FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ある性転者の告白 最終章-1

これより最終章を迎えます。
以前にもご注意を申し上げましたが、きわめて人倫にもとる内容が含まれております。
あくまで、フィクションであることを念頭にお読みください。
またフィクションであっても、そのような内容は許せないという方は、
この後の部分は読むことを控えてください。

なお、否定的コメントが多く寄せられた場合には削除する可能性もあることを
ご承知おきください。

************************************************


 不思議なくらいの充足感と幸福感の中で妊娠も中期を迎えたある日、涼子が私に言いました。
「そろそろ、病院で診てもらった方がいいわね。おなかの赤ちゃんもちゃんと育ってるかどうか確かめないと。でも、普通の病院じゃ無理だから、村井ちゃんの知り合いのところ行きましょう。」
 確かに言われるまでもなく、通常の病院での診察は不可能であることは明らかでした。なぜなら、私は戸籍上、男のままであり、保険証なども「高野直樹」のままでしたから。
 私は、村井の知り合いということで少し不安になりましたが、このまま診察も受けずに過ごすこともできないと思い、涼子の申し出に同意してしまったのです。
 このことが私への最大の残虐な企みへの序章だということも知らずに。

 村井の運転する車で、涼子と結花を伴って向かったのは、小さな産婦人科病院でした。そこは看板も古びていて、目立たない建物の中にありました。
 中に足を踏み入れると、待合室には誰一人姿がなく、ひっそりとしていました。
 私は言いようのない不安に襲われましたが、私のような立場の人間を診察してくれる所は、こういう所くらいしかないのかもしれないと自分に言い聞かせ、そのまま待合室の長いすに腰掛けました。
「大丈夫だからね、心配ないのよ・・・。ママが・・ついてるから・・・。」
 私は少し目立ち始めた下腹部をさすりながら、お腹の子供に囁きかけました。それは
自分自身の不安を打ち消すためでもありました。
 やがて私の前に、村井と共に医師らしい老年の男が現れました。
 その男はかなりくたびれた白衣とサンダル履きという崩れた感じで、無精ひげも伸びた風采のあがらない印象でした。
 私は、男が「診察室」と称した小さな部屋に通されました。あたりを見回すと、そこには古びてはいましたが、明らかに診察のための道具が備わっていて、中央には産婦人科独特の診察台もありました。
(よかった・・・ちゃんとした病院みたいね。)
 私は幾分、安堵感を覚えました。
 
 その後、診察着に着替えた私は、指示されるまま診察台に横になり、両脚を足台に乗せました。それは下半身を無防備にさらけ出す、本当に恥ずかしい姿でしたが、診察のためには仕方のないことだと心に言い聞かせました。 
 ところが、次の瞬間、その老年の医師は足台に乗せた私の両脚を、革製のロープできつく固定し、さらに両腕まで、診察台の下から伸びる同様のロープで縛り付けたのです。私は完全に身動きがとれない状態になったのです。
 私は、産婦人科の診察とはこんなに厳重にするものなのかと消えかけていた不安がまたわき上がり始めたのです。
しかもその老医師は、私の無防備に露出した『女の部分』を下卑た笑みを浮かべながら眺めると、
「それにしても、よくできてるなぁ・・・男だったなんて信じられねぇ。俺も一発お願いしたいくらいだ。なぁ、村井?」
 などと下品な言葉を口にしたのです。
 それは医師にはあまりに似つかわしくない言葉でした。
「ああ、たまんねぇぜ。顔つきは子供で、こんないい身体してよ。俺もこいつ見てると、いつでもチンポ、ビンビンになっちまうからなぁ。アハハハ」
 老年の医師の言葉に応えるかのように村井も下品な言葉を返すのでした。
「お、お願いです・・・そ、そんなこと言ってないで、早く・・・早く診察して・・・ください。」
 私は口ごもりながら言いました。
 老年の男は下卑た笑みを浮かべたまま小さく頷くと、棚の中から注射器らしきものを取り出し、なにやら薬液に差し込むと、ゆっくりと吸い上げたのです。
「え?注射・・・注射するんですか?」
 私は不安になって、男に視線を向けて言いました。
「ああ、注射しなくちゃ・・・な。」
 男は冷たい口調で言うと、私の腕に躊躇なく注射の針を立て静かに差し込んだのです。
 私は不安を感じながらも、それが産婦人科の診察に必要なものと聞かされ、針の痛みに耐えました。
 男は注射器に薬液が残っていないのを確かめると注射器を引き抜き、小さく頷きました。
 そして次に発せられた男の言葉によって、私の心は一瞬にして凍りついたのでした。

