FC2ブログ

ある性転者の告白 第13章-7

 ぼうっとした脱力感の中で、絶頂の余韻に浸っていた私に涼子が近づいてきました。撮影していたカメラもいつの間にかとめられていました。
「フフフ・・・どう? よかった? 男に犯されながらイっちゃうのって・・・? すごく気持ち良さそうだったじゃない? あなたのオチンチンは、もう女を犯したりできないし、妊娠させることもできないの。それができるのは、写真の男の子みたいに、立派でたくましいオチンチンを持ったホントの男性だけなのよ。これからは、女の身体に射精する快感じゃなくて、男の人に射精してもらうことに喜びを感じなくちゃいけないの。だって、あなたのは女を征服したり、支配するためのオチンチンじゃなくて、男の人に触られたり、愛撫されたりするクリちゃんになったんだもの。フフフ・・・。情けない?情けないわよねぇ。男のくせに、他の男の人に屈服させられて、犯されることにしか喜びを感じることができなくなったんだもの。フフフ・・・。」
 涼子は横になったまま、肩で息をしている私を見下ろし、蔑みの言葉を投げかけました。
 こうして、彼らの言う第一のテストは終わりを告げたのでした。

スポンサーサイト
[PR]

ある性転者の告白 第13章-6

 ビデオカメラがセットされる間に、私の右耳には、涼子からの指示を受けるための、例のイヤホンが押し込められました。もちろん、その間も私のペニスを刺激する涼子の指の動きが止むことはなく、性感の高まりは、まさに頂点の一歩手前まで引き上げられていたのです。
『いい?じゃ、始めるわよ。フフフ・・・。あなたの目の前に写真集があるでしょ? うん、そうよ、それ・・・。あなたもオナニーするのになんか欲しいでしょ?だから、用意してあげたの。』
 私はイヤホン越しに聞こえてくる涼子の声を耳にし、性欲の高ぶりを抑えながらも、目の前に置かれている写真集に目を落としました。
 それは私のよく知っている某セクシーアイドルの写真集で、販売時にはかなり話題にもなったものでした。実は、私はそのアイドルの大ファンで、その写真集自体も持っています。しかも、恥を忍んでお話しすると、それを使ってオナニーした経験も一度や二度ではありません。きっと涼子は、そのことを知った上で写真集を用意したのでしょう。
『フフフ・・・驚いた?知ってるのよ、ファンだってこと。じゃあ、そのアイドルとエッチしていることでも想像しながら、オナニーをして見せてよ。あなたのそれが、クリちゃんなんかじゃなくて、りっぱなオチンチンだってこと、見せてみてよ。フフフ・・・・』
 私は写真集を手に取りページを開きました。
 実は、私には、その写真集の中にかなり気に入った作品があり、オナニーの時には決まってそれを使っていました。そこには憂いを含む思わせぶりな表情でこちらを見つめながら、抜群のプロポーションを誇示するかのように大胆なポーズをとっているセクシーアイドルの姿がありました。
 私は、そのページを見つめながら、右手をペニスにのばすと先ほどまで涼子がしていたように、人差し指と親指で「つまむ」ように、次に来るはずの性感の高まりをを待ったのです。
 私は指の動きを速めながら、そのアイドルとの行為を想像しようと目をつぶりました。
 ところが、不思議なことに、そんな想像のシーンが全く頭に浮かんでこないのです。いえ、そればかりではありません。催淫剤と涼子の指の刺激とで、頂点の一歩手前まで高められていた性欲の波が逆にどんどん小さくなっていくのがわかりました。
 私は焦りました。今まで、そのアイドルを思い浮かべながらのオナニーが途中で萎えることなどなかったからです。私は、もっと卑猥なシーンを想像しようと頭を巡らせながら指に力を入れました。でも、やはりダメでした。私が彼女を犯しているというエロチックなシーンそのものが、いえ、自分が女性を犯すという行為自体が全く想像できないのです。
 私は、離れたソファに座って指示を送る涼子に視線を向けると、小さく首を横に振りました。
『うん?どうしたの? せっかく男としてのオナニーをさせてあげようと思ったのに、できないの? おかしいわねぇ。フフフ・・・。あら? また、ちっちゃくなっちゃったじゃない? あなたのオチンチン。変ねぇ・・・ファンだったんでしょ?』
 指示された内容以外の言葉を発することの許されていない私は、首を横に振ることしかできません。
『しょうがないわねぇ。じゃ、もう一冊の方で試してみましょうか? たぶん無理だと思うけど。あなたの後ろ、うん、そう、袋があるでしょ? その中に写真集が入っているから、取り出してみて・・・・。』
 私は後ろを振り向くと、置かれていた茶色の袋に手を伸ばしました。
(うん?これって・・・・もしかして・・・)
 そうです。その袋は、私が4日前に新宿のアダルトショップでいくつかの商品を購入した際に、手渡された袋だったのです。私は震える手で袋を取り上げると、中をのぞき込みました。
(ああ、やっぱり・・・あの時の・・・)
 想像は当たっていました。袋の中には、あの男性ヌード写真集とグロテスクに黒光りしているバイブ、そして、目を覆いたくなるような卑猥なデザインのパンティが入っていました。
