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「再会」 その2

 有希江は携帯電話を持つと、沙也香のいる部屋のドアをノックした。
 かちゃりとドアの開く音が聞こえ、沙也香のセミロングヘヤが、開いたドアの隙間から覗いた。
「まあ~、また一人でファッションショーしてたの? 沙也香ちゃん、ホントにお洋服好きよね。う~ん、でもそのお化粧、ちょっとそのお洋服には合わないかも。もうちょっと濃くしたら? その方がセクシーだと思うけど。」
 有希江はそう言うと、ドア付近に黙って立ちすくんでいる沙也香の背中を押し、リビングへと招き入れた。
 黒サテン地のミニドレスを身に纏った沙也香は先ほどの少女らしい雰囲気とは変わって、大人の色気を漂わせていた。メイクもナチュラルメイクからかなり濃いものに変わっていた。有希江はもう少し濃い方がと言うが、慶子にはすでに十分すぎる濃さに思える。むしろこれ以上の濃くすると、ある意味下品で卑猥になるような気がする。

「まあ、綺麗ね、沙也香ちゃん。会社でも時々そういう姿見せてもらおうかしら。フフフ」
 沙也香は、そんな慶子の言葉に顔を赤らめ、ただ黙って下を俯いた。
「もう~褒められたらお礼を言うんでしょ?何度言っても覚えないんだから。」
 有希江は、沙也香のドレスから大きく露出した背中を軽く叩いた。
「あ、ありがとうございます・・・社長さん。沙也香も時々会社でいろいろなお洋服着てみたいです。」
「うん、そうしてもらうわ。他の社員達もきっと可愛い沙也香ちゃんを着せ替え人形みたいにしちゃうかもよ。覚悟しておいた方がいいわよ。フフフ・・」

「そうそう、あのね、ピザを注文するんだけど、沙也香ちゃん、何かリクエストある?」
 有希江の言葉に沙也香は小さく首を振った。
「いえ、おばさま、お任せします。」
「あ、そう・・じゃ、こっちで決めちゃうわね。じゃ、いいわ。またお部屋でファッションショーの続きでもしていなさい。」
 有希江は慶子にメニューを手渡すと、沙也香の背中を目で追った。その目には満足そうな笑みが浮かんでいた。
 
 ピザの注文を終えると、有希江と慶子の「おしゃべり」が再開した。
「沙也香ちゃんって、有希江が預かってるの? 会社にはここから通うってこと?」
「うん、そのつもりよ。もう結構長く預かってるの。だから、洋服も下着も身の回りの物も部屋中一杯よ。ちょっとは片付けなさいって言うんだけど、それもなんか苦手なのよね。やっぱり頭の悪い娘って、そういうものなのかしらね。」
「姪御さんって言ってたけど、誰の娘さん?」
「うん?ああ、姉のね。姉夫婦が転勤で海外に行っているからその間だけ親代わりってことでね。」
「へ~、有希江に大事な娘さんを預けるなんて、相当勇気あるな~」
「ちょっと、それどういう意味よっ。」
「冗談だってば。ねえねえ、それはそうと、さっきの話の続き、聞かせてよ。」
「え?何だっけ?どこまで話したっけ?」
「もう~チャットの相手が元旦那だと判ってもやめなかったのは、ある悪戯を思いついたからだって言ったでしょ?ねえ、どんな悪戯だったの?」
「ああ、それね・・・フフフ・・・あのね、彼はハンドルネーム『リリー』という女性を演じているわけじゃない? だったら、もっと心ゆくまで演じさせてあげようかな~ってね。」
「うん?どういうこと?よくわからないわ。」
「う~ん、だからぁ・・・もっと『リリー』さんらしくしてあげようってこと。身も心もね。フフフ・・・」
「う~ん、なんかわかったようなわからないような・・・」

