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ある性転者の告白 第14章-9

「それにしても、びっくりしちゃったわ。奈緒美ちゃんが、あんなに淫乱な女の子になってるなんて。自分から進んでおしゃぶりしたり、帰りの電車なんか、前の男の子にパンチラして見せたりしてるんだもの。フフフ・・・。」
 屋敷に戻り、リビングのソファに座り込んだ私に、涼子の冷酷な言葉を投げかけてきました。
「ああ、本当だ。心の中まですっかり女になっちまったってことだなぁ。ハハハ・・・。」
 村井は涼子の言葉に応えるかのように大きな声を上げて笑いました。そのそばで本城と田中も大きく頷きながら笑い合っています。私はその蔑むような言葉のやりとりの中で、じっと身を固くしながら黙っているしかありませんでした。
 けれども、そのやりとりの後に、待ちに待った喜びの時が突然やってきたのでした。

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ある性転者の告白 第14章-8

 二人の見ず知らずの男の性欲を受け止めた後、私は乱れた服を整え、公衆トイレを後にしました。トイレの入り口付近には、涼子と村井の二人が何やらコソコソと話をしながら立っていました。
「フフフ・・・お疲れ様。あの痴漢男たち、満足そうな顔してたわよ。ちょっと時間オーバーだったけど、まあ、いいわ、許してあげる。ところで、どんなサービスしてあげたの?教えてよ。フフフ・・・。」
 私はその言葉を聞いて、全身が熱くなってきました。トイレの中で自分が行った行為がどんなに恥辱的なものだったかを改めて思い出させられたからです。
「あらっ? ルージュが落ちてるじゃない? まさか、お口を使ったの? 信じられないわぁ・・・見ず知らずの男にそんなことよくできるわねぇ・・・。サービスしろとは言ったけど、まさか、そこまでするとは思わなかったわ。あきれたわ。もう、すっかり淫乱女になっちゃったのねぇ。奈緒美ちゃんは・・・。ハハハ・・・」
 涼子は村井に聞こえるような声で言いました。村井はそれををただニヤニヤしながら聞いています。
 そばを行き交う人々が、涼子の声に気づき、何事かという顔をこちらに向けました。。けれども、その怪訝そうな表情は、ほんの一瞬だけで別の表情に変化します。
 それは、過激なまでに露出度の高い服を着ている私の存在が目に入ったからに違いありません。口元に下卑た笑みを浮かべる男たち、そして蔑むような視線をあからさまにぶつけてくる女たちの中で、私はいたたまれたいほどの恥辱に耐えるしかありませんでした。
 
 しばらくして涼子と村井は、じっと俯きながら立ちつくしている私を残して、再び離れていきました。涼子からのイヤホン越しの指示が再開されました。
 私はまるで夢遊病者のような覚束ない足取りで、ホームに向かいました。もちろんその間も、男たちからの好色な視線と女たちからの蔑みの視線はやむことはありませんでしたが、そんなことは大して気にもならなくなっていました。心の中では、トイレでの恥辱的な行為への後悔の念の方が、遙かに大きくなっていたからです。
 私は指示されるまま、ホームで待っている電車に乗りました。昼下がりの車内は比較的空いていて立っている人もほとんどいませんでした。
 私は、ドア付近の空いている席に腰掛けました。向かいの座席には、数名の男女が座っていました。気がつくと、彼らの視線は皆一様に私に向けられています。昼下がりの電車には似つかわしくない、大胆な服装に何とも言えない表情が浮かんでいます。
 電車が小さな振動を残して動き出すと、私はそっと目をつぶりました。もちろん、眠るたまなどではありません。目をつぶることも涼子からの指示による行動です。
 電車は規則的な振動を繰り返しながら、スピードを上げていきました。そして、その振動に合わせるかのように、私は閉じ合わせた両脚の力を緩め、少しずつ広げていったのです。
『そう、いいわよ・・・奈緒美ちゃん。前の男たちが、じっと、奈緒美ちゃんのスカートの奥、見つめてるわ。あら?高校生の男の子、モジモジし始めたわよ。フフフ・・・』
 私は薄目を開けて、前に座る高校生の様子を探りました。確かに涼子の言う通り、落ち着かない様子でモジモジとしています。さらによく見てみると、その高校生は、ポケットに手を入れて、血走った視線を向けながら、制服のズボンの前を何やら、動かしているのです。
『あら? もしかして、オナニーしてるんじゃない、その子? フフフ・・・。ねぇ、奈緒美ちゃん、もっと、見せてあげなさいよ。 男の子のオカズになってあげるのよ。フフフ・・・。』
 私は涼子に言われまま、両脚を広げ、時折ゆっくりと角度を変えながら、薄目を開けて、高校生の反応を見つめました。もちろん、羞恥心がないわけではありません。けれども、なぜかその時心の中に芽生えていた、男の視線を浴びていたいという女としての本能のような感情が、それを打ち消してしまっていたのです。
 私は、まるで少年の心を弄ぶ年上の痴女にでもなったような気持ちになり、さらに大胆に脚を動かしたのです。その動きに反応するかのように、少年はズボンの前を手を、ポケット越しにでもそれとわかるほど、激しく動かし始めました。
 私ははっきりと目を開け、口元に小さな笑みを浮かべながら、高校生に挑発的な視線を送りました。すると彼は一瞬気恥ずかしそうな表情を浮かべて目を逸らしましたが、次の瞬間、「うっ・・・」と小さな一言を発し、目を閉じました。
 それは、若い男の性欲が絶頂に達したことを示す証であることは私にもわかりました。
『あらあら、どうやら、イッちゃったみたいよ。奈緒美ちゃんもいけない子ねぇ、年下の男の子、挑発しちゃって・・。でも、よかったじゃない? 男の子のオカズになれて。きっと、しばらくの間は、奈緒美ちゃんを思い出しながら、オナニーすることになるわね、きっと。フフフ・・・』
 私はそんな涼子の言葉で現実に引き戻され、激しい羞恥心と後悔の念に襲われたのでした。