『男のあなたが、そんな写真集見ても感じるわけはないけど、まあ、ものは試しだから、やってみましょうよ。フフフ・・ じゃ、最初に写真集を開いてみて・・・うん、そう・・・どう? なんか感じる・・・?』
 私は涼子に言われるまま写真集を開き、ゆっくりとページを繰っていきました。どのページも、たくましい若い男性のヌード写真が載っていて、中には、全裸で太く逞しい男性自身を露わにしたものあります。
 私は、とっさにページを閉じようとしましたが、なぜか心の中に引っかかるものがあって、その手を止めてしまいました。
『あら? もしかして、興味あるの・・・? 男のくせに男の逞しいヌード写真に興味があるんだぁ・・・フフフ・・・。 じゃあね、これから私が言うように想像してみなさい、いい?今、あなたはその写真の男の子と二人きりでホテルの部屋にいるの。もちろん、二人とも裸・・・。彼はあなたの肩を優しく抱きしめて、唇を寄せてくるの・・・。あなたは目を閉じながら、そっと唇を開いて、彼の舌が入ってくるのを待っている・・・・。』
 私は大きく首を振ると、目をつぶり写真集から自分の視線を遮ろうとしました。
 そうでもしなければ、涼子の誘導する想像の世界に脚を踏み入れてしまいそうに思えたからです。けれども、このまま写真集をずっと見つめていたいという無意識の本能が、私の閉じた目をかすかに開かせてしまうのです。そして、涼子の声に従うように唇が少しずつ開いていくのを止めることができないのです。
『うん、そう・・・色っぽい顔になってきた。フフフ・・。そして彼の左手が、肩から滑り落ちるように、あなたの背中から腰へと流れていって、そのまま、お尻をなで回すように愛撫してくるの・・・。やがて彼はあなたを抱き上げると、そのままそっとベッドに降ろして、また熱い口づけを求めてくる。彼の右手はあなたのオッパイにのびてきて、包み込むようにそっとなで回したり、揉みしだいたりしてくるの・・・。そして、あなたの唇から離れた彼の顔がオッパイに近づいて、あなたの敏感な乳首に唇を近づけ、軽く吸ったり、舌で優しく転がしたり・・・』
「アアン・・・」
 私の開いた唇から、無意識の内にかすかな声がこぼれてしまいました。いくら拒絶しようとしても、涼子の導く想像の世界から抜け出せなくなってしまっていたのです。
 私の右手はいつしか自分の乳房に伸び、ツンと突き出た敏感な乳首に指を這わしていたのです。
『フフフ・・・だいぶ感じてきたみたいね・・・。やっぱり、あなたは心まで完全に女の子になっちゃったみたいね。フフフ・・。ほら、さっきまであんなにちっちゃくなってたオチンチン・・・ううん、クリちゃんが、また固くなってきたみたいじゃない?』
 私はその言葉を否定しようと、激しく首を振りました。
 しかし確かに涼子の言うように、セクシーアイドルの写真集を見つめていた時には、小さくなっていたペニスが、再びピンと固くなっていたのは事実です。同時に萎えかけていた性欲の高まりが、抑えようもないほどに大きな波になり始めているのがわかりました。
『フフフ・・・そんな否定しようとしたってダメよ。ちゃんとわかるんだから・・・。あなたは女の子として感じてるの。逞しい男の人に抱かれることを想像して感じちゃったのよ。あなたのオチンチンは、もう女を喜ばせるためのオチンチンじゃないのよ。男の人に愛撫されるのを待っているクリちゃんになっちゃったってことなの。あなたにはもう、男としてのオナニーをすることもできないのよ。だから、これから女の子のオナニーの仕方、教えてあげる。フフフ・・・。』
(そんなはず・・・そんなはず・・・あるわけない・・・)
 私は心の中で、自分に言い聞かせるように何度も何度も呟きましたが、他の男性を異性として感じ、それを求める欲望の高まりは衰えるどころが、激しさを増す一方でした。
『まずは、彼にお礼をしてあげなくちゃね・・・、彼の逞しいオチンチンをさわってあげるの・・・。そこにバイブがあるでしょ?それ、持ってみて・・・そう、そうよ。』
 私は涼子に指示されるまま、茶色の袋からわずかに姿を現していた、黒々と光るグロテスクなものに手を伸ばしました。
 すると、それに触れた瞬間、ビクンとした電流が身体全体に流れたかと思うと、まるで、ずっと待ち望んでいたものを、ようやく手にした喜びのような感情が心の中を支配していったのです。
 私はグロテスクで巨大なバイブを手にすると、涼子の指示も待たずに、優しく愛撫するようにさすり始めていたのです。
(ああ、どうして? どうして、こんなこと・・・してるの? ああ・・・どうして・・・?)
 心の中にかすかに残った理性の声が聞こえてきます。けれども、どうしてもバイブから手を離すことができないのです。 
いえ、そればかりではありません。黒光りをしているバイブを撫でさすっていると、それが、目の前の写真に写っている若く逞しい男性のもので、自分がそれを優しく愛撫している錯覚を覚えてしまうのです。私は全身が一気に熱くなり、うつろな表情に変わっていくのがわかりました。
