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『再会』 その4

「それで、手術はうまくいったの?」
「うん、うまくいったわ。2か月後にね。」
「え?何で、2か月もかかるの?」
「うん?準備がいるからよ。だって、彼はあくまで男なんだから、少し女性化に適応させた後で手術する必要があるの。つまりホルモン治療ね。エストロゲンを一定期間投与してから、手術するってこと。ああ、でも、もちろんそんなこと彼は知らないわよ。2か月間栄養補給のためにしっかり準備期間を取ってると思ってるわ。『今、準備期間で、毎日エストロゲンっていう栄養剤を飲んでます。早く手術して、お姉様に見て頂きたいです。』って書いてきたからね。フフフ・・・」
「うん、男性だとエストロゲンの名前知らないのも無理ないもんね。でもそれにしても、途中で考え直したり、もうやめようと思ったりしなかったのかしら?」
「ううん、あったわよ。手術が怖いって言ってきたこともあるしね。でもその度に励ましてあげた。『お姉様はいつでもリリーのそばにいるわ。お姉様の大好きなリリーになるために、ちょっとの怖さはガマンしなさい。手術が終われば、お姉様はリリーのそばにずっといてあげるから。』ってね。」
「何かひどいわね、そんな嘘言って。手術が終わったって、実際に会うわけじゃないのに。もうそこまで行くとやりすぎよ。」
「うん?何言ってるの?ちゃんと会ったわよ。そして約束通り、レズパートナーとしてベッドを共にしたわ。その時の彼、いえ、『リリー』の写真がこれよ。」

 有希江は再度ファイルを開くと、3枚目の写真を取り出し、すでに置かれている2枚の写真の横にそっと並べた。
 赤いランジェリー姿の20代後半位に見える女性が写っていた。
 髪は肩にかかるセミロング、微かに内巻きにカールしたスタイルが、細く小さな顎の線とマッチしている。
 メイクは非の打ち所がない。顔の色合いにきちんと合わせたファンデーションは違和感を全く感じさせない。クルンとカールした長い睫毛と、ふっくらと画いたローズピンクの口紅が印象的だ。
 赤いレースのハーフカップブラは、豊かな胸の膨らみをより扇情的に強調している。
 長らく続けたダイエットのためか、ホッソリとした手足がよりいっそう長く見える。
 そして、ウエストの薄さはバストの豊かさとは対極をなしていて、病的に映るほどだ。
 これがあの自分たちを叱りとばしていた坂下智則の姿とは、どうイメージしても重ならない。

「き、きれい・・・ホント綺麗ね。」
「でしょ?私もさすがにびっくりしたわ。それまでもメールの写真で少しずつ見ていたけど、ホテルで実際にこの目で見たときの驚きは今でも忘れられないわ。」
「肌の肌理とか白さとかはやはりホルモンのおかげ?」
「うん、そうね、きっと。あと髪の毛も艶々してない?」
「あ、ホントだわ。すごいわね、ホルモンの力って・・・。」

