FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

私立明倫学園高校 第8章-4

 学園長室では3人の男女が、無言のままテレビモニターに視線を向けていた。
 あまりに隠微でエロチックなシーンに、皆一様に言葉を失っていた。 
 女性である高岡真希は、自分の指導と精神操作の成果が顕著に表れていることへの満足感と共に、「明菜」が醸し出す退廃的な妖艶さに畏れにも似た感情をもって眺めている。
 男性である学園長と片桐幸夫は、「明菜」のスレンダーでありながら、豊満な胸を持つスタイルと、ヘビーなフルメイクの下で時折見せる無垢な幼さが共存しあったアンバランスの美しさに性的興奮をもって眺めている。

「いやあ、それにしてもすごい光景を見せてもらいましたな。」
 学園長は室内の沈黙を破るように口を開いた。
 不自然な姿勢だった。年甲斐もなく反応しているのを恥ずかしく思ったのか、デスクの下に身体をずらしズボンの股間を見せないようとしているのが明らかだ。
「やはりこの子は特別ですわ。表情、仕草、言葉付き、態度、どれをとっても女の子そのものです。その上に、徹底的な心理操作によって従属性を植え付けられているのですから、S男性にとってはたまらなく魅力的な女の子と言えるでしょうね。まあ、その代わり、もし女性の集団に明菜が入ったら、一番最初に嫌われるタイプなんでしょうけどね。フフフ」
 真希が冗談交じりに言った。

「しかし、親友の兵藤良介を相手によくここまで自然に振る舞えるものですね。まさかこの子、精神操作のやりすぎで記憶を失っているっていうことはないでしょうな?」
「フフフっ・・・そんなこと、ありませんわ。『明菜』は相手を良介だとはっきり認識しています。でも、それを心の奥に封じ込めることのできる能力を身につけているのです。」
「それは・・・つまり、忘れようと努めるということですか?」
「いえ、忘れようと努めている間は忘れられません。 簡単に言えば、別人格になりきる能力ということです。」
「う~ん、それは俳優が役で別の人になりきると・・・そういう意味ですかな?」
「ええ、それに近いかもしれません。よく役が乗り移るという言い方をするみたいですが、
意識しなくてもその人格になっている状態ってことでしょうね。」
「うむ、なるほど・・・それならわかるような気がするな。」
「昔から『女は皆、女優だ』といいますでしょ?つまりこの子は典型的な女性的特徴を持っているってことですわ。」

 テレビモニターには、ベッドサイドに腰掛けながらスタイルブックに目を落としている明菜が見える。
 良介の姿は見えない。恐らくシャワーにでも入っているのだろう。

「ところで、例の準備は大丈夫だろうね?何しろ、今日のメインイベントだからね。」
 学園長は片桐に声をかけた。
「はい、そこのところはご心配なく。今頃は、村瀬美穂が女子学生寮で明菜からの『告白文』を読んでいるところだと思いますよ。」
「うむ、それだよ。何しろ村瀬美穂は頭のよい子だ。疑念をもたれないような『告白文』が書けたのだろうね?そこが失敗したのでは、今までの苦労が水の泡だからね。」
「どうか、お任せください。先ほども言いましたが、ここにいらっしゃる真希先生だけでなく、小西詩織の力も借りてますから、矛盾のない告白文になっているはずです。」
「うむ、わかった。じゃ、その結果を楽しみして待つことにしよう。」
 3人の視線が再び、テレビモニターに向けられた。
 シャワーから戻った良介のバスローブ姿が映し出された。


