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ある性転者の告白 第22章-3

 その後3週間ほどして、私は急にこみ上げるような吐き気を感じ、トイレに駆けこみ、食べたばかりの食事を戻してしまいました。
 それが悪阻というものだということはすぐにわかりました。
 そんな悪阻の症状は何日間か続き、その間は食べ物の匂いを嗅ぐのもつらいほどの吐き気が断続的に襲ってきたのです。もちろん、そんな状態ですから、田中の性的な求めにはまったく応じることができなくなってしまったのです。それまで何とか口や手を使って受け止めていた田中の精の迸りを、生理的に拒む気持ちが強くなっていったのです。もちろん愛が冷めたわけではありません。むしろ悪阻を通じて、高まっていく母親としての思いが、より父親として田中を求めていたとさえ言えます。しかし、身体の関係はどうしても、避けたいという気持ちになっていたのです。
 田中は私がすべての性行為を拒否したことに怒りを露わにして、部屋を出て行きました。しかもいつもは数時間で戻るのに、その日は何時間経っても戻ってきませんでした。私は徐々に胸騒ぎを覚え、田中に謝りたいという気持ちから部屋を出ました。その頃はすでに外鍵は外されていましたので、部屋から出ることは自由にできたのです。
 
 廊下に出て離れに向かうと、かすかな笑い声が聞こえてきました。
 それは田中と結花の声のようで、廊下の中程にある結花の部屋から漏れてきているようでした。さらに近づくと、その声は男女が親しげに睦言を囁きあう声に聞こえてきたのです。私は高まる不安の中、その部屋に近づきました。そして一度深呼吸をすると、震える手でドアをノックしました。
「だれ?奈緒美ちゃん? いいわよ、入ってきても。フフフ」
 中から、結花の意味ありげな笑い声が返ってきました。私が尋ねてくるのが予めわかっていたかのような口ぶりです。 
 私は静かにドアのノブを回し、ゆっくりとドアを開けました。
 その瞬間、私の目には信じられない光景が飛び込んできたのです。
 私にとっては、あまりにも残酷なその光景を、おそらく一生涯忘れることはできないでしょう。
 ベッドの中で裸の男女が上半身だけを起こし、私を見つめているのです。
 それは正に私の元恋人の結花と、そして現在の婚約者である田中が、ちょうど性行為を終えた直後の姿だったのです。
「こ・・・これは、一体・・・どういうことっ?」
 私は思わず、声を上げました。
「フフフ・・・、どういうことって、見ればわかるでしょ?こういうことなの。」
 結花は冷たい微笑みを浮かべると、隣の田中の首に両手を回して、しがみつくようにすると、田中の唇に自分の唇を近づけたのです。
 すると田中も、それに応えるように唇をさらに近づけ、熱い口づけをしてみせたのです。
「う・・・うそ・・・ウソでしょ・・・・?聡さん・・・ウソでしょ・・・?」
 私は、あまりにも信じがたい光景に動揺が止まりません。   
二人は、濃厚なキスから唇を離すと、私の方に視線を送りました。
「ウソじゃねぇよ、俺たちずっと恋人同士だったんだから・・・な?結花?」
 田中が、結花に同意を求めるように言うのです。
「フフフ・・・そういうことなのよ。わかったでしょ?」
 結花は大きく頷くと、勝ち誇ったような笑みを浮かべて言いました。
 私は、膝の力が抜け、がくがくと全身が震え出すのがわかりました。
「そんな・・・・そんな・・・・あんまり・・・・よ。・・・・二人とも・・・ひどすぎるわっ・・・。」
 私はその場にしゃがみ込んでしまいました。両方の瞳からは大粒の涙が溢れていました。
(ううん、でも、これは、やっぱりウソだわ。だって、聡さんが奈緒美を愛していると言ってくれた言葉にウソがあるわけはないもの。)
 私は泣きながらも、そう心に言い聞かせて、
「ね、聡さん・・・ホントのこと言って・・・・。きっと奈緒美が・・・いけない子だったから・・・悪い子だったから・・・おしおきのつもりで・・・そんなこと・・・言ってるんでしょ?ね、そうでしょ? だったら、奈緒美・・・・もう二度と聡さんの言うことに・・・・逆らいません・・・。いつでも・・・いつでも、聡さんの求めには・・・応えますから・・・ね?聡さん」