ある性転者の告白 第14章-7

 私の心はすっかり無気力な諦観に占められていました。
「そ、そうなの・・・奈緒美ね、お・・おクチでするの、好きなの・・・。奈緒美のおクチに、オジサマのザーメン、いっぱい、いっぱい、ちょうだい・・・ね、お願い・・・ オジサマぁ・・・」 
 両方の瞼に、涙があふれてくるのがわかりました。私は上を向き、涙がこぼれ落ちないようにしながら、仁王立ちしている男の前に跪いたのです。脈打っているグロテスクな肉塊が目の前に飛び込んできます。
「ヘヘヘ・・・そうか、やっぱりねぇ・・・フェラが好きなんだぁ。こんな可愛い顔して、ホントにスケベな女の子なんだねぇ。いいよ、じゃ、おしゃぶりさせてやるよ。ヘヘヘ・・・」
 男はそう言うと、いきり立った誇張をグイッと突き出してきました。
 私はワインレッドのルージュの上にグロスを乗せて、なまめかしく輝いた唇をその誇張に近づけました。そして一瞬のためらいの後、舌先を小さく出すと、その先端に触れさせました。
 その瞬間、悪寒と吐き気が全身に走り、抑えていた涙がとうとう頬を流れ落ちていきました。
 心の中に言いようもない情けなさと悔しさが満ちあふれてきましたが、とにかく一刻も早く、この屈辱的な行為を終わらせなければなりません。私は男の快感を高めようと、心にもない媚びの表情を浮かべながら、舌先を大きく伸ばすと、いきり立つ誇張を下から上、上から下となぞるように這わせたのです。
「う、うん、じょ、上手だね。自分から・・・おしゃぶりしたいなんて言うだけのことは・・あるねぇ・・・うう・・・気持ちいい・・・」
 私は男のくぐもった声に応えるように、大きく唇を開くと、誇張の先端から喉の奥にゆっくり飲み込んでいったのです。
 男は私の口唇奉仕を味わいながら、右手を胸に伸ばし、荒々しく揉みしだきました。
 その時、私の心に不思議な変化が現れ始めていました。先ほどまでの悪寒と吐き気が徐々に静まってきたのです。いえ、そればかりではありません。男から褒められること、そして男を喜ばせている自分にある種の快感のような不思議な感情が芽生えてきたのです。
 私は本能的に、男の空いた右手をつかむと、もう一方の乳首に誘導しながら唇の動きを速めたのです。
「あう、うっ、いい・・・そんなに、は、激しくされると・・・イ、イっちゃうよっ・・・」
「い・・・いいの、オジサマ、奈緒美のおクチでイって・・・おクチに、ザーメン・・・ちょうだい・・・」
 私は一旦唇から誇張を離すと、媚びを含んだ上目遣いで男の顔を見上げながら言いました。
 そしてもう一度誇張を喉の奥まで一気に飲み込むと、今度は激しくジュルジュルっという音を立てながら、顔を前後に激しく動かしました。
 そして次の瞬間・・・
「ううぅ、イ、イク・・・イクッ・・・」
 男は叫び声をあげると、下半身をグイッと突き出し、喉奥に自らの誇張を押し込んできます。そして全身を痙攣させたかと思うと、喉奥をめがけて、熱い樹液をピューピューと、まるで音を立てるかのように放ちました。
 私はそれを黙って受け止めると、痙攣が収まるのを待ってから、ゆっくりと誇張から唇を引き離しました。そして息づかいの荒い男の目を見上げながら、コクッ、コクッと音を立てて燕下して見せました。
 もちろん、そんな娼婦のような技巧は涼子たちの指導によって、強制的に身につけさせられたものではあります。でも、その時の私の行為がすべてが演技によったものだと断言する自信はありません。なぜか心の隅に、自ら進んで行っている行為のようにも感じられたからです。現に、この後の二人目の痴漢男に対する奉仕は、まるで自分が風俗嬢にでもなったかのような錯覚まで芽生え、躊躇うことなく行うことができました。

