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私立明倫学園高校 第3章-2

その後、説明は担任教師に代わり、より具体的で詳細な内容に変わっていったが、その前に生徒達が一様に驚いた出来事があった。
 明日からの実践的な「特別指導」の担当教師として、二人の女性が紹介されたのである。
 一人はロングヘアーでハーフのような顔立ちをしていて、美人ではあるが冷たそうなイメージの女性だった。名前を高岡真希といった。
 そしてもう一人はセミロングのボブヘヤーで、少し丸顔の現代風美人だった。真希ほどではないが決して優しいというイメージは感じ取れない。名前を宮田里佳といった。
 二人はいずれも三十台前半に見えたが、はっきりとした共通点があった。
 共に背が高く、体つきも豊満で体格もいい。
 すっかり華奢な体つきに変化している生徒達では、誰も体格的に優る者はいないだろう。
 また、二人にはいわゆる典型的な女性教師の特徴が見えない。
 派手なメイクと服装、そして自己紹介の時の妙に色気のある視線と話し方は、六本木や銀座のクラブのママ、いや時折見せる冷徹で蔑むような視線から受ける印象では、どこかのSMクラブの女王様という雰囲気すら醸し出している。いずれにせよ、この二人が担当教師となるという「特別指導」というものの一端に触れたように思え、明彦の背筋には悪寒が走った。

 担任教師からは明日から行われる「特別指導」の時間割と準備する物、また注意事項等の説明があった。
 時間割と言っても、各時限の開始時間と終了時間が書かれているだけで、その具体的内容は全くわからない。準備物や注意事項もそれほど目新しいことはなかった。
 ただ一点だけ気になったのは、明日から制服が変わることと、それがすでに各自の部屋に準備されているので部屋に戻ったら確認するように言われたことだった。

「では、最後に順次カウンセリングルームに行くこと。カウンセリングが終了した者は教室には戻らず、そのまま各自の部屋で明日からの準備をしなさい。」
 担任教師はそう言って、教卓の前から離れ、教室の脇に立っている二人のカウンセラーに何やら話しかけた。

 カウンセリングはすぐに始まった。
 五十音順なのか、席順なのか、または他の要素によるのかわからないが、生徒の名前が順次呼ばれていった。
 明彦の順番は9人目だった。
 カウンセリングそのものは慣れているので何の違和感もなかったが、それを口にしたときの学園長の何やら意味ありげな笑みが気になり、言いようのない不安が明彦の心には渦巻いていた。 
 だが、その不安はすぐに解消された。いや、解消されたと言うよりは、カウンセリングが始まってすぐ深い眠りに落ちてしまったために忘れてしまったと言った方が正しいかもしれない。
 カウンセラーからは入室後すぐに飲み物が与えられ、立て続けにいくつかの質問がなされた。
 今の心境は? これからの「特別指導」への不安は?などの質問に答えていると、いつしか睡魔に襲われ眠り込んでしまったのだ。

 深い眠りから覚めた時、明彦の心はそれまでに感じたことのない幸福感に満たされていた。もちろんこれまでもカウンセリングで眠りに落ち、その後起きたときに感じる心地よさの経験はあったが、今回のそれは全く異質のものだった。
 心の奥底からわき上がってくる本能の喜びといった種類の感情である。それは同時に性的な恍惚感すら伴うようなものだった。
 