『フフフ・・・そう、そんなにいいの。バイブが気に入っちゃったのね? とってもいい顔してるわよ。感じてるのがよくわかる。フフフ・・・。 じゃ、彼に言葉をかけてあげないと・・・。そうよ。カメラに顔を向けてね・・・そうよ。』
「・・・アア・・・あなたの、オチンチン、逞しくて・・・素敵・・・アア・・触ってるだけで・・・奈緒美・・・感じてきちゃう・・・アアア・・・」
 私はもはや理性の力で本能を抑えることができなくなっていました。 
 自分がカメラの前で晒している行為が、涼子の指示によるものなのか、本能に導かれて、自らが進んで行っているものなのかの区別さえつかなくなっていたのです。
『あらあら、自分からそんなこと言い出すなんて、よっぽど感じちゃってるのねぇ。フフフ・・。いいわよ、あなたの好きなようにして。愛する彼のオチンチンだもの、心を込めたご奉仕しなくちゃね。彼に喜んでもらえるようにね・・・フフフ』
 私は小さく頷くと、カメラの方に媚びを含んだ愁いのある視線を投げかけながら言いました。
「ね・・・ねぇ、あなたの・・・オチンチン・・・奈緒美のお口に・・・ちょうだい・・・お願い・・・奈緒美に・・・ご奉仕させて・・・」
私はバイブを顔に近づけると、その先端に舌を這わせていきました。
 そして小刻みに震える右手で、激しい鼓動に波打っている豊かな乳房を揉みしだいたのです。
「まあ・・今度はフェラまでして、ホント、はしたない子。フフフ・・・。でも、教えてもいないのに、女の子のオナニーが自然にできるなんて思わなかったわ。きっと、男に生まれたことが間違いだったのよ。あなたの心は生まれたときから女の子だったのよ。」
(生まれた時から心は女の子・・・ううん、そんなこと・・・絶対にない・・・アア・・でも・・・この抑えられない気持ちは・・・何?アアア・・オチンチンが・・・オチンチンが欲しい。犯されたい・・・)
 私は、口を大きく開き、バイブの先端を喉の奥まで飲み込むと、ゆっくりと顔を前後に動かしました。
『あらあら、そんな激しいフェラしたら、彼、我慢できないって言ってるわよ。フフフ・・・ あなたの身体の中に精液ぶちまけたいって言ってるわよぉ。どうするの?
女の子なら、彼の要求に応えてあげなくちゃね。 でも、男のあなたには彼に犯してもらうオ○ンコがないんだものねぇ? 一体どうしたらいいのかしらねぇ・・・フフフ・・・。』
 私は涼子の意地の悪い問いかけに導かれるように、バイブを唇から離すと、唾液に濡れ一層、黒光りをましたその先端を、お尻の谷間に滑らせたのです。
『フフフ・・・そう・・? お尻に入れてもらいたいの?。ホント、イヤらしい子。フフフ・・・。じゃ、いいわ。入れてもらいなさい。 そう、もっと奥までよ・・・そう、そうよ』 
 私はバイブの先端をアヌスに触れさせると、そのままゆっくりと沈めていったのです。
「アン・・・アアンン・・・アア・・・」
 全身に快感の波が走り、大きなうねりになって襲ってきました。
 あれほど、苦痛を感じていた肛交なのに、太く長いバイブを飲み込んでも、痛みは全く感じないのです。それどころか、もっと奥まで貫かれたいという欲望が抑えきれないほどにふくれあがってくるのです。
 私はバイブを握る手に力を入れ、ぐっと奥まで挿入しました。
「アアン、・・・アアア・・・」
『すごい感じ方ねぇ。切なそうな声出しちゃって。フフフ・・・ あら?あなたのクリちゃん、すっかり固くなったみたいじゃない。ねぇ、そろそろ、イきたいんじゃない?いいのよ、遠慮しないで。彼に犯されながら、イっちゃいなさい。ザーメン出しちゃいなさいッ』
 忘れかけていたペニスへの意識が、涼子の言葉で再び呼び起こされました。
 私は乳房を愛撫する右手を離すと、そのままペニスに触れさせたのです。
 しかしその瞬間、叱りつけるような涼子の言葉が耳に届きました。
『ダメよッ、クリちゃんに触っちゃダメ。手を胸に戻して・・・そう、そうよ。バイブの・・・いいえ、彼のオチンチンに犯されながら、イっちゃいなさい。 ほら、彼の動きがどんどん激しくなっきたわよ。 あなたももっともっと、感じちゃいなさい・・・。』
 私は右手をペニスから離すと、再び乳房への愛撫を始めました。
 そしてそれに合わせるかのように、バイブを持つ左手に握りしめ、身体の奥へと導いたのです。
 その瞬間、全身を流れていた電流が一気に脳を直撃し、つぶったまぶたの裏にいくつもの星が瞬きました。
「アア・・・ か・・感じる・・・アアン・・・アア~ンンン・・・」
『そうよ、そのまま、イっちゃいなさい・・・。男の犯されてザーメン、出しちゃいなさいっ』
「ああ・・、イ・・・イク・・・・奈緒美・・・イ・・・イッチャウゥぅ・・・」
 涼子の言葉が終わらない内に、太股がプルプルっと痙攣したかと思うと、小指ほどのペニスの先端から、何かが放出(いえ、こぼれ出すといった方が適切かもしれませんが)するのがわかりました。
 それは射精というにはあまりにも情けなく弱々しいもので、その液体も精液などと呼べるものではなく、精子を含まない透明な粘液にしかすぎません。けれども、それは間違いなく、私自身の性欲が頂点に達したことの証だったのです。