ある性転者の告白 第14章-6

 その後も男の指示は休みなく続きました。その声からは、徐々に興奮が高まっているのがわかります。
 けれども一向に肝心な行為に及んでくれないのです。それは言うまでもなく、男が性欲の高ぶりに抗しきれずに行う自慰行為のことです。
 そうです。私は痴漢男が自慰で果ててくれれば、屈辱的な行為、つまり自らの手や口を使って射精に導くことを避けることができると考えたのです。挑発的で扇情的なポーズは男をそこに導くための苦肉の策でした。それなのに・・・。
 時間がどんどん経過していきます。私の心には焦りばかりが募っていきました。
「ねぇ、オジサマ・・・じっとしてちゃ・・イヤ。 奈緒美のエッチな身体見ながら・・・オ・・・オナニーしてみせて・・・。奈緒美、男の人が・・・オナニーするの見るの・・・好きなのぉ。」
 私はこみ上げてくる羞恥心を必死になって押さえながらも、淫乱な「痴女」を演じるしかなかったのです。
「ほぅ・・・君みたいな可愛い女の子が『オナニーして』なんて言うと、ドキっとするねぇ。 それにしても可愛い顔の割には、ハスキーで色っぽい声してるじゃないか。なんか、ゾクっとしちゃうよ。 へへヘ・・・」
 男だとバレないようにできるだけ押さえた声で話していたことが、男にとっては、かえって魅力的な声に聞こえているようでした。それは、全く予期していなかった効果でしたが、それでも男は一向に自慰行為に及ぶ気配を見せません。
「でもさ、痴女なら痴女らしく、そんな遠回しな言い方じゃなくて、もっとイヤラシイ言い方してくれないと、その気になれないなぁ へへへ・・・。」
 男は口元を崩しながら、わざとらしく言うのです。
 私は男の喜びそうな言葉を思い浮かべてみました。それは思い浮かべるだけでも赤面してしまいそうな言葉ばかりで、すぐには声に出すことはできません。けれども、私にはもう迷っている時間はありませんでした。
(イヤらしい痴女になりきるの。思いっきりイヤらしい言葉で、その気にさせなくちゃ・・・。)
 私は、そう心に言い聞かせると、男の目をすねたように見つめながら言いました。
「ううん、意地悪ね・・・オジサマったら・・・。でも・・・いいわ。オジサマ、奈緒美のタイプだから言ってあげる・・・。ねぇ、オジサマ・・・、奈緒美のパ・・・パンチラ・・・見ながら・・・チ・・・チンポ・・・勃っちゃってるんでしょ? ううん、いいのよ、隠さなくったって、わかるんだから・・・。ねぇ、大きくなった、チンポ・・・奈緒美に・・・見せてぇ。お願い・・・。」
 男は私の卑猥なせりふに満足したのか、ニヤけた表情を浮かべながらズボンのファスナーに手をかけ、すでに大きく誇張した肉塊を窮屈そうに引き出したのです。
 私はそのグロテスクなものに嫌悪感を覚え、反射的に目をそらそうとしましたが、すぐに思い直して、視線をその部分に向けました。痴女なら、きっとそうするだろうと思ったからです。
「ああ、すごぉい・・チンポ、すごく大きくなってる・・・。ねぇ、オジサマ・・・、大きくなった、チンポ・・・奈緒美の目の前で触って・・・ううん、シコシコ・・・して・・・。奈緒美のパンチラ見ながら・・・シコシコしてぇ・・・奈緒美、男の人の・・・オ・・・オカズになりたいのぉ・・・」
 私は悩ましげに腰を揺らしながら、スカートの裾を少しまくり上げ、ピンクのスキャンティを強調して見せました。
  男は右手を誇張に添えると、ゆっくりとさすり始めました。
 私はわずかではありますが、安堵感を抱きました。これで男を満足させることができると思ったからです。
 けれども、そんな私の思いを知ってか知らずか、男は手の動きを早めることはせず、ゆっくりと快感を貪るかのように、時間をかけてさすっているのです。
 私の心に、また時間に追われる焦燥感がわき上がってきました
「ね・・・ねぇ・・・オジサマ・・・どうしたの? もっと・・・もっと激しく・・・シコシコ・・・して・・・。奈緒美・・・オジサマのザーメン・・・早く・・見たいの・・・ねぇ見せて・・・お願い・・。」
「へへへ・・・、いや、こんな可愛い子のパンチラ、ゆっくりと楽しまなきゃ損だからねぇ・・・。それに、どうせならオッパイも見せてみなよ。そうすれば、すぐにでもイっちゃうかもなぁ・・・へへへ・・・。」
 ためらっている余裕などありません。私は純白のボディコンに手をかけると、下からめくりあげるようにして、双乳を男の目に晒しました。
「おお、オッパイもいい形してるねぇ・・・。美乳ってやつだなぁ・・・。なあ、ちょっと、触っていいかなぁ・・・。おじさん、触りながら、センズリするからさぁ・・・」
 男の右手が豊かな胸の膨らみに伸び、荒々しくもてあそび始めました。
「おお、柔らかいねぇ。ボヨヨンってしてるよ。ヘヘヘ・・・たまんないねぇ・・・。それにこの乳首・・・ツンとしてて、可愛いねぇ・・・」
「アン・・・ダ・・・だめ・・・そこは・・・アンっ・・」
 男の指先が、敏感な乳首に触れた瞬間、あの電流のような感覚が全身に走り、私は思わず声を上げてしまったのです。
「ほぅ、乳首が感じるのか・・・。へへへ・・・。じゃ、これはどうかなぁ・・・。」
 男は、私の反応を楽しむかのように、指先でつまんだり、つついたりしながら、顔色をうかがってきます。
「アアン・・・イヤ・・・アアンぅ・・・」
 私は、本能からわき上がってくる性感を振り払おうと、顔を何度も左右に振りました。
 男は乳首への愛撫が、思っていた以上の反応をもたらしたことに気をよくしたのでしょう、誇張から手を離し、両手で豊かな双乳の感触に浸り始めたのです。
「お・・・オジサマ・・・どうしたの? ねぇ、お願い・・・シコシコ・・・してぇ。
 私は胸をまさぐる男の手を振り解いて、哀願するような視線を向けて言いました。けれども、男はニヤつくだけで、手を誇張に触れることはしません。いえ、それだけではなく、とんでもないことを要求してきたのです。
「ねぇ、感じさせてあげたんだからさぁ・・・今度は、おじさんを感じさせてくれなくちゃ。ヘヘヘ・・・。」
 男は恥ずかしげもなく、いきり立った誇張を突き出し、「手コキ」を促したのです。(ああ、もう、どうすることもできない・・・従うしか・・・)
 ワインレッドのマニキュアで施された指先を男の誇張に触れさせました。その瞬間、悪寒にも似た嫌悪感が全身に走りましたが、私には、唇を噛みしめて耐えるしかありませんでした。
「おお、上手だね・・・んんん・・・ううん・・・。」
 男は、私の指先の動きを楽しむかのように目を閉じ、時折くぐもったうめき声を上げました。
 私は男を一刻も早く果てさせようと、指の動きを速めました。
「おお、そ・・・そんなにされると・・・すぐに・・・イっちゃいそうだよ・・・ううん・・・。」
「いいの・・・オジサマ・・ね、早く、イって・・・ザーメン・・・出してぇ・・・」
 私は男の耳元で囁くように言いながら、指先に気持ちを集中させました。
 けれども、男は、そんな懸命な奉仕にも関わらず、私の手を払いのけると、さらに残酷な要求をしてきたのです。
「ねぇ、ホントは、手コキなんかじゃなくて、おしゃぶりしたいんだろう? 隠さなくていいよ。ちゃんとお願いしてみなよ。ほら、早く・・・。ヘヘヘ・・・。」
 私は男の言葉を聞き、吐き気が催すほどの嫌悪感を覚え、全身に震えが走りました。しかし拒否することはできないのです。


