにかく目を瞑り眠ろうと思ったのです。けれども眠ることなどできません。
 私は何度も寝返りを打ち眠ろうと努めました。けれども、そうすればするほど身体的な変化に改めて気づかされ、頭の中に恐怖と不安が渦巻き、目が冴えてしまうのです。特に、仰向けになり胸に手を置いた時に感じる、とても自分のものとは思えないような巨大な乳房の波打つような動きと、その重量感に息苦しささえ感じるのです。私の瞑ったまぶたの端からは幾筋もの涙が伝って落ちるのがわかりました。

海外小説のおもしろさ

今回は、サテン的海外小説の楽しみ方をちょっとばかり紹介させていただこうかな~と。
他にも、こういう楽しみ方があるぞ~などというご意見があれば、是非コメントくださいね。

まず、最初になぜサテンが海外小説が好きかと言うことから。
もちろん、日本の小説にも萌え萌え作品は数多くあると思います。
(サテンなりの日本のお勧めも後日、ご紹介させていただきますから)

でも、海外の作品には独特の雰囲気があるんですよね~
例えば、日本語で、女性的な男性、または女性化した男性、また性転換した男性、などを表す単語で
代表的なものっていうと、やっぱり「オカマ」っていうのが一番市民権(?)を得ている言葉でしょうか?
ニューハーフ、シーメール、レディボーイ、昔ならゲイボーイなんていうのも使われましたが、
これらは、はっきり言ってあまり蔑称って感じじゃないでしょ?
つまり、こういう単語だと、サテン的には「屈辱感」を感じないんですよね~(涙)
(すみません、何しろ、屈辱感優先なもので・・・)

ところが、英語圏だと、これ系の言葉、もう数え上げたらきりないほどで、
sissy,faggot(fag),fairy,pansy などなど。
しかも、これらが通常の男性に使われるときには、かなりの蔑称になるってこと意識しながら読むと、
サテン的には萌え萌えなんですよ~^^
もちろん、shemale,ladyboyは英語でも使われます。(ニューハーフは使いませんけど)

単語だけではないです。
たぶん、日本は英・米に比べて、ずっと平等社会なんでしょうね。
職業とか地位とか人種とか学歴とか、格差の要因が英・米は日本に比べてはっきりしているんでしょう。
それが、屈辱感を深める要素になるんですよ。
例えば、海外小説のジャンルで ”Boss to Secretary" っていうのがあるんですけど、
これは、文字通り、上司が秘書に降格になるようなお話が中心です。
時には、CEOがSecretaryになんて展開もあったりしますが、日本では秘書さんと言えば、
立派な職業で何でもないと思うのですが、英・米では屈辱的女性化小説の代表的なものの一つのようです。

もちろん、実生活では日本のような平等社会の方がサテン的にも好きですが、
「屈辱的女性化小説」萌えの人間にとっては、そういう差別・格差の要素が多い方がやっぱり萌え~なんです。
ですから、もしサテンと同じような趣味がおありの方なら、お読みになってみてください。
で、おもしろいお話がみつかったら、是非サテンにも教えてくださいね~ よろしく。



海外おすすめサイト その2

サテン的海外お気に入りサイト その2です^^

今回上げさせてもらうサイトは前回のサイトほど頻繁ではないけど、

定期的にお伺いしている 貴重なサイトです。

① TG STORYTIME
 ここにも多くの名作があります。また、検索方法も比較的充実していますし、
 小説ごとのコメントもあるのでピンポイントにお気に入りを見つけることもできます。
 今後、掲載数が増えていくことを期待してます。

② A SUBMISSIVE SISSY
 実は、このサイト、ネットサーフィンしながら偶然見つけたサイトで、あまり紹介されていないと思います。
 作品数は、はっきり言って少ないし、小説ごとのコメントもあまり充実しているわけではありませんが、
 掲載作品は、いわゆるSISSYものに特化していて、しかもサイト名の通りSUBMISSIVE(服従的な)なんて
 形容詞が付いたりして、ハマル人にはハマリます(笑) ちなみにサテン的にはどストライクです^^


 前回の3つのサイトと今回の2つのサイト以外にも、
 訪れたことのあるサイトは10以上はあると思いますが、おすすめという形でご紹介するには、
 ちょっと不十分かな~と。

 今後、お気に入りとしてご紹介させて頂く作品も、複数のサイトに掲載されているものがあったりしますが、
 大体はその中から見つけたものになると思います。

 ご興味ある方は是非ともご参考になさってください。

 
 

海外おすすめサイト

今日は、サテンドール的にお気に入りの海外サイトのご紹介です。

たぶん、海外サイトでTG・TS系の小説を探した経験のある方なら、

もうご存じのサイトばかりだと思いますけど、

一応、参考までにどうぞ^^

FictionMania 
 ここはあまりにも有名で、掲載小説数もおそらく群を抜いていると思います。
 各小説ごとに、作者が付けたコメントもあり、また、他にも検索方法が充実しているので、
 比較的ピンポイントでお気に入りの小説を見つけることができます。
 サテン的には未だにもっとも訪れる回数の多いサイトです。

Crystal's Story Site
 ここはご存じでしょうか? ①のFICTIONMANIAに比べて、掲載数は少ないですが(それでも相当な数です)、 各小説ごとのコメントは、やはり小説選びに便利です。ただ、①に比べて検索手段が限られているので、
 絞り込みにはちょっと不便かな~と。

Nifty Erotic Stories Archive
 ここは、①を知るまではよく訪れていたサイトですが、今はあまり訪れることはありません。
 ただ、ちょっと昔の名作もあり、時々思い出したように読み直すことがあります。
 ①②に比べ、掲載数は少なく、なにより検索手段がないのでお気に入りの小説にピンポイントで行き着くことが
 少々難しい。良い小説も結構あるんですが・・・。

 他にも、いくつかのサイトがあるんですが、今日はこのくらいにしておきます。
 近いうちに、サテン的にお気に入りの作家さんや小説もご紹介させてもらいますね。

 ではでは。
 

ある性転者の告白 第15章-8

 私が新たな自分の顔と対面したのは、それから約十日後のことでした。
 不安と恐怖とで押しつぶされそうになりながらも、包帯が外された私の顔が写っているはずの鏡に向け、私はゆっくりと視線を向けていきました。
「こ、これは、一体・・・・ど、どういう・・・」
 私はほとんど意識のないまま、声にならない声を上げました。と同時に自らの身に起こった二つの大きな変化を知ることになったのです。
 一つは声のトーンでした。自分の口から発せられたとは思えないほどの甲高い細い声が病室に響いたのです。
「あーあー・・・な・・・なんだ、こ、これは・・・ああー」
 私はまるで発声練習でもしているかのように何回か声を出しましたが、やはり馴染みのある元の声は戻ってきません。
 そして声の変化以上に驚いたのは、言うまでもなく、まるで別人と言えるほどの変化を遂げた自らの顔でした。
 目を丸くして驚いた表情でこちらを見つめ返している顔は、中学生と見まがうほどの童顔の美少女のそれでした。それはまるでテレビから抜け出した美少女アイドルと見まがうほどでした。
 私は、重なり合う二重の驚きに言葉も出ず、黙りこんだまま、鏡を凝視していました。
「どう?奈緒美ちゃん、気に入った?私も驚きだわ。こんな可愛い女の子になって・・・。それに、声もすてき。ね、これって、結花さんの提案通り?どう?結花さん。」
 涼子の問いかけに応じるように、すっかり表情も落ち着いた結花が口を開きました。「ええ、思った通り。これなら、直樹さんのことを思い出すこともないわ。直樹・・いいえ、奈緒美ちゃんも人生をやり直すのにいいじゃない。子供の頃に戻ってね。これからは私も奈緒美ちゃんのこと可愛い妹として扱ってあげるわ。だから、私のことも結花お姉様って呼ぶのよ。いいわね? フフフ・・・」
「な、なんて、ことをしてくれたんだ・・・結花・・・君はだまされてるんだぞっ・・・。」
 私は精一杯の叫び声をあげましたが、それはあまりに甲高く、少女が無理に男の口調を作って凄んでいるようにしか聞こえません。
「あらぁ、何言ってるの、今更・・・・。望み通り女の子に、それも、アイドルみたいに可愛い顔になったんだもの。そんな男言葉を使ったら、おかしいわよ。奈緒美ちゃん・・・」
 結花はそれだけ言うと冷たい笑いを残して、涼子と共に部屋を出て行ったのです。
 涼子にとっては、本当なら憎しみの対象であるべき結花ではありましたが、その時の二人はまるで私という共通の敵がいることで、妙な絆が生まれてさえいるようでした。 手術への結花の注文を涼子が承諾したのも、そういう気持ちの表れだったのでしょう。 実は、結花の注文は顔の整形だけではなかったのです。結花は、少女らしい顔立ちに似合うように、身長も小柄にできないかと言い出したそうです。つまり顔立ちだけでなく、高野直樹としての全ての面影を消し去り、完全に自分の「妹」」としての存在にしたかったのです。そのために自分よりもまた涼子よりも低い身長が望ましいという要望を出したのでした。
 執刀医の小島は当初、難しいと断ったそうですが、幸い結花は168センチで涼子も164センチと女性としては比較的大柄です。ですから、私の172センチの身長を大幅に縮小させる必要もなく、何とか160センチまでならと渋々承諾したそうです。
 小島は、私の肋骨を含む骨格の一部を除去し、手足の長さは変えずに、ほほ意図した身長にすることに成功しました。このことにより、身体全体としてウエスト部分が上に上がり、より脚の長いほっそりとした少女の姿ができあがったことになります。ただ、手足のしなやかさと、幼くいたいけな容貌とはあまりにもかけ離れたイメージを醸し出す部分がありました。それは爆乳ともいうべきHカップのバストと豊満なヒップライン、そしてそれを強調するかのようにギュッと引き締まったウエストラインでした。 
第三者から見れば、ロリータフェイスにアンバランスな豊満なボディを持つ美少女アイドルのような魅力的な姿に映るかもしれませんが、それはまさに私自身に強制的に与えられた姿であり、逃れることのできないことだったのです。その衝撃が言葉では表せないほどであったことは、皆さんもきっとご理解いただけると思います。

ある性転者の告白 第15章-7

 その後、手術は約九時間もの時間をかけて行われました。
 完全に男性器を切除された下半身には、巧みな技術で本物と寸分違わぬ女性器が形成され、胸にはDカップの「豊乳」バストを形作っていたシリコンから、新たにHカップの「爆乳」に造りかえるための生理食塩水パックに入れ替えられました。そして、それまででも十分にグラマラスなラインを作っていたヒップ全体にも、新たに脂肪が注入され、より大きく豊満なラインを作り出したのです。
 また女性的な高い声が出るように声帯を細くする手術まで施したのです。そして胃の約半分を切除し、その空いたスペースに新たに一年間は十分に機能し続ける、高濃度の女性ホルモンの入った小型の容器が埋め込まれました。これにより食が極端に細くなり、女性ホルモンの大量投与による肥満などの副作用を抑え、人為的に作った体型をずっと維持し続けるのが可能になったのです。
 これだけでも私にとっては衝撃という言葉では言い表すことのできないほどの変化だったのですが、悪魔の所業とも言うべき彼らの人体改造はそれだけではありません。
 なんと下腹部には、病死した若い女性の子宮と卵巣が移植されたのです。このことは、つまり女性が味わう生理の煩わしさと妊娠の恐怖を、男である私に与えたことに他なりません。さらに巧みな医術で形成された女性器の付近には、ボタン電池大の小さな電磁波を送るためのリモコンの受信機が埋め込まれ、陰核の皮膚の除去も施されたのです。
 私は当初、受信機の存在と陰核皮膚除去という手術が行われたことを知らされていませんでした。それがわかったのは、退院後のことです。電磁波の送信機のリモコンは、村井たちの手中にあり、そのスイッチを押すことで新たに形成された女性器を電磁波が刺激されると、言うまでもなく激しい性欲に襲われことになったのです。しかも陰核皮膚の除去により、敏感になった女性器はわずかな刺激にも反応し、自分の身体を自分でコントロールできないほどの性欲の高まりを強制的に与えられることになったのです。
 
 そしてだめ押しとも言うべき人体改造が、なんと結花の提案により加えられたでした。
 手術後、意識を回復した私の前には、それまで一度も見せたこともない冷淡な表情を浮かべながら立っている結花がいました。
 結花はしきりにくぐもったうめき声を上げる私に向かって淡々とした口調で言ったのです。
「あなたは、もう完全に奈緒美ちゃんになったのよ。でもね、私にとっては、好きだった直樹さんの面影が残った顔を見るのはつらいの。だから、先生に頼んで、整形手術をしてもらったわ。あなたの顔、腫れが引いて、包帯をとったら、きっと、驚くでしょうね。でもね、それがあなたにとっても、私にとっても、一番いいと思うのよ。あなたも望み通りに女の子に生まれ変わったんだから、人生をやり直す意味でも、全く別人になった方がいいでしょ。」
(結花、ちがうんだ、君は誤解してるんだっ・・・)
 私はありったけの大声で叫ぼうとしましたが、顔全体を拘束する包帯がそれを許しませんでした。結花の言う「顔の整形手術」が果たしてどのようなものなのか、抑えようもない恐怖心が沸き上がってきました。