ある性転者の告白 第13章-5

「それじゃ、今日は、一つ目のテストを受けてもらうからね。フフフ・・。」
 涼子は、私がうつむきながら恥ずかしそうにしている仕草に、CDの効果を感じ取ったのか、満足そうな笑みを浮かべながら言いました。
 私は不安な思いを抱きながら、涼子の口元を無言のまま見つめました。
「あなた、この前新宿で男たちの視線を浴びて、オチンチンが固くなっちゃったって言ってたけど、もしかしたら、それって私たちのご機嫌を取るために嘘言ってるんじゃないかなって思ったのよ。だって、タマタマがないのに、そんなことあるのかなってね。それで、もう一度小島先生に聞いてみてびっくりしたんだけど、タマタマ取っちゃっても、オチンチン勃っちゃったり、射精したりもするんですってね。もちろん、精子は入ってないから透明な液体みたいだけどね。だから女として見られて興奮したからじゃなくて、男としての射精本能があなたのオチンチンを固くしちゃったのかもしれないって。それ聞いて、ちょっとがっかりしちゃったのよ。それで一つ目のテストは、その確認をすることにしたの。フフフ・・・。あ、言い忘れたけど、その中には、ちょっとしたお薬が入っていたんだけど、気づいた? フフフ・・・」
 涼子は思わせぶりに言うと、私の目の前に置かれた、空のグラスに目を落としたのです。そのグラスは、私が十分ほど前に、アイスティーを飲み干したばかりのものです。そう言えば、どことなくいつもと違う苦みのようなものを感じられたことを思い出しました。
「え・・・?な・・・なんかお薬が・・・?」
 私は急に不安に襲われ、口ごもりながら言いました。
「フフフ・・・そんなに心配しなくても大丈夫よ。別に悪いお薬じゃないんだから・・・。ただ、ちょっとね、あなたの性欲を刺激するためのお薬・・・まあ、催淫剤みたいなものかな。普通の男の人なら、これを飲むと、すぐにオチンチンが勃っちゃって、我慢できなくなるんだって。でも、タマタマまで取っちゃった、あなたには効いてないみたいね。だって、何も反応してないみたいじゃない? あなたのオチンチン。フフフ・・・。」
 その言葉に、私はドキっとしました。
 と言うのも、数分前から何となく身体が火照ってきて、呼吸が徐々に荒くなっているのに気づいていたからです。しかも、スカートの中を覗かれまいと太股の上に置いた掌に、わずかに固さを増した自分の小さなペニスの反応も感じ取れるのです。催淫剤の効果は、睾丸を失っていてもはっきりと現れていたのです。
「あ・・・あの・・・実は・・・さっきから・・・あの・・オチンチンが・・・あの・・・」
 私はじっと下を向いたまま、かすれるような小さな声で言いました。
 もしも涼子の説明が本当であるなら、催淫剤によって効果が現れるということは、喜ぶべきことでした。なぜなら、男性としての機能が完全に失われたわけではないことの証明になるからです。
「んん?オチンチンが・・・? オチンチンがどうしたの? ええ? まさか、固くなっちゃったとか?」
 涼子はわざとらしく驚いて見せると、私の下半身に目をやったのです。
「は・・はい・・・実は・・・そうなんです・・・オチンチンが・・・固くなって・・・。」
 私は羞恥心を抑え、正直に告げたました。いえ、本当のことを言うと、かすかだった下半身の反応が、徐々にはっきりと現れてきていて、抑制が効かなくなってきたからなのです。
「あら・・・そうなの?なんだ、やっぱり、心の中は男のままだったってわけなんだぁ・・。ふぅん、そうかぁ・・・。なんか、残念ね。」
 涼子は落胆した表情を浮かべながら、小さくため息をつきました。しかし、次の瞬間には、口元に冷淡な笑みが戻り、言葉を続けたのです。
「じゃあさ、ここで、みんなの前で、見せてご覧なさいよ・・・。あなたの固くなった、オチンチンを。フフフ・・・。」
「ええ? あ・・あの・・・こ・・・ここで・・・ですか?」
「そうよ、ここでよ。決まってるでしょ? 服を脱いで、見せるのよッ。」
「そ・・・そんな、恥ずかしい・・・です。皆さんの前で・・・裸になるのは・・・許して・・・。」
「何言ってるのよ?これは最初のテストなのよ。そんなことじゃ、合格なんてできないじゃない。ああ、もういいわ。面倒くさいから、充ちゃん、聡ちゃん、脱がせちゃいなさいよ。早くッ。」
 涼子は、ニヤニヤしながら私たちのやり取りを聞いていた本城と田中に目配せをしました。
 二人は小さく頷くと、村井の方に顔を向け、同意を求めるような視線を送ったのです。村井はニヤリと相好を崩すと、黙ったまま大きく頷きました。