ある性転者の告白 第14章-5

 私は二人の内の少し太った方の男に近づくと、その耳元に唇を近づけ、そっと囁いたのです。
「ねぇ、オジサマ・・・ここで、奈緒美、サービスしてあげる。ね、だから、入って、お願い・・。」
 私の心は不安と恐怖でいっぱいでした。けれども引き返すことは許されません。
 私は震える脚が絡まりそうになりながら、ようやくトイレの個室にたどり着くことができました。
「ホントにサービスしてくれるの?どういうサービスしてくれるのかなぁ? へへへ・・」
 男はそう言うと目の前に立ち、Dカップの双乳が作る深い谷間をニヤニヤしながら、のぞき込んできました。私はその視線に気づき、とっさに右手で胸を隠すと、上半身を屈めて男の視界を遮ろうとしました。
「おお、いいねぇ・・今度はパンチラかい? ずいぶん色っぽいパンツはいてるんだねぇ・・・ヘヘヘ。」
 私はハッとしました。身体を斜めにして屈む姿勢をとったことで、純白の超マイクロミニの裾から、ピンクのスキャンティが露わになってしまったのです。
 男の無遠慮な熱い視線がそこに集中しているのがわかり、とっさに屈んだ姿勢を戻すと、スカートの裾を押さえました。
「そんな、今更隠したって。見られたくて、そんな格好してるんだろう? ヘヘヘ・・・。それにしても、そんな可愛い顔して痴女だったなんて信じられないよ。『サービスしてあげる』なんて色っぽい顔で言うんだもんなぁ。早く、やってよ、そのサービスっていうのさぁ。ヒヒヒ・・・」
 男は下卑た笑みを満面に浮かべながら言うと、私の全身になめ回すような視線を注ぐのでした。
(こ・・・こんなことって・・・一体、どうすれば・・・・どうすればいいの?)
 私が逡巡していた、その時です。涼子からの指示が耳に聞こえてきました。
もちろんそこは個室ですから、涼子からは見えるはずはありませんが、きっと私が逡巡してるということが想像できたのでしょう。その指示はまるでこの様子をどこからか見ているかのように的確でした。
『フフフ・・・どうせ、奈緒美ちゃんのことだから、もじもじして何もしてないんでしょう? 見えなくたってわかるんだから。 いい? これから、痴漢男たちにサービスしてあげるの。わかるでしょ?言ってる意味が・・・。イかせてあげるのよ。奈緒美ちゃんがお勉強したテクを使ってね。フフフ・・・。ただし、制限時間は一人二十分よ。その間にイかせることができたら、合格。それからね・・・・・・・・』
 涼子の指示が突然途絶えました。男がイヤホンに気づき、引き抜いてしまったのです。「何これ? なんか音楽かなんか聞いてるの?」
 男はイヤホンを自分の耳に押し込みました。
「だ、だめ・・・返してっ・・・・」
 私は男からイヤホンを奪い返そうとしましたが、男は身体をよじり私の手を避けました。
「なんだ、何にも聞こえないじゃないか。」
 どうやら涼子からの指示は終わっていたようです。男はイヤホンを耳から外すと、棚に乗せたバッグの上に無造作に置きました。
 私は激しい不安感の中で、指示の続きがどういうものだったのかを考えようとしました。しかし、そうしている内にも制限時間の二十分は過ぎていってしまいます。
(とにかく二十分の間に、イかせなくちゃいけない。でも、どうやって・・・?)
 私は焦燥感に襲われながらも、ある考えが頭の中に浮かびました。それはあまりに恥辱的な行為ではありましたが、うまくいけば見ず知らずの、しかも、痴漢行為を働くような卑劣な男の身体に触れることなく、目的を果たすことができるかもしれないのです。
(仕方がない・・・やるしかない。)
 私は意を決して、一度大きく首を振ると男の目を見つめながら小さな声で言ったのです。
「ねぇ、オジサマ・・・奈緒美・・・今から・・・オジサマのお気に入りのポーズ・・・してあげる。だから・・・何でも言って・・・ね・・・」
 男はそのセリフに一瞬驚きの表情を浮かべましたが、すぐに目尻を下げ、ニヤケた表情を浮かべました。
「へー、そうか。それがサービスってことなんだね? やっぱり露出狂ってやつかぁ。ヘヘへ・・・」
 私は抑えきれない羞恥心に、顔が熱く上気しているのに気づきましたが、ここでためらうゆとりなどありません。男をその気にさせ、早く満足させなければならないのです。そのためには男の望む露出狂の痴女を演じるより他に方法はありません。
「そ・・・そうなの。 奈緒美、男の人のイヤらしくて熱い視線が・・・好きなの。ね、だから、お願い、オジサマ・・・遠慮しないで・・・言って。」
 私はわざと媚びを含んだ目で男を見つめると、背筋を伸ばして大きな胸を突き出して見せたのです。服の上からでもバストの形と乳首が浮き出ているのがわかります。
「おお、いいオッパイしてるねぇ。ヘヘヘ・・・。でもね、オジサン、実は脚フェチなんだよ。特に君みたいに可愛い顔してて、すらっとした綺麗な脚してる子を見ると、たまんないんだよね。 じゃあさ、さっきみたいに、ちょっと身体を斜めにして前屈みになってみてよ。」
 私は小さく頷くと、口元に微笑みを浮かべながら、男の言う通りに、少し前屈みになってお尻を突き出してみせたのです。
「おお、また顔を出したねぇ、ピンクのパンツが・・・。ヘヘヘ・・・ それにしてもホレボレするくらい綺麗な脚してるね。お尻もプリンとしてて、本当に色っぽいねぇ。ヘヘヘ・・」