「でも、ホントに、このバスト綺麗ね。うらやましいくらいだわ。フフフ・・・」
「でしょ?Dカップなんだけど、感触も本物と変わらなかったわ。」
「感触? あ、そうか、有希江、ここで、この・・・『リリー』とレズプレイしたのよね?ねえ、どんな感じだったの?」
「う~ん、それはとっても変な感じ。だって、お互いに本当は誰だかわかっているのに、お互いに知らないふりをしているのよ。そこには有希江も智則もいないの。『リリー』にとっては『ラベンダー』という名のお姉様がいるだけ。そして『ラベンダー』にとっては『リリー』という妹がいるだけ。本当の年齢では逆なのに、それにも気づかぬふりをして、『リリー』の性別が本当は違っていることにも触れないで、二人はレズパートナーとして時間を過ごした。こんな不思議な感覚初めてだったわ。」
「う~ん、それって、良かったってこと?悪かったってこと?」
「ううん、どっちでもないわ。お互いの愛撫は無限に続くように深かったし、私の身体の下で身もだえる『リリー』は本当に可愛くていつまでも抱きしめていたいと思った。それに『リリー』のクンニは今までに一度も味わったことのない感覚だったわ。でも、やはり私は女。最後はペニスが欲しくなるわ。逞しいペニスで貫いて欲しくなるの、わかるでしょ?」
「うん、それはそうよ、わかるわ。だから『リリー』と最後は男女のエッチをしちゃったってわけ?」
「ううん、そうはならなかったわ。だって『リリー』にはペニスがあってはいけないんだもの。『リリー』はショーツだけはどうしても脱ごうとしなかった。どんなに興奮してきても、必至に顔を左右に振ってエレクトだけは避けようとした。それはもう哀れなほど健気だったわ。ホルモンの影響だったんでしょうね。『リリー』のペニスは以前の大きさも堅さも示すことはなかった。でも私が『リリー』の生まれたての巨乳に舌を這わせながら、ショーツの上から愛撫し続けると、小さな喘ぎ声をもらすようになっていった。少女のような切なく甘い喘ぎ声だった。いつしか快感に身を委ね、身体の力が抜けていくのがわかった。私はゆっくり『リリー』のショーツを引き下ろしたの。『リリー』は顔を両手で覆いながら震えていた。きっと男だということがばれてしまったと思ったんでしょう。そして私との関係もこれで終わりだと思ったのかもしれない。肩を震わせて泣き出したわ。」
「う~ん、運命の瞬間って感じね。で、どうしたの?『私を騙したわね』とか言って、突き放したりとか?」
「フフッ・・そんなことしないわ。両手で顔を覆いながら泣いている『リリー』の耳許で何度も囁いてあげたの。『リリーのクリちゃんって感じやすいのね。ほら、お姉様の愛撫にこんなに反応しちゃって。お姉様は感じやすいクリちゃんが好きよ。』って。そうしたら、少しずつ泣き声もおさまってきて、それがまた小さな喘ぎ声に変わっていった。『ごめんなさい、お姉様。リリーのクリちゃん大きくてごめんなさい。』って言いながら、また快感に身を委ねていった。私は、『大丈夫よ、謝ることないの。お姉様は、リリーの大きくて敏感なクリが好きよ』って言いながら愛撫を続けてあげた。それからすぐだったわ。『リリー』がイったのは。私の右手は『リリー』のクリから出た白い粘液で覆われていた。
その後、私たちは抱き合ったままお互いの身体を優しく撫でていた。『リリー』は私の胸に顔を埋めながら何度も『ごめんなさい、お姉様』と言いながらね。私は『リリー』の背中を撫でながら、『大丈夫。謝ることなんかないの。』って囁いてあげたわ。」
「う~ん、何かちょっとドラマチックではあるけど、その後はどうなったの?」
「うん?その後って?」
「だから・・お互いの正体を言って、ジ・エンドみたいな・・・。」
「ううん、そんなことはしないわ。私は『リリー』の正体のことなんて言わなかったし、『リリー』も何も言わなかった。」
「へ~、じゃ、『リリー』はもしかしたら、自分の正体はバレてないって思っていたのかしら?」
「う~ん、それはどうかしらね。そのことを口に出して、確かめるのが怖かったってことかもしれないわ。ただ、『リリー』と『ラベンダー』の関係はもう終わりだとは思ったかもしれないわね。」

「ふ~ん、何か不思議な経験よね。有希江の話聞いてたら、私も『リリー』と経験したくなっちゃったわ。」
「フフフ・・・それは残念ね。だってその日が『リリー』と会った最後の日だもの。つまり『リリー』とはその日でお別れ。」
「ああ、そうかぁ・・悪戯は6か月間だったって言ってたものね。そのレズプレイの日が6か月目ってことだったのね。」
「うん、そう。そういうこと。」
「でも、よくそれで納得したわね。だって、有希江と一緒に暮らすことを思って、仕事も辞めて、手術まで受けて、がんばってきたんでしょう?それがたった一回ベッドを共にしただけで満足して別れるなんてよくできたわね。」
「う~ん、でも仕方ないわ。私は『リリー』とのセックスでは満足できないもの。やっぱりどうしても男が欲しい。だから、『リリー』とは別れるしかないわ。」
「無責任ね~有希江も・・・。自分のS心満たすためだけに、男を弄んで、その運命も変えちゃって。本当にいい死に方できないわよ、フフフ・・・」
「フフフ・・・でもね、これでも『リリー』の最後の望みは叶えてあげたのよ。」
「ん?何?最後の望みって?」
「別れても私のことを忘れないように、思い出になるような物が欲しい、って言うのよ。
だから、その望みは叶えてあげたの。」
「へ~、何をあげたの?」
「タトゥー」
「え?」
「タトゥーを入れてあげたの。ラベンダーとリリーの花が絡み合ったデザインのタトゥーを『リリー』の右のお尻に入れてあげたのよ。」
「え?本物?フェイクではなくて?」
「ええ、本物よ もちろん。だって一生消えない方が心に残るでしょ。フフフ・・・」
「最後の最後にそんな残酷な贈り物をするなんて、やっぱり有希江は地獄行きだわ・・・。」

 〔続く〕

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サテンドール

Author:サテンドール
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女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

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