ある性転者の告白 第15章-6

 画面が切り替わり、手術室が映し出されました。
 その中央の手術台には一人の全裸の女性が寝かされています。いえ、それは外見上は完全な女性ですが女性ではありません。そうです。高野直樹、私自身の手術前の姿だったのです。
 やがてカメラは周囲にいる人の顔を次々にアップにしていきます。それぞれが白衣を着て立っています。医師の小島、二人の看護士、そして村井、涼子、さらにもう一人の女性・・・。そうです。やはりあの時、麻酔のせいで朦朧とした意識の中で、幻だと思っていた人影は、やはり結花本人だったのです。

 画面の中の涼子が、結花に話しかけます。
「ほら、よくご覧なさい。これが高野直樹の本当の姿よ。ほら、もっとよく見て・・・ね? 分かるでしょう? オッパイだって、オシリだったこんなに大きくなって・・・女そのものでしょ? それも全部自分から望んでしたことなの。ね?私たちの離婚の原因が分かったでしょ? あなたを愛しているなんてみんな嘘。私もこの人の女の子願望についていけなかったのよ。」
 結花が呆然とした表情で手術台の私を見つめています。
「こ、これが、直樹さん・・・、し、信じられない、やっぱり、信じられない・・・。」
 結花が小さく呟きました。
「そう、それもそうよね、愛する彼にこんな性癖があったなんてね。じゃ、いいわ。彼に聞いてあげる。本当に手術したいのかってね。」
 涼子はそう言うと手術台の私に近づいて耳打ちをしたのです。
「よかったわね。いよいよ、手術が始まるのよ。うれしい? ねぇ、うれしいでしょ?だったら、微笑んで見せてよ。そして、お医者様に、お願いして。『手術してください。』って。 フフフ・・・。 」
 そうです。それは、あの麻酔のせいで朦朧とした意識の中で聞いた涼子の言葉でした。
「お、お願いします。手、手術を・・・手術をしてくだ・・・さい・・・。」
 手術台の私は大きな笑顔を見せながら、消え入るようなかすかな声で応えます。頬に喜びの涙を流しながら。
 それは、事情を知らない人が見れば、自らの意志で、進んで喜んで手術を受けようとしている人間にしか映りません。
 涼子は再び結花の近くに歩み寄り、
「ね?あんなに喜んでいるでしょ? これはみんな、彼が望んでいることなの。だから、約束通り、「例のこと」してあげて。彼のこと思い切るためにもね。一度は愛していた人なんだから・・・ね?」
 涼子の言葉に結花は幾筋もの涙を流しながら、その場に泣き崩れました。
 手術台の上の私はそんなことには全く気づいてはいません。麻酔が深い眠りへと誘っていたからです。
 手術室には数分間の沈黙、いいえ、結花の泣き声だけが響いています。
 やがて画面が切り替わり、手術台の私が大写しになり、次に頬に涙の乾いた跡を残した結花のアップが続きます。
 結花は一度大きくうなずくと、
「よく、わかりました。私やります。直樹さんとのお別れを心に決めるためにも・・・」
 と言い眠っている私のそばに近づきました。
「直樹さん、いえ、こうして、あなたの身体を見てると、とても直樹さんなんて言えないわ。「奈緒美」ちゃん・・・あなたは、そう呼ばれることを望んでいたのね。これから、あなたを望み通り、本当の女の子、本当の「奈緒美ちゃん」にしてあげる。私のこの手でね。それがあなたへのお別れの印・・・。」
 結花の表情は意外なほどサバサバとしたものでしたが、その瞳の奥には明らかに自分を騙し続けていた男に対する復讐心の鈍い光が宿っています。
(だ・・・だめだ、結花。君は・・・君はだまされてるんだぁ・・・。)
 私は今となってはムダなことだということも忘れ、必死になって画面の結花に叫ぼうとしました。
 画面では、医師の小島が現れ、手に持った小さな小瓶から二つ小さな球状の塊をシャーレーに移し、結花に手渡しました。
「これが、彼の睾丸だ・・・さあ、これをあの容器に入れて。」
 そうです、その二つの小さな球状の塊は、私の身体から切除された睾丸だったのです。
(やめてくれぇ・・お願いだ・・・)
 私は目の前が真っ白になり、気を失いかけました。
 けれども、結花は小島に言われるままシャーレーを受け取ると、手術室の端に置いてある大ぶりの瓶にその塊をポトリと落としました。すると、中の液体と反応するかのように激しい白煙を出し、どんどん溶けていくのが分かります。
「あれは、濃硫酸液だ。これで、睾丸は全て溶けてなくなる。つまり、彼の男性としての機能は二度と再び戻ることはない。」
 小島の冷淡で事務的な説明が続きます。そして看護士からメスを受け取ると、結花に手渡し、眠っている私の下半身に顔を近づけながら、なにやら説明をし始めるのです。その様子を冷たい笑みを浮かべながら眺めていた涼子も彼らに近づき言いました。
「ほら、見て。結花さん、彼のオチンチン。ね、こんなに小さいのよ。自分では、クリちゃんだって思ってるの。まあ、そう見えなくはないけどね。でも、これじゃ、あなたとエッチなんて二度とできないわよねぇ。だけど、これもみんな、彼の望みなのよ。わかったでしょ。フフフ・・・」
「ホントね、涼子さんの言うとおりだわ。こんな小さくなってるなんて・・・。それも、自分からそうして欲しいなんて。そう言えば、テープの中でも言ってたものね。早くオチンチン取って、本物の女の子にしてって。それで、いっぱいいっぱい、男の人に愛されたいって・・・もう、この人は私の知っている直樹さんじゃないのね。きっと・・・」
 私は結花の口からまるで私への決別を決断したかのような言葉が出るのを信じられない思いで見つめました。けれども、それ以上に衝撃を受けたのは、次に行なわれようとしている手術の内容を、小島が説明した時でした。
「これから、この患者の陰茎を切り落とし、女性器の形成を行います。あなたにはそれをお手伝いしてもらいます。」
(な、何を・・・、何を言ってるんだ?こいつらは・・・、結花、結花・・・、だめだ、そんなことしちゃ、だめだぁ・・・。)
 画面は陰部の大写しになり、そして次の瞬間、結花の持つメスがすっかり矮小化した男性自身に静かに入っていきます。
(ぎゃー・・・や、やめてくれ、結花・・・やめてくれぇ・・・)   
 私は気を失いそうになる自分を必死に抑え画面を凝視し続けました。
 結花は少しのためらいもなく、メスを前後に2、3回動かします。
 小指の第2関節ほどの太さしかなくなっている私のペニスは、いとも簡単に切り離されました。
「よかったわね。直樹・・・いえ、奈緒美ちゃん。お望み通り、もう完全に男性とはお別れよ。これからは、私たちと同じ女の子として生きることになるのよ。良かったわねぇ。フフフ・・・」
 結花はそう言い残して、手術台から離れ涼子と二言三言言葉を交わすと、備え付けの椅子に静かに腰を下ろしました。
 この瞬間、私は本当に意識を失い、眠りに落ちてしまいました。ですから、この後の手術の過程を画面を通じて見ることはありませんでした。

ある性転者の告白 第15章-5

 一旦画面が白くなり、再び映し出された結花の表情は、先ほどまどとは少し変っていて、落ち着きと冷静さを取り戻していました。
「直樹さん、あなた、今日本当の女の子になる手術を受けるんですってね。村井さんに聞いたわ。あなたがそこまで考えてるなんて、ショックだったし、信じられない気持ちもあったけど、DVDとか写真とか見てたら、その方があなたのためにはいいのかもしれないとも思った。でも、実際にあなたが私たちと同じ女の子になるための手術を受けるなんて・・・それも自分から望んで・・・やっぱり、どうしても信じられなかった。ううん、信じたくなかった。私、やっぱり直樹さんのこと思い切ることができないって言ったの。そうしたら村井さんが・・・もし、直樹さんがが本当に心から女の子になることを望んでいるということが本当なら、手術中にあることをしてくれないかって・・・それで思い切れるはずだからって・・・。私、これから、病院に行くわ。そしてあなたの本心を確かめる。できるなら、全てが嘘だって信じたいけど・・・」 
(「本当の女の子になる手術」って、どういうことだ? 一体、お前たちはこの僕をどうする気だ?)
 私の不安は頂点に達し、自分の身に起こったことを一刻も早く確かめるために身体を動かそうとしましたが、相変わらず全身の拘束具がそれを許してくれません。
 

ある性転者の告白 第15章-4

『奈緒美・・・REBORN編』
 画面には、そんなタイトルがピンク色の文字で現れました。
(リ、リボーン? 生まれ変わり? 何だ? これは・・・?)
 私は画面を見つめながら胸騒ぎがし、動悸が激しくなっていきました。
 けれどもすぐに、
(ああ、そうか、男に「生まれ変わる」ってことか・・・、つまり、奈緒美を捨て直樹に戻るってこと・・・そうなんだ。)
 私は襲ってくる不安を取り除こうと、無理矢理自分に言い聞かせ、画面を見つめ続けました。
 しかし、なんということでしょう。次の瞬間、私の目には信じられない場面が飛び込んできました。
 タイトルが消え、画面が映し出したのは見慣れた屋敷の一室です。
 カメラは部屋の中を一回りした後、中央に腰掛けている一人に女性に向けられました。そしてだんだんと、その女性をアップにしていきます。
(ゆ、結花・・・? 結花じゃないか。これは一体・・・・どういうことだ?)
 そうです。そこの映し出されたのは紛れもない最愛の恋人、加藤結花の姿だったのです。私には一体何が起こっているのか分かりません。ただ夢の中を彷徨っているような気分でした。
 「どう?結花ちゃんよ。あなたが愛している結花ちゃん。びっくりしたでしょ? よかったわねぇ、あんなに会いたかった結花ちゃんに会えて・・・フフフ・・・」
 私はその言葉で、画面上の女性が幻などではなく、結花本人であることを思い知らされました。
 けれども私はできるだけ楽観的な考えを抱こうと努めました。そうしなければ不安に押しつぶされそうになっていたからです。
(そうか、涼子たちは、少しでも早く、結花を私に会わせるために呼んでくれたんだ。そうだ。そうに違いない。)
 
 しかし、この後、画面の中の結花が口にした言葉は、私を希望の淵から奈落の底へと突き落としたのでした。   
 画面の中の結花はカメラの方を直視して、ゆっくりと口を開きました。口元にはかすかな笑みが浮かんでいましたが、その目は落胆と怒りと哀れみが混じり合ったような複雑な色をたたえています。
「こんにちは、お久しぶりね。直樹さん。びっくりしたでしょうね。私がここにいるなんて・・・。でも、ホントは私の方がびっくり・・・。だって、直樹さん、アメリカにいるとばかり思っていたんだもの。それが、こんなところにいたなんて・・・。電話で村井さんたちに呼ばれて、ここに来てみてホントに驚いたわ。でも、もうそんなこと、どうでもいいの。私がびっくりしたのは、直樹さん、あなたの秘密を知ってしまったことよ。あなたはとっても優しかったわ。顔立ちも優しかったし、私はそれが大好きでした。でも・・・それが優しさではなく、あなたの秘密の・・・性癖のせいだったことを知ってどんなにショックを受けたか分かる? 直樹さん・・・あなた、私をだましていたのね? 私、私・・・、本当にバカだった。最初、村井さんたちにあなたの写真、そう、女装した写真見せられて、まるで狐につままれたような気分だったわ。きっと、これは騙されてるんだって・・・。それに写真の直樹さんは、眠っているように見えた。だから悪い人にでも拉致されて、無理矢理あんな格好させられているんだって・・・。私、そう、信じ込もうとしてた。わかるでしょ?私の気持ち。でも、その後いろいろなDVDを見せられて、そんな気持ちも消えてしまったわ。直樹さんが小さいときから、ずっと、女の子に・・・・女の子になりたかったなんて・・・・。そして自分から進んで女装をしているんだって。でも・・・でもね、それだけなら直樹さんのこと、許せたかもしれない。 ううん、それも、イヤだけど・・・でも、それだけなら・・・我慢できた。私を愛していてくれるなら・・・。でも、直樹さん、女の子になって男の人に愛されたいって思っていたなんて・・・。それに、他の男の人と・・・あんなことまでするなんて・・・。ね、直樹さん、あなたにとって、私は何だったの?私は、あなたと結婚できることを夢見ていた。でも、もう無理・・・。だって、男の人しか愛せない直樹さんと結婚するなんてできないもの・・・。私、何時間も泣いた、大声を上げて・・・直樹さん、あなたにこの気持ち分かる?」
 結花の瞳に大きな涙の粒が溢れ出し、それが一本の筋となって頬を伝っていきました。
(ち、違うんだ、結花、違うんだぁ・・・。き、君はだまされてるんだ・・・。そいつらにだまされてるんだぁ・・・。)
 私は、何度も叫ぼうとしましたが、その言葉は完全に打ち消され、
「んんん・・・、ううんん・・」
といううめき声にしかなりません。しかも身体を動かして抵抗することも叶わず、私は幾筋もの悔し涙を流すことしかできませんでした。