ある性転者の告白 第14章-4

 電車が一つ目の駅を過ぎ、二つ目の駅に到着しようとした時、私は下半身にぎこちなくうごめく手の感触を感じ、思わずハッとして目を開きました。
 その手の動きは初めはぎこちなく、しかし、だんだんと大胆になっていきました。
(え?、こ、これって、も、もしかして・・・・痴漢・・・・?)
 私は電車の中で痴漢に遭うなどということは、全く予期していませんでした。と言うより痴漢という存在自体を忘れていたのです。
 当然のことですが、3ヶ月程前は、電車に乗る時に痴漢を警戒する必要などありません。
 そう言えば、最も痴漢に遭いやすい場所はドア付近であり、痴漢に遭遇することを望んでいるような淫乱女は、あえてわかりやすい挑発的な格好で、ドア付近に立っているものだという、まことしやかな話を知人から聞いたことがあります。と言うことは、今の私の姿はそんな淫乱女そのものだということになります。つまり、痴漢の格好の餌食になっているということです。
(い、いや・・・やめて・・・)
 私は、その置換の手を振り払おうとしました。手の動きは一瞬止まりましたが、すぐにまたゆっくりと動き始め、スカートの上からふくよかなヒップをなで回したかと思うと、次の瞬間には、スカートの裾をまくり上げ、大胆にも、スキャンティにまで伸びてきたのです。
 私は身を固くしました。しかし、その手の動きはいっこうに止まる様子はありません。いえ、それだけではありません。驚いたことに、胸とウエストの付近にも新たな別の手の感触を感じたのです。
(そ、そんな・・・)
 私は、その手の一つ一つと無言の格闘をしなければならなくなったのです。
 その時、耳元から涼子の指示が飛んできました。
『フフフ・・・奈緒美ちゃん、痴漢に遭ってるのね。思った通りだわ。当たり前よね?可愛い女の子が、そんなエッチな格好して電車に乗ってるんだもの。触られたがってる淫乱女としか思われないわ。フフフ・・・。でも、さっきも言ったけど、奈緒美ちゃんは、今日は痴女になりきらなくちゃだめよ。だから、抵抗したりしちゃダメ。黙って、触ってもらうの。わかったわね? あ、でも、クリちゃんだけはさわられないようにね。男だって気づかれたりしたら大変よ。大騒ぎになって、警察沙汰になっちゃうかもしれないわ。だから、それだけは気をつけてねぇ。フフフ・・・』
(そ・・・そんな・・・た・・・助けてぇ・・・)
 私は心の中で精一杯の叫び声をあげましたが、涼子の指示に逆らうことはできません。 痴漢との無言の格闘をあきらめ、そのまま手を下に下ろすと、じっとうつむいて時間が過ぎ去るのを待ちました。もしかしたら、痴漢男たちもすぐに下車するのではないかという淡い期待だけを抱きながら。
 けれども、痴漢達の動きは、一向に収まる気配がありません。しかも、私が一言も漏らさずにうつむいていることをいいことに、ますますエスカレートし、大胆になっていきました。 
 男の身でありながら、痴漢達の餌食になっているという激しい屈辱感に思わず声を上げてしまいそうになりましたが、それはできません。声から男であることがバレたら、大騒ぎになってしまうと思ったからです。
「ん、んんぅ・・・」
 私は発しかけた声を押し殺し、うめき声を上げました。
 それは、もちろん屈辱に耐えるうめき声だったのですが、痴漢たちには、私が感じてきたために発するよがり声に聞こえたのでしょう。
 その証拠に私の背後にいた痴漢男が、小さな声で大胆にも囁きかけてきたのです。
「どう? 感じてるの? こんな格好して、男が欲しくて欲しくてたまらないんだろう? へへへ・・・・・」
 そして同時に、下半身を集中的に動いていたその男の手が、スキャンティのゴムにかかり、ゆっくりと引き下げると、直接ヒップをなで回し始めたのです。
 私は、その手が次に向かう先を思い、背中が凍り付きました。
 涼子から言われた、『男だとバレれば、警察沙汰になってしまう』という言葉が脳裏をよぎったのです。私は、その手がペニスに伸びないように願うしかありません。
 けれども、それは儚い願いでした。痴漢の手は、ひとしきり丸みのあるヒップの形を楽しむかのように動き回った後、ついに前に伸びてきたのです。
(だ・・・だめ・・・そこだけは・・・だめぇ・・・)
 私は、その手がまさにペニスに到達しようとした瞬間、心の中で叫び声をあげ、その手を払いのけました。そして同時に、隣のドア付近にいる涼子を目で追うと、必死になって合図を送ったのです。
『あら・・・? クリちゃん、触られそうなのね? それは大変。何とかしなくちゃね。そういう時は、良い方法があるの。こうするのよ。フフフ・・・。』
 涼子の言う「良い方法」は、確かにその場の危機から逃れるための効果はありましたが、その内容は、今思い出すだけでも抑えようもないほどの羞恥心がわき上がってくるほどです。
 私はうつむいたまま何度も首を振り、涼子の指示への否定を示しました。
 けれども、その間にも痴漢男の大胆な手の動きは、私の秘密の場所へと近づいてくるのでした。私にはもう他に取る術はありませんでした。
 そしてイヤホン越しに聞こえる涼子の指示通り、後ろを振り向きくと痴漢男の耳元に口を近づけ、ゆっくりと囁きました。自分が男であることがバレないよう、できる限りか細い声で。
「ねぇ、オジサマ・・・ホントはね、奈緒美、触られるより、男の人にご奉仕するのが、好きなのぉ・・・。だから、お触りはそのくらいにして・・・ね。 その代わり電車降りたら、いっぱい、いっぱい・・・サービスしてあげるから・・・ね。 オ・ジ・サ・マ・・・」
 痴漢男は私の顔を見つめると、ニヤニヤしながら手を離しました。
 しかし、ホッとしたのも束の間、服の上から、無遠慮に胸の膨らみをまさぐっていたもう一人の手が下半身に伸び、スキャンティの中へと向かってきたのです。
 私はとっさにその手を押さえると、先ほどと同じセリフをその男にも繰り返しました。
 
 やがて電車が終点の駅に到着し、私はドアから押し出されるように下車すると、痴漢から逃がれるために、急ぎ足で歩き始めました。
 けれども数歩進んだところで涼子の声が耳に響き、私は足を止めました。
『だめよっ・・・、逃げたりしたら・・・、だって、約束したんでしょ? サービスしてあげるって・・・。じゃ、約束守らなくちゃ・・・フフフ・・・』
(あの屈辱的なセリフは言葉だけではないってこと?)
 私は慌てて、涼子の姿を探しました。そして少し離れた所からこちらを見ている涼子に向け、自分の意志を伝えようと、懸命に首を横に振りました。後ろを振り向くと、先ほどの二人の中年痴漢男が後をついてきています。
『何してるのっ? できないの? それとも、テスト終わりにするのっ?』
 私はその強い言葉にドキリとしました。テストを途中で終了することは、そのまま取りも直さず契約の破棄を意味するのです。私にはもはや後戻りはできません。
(でも・・・いったい何をすれば・・・・?)
 私が困惑していることん気づいたのでしょう。涼子はすぐに指示を送ってきました。『後ろを見なさい。そう、痴漢たちの後ろよ。公衆トイレがあるでしょ? そこに行きなさいっ』
 私は観念したように小さく頷くと、駅の隅にある公衆トイレに向かいました。二人の中年痴漢男たちも何食わぬ顔でついてきています。
 小刻みに震える足を何とか前に進めている間も御、涼子の細かな指示が間断なく耳に入ってきます。
 それからの私は自分の意志を持たずに、指示に従って動くだけの「操り人形」のようでした。