 明彦が目覚めたことに気づいたカウンセラーは、ソファの斜め前に座り、静かに低い口調で声をかけた。
「では、気が付いたようだから、いくつか質問します。すぐに終わりますから、終わったらそのまま部屋に戻ってください。」
 カウンセラーはいつもと同じ丁寧な口調だった。担任教師や学園長のような口調の変化はなかった。
 明彦は黙ったまま小さく頷いてみせた。
「まず、君の名前と、学校名、そして学年とクラスを言ってみてください。」
 明彦はあまりにもばかげた質問に思わず吹き出しそうになった。
 カウンセリングはすでに何度も受けているし、質問をするカウンセラーとも何度も顔を合わせているのだ。何を今更そんなこと、と明彦は思った。
「山本あ・・き・・・あき・・・・」
 明彦はそこまで言うと、どういうわけか舌がもつれ言葉が続かない。
 カウンセラーはその様子を、やや口許をゆるめながら見つめた。
「あ・・・あき・・・な・・・あきな・・・です」
 明彦は自分の口から出た言葉に耳を疑った。
 なぜ、「あきな」などという名前が出たのだろう。明彦の全身から冷や汗が出てきた。「ほう、あきな・・・というのですね。山本明菜ですね。なるほど可愛らしい名前だ。で、学校名と学年、クラスは?」
 明彦は激しく首を振った。名前の間違いを訂正しなければと思ったからである。
 しかし、首を振ることはできてもそれを言葉にすることはできない。言葉にしようとするとなぜか声が止まり、それでも無理して出そうとすると喉に熱い固まりのような圧迫感がこみ上げてくるのだった。
 だが、驚きは名前だけではなかった。それ以外への質問に対しても、明彦の心とは裏腹の言葉が口をついて出てくるのだった。
「きょ・・・恭純女子学園三年・・・特別指導クラス・・・です。」
「ほう・・名前が明菜で、女子学園の3年生・・・ということは君の性別は女子ということですね?」
「・・・は、はい・・・女子・・・です」
 明彦の目には涙が溢れていた。
 それは、思った言葉が口をついて出ないもどかしさと悔しさからの涙ではあった。
「しかし、君はいったんは『性別を偽って』、明倫学園男子部に入学しようとしたね?それはどういう理由からですか?」
「は、はい・・それは・・・あの・・・男子の方が進学に有利だと思って・・・」
 明彦は口をついて出る言葉に抗うことをあきらめた。抗おうとすればするほど望まぬ答えが口をついて出そうに思えたからだ。
「ほう、しかしそれをあきらめたんだね。それはどうしてですか?」
「はい、それは・・・嘘をつくのは悪いことだし・・・それに・・・女の子の方が楽しいし・・・勉強よりもいっぱいおもしろいことあるし・・・」
 明彦の口調は徐々に変わってきていた。それに伴って声の調子も幾分高くなっているのがわかった。
「ほう、おもしろいこと・・・例えば?」
「お、お化粧とか・・ファッションとか・・・ドラマとか・・・お買い物とか・・・それに・・・」
「それに?」
「お、男の子の・・・話とか・・・」
 明彦の顔に赤みが差し、それを見たカウンセラーの顔には笑みがこぼれた。
「ふ~ん、そんなにいろいろなことに興味があったらお勉強なんてできないよね?進学はどうするの?あきらめちゃうの?」
「は、はい・・・進学はしません・・・」
「ほう・・・まあ、君の成績は小学生並みだからね、とても進学はできないだろうけど・・・では、卒業したらどうするの?」
「あ、あの・・明菜のこと、大事にしてくれる逞しい男性に可愛がってもらって・・あの・・幸せにしてもらいたいなって。」
 カウンセラーの言葉が徐々に砕けたものになるにつれ、明彦の口調にも明らかな変化が現れてきた。
 勉強などそっちのけで、頭の中には享楽的な興味だけが占めているような、いわゆる「頭空っぽの女子高生」そのものだった。いや、自分の名前「明菜」を一人称にしているのを聞くと、もっと幼い印象さえ受ける。

「なるほど・・・そんな他力本願の生き方が明菜ちゃんの望みなんだね?」
「た・・・たり・・・き・・ほ・・・?」
「ハハハ・・・ごめんね。難しい言葉を使って。他の人に頼って生きること・・・つまり強い人から言われたとおりにすることが、明菜ちゃんの夢なんだね?」
「あ、はい・・・だって、明菜、頭悪し・・・それに強い人に命令されたりするのが好きだし・・・明菜、これでも、尽くすタイプなんだもん。」
「ハハハ・・そうか・・・じゃ、『特別指導』は明菜ちゃんにはピッタリだね。せいぜい、先生の言うことをよく聞いて、優秀な生徒になってね。そうすれば、きっと逞しくて強い男性をゲットできるからね。」
「はい・・・がんばりますっ・・・『特別指導』、今からとっても楽しみなんですぅ・・」