「フフフ・・・まあ、いいから聞きなさい。まず、私が彼にチャットで話したのはね、離婚の原因について。それまでもチャットでは何度も離婚の原因を尋ねてきたわ。たぶんそれ聞いて、原因を治せば復縁できるとでも思ったんじゃないの?もうそんなこと関係ないのにね?」
「それはそうよね、女は一度別れたら復縁なんて普通は考えないものね。まあ、彼はそれだけ有希江に未練があったってことね。 で?離婚の原因は何だって言ってやったの?」
「あのね・・レズだって・・・」
「ん?何?レズ?レズって、あのレズ?」
「うん、あのレズ。私がレズだからだって言ったのよ。もっと詳しく言うとね、結婚してしばらくして、自分がレズだと気づいた。思い悩んだけど、男の人を愛せない以上、離婚した方がいいと思って彼に別れを告げたって。」
「うんうん、で?なんて言ってきた?」
「それがね・・・フフフ・・『私も実はレズなんです』だって。アハハ・・笑っちゃうでしょう?もうそうまでして寄りを戻したいの?って思ったらなんか哀れになっちゃって。」
「うん?哀れになったから、それ以上はやめた?」
「ううん、やめない。アハハ・・・」
「もう~、ホント、有希江ってドSなんだからな~ で、その後は?」
「『ええ?リリーさんもレズだったなんて、うれいしいな~。これからも仲良くしましょう』って言ってやったら、『はい、こちらこそ。ラベンダーさんとレズフレンドになりたいです。』だって。アハハハ・・・」
「アハハハ・・、そんなこと言って、親しくなって会おうなんてことになったらどうする気だったのかしらね?」
「う~ん、そんなこと頭回ってなかったんじゃない?イッパイイッパイで。で、その後、しばらくチャットとメールの交換が続いたんだけど、ある日ちょっと、発展させたメールを送ってみたの。『こんなに親しくなったんだから、リリーさんのこと、もっと知りたいし、私のことももっともっと知ってもらいたいな。で、お互いの気持ちが合ったらレズフレンドじゃなくて、本当のレズパートナーになりませんか?』ってね。」
「な~んだ、それじゃ終わっちゃうじゃない。だって、実際に会えるわけないんだから、彼の方だってあきらめちゃったでしょ。もう、もうちょっと上手くやれば、もう少し楽しめたのに・・・」
「フフフ・・・そう思うでしょ? 私のそう思ったわ。メールした後失敗したなってね。でもね、びっくりしないでよ。『私も喜んでレズパートナーになりたいです』って書いてきたのよ。」
「え~本当に?何考えてるのかしら。」
「本当なのよ、それが・・・。もう、意味判ってるの?って言いたくなったけど、その代わりに、『うれしいな~、じゃ、私の好みのタイプを言いますね。あのね、私つるつるお肌の女の子が好きなの。むだ毛のある人は嫌い。リリーさんがつるつるお肌の女の子だったらいいけどな~』って返したのよ。」
「うんうん、そしたら?」
「5日後くらいかな?むだ毛のないつるつるの手足の写真送ってきたわ。」
「うそ~、それって誰か女の子の写真じゃないの?」
「ううん、間違いなく彼。だって、見覚えのあるホクロがちゃんと2カ所あったもの。」
「へ~、じゃ自分で処理したんだぁ・・・ハハハ、涙ぐましいわねぇ。で、彼の方は好みのタイプとか言ってきた?」
「うん、言ってきた。最初に言ってきたのがヘアスタイルだったかな。その時の私のヘアスタイルそのままだったわ。写真付きで返してあげたら、『私のタイプです。感激です~』って返してきたわ。当たり前じゃない ねえ? で、今度はこっちからね、『私、眉をきちんと綺麗にしている人が好きなの。たとえば、こんな風に。リリーさんがそうだったらうれしいんだけどな。』って、メイクアップのHPの写真添付してね。そうしたら・・・」
「ええ?眉毛処理した写真送ってきたの?」
「うん、きちんと写真通りの。すごいでしょ?私もびっくりしちゃった。」
「それどうしたんだろう?自分でやったのかしら?それとも美容院とかかな?」
「う~ん、どうだろう、自分では無理じゃない? 女装パーラーとかもあるし、人にやってもらったんじゃないかしらね。」
「うん、で、彼の方からはヘアスタイルの次に何を言ってきたの?」
「体型だったわ。また、私のその時の体型そのままをね。だから、こちらからも体型について返事したの。「私、細くて華奢な女の子が好きなの。もう折れちゃうんじゃないかってくらいの細い手足の子見ると、抱きしめたくなっちゃうの。リリーさんはどうかしら?」「へ~それは大変じゃない。だって、彼、確かに細かったけど、そんなモデルみたいに細くはなかったじゃない? さすがにもう返事がなくなった?」