「い・・・イヤ・・・お願い・・・裸にするのは・・・イヤ・・・イヤァ・・・」
 私は目の間に仁王立ちになった本城と田中に哀願するように見つめながら身を固くしました。けれども二人はそんな私の言葉など耳に入らないかのように、下卑た笑みを口元に浮かべながら、身体を押さえつけてきたのです。
「や・・・やめてぇーっ・・・」
 私は両手足を必死になってバタつかせましたが、屈強な二人の若者の力によって押さえつけられると、その後は何一つ抵抗らしい抵抗を示すことができませんでした。男性としての筋力がこんなにも衰えているのだということを実感させられた瞬間でもありました。
「それにしても、ホントにいい身体してやがるぜ。なあ、お前たち?」
「本当っすよね、オッパイの形なんて完璧っすよねぇ。ああ、たまんねぇ・・・。」
「俺は、こいつのプリンってしたケツとシュッとした長い脚がいいっすよ。ああ、ダメだ・・・チンポ勃ってきたぜ。」
「バカ野郎、今日は我慢しろ、涼子に言われてるんだからな。アハハハ。」
 私は、そんな下品な言葉を浴びながら、彼らのギラギラした視線を避けるように、ソファの片隅で小さくうずくまるしかありませんでした。
「ほら、隠しちゃダメでしょ? 私たちに見せてごらんなさいよ。あなたのオチンチンが勃ってるとこ・・・。ほら、早くッ。」
涼子はそう言うと、下半身を隠していた私の右手首をつかみ、強引に引き離そうとしました。
「ああ、は・・恥ずかしい・・・お願い・・・見ないでぇ・・」
 私は消え入るような小さな声をあげながらも、最後の抵抗を示そうと右手に力を込めました。けれども、それは全くの無駄だったのです。女性である涼子の腕力が、男である自分のそれを上回っていたからです。ほっそりとして力のない手首はいとも簡単にねじ上げられてしまったのです。
「あらぁ・・・確かにピンとして勃っちゃってるみたいだけど・・・。それにしてもちっちゃいわねぇ・・・。ほら、見て、見て・・・私の小指よりも小さいじゃない、イヤねぇ・・・ホント・・・これで、オチンチンの勃起なんて言えるの? アハハハ・・。」
 涼子はそう言いながら、左手の小指を、私のペニスに添えるようにして、村井たちに見せつけるのでした。
「ホントに情けねぇくらい小せぇなぁ。だけど、これは、もうチンポじゃねぇんだろ?なぁ・・・涼子?」
「あ、そうだったわ。クリちゃんだったんだものね。まあ、クリちゃんとしてなら、ちょっと大きめかもね・・・アハハハ・・・。」
「お・・・お願いです・・・もう・・・もう、許して・・・オ、オチンチン・・見ないでぇ・・」
 私は両手で顔を覆いながら、必死に訴えたのです。
「バカね、このくらいでテストが終わるわけないでしょ? それに、オチンチンだなんて言っちゃダメじゃない。女の子なんだから、クリちゃんって言うのよ。ほら、こんなにちっちゃくて可愛いんだもの。フフフフ・・・。じゃあ、今度は、ちょっとクリちゃんの感度を調べてみようかしらねぇ・・・フフフ・・・」
 涼子は、情けないほどの小さな勃起を示している私のペニスに指先を触れてきたのです。その瞬間、ピクンっという小さな電流が全身を走り抜けていきました。
「アン・・・い・・イヤ・・・」
「あらあら、結構敏感なクリちゃんね。フフフ・・。じゃ、これは、どう・・・? でも、それにしてもちっちゃいわねぇ・・・。これじゃ、握ることもできないじゃない・・・情けないわねぇ・・・。赤ちゃんのオチンチンの方がよっぽど立派よ・・・フフフ・・・。」
 涼子は、人差し指と親指で私のペニスをつまむと、村井たちに見せつけるようにゆっくりとさすり始めたのです。
「アアンン・・・だ・・・ダメ・・・お・・お願い・・・止めて・・・」
 小さな電流が徐々に大きな波動に変わり始め、体中を駆け抜けていきます。口元から小さなあえぎ声が、無意識のうちにこぼれ出るのを抑えることができません。
「アア・・・アアンン・・・」
「まあ、ホントに女の子みたいね。そんな可愛い声上げちゃって。フフフ・・・。でも、こんな可愛いクリちゃんが射精するなんて、信じられないなぁ・・・。そうだ、ねえ、あなた、私たちの前で、オナニーして見せてよ。そんな完璧なプロポーションをした女の子が射精するところなんてめったに見られるものじゃないもの。あ、そうそう、充ちゃん、ビデオ用意してよ。せっかくだから、撮っておこうよ・・・アハハハ・・・」
 私は、何度も首を左右に振りながら拒否しましたが、涼子はそんな私の反応を楽しむかのように、ペニスへの刺激を続けたのです。催淫剤で敏感になった私の身体からは、抗う理性の心が消えていきました。