「妊娠も中期になると堕胎手術はできないからな。こうして人工的に陣痛を起こして、早産させる、つまり死産させるしかしかないんだ。」
 男は村井と涼子に視線を向けながら、説明口調で言ったのです。
「え?ど・・・どういうこと?早産って・・・死産って・・・どういうことっ。」
 私は男の言葉の意味が全く理解できずに、思わず小さな叫び声を上げました。
「だって、女としての戸籍のないあなたが母親になるなんてできるはずがないじゃない。だから助けてあげたのよ。堕ろすのを・・ね。」
 涼子が冷たい口調で言いました。
「そ・・・そんなっ・・・だめ・・・だめ・・・堕ろすなんて・・・だめぇーー」
 私の小さな叫び声はやがて悲鳴に変わっていました。その声は無人の病院全体に響き渡るような声でした。 
 私はその場を逃げ出そうともがきましたが、両手足を拘束している革製のロープがそれを許してはくれませんでした。この時初めて、不自然なほど厳重に固定されたことの意味を知ったのです。
 
 数十分後、私は下腹部に鈍い痛みを感じると、その痛みは瞬く間に全身に回っていきました。
「い、いた・・・いたいぃ・・・いたいぃ・・・」
 私は、思わず声を上げました。
「そろそろ始まったみたいだな。陣痛が・・・」
 老医師は座っていた椅子から立ち上がると、私の無防備になった下半身に近づいたのです。
 私は襲ってくる痛みに抗うように、足先に力を入れました。
(だめ・・・だめよ、今、産んだら・・・赤ちゃんが、私の赤ちゃんがぁ・・・)
 私は心の中で必死の声を上げました。しかし陣痛の痛みは少しも和らぐことはなく、いっそう激しさを増してきます。
「ああ・・・いたい・・・いたいぃぃ・・・・」
 叫び声が金切り声に近いものになっていきました。
「ほれ、そろそろ、産道も開いてきたようだ」
 男はそう言いながら、傍らにいた涼子と村井にも近くに寄るように指示したのです。(ああ、だめ・・・だめよ・・・今、生まれてきてはだめよぉ・・。)
 しかし陣痛はもはや抗うことができないほどになっていました。
「ほら、産んじゃいなさい。そうしないと、いつまでも苦しむのよ。さあ、力んで・・・」
 涼子の冷たい言葉が無慈悲な響きを持って耳に入ってきます。
「いや、だめ、生まれちゃ・・だめぇーー」
 私は最後の抵抗を試みましたが、ついに陣痛の激しい痛みに耐えかね、全身に力を込めてしまったのです。
 その瞬間、私のその部分に異様な感触が走り、何者かが身体から抜け落ちていくのがわかりました。
「あああ・・とうとう・・、許して・・・お願い・・・許してぇ・・・ワゥアアア・・・」
 私は泣き崩れたまま、気を失っていきました。
 
 私はこうして唯一の心の支えであった子供まで奪われ、全ての拠り所を失ってしまったのです。私の中の、この言いようもない絶望感は、その後もずっと消えることはありません。 
 しかも、私から最愛の子供まで奪うという残虐極まりない行為を平然とやってのけた彼らの企みはそこで終わったわけではなかったのです。



スポンサーサイト
[PR]

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
=============================================
女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。