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私立明倫学園高校 第5章-1

 学園長室には2名の幹部職員が呼ばれ、2週間後に控えた卒業式の打ち合わせが行われていた。
 一人の職員からの進捗説明を聞きながら、学園長の顔は緩みっぱなしだった。
 今年度の進学実績が昨年度をさらに上回り、申し分のない結果だったからだ。
 しかも今年度に関しては男子Dクラスだけではなく、女子Fクラスの進学実績も昨年を大きく上回っていたのだ。学園長の顔から笑みが絶えないのは当然だった。
 学園長の手には、明日の卒業式で発表される「成績優秀者名簿」が握られていた。いずれも国内最難関大学への進学を決めた生徒の中から、とりわけ将来有望な男女が選ばれていた。
 男子10名、女子5名のリストの中には、明彦の親友の兵藤良介と、恋人の村瀬美穂の名が含まれていた。
 
 職員からは、「成績優秀者名簿」にリストアップされている生徒の詳細な情報が順次学園長に告げられていた。
「次に、男子Dクラスの兵藤良介ですが、彼は入学当初はデータ的にDクラスぎりぎりの成績でした。いずれかの数値であと少しでも劣っていれば、確実にSクラスということになった生徒です。ところが、彼の努力と指導陣の力によって、ここまでの成績を収めるに至りました。学力だけでなく体格面でも筋肉増強剤の効果が最もよく現れていて、今ではDクラス生の中でも、1、2を争うほどになっています。さらに精神面でも指導の効果が現れていて、支配性、独善性、男らしさといった要素はクラスでも1位でした。そういう意味では我が校男子の理想像とも言えるでしょう。」
 学園長は職員の話に満足そうな笑みを浮かべながら、リストのデータを見つめていた。
 身長190センチ、胸板の厚い、見るからに体力のありそうな筋肉質の体格、そして顔つきを見れば、知的な魅力と共に、学園の理想とする傲慢なまでの独善性と支配欲に満ちあふれた好青年の写真がそこにはあった。
「うむ。この生徒を見ていると我々の教育の方針が間違っていなかったことがわかるな。
彼らのクラス名を英語の『Dominence(支配、優越)』の頭文字から『Dクラス』と名付けたのも正解だったということだ。アハハ・・・」
 学園長は自らがネーミングしたクラス名を自画自賛するように相好を崩した。

「うん?ところで、この『重要補足事項あり』とあるのは何だね?」
 学園長は、良介のリストの右下に朱書された文字に気づき、職員に声をかけた。
「あ、はい。それは後ほど説明するつもりだったのですが・・・、では先にご説明いたしましょう。女子のリストに載っている村瀬美穂の項目をご覧ください。」
 学園長は職員に言われるまま、ページを繰った。
 身長170センチのスラリとしたモデル風の美しさと、知的な印象を併せ持つ美少女の写真がそこにはあった。
「この村瀬美穂も入学当初はそれほど目立った生徒ではありませんでした。ただ、元々頭も良く、遺伝的にも恵まれていたのでしょう。2年終了時点では学年成績優秀者になると共に体格、容貌の美しさも兼ね備えるようになりました。ご存じのように、我が校の伝統として、学年成績優秀者は男女とも一堂に会し、記念撮影を行います。その際にこの村瀬美穂と兵藤良介は再会しました・・・ああ、再会というのはですね、彼らは同じ中学校出身で、しかも親友同士だったからなのですが。彼らは同じ成績優秀者同士ということもあったのか、その場で意気投合し交際が始まりました。もちろん我が校は表向きには男女交際は禁じられていますが、成績優秀者同士であれば例外として認められていますので、彼らの交際については何ら問題がありません。」
 
 学園長は職員の説明を頷きながら聞いた後で、ゆっくり口を開いた。
「二人は中学生時代からも交際していたということかね?」
「いえ、あくまで親友同士でした。村瀬美穂には他に恋人がいましたので。」
「ほぅ・・では、その恋人とは別れたってことかね?」
「ええ、まあ・・・村瀬美穂はそのつもりですが・・・」
「んん?どういうことかね?相手の男はまだ別れたつもりはないということか?」
「ええ、それが『重要補足事項』ということなんですが・・・」
 学園長は職員の思わせぶりな口調に多少いらいらしながらも、曰くありげな話しぶりに興味をそそられていた。
「学園長は、旧Sクラス、現『特別指導』クラスに山本明彦という生徒がいることはご存じでしょうか?」
 学園長は職員の問いかけに一瞬ビクッと反応したが、表面上は平静を装いながら短く答えた。
「い・・・いや、覚えてはいないが・・・」
 