ある性転者の告白 第15章-3

 私が朦朧とした意識の中で目覚めたのは、白い壁に覆われた病室のベッドの中でした。
 私はまだ焦点が定まらない視力を懸命に駆使して周囲を見回しました。そこには数人の人影がありましたが、すぐには誰だかわかりません。ただ、その中の一人が涼子であることだけはわかりました。私の耳元でささやく声が聞き慣れた涼子のものだったからです。
「よかったわね。手術は大成功よ。でも、まだゆっくり休んでいなさい。無理は禁物だって、お医者様もおっしゃってるからね。」
 私は涼子のその言葉に、大きな安堵感と喜びで胸が熱くなっていきました。
 同時に今までの忌まわしい記憶を打ち消すかのように、再び静かな眠りについたのです。
 後に聞かされたことですが、手術は約7時間にも及ぶものだったのです。
 そして再度眠りに落ちた私が次に目覚めたのは、それからまた半日後のことでした。
 今度は割と意識もしっかりとしていて、周囲のあらゆるものを視界にとらえることもできました。視線の先には村井と涼子のはっきりとした姿がありました。 
「あら、気がついたのね。どう?気分は・・・・?」
 涼子が目覚めた私に気づき声をかけました。
 私は何か答えようと口を開きかけましたができませんでした。と言うのも、私の顔は目の周囲だけを残して、全体が包帯か何かで拘束されていたのです。
 私はドキッとして、とっさに身体を起こそうとしましたが、それも叶いません。身体全体も様々な拘束具により、ベッドに縛りつけられていたからです。
「んー、んーぅ・・・」
 私は声にならない声を上げました。
「あら、だめよ。まだ動いちゃ。大手術だったんだから。ね、じっとしていなさい。フフフ・・・。」
 涼子口調の奥にどことなくサディスティックな冷たさが戻っているような気がして、言いようもない不安が沸いてきました。
(お、お願いだ、何とか・・・何とかしてくれ・・・。)
 私は声を出して叫ぼうとしましたが、口元からこぼれるのはうめき声だけです。
 しかし、そんな私の気持ちを察したのか、涼子が再び口を開いたのです。
「フフフ・・・やっぱり、気になるわよねぇ、手術の結果が・・・フフフ・・・。いいわ、分かったわ、じゃ、見せてあげる。手術の経過を・・・ね。フフフ・・・」
 涼子はそう言うと、袋から一枚のCDを取り出し、病室のプレーヤーにセットしました。
「あなたの手術はね、記録として残しておいたほうがいいと思ったのよ。だから、黙ってそうしちゃった。ごめんなさいね。だけど別に公にする訳じゃないし、いいでしょ?フフフ・・・」
 心の中に抑えようもない不安が溢れてきます。
 涼子の嗜虐的な口調もさることながら、これまで彼らの手によってCDに収められたことで、自分が味わってきた数々の辛い体験の記憶が蘇ってきたからです。

「手術は、7時間もかかったんだけど、これは3時間にまとめてあるの。でも大切な所は全部撮ってあるから、その目でしっかりと見るのよ。自分の身に起こったことをね。フフフ・・・。」
 涼子は意味ありげに言うと、ベッドの脇の椅子に腰掛けました。傍らには、同様の笑みを浮かべながら村井も腰掛けているのが見えました。
 やがてテレビの画面が、白く変わり何やらタイトルらしき文字が浮かび上がってきました。

ある性転者の告白 第15章-2

 入院してから六日目、連日の催眠療法により男の意識を取り戻していた私は、ついに再手術の日を迎えました。その前夜、興奮と期待と喜びでほとんど眠ることができませんでした。
「結花、終わったよ。すべて終わったんだ。これで、僕たちは一緒になれるんだよ。」
 ストレッチャーに乗せられた私は、目をつぶり脳裏に結花の愛らしい笑顔を浮かべながら、何度も何度も呟きました。
 手術室までの長い廊下を村井と涼子が付き添っています。本城と田中の姿は見えませんが、そのことは私にとって、さほど大きなことだとは思いませんでした。
 もちろん、この時病院の別の場所で彼らと共にいる人物・・・それが結花であることなど知る由もありません。私は絶えず励ましの言葉を投げかけてくれる涼子に感謝の気持ちさえ抱いていたのです。
 
 手術室に運ばれた私に、白衣を着た医師の小島が瓶に入っている小さな二つの球状のものを示しました。
「これが、保管しておいた君の睾丸だ。」
 小島は静かに説明しました。
(ああ、これが、もう一度この体に戻される・・・。そして・・・そして再び男の身体に戻って、結花と・・・)
 私は喜びに涙が止まりませんでした。
 傍らでは二人の看護士が、無言のまま私を見つめています。けれども、なぜかその目にはどこか蔑みの色が見て取れました。私にはなぜ彼女たちがそのような目で自分を見ているのか見当もつきません。私は幾分不安な思いが沸いてはきましたが、深くは考えませんでした。不安よりも喜びの感情の方が数倍大きかったからです。
「いよいよね。よかったわね。あなた・・・。」
 涼子が優しげな笑みを浮かべて言います。
 私は笑顔を返して、大きく頷きました。
「ほんとに、いいんですね?手術して・・・。」
 小島が涼子と村井に視線を送り、確認するように言いました。
「ああ、全て同意済みだ。始めてくれ、小島」
 村井はそう言うと、再びその視線を私に向け頷いて見せたのです。
 私は小島が何で今さら確認をする必要があったのか解りません。男の身体に戻ることが私の望みであることは、小島にも解っているはずなのに。しかし、確認することも医師としての決まった義務の一つなのだろうと、自分を納得させたのです。
 小島は看護士の一人に目配せをしました。看護士はそれに応えるように小さく頷くと、注射器を取り出し、薬液を吸い込ませると、注射器を小島に手渡しました。
 私はその間に、もう一人の看護士の手によって手術着を脱がされ、全裸で横たわっていました。
 次の瞬間、横にされた背中に注射針が差し込まれました。
 私は痛みに体を動かしそうになりましたが、二人の看護士の腕がそれを抑えました。
 やがて身体から、徐々に力が抜けていくのを感じ、少しずつ睡魔が襲ってきました。それは麻酔による強制的な睡眠への導入ではありましたが、同時に喜びに満ちた快い眠りへの導入でもありました。私の心の中はもはや手術後晴れ晴れとした自分の姿へと向かっていたのです。 

 するとその時、手術室のドアがゆっくりと開けられ、白衣姿の三人の人間が入ってきたのがわかりました。本城と田中、そしてもう一人は・・・・。
 私は混濁していく意識の中で、その人物の方に視線を向けました。
(え? ゆ、結花・・・? ま、まさか・・・)
 大きなマスクをしていて顔ははっきり解らないのですが、その大きな瞳には特徴があります。それはまさに、将来を誓い合った愛しい人、加藤結花の面影だったのです。
(ま・・・まさか、そんな・・・。結花がここにいるなんて。幻だ・・・幻に違いない。)
 私は麻酔のせいで、自分の意識が混濁していて、そのために見える幻影なのだと言い聞かせました。愛する結花に少しでも早く再会したいという、強い願望が自分を追い込んでいるのだと思ったのです。それに、幻だと思える理由がもう一つありました。
(やはり、別人だ・・・結花ならあんな憎しみの視線で僕を見るわけはない。やっぱり、幻だ、幻なんだ。)
 その人物の目には深い憎しみと同時に、哀れな者への蔑みの色が浮かんでいたのです。

 私の意識はどんどん霞んでいきます。視界も狭くなり白濁していきました。私はもう一度その人物を確かめたいと思いましたが、それも叶わなくなっていきました。
(やはり、幻だ、幻に決まっている・・・)
 私は心に言い聞かせ、そのまま目をつぶりました。
 そして最後の意識の中で、耳元で涼子の囁きを聞きました。
「よかったわね。いよいよ、手術が始まるのよ。うれしい? ねぇ、うれしいでしょ?だったら、微笑んで見せてよ。そして、お医者様に、お願いして。『手術してください。』って。 フフフ・・・。 」
 私は薄れる意識の中で、満面の笑みをたたえながら、消え入るようなかすかな声で言いました。
「お願いします。手、手術を・・・手術を・・・してくだ・・・さい・・・。」
両頬には一筋の涙が伝っていくのがわかりました。
(ああ、これで・・・これで、全てが終わるんだ・・・・結花と・・・結花と結ばれるんだ。)
 私は全ての疑惑を打ち消し、ただ元の姿に戻り解放され、愛しい結花と結ばれることの喜びに浸りながら深い眠りに落ちていきました。

ある性転者の告白 第15章-1

「テストは合格よ。よかったわね。これで、解放ってこと。」
 私は涼子の言葉に、何が起こったのか理解できませんでした。しかし、次の瞬間ハッと我に返ったのです。
 そうです。その日の屈辱的な体験は涼子の言う最終テストとして行われたものだったのです。
「あら?うれしくないの? これで終わったのよ。信じられない?。」
 涼子は私が何も言い出さないのが意外だったのか、声のトーンを上げて言い直しました。
「ホ・・・ホントに・・・?こ・・・これで、終わりなんですかっ・・・?」
 私はようやく涼子の言葉の意味が実感できたのです。
 涼子は大きく頷くと、村井に視線を送りました。そして、その視線に応えるかのように村井も頷いて見せました。
(これで解放される。これで、全て終わったんだ。)
 私はこみ上げてくる喜びを押さえることができませんでした。両方の瞳からは大粒の涙があふれ出し、頬を伝っていくのがわかります。そして、その涙を隠そうと村井たちに背を向け、うつむきましたが、肩の小さな揺れは抑えることはできませんでした。
「しかし、よくここまで女になりきれたもんだ。男に戻すのはちょっと惜しい気がするが、まあ、約束だからしかたねぇなぁ。ハハハ・・。」
 村井は私の泣いている仕草に自然な女性らしさを感じたのか、満足そうに大きな声で笑いました。
「でも、すぐに手術ってわけにはいかないわよ。今のままの精神状態じゃ、男の身体なんて受け入れることができないでしょ?だから、まずは、精神的に元の男に戻ってからにしなくちゃね?」
 涼子は真面目な顔つきになり、私の目を見据えて言ったのです。
 私はまた何か裏があるのではと不安になりましたが、確かに涼子の言う通り、今の精神状態のままで、男の身体を受け入れることは難しい気がしました。それほどまでに心の中の女性化が進んでいることは、自分でもわかっていたからです。
 私は不安を打ち消し、涼子の提案に同意しました。
 それは数日間の専門的な精神治療を受けた後に、男性への再手術を行うという提案でした。
「よかったわね、あなた。これまで女扱いして奈緒美ちゃんとか呼んできたこと謝るわ。これだけ、あなたに恥ずかしい思いをさせることができたんだもの。もう私も満足よ。男に戻ったあなたが結花と一緒になるのはムカツクけど、もう、いいわ、許してあげる。お互い新しい人生を始めましょう。ね、あなた。」
 涼子は真面目な顔でそう言うと、なんと握手までを求めてきたのでした。しかも、その瞳にはうっすらと涙まで浮かべていました。私は迷いを吹っ切って、握手に応じました。見つめる手の先が涙でかすんで見えなくなっていくのがわかりました。

 けれども、この時の彼らの言動は全てお芝居だったのです。彼らには私を男の身体に戻し、解放するなどという考えは微塵も持ち合わせていませんでした。全てはもっと邪悪な企みへと私を導いていくための嘘だったのです。
 いいえ、彼らの言葉にもたった一つだけ本当のことがあります。それは、私に男性の意識を回復させるための精神的治療を受けさせると言ったことです。
 翌日入院した私は、その後五日間に渡る催眠療法により、男としての意識を回復し、それに伴って薄れかけていた結花への思いが抑えきれないほど募っていきました。ただ、その男性意識の回復もあくまで一過性のもので、退院時には心は再び女性の意識に占められていたのです。それは、催眠療法が失敗したからではありません。もともと短期間の効果しか現れないような一種の催眠術のようなものだったからです。第一、私の体内には手術前も手術後も、女性ホルモンが間断なく流れ続け、精神的な女性化を止めることなどできなかったのです。もちろん、そのことは、涼子たちもわかっていたことです。 では、なぜそんな治療を私に施したのかと言えば、さらなる大きな屈辱を私に与えるためには、男性意識への回復がどうしても必要だったからに他なりません。
 私はこうして彼らの邪悪な企みへのレールに、またしても乗せられていったのでした。