ある性転者の告白 第14章-3

『じゃ、3番線のホームに向かって、ゆっくり歩きなさい。ハイヒールだから転ばないようにね。転んだら大変よ。ピンクのスキャンティがマル見えになっちゃうからね。フフフ・・そうよ、ゆっくりね。そう・・・・。じゃ、次は階段を上ってホームに行きなさい。できる限りゆっくりね、そう、一段ずつ・・・』
 私は夢遊病者のようにフラフラと、足下に注意を払いながら歩みを進め、ホームまでの階段を一段一段、ゆっくりと上り始めたのです。見上げると長い階段には、ラッシュアワーが過ぎていたこともあって、行き交う人の数は多くはありませんでした。私は、少しホッとしました。と言うのも、客が少なければ、露骨な視線を投げかけてくる人も少ないと思ったからです。けれども、それは間違いでした。
 階段の中程まで上った時、私は、ハッとしました。階段の下から熱い視線を感じたからです。
 客が少ないということは、それだけ見上げるときの視界を遮るものも少ないということです。私はおそるおそる、階段の下を振り返りました。その時、目にしたのは、露わになっているはずのピンク色のスキャンティに向けられる、男たちのギラギラとした視線だったのです。私はとっさに持っていたバックを後ろに回すと、マイクロミニの裾を隠しました。と、その瞬間、私の耳に涼子の叱る声が響いたのです。
『だめよっ、隠しちゃ・・・』
 私は、後ろにバックを回したまま、歩き出そうとした脚を止めました。
『いい?隠したりしたら、今日のテストは不合格よ。今のあなたの格好、想像してみて。どこから見ても、露出狂の痴女じゃない? 隠すくらいなら、そんな格好するわけないでしょ? 痴女なら痴女らしく堂々と見せつけなくちゃ。フフフ・・・。わかった? あなたは、もう男じゃないのよ。男の視線に感じる露出狂の痴女になったの。いいわね?』
 私はうなだれたまま大きなため息をつくと、後ろに回したバックを前に抱え直し、ゆっくりと階段を上り始めました。
『そう、そうよ。はい、そこでちょっとストップ・・・ミュールのベルト直すふりして屈んでみなさい。フフフ・・。わかるでしょ? 下の男達にパンチラしてあげるのよ。思わせぶりにね。フフフ・・そうよ、上手よ・・・。』
 私は指示された通り、ゆっくりと身を屈めると、右のミュールのベルトに手を伸ばしていきました。
『どう?見られてるわよ。奈緒美ちゃん。みんなに見られてるの。どう?男なのに、男の視線に晒されている気分は・・・・・? もしかして、また感じてきちゃった? フフフ・・・。』
 私は涼子の言葉を否定するように、大きく頭を左右に振ると、おぼつかない足取りで、残りの階段を上り始めたのでした。

 やっとの思いでホームに辿り着くと、先ほど後を付けるように階段を上ってきた男たちが私の周囲を取り囲むように立ちました。ホームを見回すと、私の周囲だけ混雑しています。それは本当に異様な光景でした。
 他に為す術もなく、呆然と立ちつくすだけで、電車がホームに入ってきたことすら気づきませんでした。
 私は周囲の男たちに押されるように、目の前のドアから乗り込むと、そのままドア付近に釘付けにされてしまいました。視線の先には、隣のドアから涼子たちも乗り込んできたことがわかりました。それはラッシュアワーの終わった車内が比較的空いていたからです。けれども、私のいるドア付近だけは、どういうわけか不自然に混み合っているのです。私は不安な気持ちになり、早く下車の指示が来ることだけを待ちながら、そっと目を閉じました。

ある性転者の告白 第14章-2

 私たちは住宅街を駅に向かって歩いて行きました。彼らは、あえて車ではなく電車での移動を選んだのです。もちろん、それにも計画された企みがあったからですが。
 幸い屋敷の近くは閑静な住宅街だったため、行き交う人は多くはありませんが、決して皆無というわけではなく、時折何人かの男女とすれ違うことはありました。
 その中には、私の姿を見て、あからさまに好奇なまなざしを向ける男や嫌悪感を示す女の顔があり、ひそひそと噂しあうグループもいました。そのたび、私の心の中の羞恥心はいやが応にも高められ、下をうつむきながら歩くことしかできませんでした。私の目には、細く伸びたノーストッキングの脚と純白のハイヒールのミュールだけが映っていました。
(ああ・・・恥ずかしい・・・死にたいくらい・・・恥ずかしい・・・)
 
やがて駅に着くと、うつむく私の紅潮した耳に、涼子が囁きました。
「さあ、ここからは一人よ。私たちは遠くから、指示するから・・・。わかったわね。最後のテストだからね。」
 私の耳にあの小型のイヤホンが差し込まれ、白い小さなハンドバックの中には、受信器らしい黒い機器が入れられました。
「ま、待って、ひ、一人に・・・一人にしないで・・・」
 私は、離れていく涼子たちの背中に向かって蚊の鳴くようなか細い声で呼びかけました。
 午前十時を迎える駅の構内はラッシュアワーもピークが過ぎ、混雑も収まっていました。けれども、一人ぽっちにされて、改めて周囲を眺めてみると、行き交う人々の私に向けられる視線がそれまでの遠慮がちなものから、無遠慮なものに変っていくのがわかりました。
 見るからに「そのスジ」風の村井たちがそばにいたときは、私のことを彼らの情婦くらいに見ていたのでしょう。だから、もしも露骨な視線を向ければ、どんな因縁をつけられるかわかったものではないという心理が働いていたのだと思います。けれども、彼らと離れ一人だけになれば話は別です。見るからにおとなしそうな女の子が、その顔に不釣り合いな濃いめのメイクをし、立ちすくんでいるのです。しかも、大胆にもウエストの大半を露出し、今にも下着が顔を出しそうな超マイクロミニという、めったに見ることができない挑発的な服装をしているのです。それは、朝の駅の構内には全くそぐわない姿です。もしも、3ヶ月前に、私自身がこんな姿の女の子を駅で見かけたら、きっと男を欲しがっている淫乱で変態な女の子だと思い、ジロジロと露骨な視線を浴びせたことでしょう。

「すっげー、見てみろよ。あれ・・・ほら、ほら・・・」
「ん?どれどれ、おっ、すげーな・・・。あんな服着て・・・もしかしてあれか? 痴女ってやつか?」
「いや、でも、それにしちゃ、可愛い顔してるじゃん。それに、すっげーいい身体してるぜ・・。オッパイもでけぇしな・・・。」
「ホントだぜ、それに脚も細くて、足首なんかきゅっと締まってて・・・うまそうー」
「なんか、俺、おったっちまったよ・・・」
「お、俺もだよ・・・。」
 私を見て噂しあう男の声が聞こえてきます。
(は、恥ずかしい・・・お願い・・・そんな目で・・・見ないで・・・)
 私は下をうつむいて聞き流すしかありません。本当は、その場で身を屈め、彼らの視線を避けたい思いでしたが、そんな姿勢を取れば、純白のスカートの裾からピンクのスキャンティが露わになってしまうのがわかっていたからです。
 その時です。数人の女子大生らしいグループが私を見ると、一斉に辛辣な言葉を言い合っているのが聞こえてきたのです。
「な、なに、あれ・・・痴女よ、痴女・・・。」
「え?すごいわね・・・、チョー変態って感じぃ・・・」
「男が欲しくてあんな格好してるのかなぁ・・・?」
「決まってるじゃない、男にヤられたくて、あんな格好してるのよ。」
「でもさ、結構可愛い顔してるじゃない。普通の格好してても、モテるんじゃない?」
「ばかね、ああいうのって病気なんだって。普通のエッチじゃ、物足りないのよ、きっと・・・。」
「そうよね、いつも、あそこ濡れ濡れになって、誰か入れてーっなんて・・・アハハ」
「うわっ、すごい露骨ぅー・・・でも、よく恥ずかしくないわね、同性として、ちょっと許せなくない?」
 私は心の中で叫びました。
(違うんです。これは、仕方なく・・・だから、そんなこと言わないでぇ・・。)
 新宿の時もそうでしたが、聞こえよがしに発する言葉は、女性の方が露骨だとわかりました。そこには、きっと女性特有の嫉妬と羨望の思いが込められているからナノでしょう。 
 女子大生のグループがようやく姿を消した時、耳元から涼子の声が聞こえました。
『フフ・・・どう、みんなに見られている気分は? みんな、奈緒美ちゃんのこと、変態の露出狂女だと思ってるわよ。そりゃそうよね、そんな格好してるんだもの。じゃ、テスト始めるわよ、いいわね、最終テストだからね、がんばってねぇ。フフフ・・・』
 私は、黙って頷きました。
 そうです。この地獄のような羞恥の時が過ぎれば、すべては夢の出来事になるのです。完全に自由の身になって解放されるのです。私は覚悟を決めて、涼子からの指示を待ちました。


ある性転者の告白 第14章-1

 三日後、第二のテストの実施を告げられました。
 それは、女性としてセックスアピールを確かめるという名目で、見ず知らずの男たちが私にどのくらいの関心を示すかを調べるということでしたが、具体的な中身は全く知らされません。
 そもそも、再手術のためという、このテスト自体が全く意味を持たないものであったことは、数日後の衝撃的な出来事によって明らかになるのですが、その時の私は、本能と理性の狭間で激しい葛藤を繰り返し、彼らの真の目的に気づく心のゆとりは全く残っていませんでした。その「本能」とは、全身に間断なく流れる女性ホルモンとエンドレスに聞かされるCDとの相乗効果によって、肉体的にも、精神的にも女性化が急速に進行し、自分が男であったことすら忘れてしまいそうになっていることです。そして「理性」とは、早く再手術を受け、結花との生活を始めなければという、一種の使命感に基づくものでした。

 その日、私が指示された服装は、固めの素材でできたバイオレットのパステルカラーのツーピーススーツでした。その日のテストが戸外で行われることを伝えられていたので、久しぶりにおとなしめの服だったことにホッとしました。
(よかった・・・。これなら、あの時のように恥ずかしい思いをしなくても済む。)
 私は姿見に映る自分の姿を見つめ、仕上げのチェックをしながらも、あの忌まわしい新宿での体験が脳裏に浮かんでいました。
 それは、身体にフィット感のあるボディコンスーツではあったものの、スカート丈も、膝上15センチほどで、全体的に上品なデザインでした。私は、メイクの仕上げとして、ワインレッドのルージュを引き、ロングのウィッグを被り、最後に黒のパンプスを履くと、ゆっくりと部屋を出ました。
 長い廊下を歩く時、表情に笑顔が加わっていくのがわかりました。あの満足のいく準備ができた時に、心からわき上がってくる女性特有のナルシストな気分を、その日も味わうことができたのです。
 鼻歌交じりにリビングのドアを開けると、村井と涼子、さらに本城と田中も話を止め、私の方に視線を送ります。いつもなら、ここで、下をうつむいてしまったのでしょうが、どういうわけか、その日はもっと視線を浴びたいという欲求の方が強くなり、堂々と彼らの顔を直視しました。恐らく上品な服をきれいに着こなすことのできている自分に注目を集めたいという、女性特有の気持ちだったのだと思います。もちろん、それは、心の女性化が一段高いステップにあがっていることを意味するものだったのでしょうが。
「あら、きれいじゃない。でも、何となく、おとなし過ぎる感じねぇ。どう?村井ちゃん。」 
「ああ、最後のテストの割には地味だなぁ、これは・・・。」
 村井が涼子の言葉を受けて同意を示しました。
「で、でも・・・これ、言われた通りの服ですけど・・・」
 私は少し不安げな表情で言いました。
「うん、そうなんだけど、今日は何しろ最終テスト、セックスアピールテストだから、それなりの服にしないと・・・ね? その方が、合格しやすいからいいじゃない、奈緒美ちゃんも。フフフ・・・。」
「さ、最終・・・? じゃ・・・これが最後ってこと・・・ですか?」
 私は、村井と涼子の言った『最終テスト』という言葉に、我を忘れて喜びの声を上げました。
「そう、最終テスト。だから、合格すれば、晴れて解放ってわけよ。どう?うれしい?それとも、もう男に戻る気がなくなっちゃったかしら? フフフ・・・」
 私は涼子の言葉に、ドキっとしました。もちろん監禁生活から解放されるのですからうれしくないはずはありません。
 でも不思議なことに、心のどこかで、
(本当に男に戻っていいの?このまま、女の子として生きていた方が幸せなんじゃないの?)
 という問いかけがわき上がってくるのです。私はそんな問いかけを理性で打ち消そうと、首を左右に振り、あえて、男の意識を強く持とうとしました。
(何、考えてるんだ? 男に戻って結花と暮らせるんじゃないか。 うれしいにきまってるだろう。)
 けれども、実際に私の口から出た言葉は、
「ホ・・・ホントなんですね? うれしいです。奈緒美、とってもうれしいです・・・。涙が出てるほど・・・うれしいです・・・。」
というものでした。
 もちろん、それは村井たちの機嫌を損ね、解放の約束が反故になることを避けなければという防衛本能によるものでしたが、同時に心の片隅に、男たちから可愛く見られたいという女性化した心理があったからかもしれません。
 私の、自分でも驚くほど自然な女の子としての仕草に、村井も涼子も心から満足げな表情を浮かべて頷きました。
「でも、セックスアピールテストって・・・・何ですか?」
 私は、これが最終テストであると告げられたことの喜びに、肝心な部分を確かめるのを忘れていたのです。
「うん、それはね、ここにいる人たちは、みんな奈緒美ちゃんのこと、可愛い女の子になったって思っているけど、外の知らない男の人たちにはどれだけ魅力的に写るかわからないじゃない? だから、それを試してみるの。ね、だから、そんな地味なのじゃなくて、色っぽい服にしないと・・・あ、そうだ、ちょっと、待ってて・・・」
 涼子はそう言うと、リビングの片隅に予め畳んであった服を抱えて、近寄ってきました。私の心からは快活さが消え、不安な思いが大きくなっていきました。
「さあ、これに着替えて。この方が奈緒美ちゃんらしくて似合うんだから。フフフ・・・。」
 私は涼子の差し出す衣類を手に取り、広げてみました。
 それは、タオルのようなソフトな素材でできた純白のツーピーススーツのようなものでした。ただ上下に分かれたそれぞれが見るからに小さな布きれにしか見えないのです。
 私は自分の甘さに情けなくなりました。
 このテストの一番の目的は、私に辱めを与え、それによって涼子の溜飲を下げることにあったのを忘れていたのです。ですから上品なスーツなどで外出させる意図は最初からなかったのです。恐らく私が上品なスーツに身を包むことで明るい気分になることを涼子は予期していたのでしょう。そして、その上で羞恥心をあおれば、一層の効果があることもわかっていたに違いないのです。
 私の口からは無意識の内に大きなため息がこぼれましたが、これが最終テストだからと心に言い聞かせ、着ていたスーツを脱ぐと、ピンクのブラジャーと、スキャンティだけを残して、手渡された服に袖を通そうとしました。
「ちょっと、待ってよ。ブラしてちゃ、だめでしょ。そういう服を着るときはノーブラにしなさいって、教えてあげたじゃない。忘れちゃったの?」
 私はためらいながらも、背中に手を回し、ブラジャーのホックを外しました。抑圧から解放された豊満な双乳がブルンッと露わになり、そばで見ていた彼らの視線がそこに一斉に集まりました。私は思わず、両手を胸の前で交差させ、彼らの視線をそらそうと身を屈めたのです。
「ホントに何度見ても、惚れ惚れするくらい、良いスタイルしてるわねぇ。恥ずかしそうにしている仕草も、女の子そのものじゃない。とても、男だなんて信じられないわ。ねえ、いっそのこと、ホントの女の子になっちゃった方がいいんじゃない? その方があなたも幸せだと思うけどなぁ。 フフフ・・・。」
 私はその言葉に本心を見抜かれているような気がして、思わず、涼子の顔をキッとにらみつけました。
「冗談よ。冗談・・・。今日のテスト終わったら、解放されるんだものね。わかってるわよ。アハハ・・・。でも、合格すればってことよ。だから、せいぜいがんばるのよ。奈緒美ちゃん フフフ・・・」
 ブラジャーを外し、上半身を露わにした私は、彼らの視野から乳房を隠すように背を向けると、もう一度服に袖を通しました。
「な・・・何、これ・・・?」
 私の口から無意識に驚きの声が漏れました。
 袖を通してみると、その服が頼りないほど小さいことに気づいたのです。海辺のリゾートやプールサイドならいざ知らず、町中で普通に着るような服などと呼べるものではありません。まるでセパレーツの水着のトップと言ってもいいような大きさしかありません。これでは、Dカップの豊かな双乳が作る谷間とくびれたウエストをすっかり晒しています。しかも素材は思った以上に薄く、服越しでも、ツンと突出した乳首の色や形がはっきりと見て取れるのです。
 私は鏡に映る自分の姿に呆然とするしかありません。
「なに、ぼーっとしてるの? 自分の姿にホレボレしちゃったわけ? ホント、ナルちゃんなんだから。フフフ・・・。さあ、早く下も着ちゃいなさいよっ。」
 私はその言葉に急かされ、もう一枚の布きれ(そう呼ぶ方がピンとくるようなものでした)を手に取ると両足を通しました。
(ああ、やっぱり・・・)
 恐らくそれが、マイクロミニであることは予想していましたし、広げて見た時に、かなり小さいこともわかっていましたが、身につけた姿を改めて鏡に映し出してみると、その丈の短さは想像を遙かに超えたものでした。
 股下数センチの裾と、ピンクのスキャンティのアンダーラインとの差は、恐らく1,2センチしかありません。いえ、そればかりではありません。スカートのウエスト部分は、腰骨にやっと届くくらいの、いわゆるヒップハンガータイプのデザインで、お臍の周辺を露わにしてしまっているのです。
 それは、あの新宿での悪夢のような体験をした時以上の過激なスタイルでした。
もしも、このまま外出すれば、通りすがる人々の視線や投げかけてくる言葉がどのようなものになるか、考えただけで背筋が凍り付く思いでした。
 けれども、彼らの指示を拒否することなど許されないことは、自分が一番よく知っています。私は結局、そんな信じがたい恥辱的な姿で屋敷を出ることになったのです。


プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
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女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

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