 学園長の脳裏には25名の特別指導クラス生の中でも飛び抜けて可憐な容貌と、華奢な体格からは想像できない豊満なバストとヒップラインを合わせ持つ魅力的な美少女「明菜」の姿がはっきりと写っていた。
 彼にとって「明菜」は特別な存在だった。戸籍上は山本明彦という男子であることも熟知していた。時折、入学時の「明彦」の写真と現在の「明菜」の写真を並べて、これほどまでに美しく、魅力的に変身することがありうるのだろうかという思いの中で性的興奮を覚えたこともある。
 だから、毎月のように送られてくる特別クラス生たちの様々なコスチューム映像の中でも「明菜」のものは別格であり、さらにその中でも2枚のDVDは今もデスクの奥に忍ばせてある。
 一枚はフレンチメイド姿の「明菜」を撮影したものである。
 妖艶なフルメイクを施した童顔の美少女が、挑発的なフレンチメイドユニホームに身を包み、悪戯っぽく微笑みかけてくる、それはまるでカメラ越しに自分を誘っているかのようなリアリティがある。ロリポップキャンディーやミルクアイスバーを使っての「擬似フェラ」映像もエロチックで魅力的だ。だが、最も引きつけられるのは、下半身を露出した三人の男たちに囲まれながら、その一人に対して口と舌を巧みに使ってフェラ奉仕すると同時に他の二人の逞しいペニスに両手で微妙な愛撫を続けるシーンである。
 カウンセラーに聞くと、この場面は催眠状態で撮影されているという。本人には意識がないのだが、ある言葉のきっかけを与えることで、無意識の内にそのキャラクターに自己投影し演じてしまうのだという。しかも本人には、その間の行動は夢の中の出来事としての認識しか残らないということだった。
 だが、画面の中の「明菜」にはそんなことは微塵も感じさせないリアリティがある。
 特に、時折ペニスを口から離し、喘ぎ声を交えながら、甘い声で囁くセリフはとても演技とは思えなかった。
「ねぇ、ご主人様ぁ・・明菜に、ご主人様の・・熱くてドロドロのザーメンぶっかけて・・・お願い・・」
「明菜に・・ご主人様の精液・・ごっくんさせて・・お願い、お口いっぱいにザーメン、ごっくんさせてぇ・・・」
 そして、それらのセリフ通り、太くて逞しいペニスから大量の白濁液が噴出すると、それを嬉々とした表情で受け止める。
 学園長がそのシーンを食い入るように観ながら、年甲斐もなくオナニーに耽ったのは一度や二度ではなかった。
 今、もしこの場に二人の職員がいなければ、デスク奥から確実にそのDVDを取り出したに違いない。


「山本明彦は、今は『明菜』という名の『女子生徒』になっていますが、中学時代は兵藤良介の親友であり、村瀬美穂の・・・・『恋人』でした。」
「こ、恋人?」
 学園長は「恋人」という言葉に一瞬戸惑った。「恋人」という単語そのものに対してではない。リストに写る長身で理知的な美少女の恋人として「明菜」が、その横に並んでいる姿が想像できないのである。
 もちろん「明菜」が元々は「明彦」という男子生徒であり、村瀬美穂とは異性としての関係であったことはわかっている。また、徹底したカロリー制限と、一部薬物により明彦の身長が入学時の157センチのままであるのに対して、美穂の155センチだった身長が170センチにまで伸びたという事実もデータからわかっている。
 例えそれらを考慮しても、現在の二人のイメージが恋人であるという事実を打ち消してしまう。
 例えば、ノーメイクであれば女子中学生にも見える童顔のままの「明菜」と大人っぽい美女に成長した美穂。その反面で、豊かなDカップの膨らみを持つ「明菜」に対して、おそらくBカップ程度であろう美穂。強い男に従属することに喜びを見いだしつつある「明菜」に対して、強い自己意識を持って自信満々に見える美穂。
 この二人にもし、恋人としてのイメージを重ねようとすれば、それはノーマルな男女の恋人関係ではなく、レズビアンとしてのそれしかイメージすることはできない。それも美穂が「男役」で「明菜」が「女役」としての。
 学園長はあえて、美穂を抱く「明菜」の姿を想像してみた。せめてレズビアンの世界でなら、「明菜」が男役を演じることはできるのではないかと思った。
 無駄だった。一瞬たりともイメージが沸いてこないのである。