ある性転者の告白 第14章-9

「それにしても、びっくりしちゃったわ。奈緒美ちゃんが、あんなに淫乱な女の子になってるなんて。自分から進んでおしゃぶりしたり、帰りの電車なんか、前の男の子にパンチラして見せたりしてるんだもの。フフフ・・・。」
 屋敷に戻り、リビングのソファに座り込んだ私に、涼子の冷酷な言葉を投げかけてきました。
「ああ、本当だ。心の中まですっかり女になっちまったってことだなぁ。ハハハ・・・。」
 村井は涼子の言葉に応えるかのように大きな声を上げて笑いました。そのそばで本城と田中も大きく頷きながら笑い合っています。私はその蔑むような言葉のやりとりの中で、じっと身を固くしながら黙っているしかありませんでした。
 けれども、そのやりとりの後に、待ちに待った喜びの時が突然やってきたのでした。

ある性転者の告白 第14章-8

 二人の見ず知らずの男の性欲を受け止めた後、私は乱れた服を整え、公衆トイレを後にしました。トイレの入り口付近には、涼子と村井の二人が何やらコソコソと話をしながら立っていました。
「フフフ・・・お疲れ様。あの痴漢男たち、満足そうな顔してたわよ。ちょっと時間オーバーだったけど、まあ、いいわ、許してあげる。ところで、どんなサービスしてあげたの?教えてよ。フフフ・・・。」
 私はその言葉を聞いて、全身が熱くなってきました。トイレの中で自分が行った行為がどんなに恥辱的なものだったかを改めて思い出させられたからです。
「あらっ? ルージュが落ちてるじゃない? まさか、お口を使ったの? 信じられないわぁ・・・見ず知らずの男にそんなことよくできるわねぇ・・・。サービスしろとは言ったけど、まさか、そこまでするとは思わなかったわ。あきれたわ。もう、すっかり淫乱女になっちゃったのねぇ。奈緒美ちゃんは・・・。ハハハ・・・」
 涼子は村井に聞こえるような声で言いました。村井はそれををただニヤニヤしながら聞いています。
 そばを行き交う人々が、涼子の声に気づき、何事かという顔をこちらに向けました。。けれども、その怪訝そうな表情は、ほんの一瞬だけで別の表情に変化します。
 それは、過激なまでに露出度の高い服を着ている私の存在が目に入ったからに違いありません。口元に下卑た笑みを浮かべる男たち、そして蔑むような視線をあからさまにぶつけてくる女たちの中で、私はいたたまれたいほどの恥辱に耐えるしかありませんでした。
 
 しばらくして涼子と村井は、じっと俯きながら立ちつくしている私を残して、再び離れていきました。涼子からのイヤホン越しの指示が再開されました。
 私はまるで夢遊病者のような覚束ない足取りで、ホームに向かいました。もちろんその間も、男たちからの好色な視線と女たちからの蔑みの視線はやむことはありませんでしたが、そんなことは大して気にもならなくなっていました。心の中では、トイレでの恥辱的な行為への後悔の念の方が、遙かに大きくなっていたからです。
 私は指示されるまま、ホームで待っている電車に乗りました。昼下がりの車内は比較的空いていて立っている人もほとんどいませんでした。
 私は、ドア付近の空いている席に腰掛けました。向かいの座席には、数名の男女が座っていました。気がつくと、彼らの視線は皆一様に私に向けられています。昼下がりの電車には似つかわしくない、大胆な服装に何とも言えない表情が浮かんでいます。
 電車が小さな振動を残して動き出すと、私はそっと目をつぶりました。もちろん、眠るたまなどではありません。目をつぶることも涼子からの指示による行動です。
 電車は規則的な振動を繰り返しながら、スピードを上げていきました。そして、その振動に合わせるかのように、私は閉じ合わせた両脚の力を緩め、少しずつ広げていったのです。
『そう、いいわよ・・・奈緒美ちゃん。前の男たちが、じっと、奈緒美ちゃんのスカートの奥、見つめてるわ。あら?高校生の男の子、モジモジし始めたわよ。フフフ・・・』
 私は薄目を開けて、前に座る高校生の様子を探りました。確かに涼子の言う通り、落ち着かない様子でモジモジとしています。さらによく見てみると、その高校生は、ポケットに手を入れて、血走った視線を向けながら、制服のズボンの前を何やら、動かしているのです。
『あら? もしかして、オナニーしてるんじゃない、その子? フフフ・・・。ねぇ、奈緒美ちゃん、もっと、見せてあげなさいよ。 男の子のオカズになってあげるのよ。フフフ・・・。』
 私は涼子に言われまま、両脚を広げ、時折ゆっくりと角度を変えながら、薄目を開けて、高校生の反応を見つめました。もちろん、羞恥心がないわけではありません。けれども、なぜかその時心の中に芽生えていた、男の視線を浴びていたいという女としての本能のような感情が、それを打ち消してしまっていたのです。
 私は、まるで少年の心を弄ぶ年上の痴女にでもなったような気持ちになり、さらに大胆に脚を動かしたのです。その動きに反応するかのように、少年はズボンの前を手を、ポケット越しにでもそれとわかるほど、激しく動かし始めました。
 私ははっきりと目を開け、口元に小さな笑みを浮かべながら、高校生に挑発的な視線を送りました。すると彼は一瞬気恥ずかしそうな表情を浮かべて目を逸らしましたが、次の瞬間、「うっ・・・」と小さな一言を発し、目を閉じました。
 それは、若い男の性欲が絶頂に達したことを示す証であることは私にもわかりました。
『あらあら、どうやら、イッちゃったみたいよ。奈緒美ちゃんもいけない子ねぇ、年下の男の子、挑発しちゃって・・。でも、よかったじゃない? 男の子のオカズになれて。きっと、しばらくの間は、奈緒美ちゃんを思い出しながら、オナニーすることになるわね、きっと。フフフ・・・』
 私はそんな涼子の言葉で現実に引き戻され、激しい羞恥心と後悔の念に襲われたのでした。

ある性転者の告白 第14章-7

 私の心はすっかり無気力な諦観に占められていました。
「そ、そうなの・・・奈緒美ね、お・・おクチでするの、好きなの・・・。奈緒美のおクチに、オジサマのザーメン、いっぱい、いっぱい、ちょうだい・・・ね、お願い・・・ オジサマぁ・・・」 
 両方の瞼に、涙があふれてくるのがわかりました。私は上を向き、涙がこぼれ落ちないようにしながら、仁王立ちしている男の前に跪いたのです。脈打っているグロテスクな肉塊が目の前に飛び込んできます。
「ヘヘヘ・・・そうか、やっぱりねぇ・・・フェラが好きなんだぁ。こんな可愛い顔して、ホントにスケベな女の子なんだねぇ。いいよ、じゃ、おしゃぶりさせてやるよ。ヘヘヘ・・・」
 男はそう言うと、いきり立った誇張をグイッと突き出してきました。
 私はワインレッドのルージュの上にグロスを乗せて、なまめかしく輝いた唇をその誇張に近づけました。そして一瞬のためらいの後、舌先を小さく出すと、その先端に触れさせました。
 その瞬間、悪寒と吐き気が全身に走り、抑えていた涙がとうとう頬を流れ落ちていきました。
 心の中に言いようもない情けなさと悔しさが満ちあふれてきましたが、とにかく一刻も早く、この屈辱的な行為を終わらせなければなりません。私は男の快感を高めようと、心にもない媚びの表情を浮かべながら、舌先を大きく伸ばすと、いきり立つ誇張を下から上、上から下となぞるように這わせたのです。
「う、うん、じょ、上手だね。自分から・・・おしゃぶりしたいなんて言うだけのことは・・あるねぇ・・・うう・・・気持ちいい・・・」
 私は男のくぐもった声に応えるように、大きく唇を開くと、誇張の先端から喉の奥にゆっくり飲み込んでいったのです。
 男は私の口唇奉仕を味わいながら、右手を胸に伸ばし、荒々しく揉みしだきました。
 その時、私の心に不思議な変化が現れ始めていました。先ほどまでの悪寒と吐き気が徐々に静まってきたのです。いえ、そればかりではありません。男から褒められること、そして男を喜ばせている自分にある種の快感のような不思議な感情が芽生えてきたのです。
 私は本能的に、男の空いた右手をつかむと、もう一方の乳首に誘導しながら唇の動きを速めたのです。
「あう、うっ、いい・・・そんなに、は、激しくされると・・・イ、イっちゃうよっ・・・」
「い・・・いいの、オジサマ、奈緒美のおクチでイって・・・おクチに、ザーメン・・・ちょうだい・・・」
 私は一旦唇から誇張を離すと、媚びを含んだ上目遣いで男の顔を見上げながら言いました。
 そしてもう一度誇張を喉の奥まで一気に飲み込むと、今度は激しくジュルジュルっという音を立てながら、顔を前後に激しく動かしました。
 そして次の瞬間・・・
「ううぅ、イ、イク・・・イクッ・・・」
 男は叫び声をあげると、下半身をグイッと突き出し、喉奥に自らの誇張を押し込んできます。そして全身を痙攣させたかと思うと、喉奥をめがけて、熱い樹液をピューピューと、まるで音を立てるかのように放ちました。
 私はそれを黙って受け止めると、痙攣が収まるのを待ってから、ゆっくりと誇張から唇を引き離しました。そして息づかいの荒い男の目を見上げながら、コクッ、コクッと音を立てて燕下して見せました。
 もちろん、そんな娼婦のような技巧は涼子たちの指導によって、強制的に身につけさせられたものではあります。でも、その時の私の行為がすべてが演技によったものだと断言する自信はありません。なぜか心の隅に、自ら進んで行っている行為のようにも感じられたからです。現に、この後の二人目の痴漢男に対する奉仕は、まるで自分が風俗嬢にでもなったかのような錯覚まで芽生え、躊躇うことなく行うことができました。