ある性転者の告白 第13章-4

 念書にサインしてから3日後の朝、私はその日指示されたオフホワイトのキャミソールとデニム地のタイトミニという比較的カジュアルなスタイルでリビングに向かいました。メイクは服装に合わせ、薄目のナチュラルメイクです。
 私がリビングに入ると、彼らは待ちかねたように迎え、奥のソファに腰掛けるように促しました。
 かなり低いソファだったので、座る瞬間タイトミニの裾がたくしあがり、思わず前を両手で隠しましたが、本城と田中の若い情欲をぎらつかせた視線が私の太股あたりに注がれているのがわかりました。その女性的な行動は、自分でも信じられないくらい自然に出たものでした。
 
 実は3日前、テストを受ける事に同意してすぐ、涼子から1枚のCDを渡されました。涼子の説明によれば、そのCDは心を落ち着かせるための、いわゆるリラクゼーション効果のあるもので、部屋にいる時はずっと流しておくようにとのことでした。私は心の中の不安を少しでも抑えることができるのならと、その指示に従いました。
 CDから流れる音は、音楽とも、何かの合成音とも判断の付かない不思議なもので、時折、音の合間に意味のわからない、人間の囁きにも似たかすかな声が入っていました。
 聴き始めはなにやら違和感を感じ、とてもリラクゼーション効果があるとは思えませんでしたが、継続的に聴き続けていると、心の中に落ち着きというか、安堵感のようなものを感じるようになっていきました。そして再生が五回目くらいになるとドキドキするような不安と緊張がすっかり消えていて、優しく穏やかな気持ちだけが広がっていきました。それは、まさに甘美とも言えるほどの快感でした。もちろん、そんな気持ちは、この2ヶ月間で一度も味わったことがありません。私はその快感に浸るように、CDをエンドレスに流し続け、そのまま深い眠りに落ちたのです。
 翌朝、かすかな小鳥のさえずりと小さな窓から差し込む朝の光で、目を覚ました私は、
久しぶりに熟睡したことを実感しました。精神的にも肉体的にも疲れが全く残っていないのです。ベッドサイドのCDプレーヤーからは、相変らず心地いい音が流れ続けています。
 私はその音に包まれながら、ベッドから起きあがると、シャワーールームに入り、着ていたパジャマと下着を脱ぎました。目の前の鏡に私の顔と上半身が映っています。 
 その時、自分の表情がいつもと違っていることに気づきました。暗く沈んだ表情は消え、無意識のうちに明るい、微笑みさえ浮かべているのです。それまで鏡に映し出される自分の女性化した姿を見ることは、決して慣れることなどできない辛い瞬間でしかありませんでした。ですから鏡越しに微笑むことなど、まして無意識のうちに微笑むことなどありませんでした。
 私は意識して、不機嫌な表情を作ってみました。けれども、無意識のうちに心の奥からわき上がってくる快活な感情が、自然と微笑みをもたらしてくるのです。しかも、あれだけイヤだった着替えやメイクも、いつしか鼻歌交じりに進めている自分がいたのです。
 そして、準備を終え姿見に向かい、最後のチャックをする時になると、微笑みが大きな笑顔に変わっていて、
「うん、今日はきれいにできた・・・可愛いわよ・・奈緒美・・・フフフ・・・。」
などと、無意識の内に、鏡の中の自分に語りかけているのに気づき、ハッとしました。
 
 私の心にそんな変化をもたらした最大の要因は、もちろん常時体内を流れている女性ホルモンの活発な動きによるものでしたが、実は涼子から与えられたCDが、それを助長する役目を果たしていたのです。
 CDから流れる音は、確かに私の心を落ち着け、穏やかで優しくしてくれる効果がありました。けれども随所に入る囁きのようなかすかな声には、別の目的があったのです。それは、村井と涼子が、私の手術を担当した医師である小島に相談して特別に作らせた、一種の催眠療法用のCDだったのです。
 その目的は、私に、自分は生まれながらの女であるという錯覚を与えると同時に、体内での女性ホルモンの吸収を、より活発化し、ひいては女性としての本能、つまり、無意識のうちに女性としての性欲までも開花させることにあったのです。 
 そのCDを単なるリラクゼーションのためのものだと信じていた私は、その後、部屋にいる時は、ほとんどエンドレスにその音がもたらしてくれる幸福感に身を委ねたのです。これによって、私の心の女性化は急激に進み、CDを聴かなくなってからも止まることはありませんでした。実際に、あえて意識をしないと、男性としての自分を見失ってしまい、自然に女言葉を口にしたり、女言葉でものを考えている自分に気づき、ハッとする機会が増えるようになっていったのです。
 ですから、前述したような仕草、つまり、本城や田中の若い情欲を露わにした視線を受けた時に、女性としての羞恥心から、本能的にスカートの裾を気にしたり、恥じらいの表情を浮かべたりしたのは、ごく自然なことだったのです。