 カウンセリングを終え、部屋に戻る途中、明彦は何度も自分の心に問いかけた。
 どうして自分の本心を口にすることができなかったのか、一体自分に何が起きたというのか。
 だが、そんな問いかけもすぐに忘れてしまった。いや、問いかけをしたという事実すらすぐに記憶の彼方に消えて行ったのである。
 そして部屋に戻った時には、新しい制服ってどんな感じなんだろうという、ごく普通の女子高生らしい関心事にしか心は向いていなかった。

 部屋に戻ると、すぐに机の上の紙片とパンフレットが目に入った。
 パンフレットは光沢のある白い表紙にピンクの文字で「スタイルブック」と印字されている。
 その上にA4大の紙片が添えられてあり、そこには以下のように書かれてあった。

「衣装ダンスの中に、これからの制服、およびその他の衣類が掛かっている。
 今後、授業の際には指定された衣類及びメイクその他で出席すること。
(それぞれ前日のホームルームで指示する。)
 初日はスタイル1、ノーメイクで出席のこと。」

 明彦は紙片の意味がすぐには把握できなかった。
 とりあえず、スタイルブックと書かれたパンフレットを開いてみた。
 最初に目に飛び込んできたのは、「スタイル1」というピンク色の文字と、制服を着た
美少女モデルの大きな写真、レモンイエローのブラとショーツ姿の中くらいの写真、そして靴と小物類を写した小さな写真だった。

 明彦は一旦スタイルブックを机に置くと、衣装ダンスを開けてみた。
「え?どういうこと?」
 衣装ダンスには見慣れない衣類がぎっしりと並んでいる。
 恐らく部屋を空けている間に職員の手によって、衣類が入れ替えられたのだろう。
 明彦は念のため、ランジェリー類の入ったタンスを開けてみた。
 真新しいランジェリー類がぎっしりと収められていた。
 それまでに一度も着たことのない種類のランジェリーもある。それが、ガーダーベルトやストッキング、テディ、キャミソール、3イン1などであることは「教養の時間」で身につけた知識でわかる。だが女子高生のセーラー服の下には決して似つかわしくないそれらのランジェリー類を今まで実際に身につけたことはなかった。
 
 入れ替えられたのは衣類だけではなかった。
 シューズラックに収められた靴は20足を超えていた。これまでの学生らしいローファー以外にパンプスやブーツ、ミュールなどもあり、かなり高いヒールのものも含まれていた。
 ドレッサーに目をやると、それまでも決して少なくはなかったメイク類がさらに充実していて、およそ女子高生には似合わないような色のコレクションもあった。

 明彦には朧気ながら意図がわかってきたような気がした。
 「スタイル1」と指示された場合には、写真を頼りに衣装ダンスから同じデザインの衣類とランジェリーを選び、靴や小物も写真の指示通りのものを身につけるということなのだろう。
 明彦はもう一度「スタイル1」の写真を確認した。
 パステルカラーのセーラー服は一般の制服にしては少々派手で、どちらかというとアイドルが身につけるようなデザインではあったが、丈も胸元のカットもごく普通のスタイルだった。
 明彦は衣装ダンスから同じデザインの服を探した。
 左から3番目に、確かにそれはあった。予想は正しかったのだ。

 再び机に戻るとスタイルブックのページを捲ってみた。
 明彦の顔が徐々に青ざめていく。
 スタイル1、スタイル2、スタイル3・・・・とページが進むにつれ、女子高生の衣類とはかけ離れていったのである。
 中にはナース服、メイド服、レースクィーン風、バニーガール風などといった明らかなコスプレ用衣装まで含まれていた。
 しかも映っているモデルもスタイル1の女子高生らしい美少女から、徐々に派手でヘビーなフルメイクをした女性に変わっていて、まるで風俗雑誌の写真のようである。
 明彦はもう一度衣装ダンスを開けた。本当にスタイルブックにあるような衣類が並んでいるのか確かめようと思ったのだ。
 残念ながら、確かにそれらはタンスの列に並んでいた。
 