****************************************

 シャワールームの中で、明彦は緊張に震えていた。
 良介は自分がシャワールームに入る前、スタイルブックを見ながら、「明菜」の次のコスチュームを指定した。
 スタイル6・・・クラシックなセーラー服だった。
 実は、スタイル6はこれまで一度しか袖を通したことがない。スタイル1のパステルカラーのセーラーとは違って、本当にどこかの学校の制服を模したようなデザインで、それ故に着たときの緊張感は他のコスチュームより高かった記憶がある。
 ただ、今明彦の感じている緊張感はそれが原因ではない。
 良介は、兄と妹の設定でのプレイを指定し、さらにノーメイクを希望した。
 明彦は当然断った。
 兄妹の設定でのプレイはかまわない。むしろ別人格を指定された方が気持ちは楽だ。ただノーメイクが不安だった。自分の本性が露見してしまう可能性が高くなる。
 髪の毛は確かに長くなっている。眉も綺麗なアーチ状に整えてある。エストロゲンの影響で肌の肌理も、白さも昔の面影はない。だからと言って、整形手術を受けたわけではないのだ。小さな特徴から良介が親友「明彦」を発見してしまうこともあるのではないか。
 さらに、明彦がシャワーに向かおうとした時に、良介が言った言葉もその緊張感に拍車をかけた。
「どうせなら兄と妹の『近親相姦プレイ』ってのもいいかもな。アハハハ・・・」
 

 明彦の脳裏に、3日前真希からアドバイスを受けた時のことが浮かんできた。
「いい?あなた達は『本当の』女の子ではないということを忘れてはダメよ。もしもお客にそのことがわかったら、『追試』は不合格になるということを覚えておきなさい。だから、どこまでいっても、ショーツだけは着けたままサービスしなさい。あなた達は手や口やオッパイを使ってお客を満足させることのできるテクニックは十分身に付いているんだからね。それでもお客がセックスを求めてきた場合には、当然『アナル』でお相手しなさい。ただし、お客にリードさせてはダメよ。あなた達のリードでお客に『秘密』が発見されないように注意しなさい。まず、照明はできる限り落とすこと。それから・・・・・」
 真希のアドバイスは詳細に渡っていた。
 確かに言われたようにすれば、「秘密」が露見することはないだろうとも思った。
 だが、そのアドバイスには大事な点が抜けていた。
 もしも、お客が「本当の」セックスを、つまりヴァギナへの挿入を求めてきたらどのように対処したらいいのかという点である。
 一人の「コンパニオン」からその質問を受けた時、真希は自信に溢れた表情で答えた。
「あなた達のメッセージ文に『アナルセックスが好き』って書いたのは何のためだと思うの?お客たちはきっとそれを求めてくるはずよ。それでももし『本当の』セックスを求められたら・・・・今日は、『女の子』だからごめんなさいって言って断りなさい。」
 全員のぽかんとした顔が真希の方に向けられた。
「あら?わからないの?『女の子』っていうのは、生理のことよ。生理だから、今日は許してって言いなさいってこと。わかった?フフフ・・・」
 明彦の顔が羞恥で赤くなった。
 これまでいくら女性化が進んだとしても「生理」という言葉を意識したことは一度もない。それは本当の女性と自分を分ける最後の一線のように感じられる言葉だった。
 その言葉を口にしろと言う。しかも男を騙すために使えと言うのだ。
 明彦は運命のステップをまた一段上がった気がしたのだった。
「とにかく、お客と言ったって、童貞の男の子ばかりでしょ?お勉強はできるかもしれないけど、あっちの知識はゼロみたいなものよ。それに比べて、あなた達はお勉強は全然ダメだけど、あっちの知識とテクニックはプロ並みよ。平気、平気、簡単にだませるって。
自信を持ってやりなさい。」
 皮肉とも励ましとも取れるその言葉で、真希のアドバイスは終わった。 
 明彦の紅潮が一層増したのは言うまでもない。