 実は、学園長のイメージを妨げている決定的なものがある。
 それは、彼のデスクにあるもう一枚のDVDに写る映像であった。
 「明菜」のビデオ撮影の中でフレンチメイド編と共に、学園長のお気に入りの一枚だ。
 そこに写っているのはOLの制服を着た「明菜」の映像である。
 3人の男を相手に痴態を演じる「明菜」は、ドジばかりしている新人OLが先輩男性社員から陰湿なセクハラを受けている姿を見事に演じていた。
「ごめんなさい・・明菜、何でもします。どうか許してください。」
 3人の男達の前で、おどおどした視線を落とし、震える「明菜」。
 男達は下半身を露出させ、「明菜」に奉仕を強要する。
 一人目の熱い樹液を口中で受け止めた後、二人目の硬く熱いペニスをDカップの谷間で愛撫しながら、糸を引くような白濁の直撃を首筋と頬で受け止める。
 そしていよいよ最後の男との絡みのシーンである。この男のペニスは三人の内で最も長く太い。
 次の瞬間、この男を3人目に設定した目的がわかる。
 男は「明菜」の「バージン」を要求する。男の巨根を目の前にして怯える「明菜」。目には涙さえ浮かんでいる。たとえ催眠状態を通してのものとは言え、男の陵辱欲を十分にかき立てる演技である。
 最初にこのシーンを目にした時、学園長はまさか実際のセックスシーンに至るとは思っていなかった。ヴァギナを持たない「明菜」のロストバージンがアナルセックスによるのだろうということはは簡単にわかる。いくら深い催眠状態にあるとしても巨根男を相手にしたアナルセックスの激しい痛みは、きっと「明菜」の目を覚ましてしまうに違いないと思った。
 だが、映像は確実にそのシーンを捉えている。四つんばいの姿勢で背後から男が乱暴に腰を前後させると、苦しそうな表情を浮かべながら、抑えたようなくぐもった声をもらす。
 それでも、決して催眠状態が覚めることはなかった。後に担任教師に確認したところ、長期間、アナルプラグを使うことで、十分にセックスに耐え得る身体を作った上で臨んだ撮影だということだった。
 長く激しいピストン運動の後、男の熱い情欲の固まりが体内深く注ぎ込まれたのを感じ取ると、「明菜」は顔から崩れ落ち、やがてすすり泣きをもらすのである。
 その姿はまさに儚く弱い「女」そのものだった。例え、その股間に小指の先くらいの男の証が認められたとして、もはやそれは「ペニス」ではなく「クリトリス」に思えるのだ。
 学園長の「明菜」へのイメージはこのシーンを通じて固定してしまったのだ。だからこそ、村瀬美穂との間に恋愛関係があるなどという事実を想像することができなかったのである。


「ええ、恋人です。山本明彦は村瀬美穂の恋人でした。」
 職員の声に学園長はハッとした。「明菜」の姿を思いながら一瞬我を忘れていたのである。
 慌てて、ズボンの前を押さえた。いつの間にか熱い膨らみを示していたからである。
「そうだったのか。しかし、なぜ村瀬美穂は山本明彦と別れる事を決めたんだね?もしかして、明彦が『明菜』に姿を変えてしまったことを知ったのか?」
 学園長の言葉にかすかな動揺が感じられた。秘密保持には万全を期している。万が一にも秘密が流出するはずがないという思いと共に、若干の不安もないわけではなかった。
「いいえ、その点は大丈夫です。美穂が明彦との別れを決めたのには、そんな深い意味があるわけではありません。女子Fクラスの生徒たちは、男子Sクラスがいわゆる下位クラスであることは知っています。もともと我が校の女子生徒の中には、将来の理想的な夫を青田買いする目的で入学してくる者もいます。美穂にはそういう意識はないと思いますが、Fクラス全体の雰囲気に染まって、Sクラス生を蔑視しDクラス生だけを注目するようになっていくのは当然です。まして、美穂のように年々成績も上がり、魅力的に成長していけば尚更です。きっとSクラス生である明彦に物足りなさを感じたのではないでしょうか。」
「うむ、まあ、そういうことなんだろうな。しかし、運命というのは皮肉なものだな。元々明彦と良介の入学時のデータにはほんのわずかの差しかなかった。その爪の先ほどの差が、かたや頭脳も肉体も精神も優れ、将来有望な好青年として卒業を迎え、かたや小学生並みの能力と従属性に満たされた心で、強い男に依存し、媚びを売り続ける人生が始まる。しかも恋人が自分を捨て、親友と交際をしていることすら気づいていない。こんな惨めなことはないではないか。」
 学園長の言葉にはある種の感慨も含まれてはいたが、決して本心から同情しているわけではなく、冷酷な嗜虐性の影が見え隠れしていた。
 
 (続く)

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コメント

§

いつも自分に置き換えて読ませてもらってます。
この後、どんな展開になるのかとか想像しちゃって。
元彼女との絡みより良介との絡みとかSMチックな事があると余計に興奮しちゃいますね。
これからも頑張ってください。

§ Re: タイトルなし

>あき 様

 激励のコメントありがとうございます
 お楽しみいただいて何よりです。
 ご希望通りの展開になるかどうかはわかりませんけど、
 どうぞ最後までおつき合いください。

> いつも自分に置き換えて読ませてもらってます。
> この後、どんな展開になるのかとか想像しちゃって。
> 元彼女との絡みより良介との絡みとかSMチックな事があると余計に興奮しちゃいますね。
> これからも頑張ってください。

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サテンドール

Author:サテンドール
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女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

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