ある性転者の告白 第13章-3

「これから、10日間、あなたにテストを受けてもらいたいのよ。それに合格すれば、手術を受けさせて、すぐに解放してあげる。どう?受けてみる?」
 私の心には言いしれぬ不安が沸き上がってきましたが、反対に、一日でも早く手術を受け解放され、結花との再会を果たしたいという願いが抑えきれなくなり、彼らの真意を探る心の余裕がなくなっていました。   
「わかりました。テ、テストを・・・テストを受けます・・・受けさせてください。」
 涼子はフッと納得したような笑みを浮かべると、さらに言葉を続けました。
「そう?受けるのね。そりゃ、そうよね、一日でも早く解放されたいものね。でも、いい? テストは厳しいわよ。」
「は・・・はい。でも、テストって、どんな・・・・?」
「フフフ・・・それはね今は内緒・・・。でも、それじゃ不安でしょうから、ちょっとだけヒントね。 あのね、あなたに受けてもらうのは、言ってみれば、『女性化確認テスト』かな? 2ヶ月前にあなたがここに来てから、私は復讐するために、あなたを女の子にして、屈辱的な経験をさせてやろうって思ったの。それは、わかるわよね? だからいろいろな特訓をしたり、女性ホルモンを使ったり、騙して手術まで受けさせたってわけ。あなたの身体が日に日に女性化するのを見たり、他の男から犯されるのを見たりすると、ホントに痛快だったわ。私の心の中にそんなサディストの血が流れていたのかって改めて気づかせてもらった。でも、今日、その女性化があなたの身体だけじゃなくて、心の中にまで進んでいるのがわかったわけでしょ? そうしたら、急に復讐心が薄れてきて、もうこのくらいにしておこうかなって思ったの。村井ちゃんに言ったら、お前がいいならそうすればいいって言ってくれたわ。でもね、いざ、そうしようと思ったら、なんか急に惜しい気がしてきたの。きっと、まだ、あなたへの復讐心が完全に消えたわけじゃなかったのね。で、あなたの心の中に女の意識が残っている内に、女としての恥ずかしさを、少しだけ味わってもらおうと思ったの。もちろん、これが最後・・・これで私の気持ちも踏ん切れるわ。」
 涼子は、ほとんど言いよどむことなく、思いを正直に告白するように言ったのです。そして、それを語る表情には、まさに一点の、嘘偽りも感じさせないものでした。
 私は、涼子の「女としての恥ずかしさを味あわせる」という言葉の中身に不安を抱きながらも、真剣な表情で「復讐心が薄れてきた」と語る、その言葉を信じ、涼子の申し出に同意したのです。もちろん、その奥には一刻も早い再手術と解放のチャンスを逃したくないという思いがあったのは当然のことですが。
 しかし、それは巧妙に仕組まれた企みへと、私を導いていくための演技に過ぎなかったのです。涼子の胸の内に燃えさかる復讐心は、決して薄らいでいたわけではなく、むしろそのサディスティックな嗜好とも結びついて、いっそう大きなものになっていたのです。
 その後の10日間で私が受けることになる屈辱的な体験は、決して涼子が言ったような「少しだけ」などという生やさしいものではなく、今、思い出しても口に出すことが憚られるほどのものでした。また、この時、本城と田中がその場にいなかったことにも、大きな理由がありました。彼らは村井から受けた、もっと大きな指示を実行するために、なんと私の恋人である結花のもとを訪れていたのです。
 いずれにせよ、そんな彼らの邪悪な企みを微塵にも感じ取ることのできない私は、村井の差し出す、『十日間のテストに合格すれば、すぐに手術を受けさせ、解放する』という内容の手書きの念書にサインをしてしまったのです。