 田中の目を直視しながら言ったのです。
「あらあら、ホントに素直で従順な奥様ね。奈緒美ちゃんは。ね、どうする?聡。可愛い奥様にあんなこと言われて・・・フフフ」
 結花は田中に向かって言いました。それは、絶対に田中が自分から離れるはずがないという自信に溢れた口ぶりでした。
「でもなぁ・・・俺は、結花を愛してるしなぁ・・・。ま、それは、無理だなぁ。」
 田中はそう言うと、ベッドサイドのテーブルに置いてあるタバコに手を伸ばしました。
「そ、そんな・・・だって、奈緒美のこと・・・奈緒美のこと、愛してるって・・・言ってくれたじゃない。ね、そうでしょ?」
 私は田中を失いたくないという一心で、涙声を張り上げて言いました。
 すると田中は、それまでのニヤついた表情をキッと一変させ、冷たく言い放ったのです。
「うるせぇんだよ。いつまでもピーピー・・・。俺はお前みたいなガキに興味はないんだよ。俺は、結花みたいな大人の女が好きなんだよ。ホントに子供みたいな顔しやがって、言うことだけは一人前なんだからよぉ。」
「そ、そんな・・・ひどい・・・この顔だって・・・奈緒美の・・・奈緒美のせいじゃ・・・ないわ。みんな・・みんな・・・」
 私は、「みんな、あなた達のせいじゃない」と言い出しそうになるのを必死でこらえました。そしてもう羞恥心も捨て去って言い放ったのです。
「だけど・・・奈緒美、お顔は・・・お顔は子供みたいかもしれないけど・・・でも・・・身体は・・・大人・・・ううん、大人の人にも負けないわ。ほら・・・。」
 私は着ていたパジャマの前を開けて、胸の谷間を見せつけたのです。
「あらあら、すっかり自信過剰なイヤな女になっちゃったのね。なんか、サイテーな女ね。奈緒美ちゃんって。」
 結花が冷たい笑みを浮かべて、そう言いました。
 するとそれに応えるように、田中が信じられないような残酷な言葉を口にしたのです。
「いや、女なんかじゃねぇよ。所詮こいつは男だぜ。俺には男を愛する趣味はねぇからな」
 私は田中の言葉に背筋が凍り付きそうな思いでしたが、それを打ち消すように言いました。
「そ・・・そんな・・・奈緒美は女、女よ。だって、聡さんの、赤ちゃんだって・・・この・・このお腹の中にいるの。ねぇ、そうでしょ。聡さん。赤ちゃんがいるのよっ・・・。」
 私は、最後の望みの綱として、自分のお腹の中にいる聡の子供のことを口に出したのです。
「そんなこたぁ、しらねぇよ。第一、誰の子かわからねぇじゃねぇか。あれだけ、いろんなやつとやってるんだからよ・・・。」
「ひどい・・・ひどいわ・・・聡さんの子供に決まってるじゃない。奈緒美のお腹の中にいるのは、聡さんの子供なのよぉ・・・。」
 私はそう言うと、再び泣き崩れてしまいました。
 そんな私に結花が追い打ちをかけるように言いました。
「でもさ、奈緒美ちゃんって、すごいテク持ってるんでしょ?聡から、聞いてるわよ。フフフ・・・。フェラの時なんか、タマタマや、お尻の穴までなめてあげるんだって?そんな恥ずかしいこと、私にはできないもんなぁ。 ね、いっそのこと、聡のザーメン処理女になってあげたら?男の性欲処理のためだけに生きるの・・・素敵でしょ?奈緒美ちゃんにはお似合いよ・・・。ねえ、聡・・?」
「ああ、それはいいかもな。フェラだけじゃないぜ。パイズリだって、あのデカパイで挟んでユサユサ動かすんだぜ。もう、たまんねぇよ・・。結花の言うとおり、精液処理だけの女なら、させてやってもいいぜ。俺専用の精液便所みたいなもんだなぁ。アハハハ」
 私は結花と田中の口から発せられる言葉に、ただ泣き崩れるしかありませんでした。


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プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
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女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

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