ある性転者の告白 第14章-6

 その後も男の指示は休みなく続きました。その声からは、徐々に興奮が高まっているのがわかります。
 けれども一向に肝心な行為に及んでくれないのです。それは言うまでもなく、男が性欲の高ぶりに抗しきれずに行う自慰行為のことです。
 そうです。私は痴漢男が自慰で果ててくれれば、屈辱的な行為、つまり自らの手や口を使って射精に導くことを避けることができると考えたのです。挑発的で扇情的なポーズは男をそこに導くための苦肉の策でした。それなのに・・・。
 時間がどんどん経過していきます。私の心には焦りばかりが募っていきました。
「ねぇ、オジサマ・・・じっとしてちゃ・・イヤ。 奈緒美のエッチな身体見ながら・・・オ・・・オナニーしてみせて・・・。奈緒美、男の人が・・・オナニーするの見るの・・・好きなのぉ。」
 私はこみ上げてくる羞恥心を必死になって押さえながらも、淫乱な「痴女」を演じるしかなかったのです。
「ほぅ・・・君みたいな可愛い女の子が『オナニーして』なんて言うと、ドキっとするねぇ。 それにしても可愛い顔の割には、ハスキーで色っぽい声してるじゃないか。なんか、ゾクっとしちゃうよ。 へへヘ・・・」
 男だとバレないようにできるだけ押さえた声で話していたことが、男にとっては、かえって魅力的な声に聞こえているようでした。それは、全く予期していなかった効果でしたが、それでも男は一向に自慰行為に及ぶ気配を見せません。
「でもさ、痴女なら痴女らしく、そんな遠回しな言い方じゃなくて、もっとイヤラシイ言い方してくれないと、その気になれないなぁ へへへ・・・。」
 男は口元を崩しながら、わざとらしく言うのです。
 私は男の喜びそうな言葉を思い浮かべてみました。それは思い浮かべるだけでも赤面してしまいそうな言葉ばかりで、すぐには声に出すことはできません。けれども、私にはもう迷っている時間はありませんでした。
(イヤらしい痴女になりきるの。思いっきりイヤらしい言葉で、その気にさせなくちゃ・・・。)
 私は、そう心に言い聞かせると、男の目をすねたように見つめながら言いました。
「ううん、意地悪ね・・・オジサマったら・・・。でも・・・いいわ。オジサマ、奈緒美のタイプだから言ってあげる・・・。ねぇ、オジサマ・・・、奈緒美のパ・・・パンチラ・・・見ながら・・・チ・・・チンポ・・・勃っちゃってるんでしょ? ううん、いいのよ、隠さなくったって、わかるんだから・・・。ねぇ、大きくなった、チンポ・・・奈緒美に・・・見せてぇ。お願い・・・。」
 男は私の卑猥なせりふに満足したのか、ニヤけた表情を浮かべながらズボンのファスナーに手をかけ、すでに大きく誇張した肉塊を窮屈そうに引き出したのです。
 私はそのグロテスクなものに嫌悪感を覚え、反射的に目をそらそうとしましたが、すぐに思い直して、視線をその部分に向けました。痴女なら、きっとそうするだろうと思ったからです。
「ああ、すごぉい・・チンポ、すごく大きくなってる・・・。ねぇ、オジサマ・・・、大きくなった、チンポ・・・奈緒美の目の前で触って・・・ううん、シコシコ・・・して・・・。奈緒美のパンチラ見ながら・・・シコシコしてぇ・・・奈緒美、男の人の・・・オ・・・オカズになりたいのぉ・・・」
 私は悩ましげに腰を揺らしながら、スカートの裾を少しまくり上げ、ピンクのスキャンティを強調して見せました。
  男は右手を誇張に添えると、ゆっくりとさすり始めました。
 私はわずかではありますが、安堵感を抱きました。これで男を満足させることができると思ったからです。
 けれども、そんな私の思いを知ってか知らずか、男は手の動きを早めることはせず、ゆっくりと快感を貪るかのように、時間をかけてさすっているのです。
 私の心に、また時間に追われる焦燥感がわき上がってきました
「ね・・・ねぇ・・・オジサマ・・・どうしたの? もっと・・・もっと激しく・・・シコシコ・・・して・・・。奈緒美・・・オジサマのザーメン・・・早く・・見たいの・・・ねぇ見せて・・・お願い・・。」
「へへへ・・・、いや、こんな可愛い子のパンチラ、ゆっくりと楽しまなきゃ損だからねぇ・・・。それに、どうせならオッパイも見せてみなよ。そうすれば、すぐにでもイっちゃうかもなぁ・・・へへへ・・・。」
 ためらっている余裕などありません。私は純白のボディコンに手をかけると、下からめくりあげるようにして、双乳を男の目に晒しました。
「おお、オッパイもいい形してるねぇ・・・。美乳ってやつだなぁ・・・。なあ、ちょっと、触っていいかなぁ・・・。おじさん、触りながら、センズリするからさぁ・・・」
 男の右手が豊かな胸の膨らみに伸び、荒々しくもてあそび始めました。
「おお、柔らかいねぇ。ボヨヨンってしてるよ。ヘヘヘ・・・たまんないねぇ・・・。それにこの乳首・・・ツンとしてて、可愛いねぇ・・・」
「アン・・・ダ・・・だめ・・・そこは・・・アンっ・・」
 男の指先が、敏感な乳首に触れた瞬間、あの電流のような感覚が全身に走り、私は思わず声を上げてしまったのです。
「ほぅ、乳首が感じるのか・・・。へへへ・・・。じゃ、これはどうかなぁ・・・。」
 男は、私の反応を楽しむかのように、指先でつまんだり、つついたりしながら、顔色をうかがってきます。
「アアン・・・イヤ・・・アアンぅ・・・」
 私は、本能からわき上がってくる性感を振り払おうと、顔を何度も左右に振りました。
 男は乳首への愛撫が、思っていた以上の反応をもたらしたことに気をよくしたのでしょう、誇張から手を離し、両手で豊かな双乳の感触に浸り始めたのです。
「お・・・オジサマ・・・どうしたの? ねぇ、お願い・・・シコシコ・・・してぇ。
 私は胸をまさぐる男の手を振り解いて、哀願するような視線を向けて言いました。けれども、男はニヤつくだけで、手を誇張に触れることはしません。いえ、それだけではなく、とんでもないことを要求してきたのです。
「ねぇ、感じさせてあげたんだからさぁ・・・今度は、おじさんを感じさせてくれなくちゃ。ヘヘヘ・・・。」
 男は恥ずかしげもなく、いきり立った誇張を突き出し、「手コキ」を促したのです。(ああ、もう、どうすることもできない・・・従うしか・・・)
 ワインレッドのマニキュアで施された指先を男の誇張に触れさせました。その瞬間、悪寒にも似た嫌悪感が全身に走りましたが、私には、唇を噛みしめて耐えるしかありませんでした。
「おお、上手だね・・・んんん・・・ううん・・・。」
 男は、私の指先の動きを楽しむかのように目を閉じ、時折くぐもったうめき声を上げました。
 私は男を一刻も早く果てさせようと、指の動きを速めました。
「おお、そ・・・そんなにされると・・・すぐに・・・イっちゃいそうだよ・・・ううん・・・。」
「いいの・・・オジサマ・・ね、早く、イって・・・ザーメン・・・出してぇ・・・」
 私は男の耳元で囁くように言いながら、指先に気持ちを集中させました。
 けれども、男は、そんな懸命な奉仕にも関わらず、私の手を払いのけると、さらに残酷な要求をしてきたのです。
「ねぇ、ホントは、手コキなんかじゃなくて、おしゃぶりしたいんだろう? 隠さなくていいよ。ちゃんとお願いしてみなよ。ほら、早く・・・。ヘヘヘ・・・。」
 私は男の言葉を聞き、吐き気が催すほどの嫌悪感を覚え、全身に震えが走りました。しかし拒否することはできないのです。


ある性転者の告白 第14章-5

 私は二人の内の少し太った方の男に近づくと、その耳元に唇を近づけ、そっと囁いたのです。
「ねぇ、オジサマ・・・ここで、奈緒美、サービスしてあげる。ね、だから、入って、お願い・・。」
 私の心は不安と恐怖でいっぱいでした。けれども引き返すことは許されません。
 私は震える脚が絡まりそうになりながら、ようやくトイレの個室にたどり着くことができました。
「ホントにサービスしてくれるの?どういうサービスしてくれるのかなぁ? へへへ・・」
 男はそう言うと目の前に立ち、Dカップの双乳が作る深い谷間をニヤニヤしながら、のぞき込んできました。私はその視線に気づき、とっさに右手で胸を隠すと、上半身を屈めて男の視界を遮ろうとしました。
「おお、いいねぇ・・今度はパンチラかい? ずいぶん色っぽいパンツはいてるんだねぇ・・・ヘヘヘ。」
 私はハッとしました。身体を斜めにして屈む姿勢をとったことで、純白の超マイクロミニの裾から、ピンクのスキャンティが露わになってしまったのです。
 男の無遠慮な熱い視線がそこに集中しているのがわかり、とっさに屈んだ姿勢を戻すと、スカートの裾を押さえました。
「そんな、今更隠したって。見られたくて、そんな格好してるんだろう? ヘヘヘ・・・。それにしても、そんな可愛い顔して痴女だったなんて信じられないよ。『サービスしてあげる』なんて色っぽい顔で言うんだもんなぁ。早く、やってよ、そのサービスっていうのさぁ。ヒヒヒ・・・」
 男は下卑た笑みを満面に浮かべながら言うと、私の全身になめ回すような視線を注ぐのでした。
(こ・・・こんなことって・・・一体、どうすれば・・・・どうすればいいの?)
 私が逡巡していた、その時です。涼子からの指示が耳に聞こえてきました。
もちろんそこは個室ですから、涼子からは見えるはずはありませんが、きっと私が逡巡してるということが想像できたのでしょう。その指示はまるでこの様子をどこからか見ているかのように的確でした。
『フフフ・・・どうせ、奈緒美ちゃんのことだから、もじもじして何もしてないんでしょう? 見えなくたってわかるんだから。 いい? これから、痴漢男たちにサービスしてあげるの。わかるでしょ?言ってる意味が・・・。イかせてあげるのよ。奈緒美ちゃんがお勉強したテクを使ってね。フフフ・・・。ただし、制限時間は一人二十分よ。その間にイかせることができたら、合格。それからね・・・・・・・・』
 涼子の指示が突然途絶えました。男がイヤホンに気づき、引き抜いてしまったのです。「何これ? なんか音楽かなんか聞いてるの?」
 男はイヤホンを自分の耳に押し込みました。
「だ、だめ・・・返してっ・・・・」
 私は男からイヤホンを奪い返そうとしましたが、男は身体をよじり私の手を避けました。
「なんだ、何にも聞こえないじゃないか。」
 どうやら涼子からの指示は終わっていたようです。男はイヤホンを耳から外すと、棚に乗せたバッグの上に無造作に置きました。
 私は激しい不安感の中で、指示の続きがどういうものだったのかを考えようとしました。しかし、そうしている内にも制限時間の二十分は過ぎていってしまいます。
(とにかく二十分の間に、イかせなくちゃいけない。でも、どうやって・・・?)
 私は焦燥感に襲われながらも、ある考えが頭の中に浮かびました。それはあまりに恥辱的な行為ではありましたが、うまくいけば見ず知らずの、しかも、痴漢行為を働くような卑劣な男の身体に触れることなく、目的を果たすことができるかもしれないのです。
(仕方がない・・・やるしかない。)
 私は意を決して、一度大きく首を振ると男の目を見つめながら小さな声で言ったのです。
「ねぇ、オジサマ・・・奈緒美・・・今から・・・オジサマのお気に入りのポーズ・・・してあげる。だから・・・何でも言って・・・ね・・・」
 男はそのセリフに一瞬驚きの表情を浮かべましたが、すぐに目尻を下げ、ニヤケた表情を浮かべました。
「へー、そうか。それがサービスってことなんだね? やっぱり露出狂ってやつかぁ。ヘヘへ・・・」
 私は抑えきれない羞恥心に、顔が熱く上気しているのに気づきましたが、ここでためらうゆとりなどありません。男をその気にさせ、早く満足させなければならないのです。そのためには男の望む露出狂の痴女を演じるより他に方法はありません。
「そ・・・そうなの。 奈緒美、男の人のイヤらしくて熱い視線が・・・好きなの。ね、だから、お願い、オジサマ・・・遠慮しないで・・・言って。」
 私はわざと媚びを含んだ目で男を見つめると、背筋を伸ばして大きな胸を突き出して見せたのです。服の上からでもバストの形と乳首が浮き出ているのがわかります。
「おお、いいオッパイしてるねぇ。ヘヘヘ・・・。でもね、オジサン、実は脚フェチなんだよ。特に君みたいに可愛い顔してて、すらっとした綺麗な脚してる子を見ると、たまんないんだよね。 じゃあさ、さっきみたいに、ちょっと身体を斜めにして前屈みになってみてよ。」
 私は小さく頷くと、口元に微笑みを浮かべながら、男の言う通りに、少し前屈みになってお尻を突き出してみせたのです。
「おお、また顔を出したねぇ、ピンクのパンツが・・・。ヘヘヘ・・・ それにしてもホレボレするくらい綺麗な脚してるね。お尻もプリンとしてて、本当に色っぽいねぇ。ヘヘヘ・・」