 明彦はそれらを身につけた自分の姿を想像してみた。
 頬に燃えるような赤みが差した。抑えようのない羞恥心が明彦を襲ったのだ。
 男の「明彦」の心がこれから予想できる恥辱的な出来事に耐えきれなくなっていた。
 確かに先ほどのカウンセリング時には、なぜか女の「明菜」としての言動しか採れなかったが、それでも心の中は「明彦」なのである。
 
 羞恥心はやがて激しい動悸をもたらし、冷や汗、悪寒、頭痛へと変化していった。
 明彦は乱れた呼吸の中で、カウンセラーの言葉を思い出した。
「これから、気分がすぐれなくなった時は、これを一錠飲んで、『明菜は従順で可愛い女の子。自分の意志はいらないの。強い人の言う通りにしていれば間違いはないの。』と五回ゆっくり唱えなさい。そうすれば、きっと気持ちが落ちつくはずだから。」
 カウンセラーはそう言って、明彦の手に錠剤の入った瓶を手渡したのだった。

 明彦は襲い来る苦しみと闘いながら、カウンセラーのアドバイスに従った。
 白い薬を一錠飲み込むと、ゆっくりと決められた言葉を唱え始めた。
 一回目・・・二回目・・・
 徐々に苦しみは和らいでいった。
 三回目・・・四回目・・・
 苦しみは消え、なぜか幸福感が沸いてきた。
 そして五回目
「明菜は従順で可愛い女の子。自分の意志はいらないの。強い人の言う通りにしていれば間違いはないの。」
 と、ゆっくり唱え終えた時、明彦の心には羞恥心も不安も消え、むしろこれからいろいろな服装やメイクができることへの期待感に興奮すら覚えたのだった。
その瞬間、明彦の心には「明彦」の影はなく、完全に「明菜」が独占していたと言っても過言ではない。

 明彦はまるで夢の中にいるような恍惚とした安堵感を感じながら、入浴を済ませ、ベッドに入った。
 気づくと、就寝前のスキンケアも怠りなく行っていた。さらに驚いたことには、それまでナイトウエアとして着用していたパジャマが、淡いピンクのベビードールに置き換えられていたことにも何ら違和感なく受け入れていたことだ。
 シースルーの生地から透けて見えるBカップのバストが作る浅い谷間と身体全体の柔らかな曲線を姿見に映すと、そのセクシーな姿に明彦は満足そうな微笑みまで浮かべるのだった。

  (第4章へ続く)

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コメント

§

一度「男」に意識を戻してから、さらにもう1度sissy化とは!

これからの授業もどう屈辱があるのか楽しみにしております

§ 読んでみて意外でした

最初のままでなく、一度男に戻れる(と、思わせる)とは。
心が女性化した『少女たち』がどうするのか?飽くまで、男として抗うのか?女として生きるのか?強制される快楽に敗れるのか?楽しみです

§

早く女になる為の屈辱的指導を見てみたいです!

きっと悔しさと屈辱で泣いてしまいますね!

§ Re: タイトルなし

>とーりすがーり 様
 
 コメントまことにありがとうございます。

> 一度「男」に意識を戻してから、さらにもう1度sissy化とは!
> これからの授業もどう屈辱があるのか楽しみにしております

 ご期待に応えられるかどうかわかりませんけど、
 お楽しみいただければ幸いです。

§ Re: 読んでみて意外でした

>森 和正 様
 
 コメントありがとうございます。

> 最初のままでなく、一度男に戻れる(と、思わせる)とは。
> 心が女性化した『少女たち』がどうするのか?飽くまで、男として抗うのか?女として生きるのか?強制される快楽に敗れるのか?楽しみです

 やはり、屈辱系には 希望→絶望  期待→落胆 は必須要素かと^^
 ご期待に応えられるかどうかわかりませんけど、
 お楽しみいただければ幸いです。

§ Re: タイトルなし

>ゆあ 様

コメントありがとうございます。

> 早く女になる為の屈辱的指導を見てみたいです!
> きっと悔しさと屈辱で泣いてしまいますね!

確かに今回の作品は、盛り上がりまでにはちょっと時間がかかるかもです。
ちょっと長い目でおつき合いください。

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プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
=============================================
女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
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