 明彦はドレッサーの鏡に向かってあれこれと髪型を作ってみた。
 クラシックなセーラー服に似合う少女らしい髪型って・・・・
 今のままのミディアムレイヤードでは・・・・・・少し大人っぽいかもしれない。
 それに、さっきまでと同じ髪型ではやはりダメ。
 シュシュで後ろに纏めてみる・・・・・あまり似合ってないような気がする。
 それに、ノーメイクだと少しボーイッシュなイメージになってしまうような。
 明彦は、思い切ってツインテールを作り、大きめのピンクのリボンで結んでみた。
 いかにもガーリーな女の子らしさを強調した出来映えに、我ながら恥ずかしくなった。 だが、それでいくことに決めた。
 極端な女の子らしさを全面に出すことで、できるだけ「明彦」のイメージから遠ざけようと考えたのだ。
 ただ、外見をそのように作るというとは、ガーリーな女の子を演じなければならないということでもある。
 明彦は頭の中にイメージを画いてみた。
 男の前では声のトーンが上がり、瞬きの回数が増え、話し方も甘えた口調に変わり、「天然」であることを強調するような、いわゆる同性に最も嫌われるタイプの女の子のイメージができあがった。

 ツインテールのヘアスタイルを作った明彦はセーラー服に袖を通した。
 クラシックな夏用セーラーである。多少クラシックなイメージとかけ離れている点を言えば、スカート丈の短さである。膝上20センチほどのプリーツスカートは今でこそ、一般的だが、やはりクラシックなデザインからすると、多少の違和感がある。とは言え、他のコスチューム類のように、立っているだけでショーツの露出を気にしなければならないほどの丈の短さではない。明彦には、久しぶりに「安心して」着ることのできる衣服だと言えた。
 
 全身を姿見に映してみた。
 ノーメイクではあるが、「明彦」の面影は見えない・・・・・ように思う。
 完璧なツインテール美少女に仕上がっている・・・・ように見える。
 だが、明彦の不安は消えなかった。
 せめて口紅だけでも・・・ローズピンクの少女らしい口紅だけでもできたら、安心できるような気がする。
(そうだ、頼んでみよう。うまく頼めば許してくれるかもしれない。でもどうやって?)
 明彦は頭を巡らしてみた。ガーリーな妹が男らしい兄にお願いするイメージが浮かんできた。
「ねえ、お兄ちゃん・・・」
 ドアの向こう側にいる良介に、明彦は思いきって声をかけてみた。
 返事はなかった。聞こえなかったのだろうか?
「ねえ、お兄ちゃんってば・・・」
 少し声を上げてみた。
 やはり返事はない。
 もしかしてやりすぎだったのだろうか、それとも演じ方が足らないのだろうか?
 明彦は一応後者だと決め、もう一度だけ声をかけてみることにした。それで返事がなければ仕方がない。
「ねぇ、お兄ちゃまぁ・・・明菜、お願いがあるんだけど・・・」
 先ほどと比べて、少しだけトーンが上がり、鼻にかかった舌足らずの声を作ってみた。
「うん?なんだぁ?」
 良介の間延びした声が返ってきた。顔は見えないがきっと笑みが浮かんでいるだろうことが声の調子からもわかる。
 明彦は良介の前で自分が演じなければならない「妹」のイメージがはっきりと掴めた。

「あのね、お兄ちゃま・・・明菜、口紅だけしたいんだけどなぁ・・・ね、いいでしょ?」
「うん?どうしてだ? お兄ちゃんは、素顔の方が好きだけどなぁ・・・」
「う~ん、でもぉ・・・」
 何か、良介の喜ぶような理由を言わなくては・・・と明彦は思った。
「だって、お兄ちゃま・・・オチ○チ○、ペロペロする時、明菜の唇、綺麗な方が好きでしょ?だからね、お願い・・・」
 ノーメイクの顔が紅を差したように真っ赤になっていた。
 咄嗟のこととは言え、いや、咄嗟に出た言葉だからこそ、そんな男の性欲を刺激するような言葉が自然に口をついて出たことに抑えようのない羞恥心が沸いてきたのだった。

(続く)

スポンサーサイト
[PR]

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
=============================================
女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスカウンター
オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。