ある性転者の告白 第14章-4

 電車が一つ目の駅を過ぎ、二つ目の駅に到着しようとした時、私は下半身にぎこちなくうごめく手の感触を感じ、思わずハッとして目を開きました。
 その手の動きは初めはぎこちなく、しかし、だんだんと大胆になっていきました。
(え?、こ、これって、も、もしかして・・・・痴漢・・・・?)
 私は電車の中で痴漢に遭うなどということは、全く予期していませんでした。と言うより痴漢という存在自体を忘れていたのです。
 当然のことですが、3ヶ月程前は、電車に乗る時に痴漢を警戒する必要などありません。
 そう言えば、最も痴漢に遭いやすい場所はドア付近であり、痴漢に遭遇することを望んでいるような淫乱女は、あえてわかりやすい挑発的な格好で、ドア付近に立っているものだという、まことしやかな話を知人から聞いたことがあります。と言うことは、今の私の姿はそんな淫乱女そのものだということになります。つまり、痴漢の格好の餌食になっているということです。
(い、いや・・・やめて・・・)
 私は、その置換の手を振り払おうとしました。手の動きは一瞬止まりましたが、すぐにまたゆっくりと動き始め、スカートの上からふくよかなヒップをなで回したかと思うと、次の瞬間には、スカートの裾をまくり上げ、大胆にも、スキャンティにまで伸びてきたのです。
 私は身を固くしました。しかし、その手の動きはいっこうに止まる様子はありません。いえ、それだけではありません。驚いたことに、胸とウエストの付近にも新たな別の手の感触を感じたのです。
(そ、そんな・・・)
 私は、その手の一つ一つと無言の格闘をしなければならなくなったのです。
 その時、耳元から涼子の指示が飛んできました。
『フフフ・・・奈緒美ちゃん、痴漢に遭ってるのね。思った通りだわ。当たり前よね?可愛い女の子が、そんなエッチな格好して電車に乗ってるんだもの。触られたがってる淫乱女としか思われないわ。フフフ・・・。でも、さっきも言ったけど、奈緒美ちゃんは、今日は痴女になりきらなくちゃだめよ。だから、抵抗したりしちゃダメ。黙って、触ってもらうの。わかったわね? あ、でも、クリちゃんだけはさわられないようにね。男だって気づかれたりしたら大変よ。大騒ぎになって、警察沙汰になっちゃうかもしれないわ。だから、それだけは気をつけてねぇ。フフフ・・・』
(そ・・・そんな・・・た・・・助けてぇ・・・)
 私は心の中で精一杯の叫び声をあげましたが、涼子の指示に逆らうことはできません。 痴漢との無言の格闘をあきらめ、そのまま手を下に下ろすと、じっとうつむいて時間が過ぎ去るのを待ちました。もしかしたら、痴漢男たちもすぐに下車するのではないかという淡い期待だけを抱きながら。
 けれども、痴漢達の動きは、一向に収まる気配がありません。しかも、私が一言も漏らさずにうつむいていることをいいことに、ますますエスカレートし、大胆になっていきました。 
 男の身でありながら、痴漢達の餌食になっているという激しい屈辱感に思わず声を上げてしまいそうになりましたが、それはできません。声から男であることがバレたら、大騒ぎになってしまうと思ったからです。
「ん、んんぅ・・・」
 私は発しかけた声を押し殺し、うめき声を上げました。
 それは、もちろん屈辱に耐えるうめき声だったのですが、痴漢たちには、私が感じてきたために発するよがり声に聞こえたのでしょう。
 その証拠に私の背後にいた痴漢男が、小さな声で大胆にも囁きかけてきたのです。
「どう? 感じてるの? こんな格好して、男が欲しくて欲しくてたまらないんだろう? へへへ・・・・・」
 そして同時に、下半身を集中的に動いていたその男の手が、スキャンティのゴムにかかり、ゆっくりと引き下げると、直接ヒップをなで回し始めたのです。
 私は、その手が次に向かう先を思い、背中が凍り付きました。
 涼子から言われた、『男だとバレれば、警察沙汰になってしまう』という言葉が脳裏をよぎったのです。私は、その手がペニスに伸びないように願うしかありません。
 けれども、それは儚い願いでした。痴漢の手は、ひとしきり丸みのあるヒップの形を楽しむかのように動き回った後、ついに前に伸びてきたのです。
(だ・・・だめ・・・そこだけは・・・だめぇ・・・)
 私は、その手がまさにペニスに到達しようとした瞬間、心の中で叫び声をあげ、その手を払いのけました。そして同時に、隣のドア付近にいる涼子を目で追うと、必死になって合図を送ったのです。
『あら・・・? クリちゃん、触られそうなのね? それは大変。何とかしなくちゃね。そういう時は、良い方法があるの。こうするのよ。フフフ・・・。』
 涼子の言う「良い方法」は、確かにその場の危機から逃れるための効果はありましたが、その内容は、今思い出すだけでも抑えようもないほどの羞恥心がわき上がってくるほどです。
 私はうつむいたまま何度も首を振り、涼子の指示への否定を示しました。
 けれども、その間にも痴漢男の大胆な手の動きは、私の秘密の場所へと近づいてくるのでした。私にはもう他に取る術はありませんでした。
 そしてイヤホン越しに聞こえる涼子の指示通り、後ろを振り向きくと痴漢男の耳元に口を近づけ、ゆっくりと囁きました。自分が男であることがバレないよう、できる限りか細い声で。
「ねぇ、オジサマ・・・ホントはね、奈緒美、触られるより、男の人にご奉仕するのが、好きなのぉ・・・。だから、お触りはそのくらいにして・・・ね。 その代わり電車降りたら、いっぱい、いっぱい・・・サービスしてあげるから・・・ね。 オ・ジ・サ・マ・・・」
 痴漢男は私の顔を見つめると、ニヤニヤしながら手を離しました。
 しかし、ホッとしたのも束の間、服の上から、無遠慮に胸の膨らみをまさぐっていたもう一人の手が下半身に伸び、スキャンティの中へと向かってきたのです。
 私はとっさにその手を押さえると、先ほどと同じセリフをその男にも繰り返しました。
 
 やがて電車が終点の駅に到着し、私はドアから押し出されるように下車すると、痴漢から逃がれるために、急ぎ足で歩き始めました。
 けれども数歩進んだところで涼子の声が耳に響き、私は足を止めました。
『だめよっ・・・、逃げたりしたら・・・、だって、約束したんでしょ? サービスしてあげるって・・・。じゃ、約束守らなくちゃ・・・フフフ・・・』
(あの屈辱的なセリフは言葉だけではないってこと?)
 私は慌てて、涼子の姿を探しました。そして少し離れた所からこちらを見ている涼子に向け、自分の意志を伝えようと、懸命に首を横に振りました。後ろを振り向くと、先ほどの二人の中年痴漢男が後をついてきています。
『何してるのっ? できないの? それとも、テスト終わりにするのっ?』
 私はその強い言葉にドキリとしました。テストを途中で終了することは、そのまま取りも直さず契約の破棄を意味するのです。私にはもはや後戻りはできません。
(でも・・・いったい何をすれば・・・・?)
 私が困惑していることん気づいたのでしょう。涼子はすぐに指示を送ってきました。『後ろを見なさい。そう、痴漢たちの後ろよ。公衆トイレがあるでしょ? そこに行きなさいっ』
 私は観念したように小さく頷くと、駅の隅にある公衆トイレに向かいました。二人の中年痴漢男たちも何食わぬ顔でついてきています。
 小刻みに震える足を何とか前に進めている間も御、涼子の細かな指示が間断なく耳に入ってきます。
 それからの私は自分の意志を持たずに、指示に従って動くだけの「操り人形」のようでした。

ある性転者の告白 第14章-3

『じゃ、3番線のホームに向かって、ゆっくり歩きなさい。ハイヒールだから転ばないようにね。転んだら大変よ。ピンクのスキャンティがマル見えになっちゃうからね。フフフ・・そうよ、ゆっくりね。そう・・・・。じゃ、次は階段を上ってホームに行きなさい。できる限りゆっくりね、そう、一段ずつ・・・』
 私は夢遊病者のようにフラフラと、足下に注意を払いながら歩みを進め、ホームまでの階段を一段一段、ゆっくりと上り始めたのです。見上げると長い階段には、ラッシュアワーが過ぎていたこともあって、行き交う人の数は多くはありませんでした。私は、少しホッとしました。と言うのも、客が少なければ、露骨な視線を投げかけてくる人も少ないと思ったからです。けれども、それは間違いでした。
 階段の中程まで上った時、私は、ハッとしました。階段の下から熱い視線を感じたからです。
 客が少ないということは、それだけ見上げるときの視界を遮るものも少ないということです。私はおそるおそる、階段の下を振り返りました。その時、目にしたのは、露わになっているはずのピンク色のスキャンティに向けられる、男たちのギラギラとした視線だったのです。私はとっさに持っていたバックを後ろに回すと、マイクロミニの裾を隠しました。と、その瞬間、私の耳に涼子の叱る声が響いたのです。
『だめよっ、隠しちゃ・・・』
 私は、後ろにバックを回したまま、歩き出そうとした脚を止めました。
『いい?隠したりしたら、今日のテストは不合格よ。今のあなたの格好、想像してみて。どこから見ても、露出狂の痴女じゃない? 隠すくらいなら、そんな格好するわけないでしょ? 痴女なら痴女らしく堂々と見せつけなくちゃ。フフフ・・・。わかった? あなたは、もう男じゃないのよ。男の視線に感じる露出狂の痴女になったの。いいわね?』
 私はうなだれたまま大きなため息をつくと、後ろに回したバックを前に抱え直し、ゆっくりと階段を上り始めました。
『そう、そうよ。はい、そこでちょっとストップ・・・ミュールのベルト直すふりして屈んでみなさい。フフフ・・。わかるでしょ? 下の男達にパンチラしてあげるのよ。思わせぶりにね。フフフ・・そうよ、上手よ・・・。』
 私は指示された通り、ゆっくりと身を屈めると、右のミュールのベルトに手を伸ばしていきました。
『どう?見られてるわよ。奈緒美ちゃん。みんなに見られてるの。どう?男なのに、男の視線に晒されている気分は・・・・・? もしかして、また感じてきちゃった? フフフ・・・。』
 私は涼子の言葉を否定するように、大きく頭を左右に振ると、おぼつかない足取りで、残りの階段を上り始めたのでした。

 やっとの思いでホームに辿り着くと、先ほど後を付けるように階段を上ってきた男たちが私の周囲を取り囲むように立ちました。ホームを見回すと、私の周囲だけ混雑しています。それは本当に異様な光景でした。
 他に為す術もなく、呆然と立ちつくすだけで、電車がホームに入ってきたことすら気づきませんでした。
 私は周囲の男たちに押されるように、目の前のドアから乗り込むと、そのままドア付近に釘付けにされてしまいました。視線の先には、隣のドアから涼子たちも乗り込んできたことがわかりました。それはラッシュアワーの終わった車内が比較的空いていたからです。けれども、私のいるドア付近だけは、どういうわけか不自然に混み合っているのです。私は不安な気持ちになり、早く下車の指示が来ることだけを待ちながら、そっと目を閉じました。

ある性転者の告白 第14章-2

 私たちは住宅街を駅に向かって歩いて行きました。彼らは、あえて車ではなく電車での移動を選んだのです。もちろん、それにも計画された企みがあったからですが。
 幸い屋敷の近くは閑静な住宅街だったため、行き交う人は多くはありませんが、決して皆無というわけではなく、時折何人かの男女とすれ違うことはありました。
 その中には、私の姿を見て、あからさまに好奇なまなざしを向ける男や嫌悪感を示す女の顔があり、ひそひそと噂しあうグループもいました。そのたび、私の心の中の羞恥心はいやが応にも高められ、下をうつむきながら歩くことしかできませんでした。私の目には、細く伸びたノーストッキングの脚と純白のハイヒールのミュールだけが映っていました。
(ああ・・・恥ずかしい・・・死にたいくらい・・・恥ずかしい・・・)
 
やがて駅に着くと、うつむく私の紅潮した耳に、涼子が囁きました。
「さあ、ここからは一人よ。私たちは遠くから、指示するから・・・。わかったわね。最後のテストだからね。」
 私の耳にあの小型のイヤホンが差し込まれ、白い小さなハンドバックの中には、受信器らしい黒い機器が入れられました。
「ま、待って、ひ、一人に・・・一人にしないで・・・」
 私は、離れていく涼子たちの背中に向かって蚊の鳴くようなか細い声で呼びかけました。
 午前十時を迎える駅の構内はラッシュアワーもピークが過ぎ、混雑も収まっていました。けれども、一人ぽっちにされて、改めて周囲を眺めてみると、行き交う人々の私に向けられる視線がそれまでの遠慮がちなものから、無遠慮なものに変っていくのがわかりました。
 見るからに「そのスジ」風の村井たちがそばにいたときは、私のことを彼らの情婦くらいに見ていたのでしょう。だから、もしも露骨な視線を向ければ、どんな因縁をつけられるかわかったものではないという心理が働いていたのだと思います。けれども、彼らと離れ一人だけになれば話は別です。見るからにおとなしそうな女の子が、その顔に不釣り合いな濃いめのメイクをし、立ちすくんでいるのです。しかも、大胆にもウエストの大半を露出し、今にも下着が顔を出しそうな超マイクロミニという、めったに見ることができない挑発的な服装をしているのです。それは、朝の駅の構内には全くそぐわない姿です。もしも、3ヶ月前に、私自身がこんな姿の女の子を駅で見かけたら、きっと男を欲しがっている淫乱で変態な女の子だと思い、ジロジロと露骨な視線を浴びせたことでしょう。

「すっげー、見てみろよ。あれ・・・ほら、ほら・・・」
「ん?どれどれ、おっ、すげーな・・・。あんな服着て・・・もしかしてあれか? 痴女ってやつか?」
「いや、でも、それにしちゃ、可愛い顔してるじゃん。それに、すっげーいい身体してるぜ・・。オッパイもでけぇしな・・・。」
「ホントだぜ、それに脚も細くて、足首なんかきゅっと締まってて・・・うまそうー」
「なんか、俺、おったっちまったよ・・・」
「お、俺もだよ・・・。」
 私を見て噂しあう男の声が聞こえてきます。
(は、恥ずかしい・・・お願い・・・そんな目で・・・見ないで・・・)
 私は下をうつむいて聞き流すしかありません。本当は、その場で身を屈め、彼らの視線を避けたい思いでしたが、そんな姿勢を取れば、純白のスカートの裾からピンクのスキャンティが露わになってしまうのがわかっていたからです。
 その時です。数人の女子大生らしいグループが私を見ると、一斉に辛辣な言葉を言い合っているのが聞こえてきたのです。
「な、なに、あれ・・・痴女よ、痴女・・・。」
「え?すごいわね・・・、チョー変態って感じぃ・・・」
「男が欲しくてあんな格好してるのかなぁ・・・?」
「決まってるじゃない、男にヤられたくて、あんな格好してるのよ。」
「でもさ、結構可愛い顔してるじゃない。普通の格好してても、モテるんじゃない?」
「ばかね、ああいうのって病気なんだって。普通のエッチじゃ、物足りないのよ、きっと・・・。」
「そうよね、いつも、あそこ濡れ濡れになって、誰か入れてーっなんて・・・アハハ」
「うわっ、すごい露骨ぅー・・・でも、よく恥ずかしくないわね、同性として、ちょっと許せなくない?」
 私は心の中で叫びました。
(違うんです。これは、仕方なく・・・だから、そんなこと言わないでぇ・・。)
 新宿の時もそうでしたが、聞こえよがしに発する言葉は、女性の方が露骨だとわかりました。そこには、きっと女性特有の嫉妬と羨望の思いが込められているからナノでしょう。 
 女子大生のグループがようやく姿を消した時、耳元から涼子の声が聞こえました。
『フフ・・・どう、みんなに見られている気分は? みんな、奈緒美ちゃんのこと、変態の露出狂女だと思ってるわよ。そりゃそうよね、そんな格好してるんだもの。じゃ、テスト始めるわよ、いいわね、最終テストだからね、がんばってねぇ。フフフ・・・』
 私は、黙って頷きました。
 そうです。この地獄のような羞恥の時が過ぎれば、すべては夢の出来事になるのです。完全に自由の身になって解放されるのです。私は覚悟を決めて、涼子からの指示を待ちました。