ある性転者の告白 第13章-2

 私は村井たちの待つリビングに向かいながら、これから繰り広げられるであろう、屈辱的な行為、つまり、村井たちの性欲のはけ口としての道具、いえ単なる性具として扱われる自分の姿が頭に浮かび、暗く沈んだ気持ちになるのでした。
 リビングには意外にも村井一人だけがソファに腰掛けていて、本城と田中の姿はどこにも見あたりませんでした。
 私は少しホッとし、自分の想像が杞憂であることを期待しました。
「さてと・・・」
 リビングに入ってきた私と涼子を見て、村井が小さな声で言いました。
 私はその声に身を固くし、じっとうつむきながら次の言葉を待ちました。
 その言葉はあまりにも意外で、一瞬、自分の耳を疑ってしまう程でした。
「お前もこの2ヶ月間、よくがんばってきた。それでな涼子とも相談したんだが・・・、そろそろ解放してやろうかってな。な?涼子。」
「そうなのよ。まあ、ちょっと、納得いかないけど、私だって鬼じゃないからね。夫のこれ以上かわいそうな姿を見るのも忍びなくなってきたし・・・」
 私は目を丸くしながら、二人の顔を交互に見つめました。
「なんだ? うれしくないのか?」
 村井は私の驚きの表情をじっと見つめながら言いました。
 それは聞き間違いではなかったのです。
 確かに村井の口からは「解放」という言葉が出たのです。しかも、涼子もそれに同意しているというのです。そんなことうれしいに決まっています。でも、その時の私は彼らの言葉を素直に受け止めることなどできなくなっていたのです。なぜなら、彼らの言葉巧みな罠によって、これまで幾度となく騙されてきたからです。
「そ、それは・・・・、う、うれしいですけど・・・でも、何か・・・」
 下心があるんではないか。と言おうとしましたが、もし、本当なら彼らの機嫌を害することになってしまうと思い、喉の奥に押し込みました。
「なんだ、うれしくないようだな・・・。じゃ、いいぜ。約束通り、あと一月だ。」
「い、いえ、そういうわけじゃ・・・ないんです。 ホ、ホントに、ホントに・・・解放してくれるんですね?」
 村井は黙って頷くと、涼子の方に目配せをしました。
「本当よ。でもね、よく聞いて。それには、条件があるわ。」
「じょ、条件・・・?」
 私は、やはり、と思いました。彼らが無条件に解放することなど考えらません。


ある性転者の告白 第13章-1

 悪夢の外出から戻る玄関に入ると、私はその場から逃れるように、急ぎ足で部屋に戻りました。そして、極度の緊張と不安による疲れから、そのままベッドに倒れ込むと、そっと目を閉じました。眠ることで、ほんの一時にせよ、過酷な現実から逃避できると思ったからです。
 けれども次から次へと心にわき上がってくる不安を抑えることはできません。
 その不安の原因は、もちろん涼子に指摘された「心の女性化」のことでした。
(今日、自分の身に起こったことは夢なんだ、いや、たとえ現実だとしても、涼子に専門的な医学知識などあるはずがないし、心まで女性化しているなんてあり得ない。)
 私は、自分の心に何度も言い聞かせました。でも、それなら、あの男たちの視線を受けながら、自らのペニスが反応を示した現実をどう説明したらいいのでしょう。
 結論の出ない堂々巡りを繰り返しながらも、肉体的な疲れのせいで、いつしか合歓凛落ちていました。
 
**********************
 それから一体どのくらいの時間が経ったでしょうか。
 私は涼子の声で眠りという一時の安らぎから、厳しい現実の世界へと引きずり戻されたのです。ぼうっとする視界の中で時計に目をやると、八時を少し回っているのがわかりました。与えられた安らぎの時は、二時間ほどでした。
「あらあら、メイクも落とさないで眠っちゃダメじゃない・・・。お肌が荒れちゃうわよ・・・。さあ、起きて・・・、リビングでみんな待ってるから・・・。」
「きょ・・今日はもう、このまま・・・休ませていただけませんか・・・?お姉様・・・。」
 それは本心でした。私は、涼子の機嫌を損ねないように言葉を選びながら、懇願するように言いました。
「あら、そんなに疲れちゃったの?でも、大事な話があるのよ。奈緒美ちゃんにとってもいい話よ、きっと・・・だから、さあ、早く起きて・・・。」
 心に一旦は落ち着いていた不安がまた沸いてきます。これまでも、涼子が優しい口調で語りかけるときには、たいていその裏に残酷な企みがあったからです。けれども、たとえそうだとしても、拒否することは許されません。心の女性化が進んでいるならなおさらです。一刻も早い再手術によって、進行を止めなければならないことは、他の誰よりもわかっていることです。
 私は小さく頷くと、放心状態のままベッドから力無く立ち上がり、ドアに向かってフラフラと歩き始めました。
(今日は・・・いえ、今日だけは、ひどい仕打ちを受けることがありませんように・・・)
 でも、そんなささやかな希望を見透かしたかのように、涼子は残酷な言葉を投げかけてくるのです。
「あらあら、ダメじゃないの、そのままじゃ・・・。お化粧、ちゃんと直してからじゃないと・・・フフフ・・・。いい? 奈緒美ちゃんのお化粧は、自分のためにしてるんじゃないのよ。男の人を喜ばせるためのものだってこと忘れちゃ、ダメよ。 アイメイクは、男の人を色っぽく誘う目元を作るためだし、それにルージュだって・・・フフフ・・・男の人が、自分のオチンチン、しゃぶらせたいって思わせるためにしてるみたいなものだってこと・・・。さあ、わかったら、早くお化粧直しなさい。」
 私はこみ上げてくる屈辱感に耐えながら、ドレッサーに向かうと、涼子に指示されるままメイクを直しました。
(そうなんだ・・・この目も頬も唇も・・・この屋敷では、何一つ自分のものはないんだ。彼らを喜ばせるためのもの・・・彼らの性欲を刺激し、それを受け止める道具に過ぎないんだ・・・。)
 私の心に一種の諦観にも似た思いが、心の中に芽生えていくのでした。


プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
=============================================
女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR