FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ある性転者の告白 第22章-1

 それから2ヶ月ほどした頃からでしょうか。
田中の様子に、また少しずつ変化が見られるようになってきました。初めて知った本当の女としての喜びと、田中への離れがたいほどの思いが強まってきていた私に対して、田中の方は身体の関係だけを目的にしているかのような様子に変わってきたのです。
 ある日のこと、私たちはいつものように抱き合い、口づけを交わすと、田中の手のひらが私の全身を愛撫するのを待ちわびたように、小さなあえぎ声を上げながら受け止めました。そして、いざ挿入の時を迎えた時、コンドームの装着を促す私に田中は言ったのです。
「なんかさ、たまには、ナマでやりたいなぁ・・・。ナマの方が気持ちいいって言うしさぁ・・。」
 そのつぶやくような声に、私はハッとしました。
「そ、そんな、だめ・・・だって、妊娠しちゃうじゃない。」
 その日は、私にとって最も危険な日、排卵日に当たっていました。だから、どうしても避妊具が必要だったのです。もちろん本当の女性なら、愛する田中の子供なら欲しいと願うものなのかもしれませんが、私は何と言おうと真の性別は男なのです。男として妊娠するということは、どうしても受け入れがたいことだったのです。
「でもさ、たまにはいいじゃん。な、いいだろう。大丈夫だって・・・妊娠なんかしないからさ・・・・・。」
 田中は繰り返し求めてきたのです。その目は愛する女の身体を思いやる男の態度ではなく、自分の欲求のままに、望みを遂げようとしている身勝手な男の姿でした。
 田中は私の返事も聞かないまま身体を押し倒すと、何もつけていない自らの誇張を私のその部分にあてがいました。
 私の恐怖心は一気に高まり、あの村井から受けた最初の陵辱の姿が脳裏に走りました。
「いやー、だ、だめー・・。」
 私は思わず叫び声を上げ、精一杯の力で田中をはねのけました。
「わかったよ。なんだよ。俺の言うこと聞けないのか。それなら、いいよ。俺たち終わりにしようか・・・。」
 田中はそう言うと、ベッドから起きあがり、脱いだズボンをはき直そうとしました。
 その言葉には、自分を信頼しきった女が別れを望むはずがないという自信めいた響きがありました。
 そして残念ながら私には、確かに田中の言う「別れ」を受け止めることはできませんでした。それほどまでに田中を愛し、信頼していたからです。
「で・・・でも・・・やっぱり・・・できない・・・・そんなこと・・・ああ・・・ど、どうしたらいいの。奈緒美、妊娠が・・妊娠が怖いの。ね、お願い、そんなこと言わないで・・・。」
 私はいつしか涙声になっていました。必死に訴えることで、もしかしたら田中の気が変わるかもしれないというかすかな希望を抱いての、無意識の演技だったのかもしれません。
 田中は一旦立ち去ろうとした足を止めると、私の涙混じりの顔を見つめると優しい口調で言ったのです。
「わかったよ。奈緒美。じゃ、こうしよう。俺もナマで味わいたいからさ。でも、最後は外に出してやるよ。膣外射精ってやつな。いいだろう?それなら。」
 私は田中の申し出を拒否することはできませんでした。大きな不安を抱きながらも、この要求を拒否することで、またあの乱暴な田中に戻ってしまうこと、そして二人に別れが来ることをどうしても避けたかったからです。
「ホントね?ホントに、中で出しちゃ・・イヤよ。お願いよ・・。」
 私は何度も何度も念を押すと、観念したようにベッドに横になりました。
 田中はいつもの機嫌に戻り、私をきつく抱きしめたのです。
 
 行為の間、いつもにも増して激しく腰を動かし快楽を貪っている田中の様子とは裏腹に、私はその日ばかりは、すべてを忘れて反応することができませんでした。田中が間違って体内で射精に達しないか、それだけが心配だったのです。
 やがて田中の表情から、絶頂が近づいてきた様子が見てとれました。
「ああん、お、お願い・・・約束よ、早く、早く・・・外に・・。」
 しかし田中は、私の腰に手を回し、さらに力を込めて引き寄せるのです。
「おお、き、気持ちいい・・・やっぱり、ナマが・・・ナマがいい・・・最高だ・・・うぅ、い、いきそうだ・・・。」
「いや、だめ・・はやく、ぬ、抜いてぇ・・・。」
 私は精一杯の力で田中を引き離そうとしました。しかし、田中はまるでそれを弄ぶかのように、より深く挿入してきたのでした。私はこの時ほど、男としての腕力を失った自分に無力感を感じたことはありませんでした。
 そしてついにその瞬間はやってきました。
「ううぅ・・い、いくぞ・・・・中で・・・中で・・・出すぞぉ・・・う、い、いくぅ・・・。」
 田中はくぐもったうめき声を上げると、私の豊満なヒップの柔肉をわしづかみにしながら、腰をグッと突き入れてたのです。
「いやー、いやーーーーーっ・・・」
 私は悲鳴を上げました。
 その瞬間、私のその部分には田中の誇張から伝わるビクビクという脈打つような痙攣を感じたのでした。  
 
 私は射精後の脱力感に浸っている田中を押しのけるようにして、そのままシャワールームに飛び込み、熱い『女の子の部分』を洗い流しました。膣内を確かめようと指を挿入させると、ヌルッとした精液の感触が指から伝わってきました。
(あああ、なんてことなの?とうとう・・・こ、こんなことに・・・妊娠したら・・・妊娠したら・・・どうしたらいいの?)
 私は抑えようもない不安に、いつしか大粒の涙を流していました。
 私は部屋に戻ると、田中を涙ながらに責めました。
 田中は黙って聞いていましたが、最後に一言だけ、
「そんなに、俺の子供ができるのがイヤなのか?いいじゃないか、できたら、俺たちで育てれば・・・。」
 と言いながら、着替えを始めたのです。
 私はその言葉で少し救われる思いがしました。もしかしたら田中は自分との間に子供ができることを望んでいるのかもしれません。だとしたら、女としてそれに応えるべきなんじゃないか、そんな思いも沸いてきました。
 しかし、だからと言って、男の身でありながら別の男の子供を身ごもる、つまり母親になるということはどうしても受け入れることのできません。私は田中への強い愛を感じながらも、強い不安が消し去れないのでした。

スポンサーサイト
[PR]

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
=============================================
女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。