ある性転者の告白 第14章-1

 三日後、第二のテストの実施を告げられました。
 それは、女性としてセックスアピールを確かめるという名目で、見ず知らずの男たちが私にどのくらいの関心を示すかを調べるということでしたが、具体的な中身は全く知らされません。
 そもそも、再手術のためという、このテスト自体が全く意味を持たないものであったことは、数日後の衝撃的な出来事によって明らかになるのですが、その時の私は、本能と理性の狭間で激しい葛藤を繰り返し、彼らの真の目的に気づく心のゆとりは全く残っていませんでした。その「本能」とは、全身に間断なく流れる女性ホルモンとエンドレスに聞かされるCDとの相乗効果によって、肉体的にも、精神的にも女性化が急速に進行し、自分が男であったことすら忘れてしまいそうになっていることです。そして「理性」とは、早く再手術を受け、結花との生活を始めなければという、一種の使命感に基づくものでした。

 その日、私が指示された服装は、固めの素材でできたバイオレットのパステルカラーのツーピーススーツでした。その日のテストが戸外で行われることを伝えられていたので、久しぶりにおとなしめの服だったことにホッとしました。
(よかった・・・。これなら、あの時のように恥ずかしい思いをしなくても済む。)
 私は姿見に映る自分の姿を見つめ、仕上げのチェックをしながらも、あの忌まわしい新宿での体験が脳裏に浮かんでいました。
 それは、身体にフィット感のあるボディコンスーツではあったものの、スカート丈も、膝上15センチほどで、全体的に上品なデザインでした。私は、メイクの仕上げとして、ワインレッドのルージュを引き、ロングのウィッグを被り、最後に黒のパンプスを履くと、ゆっくりと部屋を出ました。
 長い廊下を歩く時、表情に笑顔が加わっていくのがわかりました。あの満足のいく準備ができた時に、心からわき上がってくる女性特有のナルシストな気分を、その日も味わうことができたのです。
 鼻歌交じりにリビングのドアを開けると、村井と涼子、さらに本城と田中も話を止め、私の方に視線を送ります。いつもなら、ここで、下をうつむいてしまったのでしょうが、どういうわけか、その日はもっと視線を浴びたいという欲求の方が強くなり、堂々と彼らの顔を直視しました。恐らく上品な服をきれいに着こなすことのできている自分に注目を集めたいという、女性特有の気持ちだったのだと思います。もちろん、それは、心の女性化が一段高いステップにあがっていることを意味するものだったのでしょうが。
「あら、きれいじゃない。でも、何となく、おとなし過ぎる感じねぇ。どう?村井ちゃん。」 
「ああ、最後のテストの割には地味だなぁ、これは・・・。」
 村井が涼子の言葉を受けて同意を示しました。
「で、でも・・・これ、言われた通りの服ですけど・・・」
 私は少し不安げな表情で言いました。
「うん、そうなんだけど、今日は何しろ最終テスト、セックスアピールテストだから、それなりの服にしないと・・・ね? その方が、合格しやすいからいいじゃない、奈緒美ちゃんも。フフフ・・・。」
「さ、最終・・・? じゃ・・・これが最後ってこと・・・ですか?」
 私は、村井と涼子の言った『最終テスト』という言葉に、我を忘れて喜びの声を上げました。
「そう、最終テスト。だから、合格すれば、晴れて解放ってわけよ。どう?うれしい?それとも、もう男に戻る気がなくなっちゃったかしら? フフフ・・・」
 私は涼子の言葉に、ドキっとしました。もちろん監禁生活から解放されるのですからうれしくないはずはありません。
 でも不思議なことに、心のどこかで、
(本当に男に戻っていいの?このまま、女の子として生きていた方が幸せなんじゃないの?)
 という問いかけがわき上がってくるのです。私はそんな問いかけを理性で打ち消そうと、首を左右に振り、あえて、男の意識を強く持とうとしました。
(何、考えてるんだ? 男に戻って結花と暮らせるんじゃないか。 うれしいにきまってるだろう。)
 けれども、実際に私の口から出た言葉は、
「ホ・・・ホントなんですね? うれしいです。奈緒美、とってもうれしいです・・・。涙が出てるほど・・・うれしいです・・・。」
というものでした。
 もちろん、それは村井たちの機嫌を損ね、解放の約束が反故になることを避けなければという防衛本能によるものでしたが、同時に心の片隅に、男たちから可愛く見られたいという女性化した心理があったからかもしれません。
 私の、自分でも驚くほど自然な女の子としての仕草に、村井も涼子も心から満足げな表情を浮かべて頷きました。
「でも、セックスアピールテストって・・・・何ですか?」
 私は、これが最終テストであると告げられたことの喜びに、肝心な部分を確かめるのを忘れていたのです。
「うん、それはね、ここにいる人たちは、みんな奈緒美ちゃんのこと、可愛い女の子になったって思っているけど、外の知らない男の人たちにはどれだけ魅力的に写るかわからないじゃない? だから、それを試してみるの。ね、だから、そんな地味なのじゃなくて、色っぽい服にしないと・・・あ、そうだ、ちょっと、待ってて・・・」
 涼子はそう言うと、リビングの片隅に予め畳んであった服を抱えて、近寄ってきました。私の心からは快活さが消え、不安な思いが大きくなっていきました。
「さあ、これに着替えて。この方が奈緒美ちゃんらしくて似合うんだから。フフフ・・・。」
 私は涼子の差し出す衣類を手に取り、広げてみました。
 それは、タオルのようなソフトな素材でできた純白のツーピーススーツのようなものでした。ただ上下に分かれたそれぞれが見るからに小さな布きれにしか見えないのです。
 私は自分の甘さに情けなくなりました。
 このテストの一番の目的は、私に辱めを与え、それによって涼子の溜飲を下げることにあったのを忘れていたのです。ですから上品なスーツなどで外出させる意図は最初からなかったのです。恐らく私が上品なスーツに身を包むことで明るい気分になることを涼子は予期していたのでしょう。そして、その上で羞恥心をあおれば、一層の効果があることもわかっていたに違いないのです。
 私の口からは無意識の内に大きなため息がこぼれましたが、これが最終テストだからと心に言い聞かせ、着ていたスーツを脱ぐと、ピンクのブラジャーと、スキャンティだけを残して、手渡された服に袖を通そうとしました。
「ちょっと、待ってよ。ブラしてちゃ、だめでしょ。そういう服を着るときはノーブラにしなさいって、教えてあげたじゃない。忘れちゃったの?」
 私はためらいながらも、背中に手を回し、ブラジャーのホックを外しました。抑圧から解放された豊満な双乳がブルンッと露わになり、そばで見ていた彼らの視線がそこに一斉に集まりました。私は思わず、両手を胸の前で交差させ、彼らの視線をそらそうと身を屈めたのです。
「ホントに何度見ても、惚れ惚れするくらい、良いスタイルしてるわねぇ。恥ずかしそうにしている仕草も、女の子そのものじゃない。とても、男だなんて信じられないわ。ねえ、いっそのこと、ホントの女の子になっちゃった方がいいんじゃない? その方があなたも幸せだと思うけどなぁ。 フフフ・・・。」
 私はその言葉に本心を見抜かれているような気がして、思わず、涼子の顔をキッとにらみつけました。
「冗談よ。冗談・・・。今日のテスト終わったら、解放されるんだものね。わかってるわよ。アハハ・・・。でも、合格すればってことよ。だから、せいぜいがんばるのよ。奈緒美ちゃん フフフ・・・」
 ブラジャーを外し、上半身を露わにした私は、彼らの視野から乳房を隠すように背を向けると、もう一度服に袖を通しました。
「な・・・何、これ・・・?」
 私の口から無意識に驚きの声が漏れました。
 袖を通してみると、その服が頼りないほど小さいことに気づいたのです。海辺のリゾートやプールサイドならいざ知らず、町中で普通に着るような服などと呼べるものではありません。まるでセパレーツの水着のトップと言ってもいいような大きさしかありません。これでは、Dカップの豊かな双乳が作る谷間とくびれたウエストをすっかり晒しています。しかも素材は思った以上に薄く、服越しでも、ツンと突出した乳首の色や形がはっきりと見て取れるのです。
 私は鏡に映る自分の姿に呆然とするしかありません。
「なに、ぼーっとしてるの? 自分の姿にホレボレしちゃったわけ? ホント、ナルちゃんなんだから。フフフ・・・。さあ、早く下も着ちゃいなさいよっ。」
 私はその言葉に急かされ、もう一枚の布きれ(そう呼ぶ方がピンとくるようなものでした)を手に取ると両足を通しました。
(ああ、やっぱり・・・)
 恐らくそれが、マイクロミニであることは予想していましたし、広げて見た時に、かなり小さいこともわかっていましたが、身につけた姿を改めて鏡に映し出してみると、その丈の短さは想像を遙かに超えたものでした。
 股下数センチの裾と、ピンクのスキャンティのアンダーラインとの差は、恐らく1,2センチしかありません。いえ、そればかりではありません。スカートのウエスト部分は、腰骨にやっと届くくらいの、いわゆるヒップハンガータイプのデザインで、お臍の周辺を露わにしてしまっているのです。
 それは、あの新宿での悪夢のような体験をした時以上の過激なスタイルでした。
もしも、このまま外出すれば、通りすがる人々の視線や投げかけてくる言葉がどのようなものになるか、考えただけで背筋が凍り付く思いでした。
 けれども、彼らの指示を拒否することなど許されないことは、自分が一番よく知っています。私は結局、そんな信じがたい恥辱的な姿で屋敷を出ることになったのです。


ある性転者の告白 第13章-7

 ぼうっとした脱力感の中で、絶頂の余韻に浸っていた私に涼子が近づいてきました。撮影していたカメラもいつの間にかとめられていました。
「フフフ・・・どう? よかった? 男に犯されながらイっちゃうのって・・・? すごく気持ち良さそうだったじゃない? あなたのオチンチンは、もう女を犯したりできないし、妊娠させることもできないの。それができるのは、写真の男の子みたいに、立派でたくましいオチンチンを持ったホントの男性だけなのよ。これからは、女の身体に射精する快感じゃなくて、男の人に射精してもらうことに喜びを感じなくちゃいけないの。だって、あなたのは女を征服したり、支配するためのオチンチンじゃなくて、男の人に触られたり、愛撫されたりするクリちゃんになったんだもの。フフフ・・・。情けない?情けないわよねぇ。男のくせに、他の男の人に屈服させられて、犯されることにしか喜びを感じることができなくなったんだもの。フフフ・・・。」
 涼子は横になったまま、肩で息をしている私を見下ろし、蔑みの言葉を投げかけました。
 こうして、彼らの言う第一のテストは終わりを告げたのでした。