「ううん、『本当は細くて華奢なんだけど、今ちょっと肥っちゃってダイエット中です。ダイエット終わったらまた写真送ります。』って返ってきたわ。」
「もう~、信じられないわ・・・どこまで従順なの?そこまでして有希江に好かれたいのかしら。こんな悪女なのに。」
「何よっ! 失礼ね。でも、まあ悪女であることは確かだからしょうがないか。アハハ」
「で、本当にダイエットしたのかしら?」
「うん、したみたいよ。それもかなりハードなダイエットね。だって4か月後の彼の姿はもう以前の面影もないくらい細くなっていたもの。本当に手足なんか折れそうなくらいだったわ。」
「ええ?この悪戯って4か月も続いたの?」
「うん?4か月じゃないわよ。このメールとチャットのやり取りは6か月続いたわ。」
「うそ~、信じられない・・ねえ、一体どこまでエスカレートしたのよ?」
「まあ、かなりのところまでね。で、次に言ったのはヘアスタイルのこと。『セミロングかミディくらいの髪の長さがタイプなんだけど、リリーさんはどう?』って書いたのよ。そうしたら『ごめんなさい、実は失恋して髪の毛切ってしまったの。だから、今また伸ばしている最中です。それまではウィッグを被っています。どうか嫌わないでください。』って返事が返ってきた。」
「何それ?失恋なんて、思いつきで言ったんだろうけど、もうメールの内容が女の子のメールみたいじゃない?もしかしたら、心の中まで女性化し始めちゃったとか?」
「あ、うん、私も何かそんな気がしてね、だから次のメールでもっと追い込んでやったの。『そうなんだ・・ちょっとがっかりだなぁ。でも爪は綺麗で長いよね?お願いだから、短いなんて言わないでね?』ってね。」
「うわっ、残酷~、だって男の人に長い爪なんか無理じゃない。」
「で、どうしたと思う?」
「うん?何かまた言い訳してきた?」
「ううん、ちゃんと長い爪で綺麗なフレンチマニキュアした指の写真を送ってきたわ。明らかにつけ爪なんだけど、メールにはね、『よかった~、嫌われなくて済みそう。だってリリーの爪はご覧の通り、長くて綺麗でしょ?』って書いてあったわ。よく言うわよね。慌てて付けてもらったくせに。」
「う~ん、すごすぎる・・・それにしても、髪の毛は伸ばす、爪はつけ爪にフレンチマニキュアでしょ?それに厳しいダイエットなんてしてたら、もう仕事にならないじゃないの・・? あ、そうか・・だから、元気なくなってきてたんだ。」
「フフフ・・多分そうよ。もう仕事なんて手に付かなくなってたんじゃない?」
「何か悲惨すぎるわ。私だったら、もうその位で・・・」
「んん?やめる?」
「う~ん、やめ・・・ないかな? やっぱり。アハハ」
「何よ~、慶子だって十分ドSじゃない? アハハ」
「それはそうよ。厳しい男社会でがんばってるんだもの。ドSくらいにならなくちゃ。」
「ハイハイ・・わかったわかった。 ハハハ・・・」

 〔続く〕

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コメント

§

やはり既婚者は「不誠実な妻」によるsissy slave化に激しく興奮してしまいます。どんな風に元夫が追い込まれていくのか楽しみです。日々の更新に幸福を感じています。
  1ファンより。

§ Re: タイトルなし

>NTR夫

 コメントありがとうございます。
 ご期待通りの展開になっていれば幸いです。
 こま切れの更新になりますけど、最後までおつき合いください。

> やはり既婚者は「不誠実な妻」によるsissy slave化に激しく興奮してしまいます。どんな風に元夫が追い込まれていくのか楽しみです。日々の更新に幸福を感じています。
>   1ファンより。

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サテンドール

Author:サテンドール
=============================================
女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

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