ある性転者の告白 第13章-6

 ビデオカメラがセットされる間に、私の右耳には、涼子からの指示を受けるための、例のイヤホンが押し込められました。もちろん、その間も私のペニスを刺激する涼子の指の動きが止むことはなく、性感の高まりは、まさに頂点の一歩手前まで引き上げられていたのです。
『いい?じゃ、始めるわよ。フフフ・・・。あなたの目の前に写真集があるでしょ? うん、そうよ、それ・・・。あなたもオナニーするのになんか欲しいでしょ?だから、用意してあげたの。』
 私はイヤホン越しに聞こえてくる涼子の声を耳にし、性欲の高ぶりを抑えながらも、目の前に置かれている写真集に目を落としました。
 それは私のよく知っている某セクシーアイドルの写真集で、販売時にはかなり話題にもなったものでした。実は、私はそのアイドルの大ファンで、その写真集自体も持っています。しかも、恥を忍んでお話しすると、それを使ってオナニーした経験も一度や二度ではありません。きっと涼子は、そのことを知った上で写真集を用意したのでしょう。
『フフフ・・・驚いた?知ってるのよ、ファンだってこと。じゃあ、そのアイドルとエッチしていることでも想像しながら、オナニーをして見せてよ。あなたのそれが、クリちゃんなんかじゃなくて、りっぱなオチンチンだってこと、見せてみてよ。フフフ・・・・』
 私は写真集を手に取りページを開きました。
 実は、私には、その写真集の中にかなり気に入った作品があり、オナニーの時には決まってそれを使っていました。そこには憂いを含む思わせぶりな表情でこちらを見つめながら、抜群のプロポーションを誇示するかのように大胆なポーズをとっているセクシーアイドルの姿がありました。
 私は、そのページを見つめながら、右手をペニスにのばすと先ほどまで涼子がしていたように、人差し指と親指で「つまむ」ように、次に来るはずの性感の高まりをを待ったのです。
 私は指の動きを速めながら、そのアイドルとの行為を想像しようと目をつぶりました。
 ところが、不思議なことに、そんな想像のシーンが全く頭に浮かんでこないのです。いえ、そればかりではありません。催淫剤と涼子の指の刺激とで、頂点の一歩手前まで高められていた性欲の波が逆にどんどん小さくなっていくのがわかりました。
 私は焦りました。今まで、そのアイドルを思い浮かべながらのオナニーが途中で萎えることなどなかったからです。私は、もっと卑猥なシーンを想像しようと頭を巡らせながら指に力を入れました。でも、やはりダメでした。私が彼女を犯しているというエロチックなシーンそのものが、いえ、自分が女性を犯すという行為自体が全く想像できないのです。
 私は、離れたソファに座って指示を送る涼子に視線を向けると、小さく首を横に振りました。
『うん?どうしたの? せっかく男としてのオナニーをさせてあげようと思ったのに、できないの? おかしいわねぇ。フフフ・・・。あら? また、ちっちゃくなっちゃったじゃない? あなたのオチンチン。変ねぇ・・・ファンだったんでしょ?』
 指示された内容以外の言葉を発することの許されていない私は、首を横に振ることしかできません。
『しょうがないわねぇ。じゃ、もう一冊の方で試してみましょうか? たぶん無理だと思うけど。あなたの後ろ、うん、そう、袋があるでしょ? その中に写真集が入っているから、取り出してみて・・・・。』
 私は後ろを振り向くと、置かれていた茶色の袋に手を伸ばしました。
(うん?これって・・・・もしかして・・・)
 そうです。その袋は、私が4日前に新宿のアダルトショップでいくつかの商品を購入した際に、手渡された袋だったのです。私は震える手で袋を取り上げると、中をのぞき込みました。
(ああ、やっぱり・・・あの時の・・・)
 想像は当たっていました。袋の中には、あの男性ヌード写真集とグロテスクに黒光りしているバイブ、そして、目を覆いたくなるような卑猥なデザインのパンティが入っていました。
『男のあなたが、そんな写真集見ても感じるわけはないけど、まあ、ものは試しだから、やってみましょうよ。フフフ・・ じゃ、最初に写真集を開いてみて・・・うん、そう・・・どう? なんか感じる・・・?』
 私は涼子に言われるまま写真集を開き、ゆっくりとページを繰っていきました。どのページも、たくましい若い男性のヌード写真が載っていて、中には、全裸で太く逞しい男性自身を露わにしたものあります。
 私は、とっさにページを閉じようとしましたが、なぜか心の中に引っかかるものがあって、その手を止めてしまいました。
『あら? もしかして、興味あるの・・・? 男のくせに男の逞しいヌード写真に興味があるんだぁ・・・フフフ・・・。 じゃあね、これから私が言うように想像してみなさい、いい?今、あなたはその写真の男の子と二人きりでホテルの部屋にいるの。もちろん、二人とも裸・・・。彼はあなたの肩を優しく抱きしめて、唇を寄せてくるの・・・。あなたは目を閉じながら、そっと唇を開いて、彼の舌が入ってくるのを待っている・・・・。』
 私は大きく首を振ると、目をつぶり写真集から自分の視線を遮ろうとしました。
 そうでもしなければ、涼子の誘導する想像の世界に脚を踏み入れてしまいそうに思えたからです。けれども、このまま写真集をずっと見つめていたいという無意識の本能が、私の閉じた目をかすかに開かせてしまうのです。そして、涼子の声に従うように唇が少しずつ開いていくのを止めることができないのです。
『うん、そう・・・色っぽい顔になってきた。フフフ・・。そして彼の左手が、肩から滑り落ちるように、あなたの背中から腰へと流れていって、そのまま、お尻をなで回すように愛撫してくるの・・・。やがて彼はあなたを抱き上げると、そのままそっとベッドに降ろして、また熱い口づけを求めてくる。彼の右手はあなたのオッパイにのびてきて、包み込むようにそっとなで回したり、揉みしだいたりしてくるの・・・。そして、あなたの唇から離れた彼の顔がオッパイに近づいて、あなたの敏感な乳首に唇を近づけ、軽く吸ったり、舌で優しく転がしたり・・・』
「アアン・・・」
 私の開いた唇から、無意識の内にかすかな声がこぼれてしまいました。いくら拒絶しようとしても、涼子の導く想像の世界から抜け出せなくなってしまっていたのです。
 私の右手はいつしか自分の乳房に伸び、ツンと突き出た敏感な乳首に指を這わしていたのです。
『フフフ・・・だいぶ感じてきたみたいね・・・。やっぱり、あなたは心まで完全に女の子になっちゃったみたいね。フフフ・・。ほら、さっきまであんなにちっちゃくなってたオチンチン・・・ううん、クリちゃんが、また固くなってきたみたいじゃない?』
 私はその言葉を否定しようと、激しく首を振りました。
 しかし確かに涼子の言うように、セクシーアイドルの写真集を見つめていた時には、小さくなっていたペニスが、再びピンと固くなっていたのは事実です。同時に萎えかけていた性欲の高まりが、抑えようもないほどに大きな波になり始めているのがわかりました。
『フフフ・・・そんな否定しようとしたってダメよ。ちゃんとわかるんだから・・・。あなたは女の子として感じてるの。逞しい男の人に抱かれることを想像して感じちゃったのよ。あなたのオチンチンは、もう女を喜ばせるためのオチンチンじゃないのよ。男の人に愛撫されるのを待っているクリちゃんになっちゃったってことなの。あなたにはもう、男としてのオナニーをすることもできないのよ。だから、これから女の子のオナニーの仕方、教えてあげる。フフフ・・・。』
(そんなはず・・・そんなはず・・・あるわけない・・・)
 私は心の中で、自分に言い聞かせるように何度も何度も呟きましたが、他の男性を異性として感じ、それを求める欲望の高まりは衰えるどころが、激しさを増す一方でした。
『まずは、彼にお礼をしてあげなくちゃね・・・、彼の逞しいオチンチンをさわってあげるの・・・。そこにバイブがあるでしょ?それ、持ってみて・・・そう、そうよ。』
 私は涼子に指示されるまま、茶色の袋からわずかに姿を現していた、黒々と光るグロテスクなものに手を伸ばしました。
 すると、それに触れた瞬間、ビクンとした電流が身体全体に流れたかと思うと、まるで、ずっと待ち望んでいたものを、ようやく手にした喜びのような感情が心の中を支配していったのです。
 私はグロテスクで巨大なバイブを手にすると、涼子の指示も待たずに、優しく愛撫するようにさすり始めていたのです。
(ああ、どうして? どうして、こんなこと・・・してるの? ああ・・・どうして・・・?)
 心の中にかすかに残った理性の声が聞こえてきます。けれども、どうしてもバイブから手を離すことができないのです。 
いえ、そればかりではありません。黒光りをしているバイブを撫でさすっていると、それが、目の前の写真に写っている若く逞しい男性のもので、自分がそれを優しく愛撫している錯覚を覚えてしまうのです。私は全身が一気に熱くなり、うつろな表情に変わっていくのがわかりました。
『フフフ・・・そう、そんなにいいの。バイブが気に入っちゃったのね? とってもいい顔してるわよ。感じてるのがよくわかる。フフフ・・・。 じゃ、彼に言葉をかけてあげないと・・・。そうよ。カメラに顔を向けてね・・・そうよ。』
「・・・アア・・・あなたの、オチンチン、逞しくて・・・素敵・・・アア・・触ってるだけで・・・奈緒美・・・感じてきちゃう・・・アアア・・・」
 私はもはや理性の力で本能を抑えることができなくなっていました。 
 自分がカメラの前で晒している行為が、涼子の指示によるものなのか、本能に導かれて、自らが進んで行っているものなのかの区別さえつかなくなっていたのです。
『あらあら、自分からそんなこと言い出すなんて、よっぽど感じちゃってるのねぇ。フフフ・・。いいわよ、あなたの好きなようにして。愛する彼のオチンチンだもの、心を込めたご奉仕しなくちゃね。彼に喜んでもらえるようにね・・・フフフ』
 私は小さく頷くと、カメラの方に媚びを含んだ愁いのある視線を投げかけながら言いました。
「ね・・・ねぇ、あなたの・・・オチンチン・・・奈緒美のお口に・・・ちょうだい・・・お願い・・・奈緒美に・・・ご奉仕させて・・・」
私はバイブを顔に近づけると、その先端に舌を這わせていきました。
 そして小刻みに震える右手で、激しい鼓動に波打っている豊かな乳房を揉みしだいたのです。
「まあ・・今度はフェラまでして、ホント、はしたない子。フフフ・・・。でも、教えてもいないのに、女の子のオナニーが自然にできるなんて思わなかったわ。きっと、男に生まれたことが間違いだったのよ。あなたの心は生まれたときから女の子だったのよ。」
(生まれた時から心は女の子・・・ううん、そんなこと・・・絶対にない・・・アア・・でも・・・この抑えられない気持ちは・・・何?アアア・・オチンチンが・・・オチンチンが欲しい。犯されたい・・・)
 私は、口を大きく開き、バイブの先端を喉の奥まで飲み込むと、ゆっくりと顔を前後に動かしました。
『あらあら、そんな激しいフェラしたら、彼、我慢できないって言ってるわよ。フフフ・・・ あなたの身体の中に精液ぶちまけたいって言ってるわよぉ。どうするの?
女の子なら、彼の要求に応えてあげなくちゃね。 でも、男のあなたには彼に犯してもらうオ○ンコがないんだものねぇ? 一体どうしたらいいのかしらねぇ・・・フフフ・・・。』
 私は涼子の意地の悪い問いかけに導かれるように、バイブを唇から離すと、唾液に濡れ一層、黒光りをましたその先端を、お尻の谷間に滑らせたのです。
『フフフ・・・そう・・? お尻に入れてもらいたいの?。ホント、イヤらしい子。フフフ・・・。じゃ、いいわ。入れてもらいなさい。 そう、もっと奥までよ・・・そう、そうよ』 
 私はバイブの先端をアヌスに触れさせると、そのままゆっくりと沈めていったのです。
「アン・・・アアンン・・・アア・・・」
 全身に快感の波が走り、大きなうねりになって襲ってきました。
 あれほど、苦痛を感じていた肛交なのに、太く長いバイブを飲み込んでも、痛みは全く感じないのです。それどころか、もっと奥まで貫かれたいという欲望が抑えきれないほどにふくれあがってくるのです。
 私はバイブを握る手に力を入れ、ぐっと奥まで挿入しました。
「アアン、・・・アアア・・・」
『すごい感じ方ねぇ。切なそうな声出しちゃって。フフフ・・・ あら?あなたのクリちゃん、すっかり固くなったみたいじゃない。ねぇ、そろそろ、イきたいんじゃない?いいのよ、遠慮しないで。彼に犯されながら、イっちゃいなさい。ザーメン出しちゃいなさいッ』
 忘れかけていたペニスへの意識が、涼子の言葉で再び呼び起こされました。
 私は乳房を愛撫する右手を離すと、そのままペニスに触れさせたのです。
 しかしその瞬間、叱りつけるような涼子の言葉が耳に届きました。
『ダメよッ、クリちゃんに触っちゃダメ。手を胸に戻して・・・そう、そうよ。バイブの・・・いいえ、彼のオチンチンに犯されながら、イっちゃいなさい。 ほら、彼の動きがどんどん激しくなっきたわよ。 あなたももっともっと、感じちゃいなさい・・・。』
 私は右手をペニスから離すと、再び乳房への愛撫を始めました。
 そしてそれに合わせるかのように、バイブを持つ左手に握りしめ、身体の奥へと導いたのです。
 その瞬間、全身を流れていた電流が一気に脳を直撃し、つぶったまぶたの裏にいくつもの星が瞬きました。
「アア・・・ か・・感じる・・・アアン・・・アア~ンンン・・・」
『そうよ、そのまま、イっちゃいなさい・・・。男の犯されてザーメン、出しちゃいなさいっ』
「ああ・・、イ・・・イク・・・・奈緒美・・・イ・・・イッチャウゥぅ・・・」
 涼子の言葉が終わらない内に、太股がプルプルっと痙攣したかと思うと、小指ほどのペニスの先端から、何かが放出(いえ、こぼれ出すといった方が適切かもしれませんが)するのがわかりました。
 それは射精というにはあまりにも情けなく弱々しいもので、その液体も精液などと呼べるものではなく、精子を含まない透明な粘液にしかすぎません。けれども、それは間違いなく、私自身の性欲が頂点に達したことの証だったのです。

プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
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女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

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