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Priscilla's Perils(翻訳) その1

〔プリシラの危難〕

 思い返してみれば、僕が犯した最も大きな間違いは妹のマーガレットを甘くみていたことだった。彼女のずるがしこさ、凶悪性、巧みさを私は過小評価していたんだ。それは両親の離婚中の親権争いから始まった。父が秘書であるアンジーと再婚するために母親を捨てて出て行った後、僕は父に一緒に住まわせてくれるように懇願した。家に父なしでマーガレットと一緒にいることは僕には耐えられなかったからだ。僕は母のことが大好きだったし、母も僕のことを本当に愛していた。でも父と僕は最高の仲間だった。僕たちはあらゆることを一緒にやった。球技、釣り、徒歩旅行、いろいろな仕事など。僕は大きくなったら父のようになりたいと思っていた。だから僕は両親に言った。男として一緒に住んでいる男性の権威者の指導が必要なんだと。

 僕は母が僕の親権を持つことにそれほど執着しているとは思わなかった。母は僕に、それは僕を愛しているし、父のようになってほしくないからだと言った。彼女は自分の「小さな男」をとても誇りに思っていた、そしていつも僕のことを自慢していた。でも、母はたぶん自慢しすぎだったのだろう。何故って、母が僕のことをどんなにに完璧な息子なのか、そして将来どんなに偉大な男になるかを繰り返し話したりするのを、母の友人や近所の人が目を丸くしてそれを聞いているのを僕は時々目にしたからだ。

 母はとても心配していたので、プロクターさんという意地の悪い女弁護士を、親権裁判の代理人として雇った。僕がその弁護士のことを嫌っていることは弁護士自身も知っていたと思う。なぜなら彼女は僕に親しげなふりすらしなかったからだ。
 一方彼女とマーガレットはすぐに友人になったようだ。彼女はいつもマーガレットに、なんて賢い子なのか、そして自分の若い頃をどんなに思い出させてくれるかを何度も何度も話していた。マーガレットと女弁護士は、母がそばにいない時でさえ、何度も囁きあったり、クスクス笑いあったりしていたのである。どんなことについても。

 その夏の審理前のこと、マーガレットはすっかり手に負えない状態だった。彼女に自分の立場をわからせる存在だった父がいないことで、彼女は耐え難い存在になっていた。彼女は陰に隠れて僕を困らせるようになった。まるで僕が彼女の個人的な奴隷か何かのように。
 さらに彼女は母に、僕にも彼女の仕事の一部、たとえばクリーニング屋に母のドレスやスカートを出しに行ったり、受け取ったりといったような仕事をやらせるように言ったんだ。僕はクリーニングされた女性らしい衣類の受け渡しをしている一人の馬鹿者のような気分だった。クリーニング屋にいる女性達は「あなたのドレスっていつ必要なの?」とか「きっとこれ着たら可愛らしく見えるわよ。」とか「このドレス、あなたの年齢の男の子にはちょっと洗練しすぎてない?」とか「きっとあなたのボーイフレンドはこれを着たあなたを気に入るわよ。」とか言うのが本当に楽しいことだと思っていた。
ハハハ・・・本当に滑稽な話さ。僕はからかいの言葉を無視しようとしたけど、それは本当に恥ずかしかった。さらに悪いことには、僕はいつも真っ赤になってしまって、それがもっとからかわれる原因になったんだ。

 父が周囲にいた時は、マーガレットにくだらないことを絶対にさせなかった。でも彼がいなくなった今、彼女は本当にエスカレートしてしまった。母はそれに気づいていないようだった。と言うのも、母は離婚のなんだかんだで忙しすぎたんだと思う。僕は文句を言っても仕方ないと思った。だって、母はびくびくするのはやめなさいと言うだけだろうから。
 ああ、そうそう、そんなこんなで少なくとも学校が夏休みに入ったんだ。 

 数日後、僕がビデオゲームをしていると、マーガレットとその行儀の悪い友達の一団が僕の部屋にいきなり入ってきた。驚いたことに、彼女はそのまま歩いてきて実際にソケットからコードを引き抜いた。

「おい、お前、一体何してるかわかってるのか?」

「ご参考までに言うけどね、お馬鹿さん。私と友達が音楽を聴こうと思ってるの。あんたのくだらないゲームがうるさいのよ。」

 マーガレットの友達は僕の反応を待ちながら、すこし緊張しながらクスクス笑っていた。 「このくそったれ!」僕はきつく言い返した。

 マーガレットはただ微笑んでいるだけだった。彼女は子供っぽい声で言葉を続けた。
「あら、プリシラ。それがヤングレディにふさわしい話し方かしら?」
 友達の笑い声が、クスクス笑いから、けたたましい大笑いに変わった。
 何年か前、父が仕事で町を離れていた時、僕はマーガレットがしたことで母に不平を言ったことがあった。母は何も考えずにそんあ小さな女の子みたいな振る舞いはやめなさいと言った。マーガレットは僕がその言葉をとても恥ずかしく思っていることにすぐに気づいて、僕を怒らせたいと思うときはいつでも「小さな女の子」と呼び始めたんだ。さらに彼女は僕への恥ずかしいニックネームとして「プリシラ」という名を思いついた。その馬鹿な名前で呼ばれることがどんなに僕を怒らせるか彼女にはわかっていたんだ。

 恥ずかしいことに、僕は顔が真っ赤になったのがわかった。
「だまれ、マーガレット!」
「まあ、プリッシー、怒ってはいけないわ。私が何をしたらいいか教えてあげるから。私のお古のバービー人形を持ってきてあげるわ。そしたらお人形遊びができるでしょ?あなた、お人形遊びするといつでもとってもいい気分になるものね?」
 マーガレットの友達はますます大きな声で笑った。当然のことながら、僕の顔はますます赤くなった。僕はついにキレた。僕は遊び場での乱闘には慣れてたから、どうしたらいいかわかっていたんだ。僕は簡単に妹の腕をつかんで、後ろにねじ曲げた。 彼女は苦痛のためにひるんだ。

 僕はもう少し思い知らせてやろうと思った。
「誰が女の子だって?ええ?言ってみろ。ほら、聞こえないぞ」

 マーガレットは憎しみに顔をしかめながら、ただ僕を睨み付けた。僕には彼女が怒っているのがわかった。それで、これは認めなければならないことだけど、彼女の表情は少しばかり僕を怖がらせた。彼女には友達の前で恥をかかされたことが耐えられなかった。僕は彼女の腕をねじり上げたまま、ドアの所まで進み、友達がすでに待っている玄関先へと押しやったんだ。僕は彼女にそんな乱暴な振る舞いをしたことにある種の後悔があったけど、それはあくまで彼女が招いたことだ。何はともあれ、そのことは効果があったと思う。と言うのも、マーガレットとその友人たちはその日最後まで僕のことを放っておいてくれたからだ。
   
 その後、どこか様子が変わっていた。それまでマーガレットは、僕がちょっと間違っただけでも、いつだって告げ口をしていた。ところが今度はそれについて何も口にしなかった。
 それからの数日間、僕は彼女とあまり顔を合わせることがなかった、と言うのも彼女が明らかに何かをするのに忙しかったからだ。僕が彼女と顔を合わすとき、たとえば食事時のような場合でも、彼女は僕のことをじっと睨みつけるだけだった。そのことは僕を不安にさせた。
 そしてある日とうとう彼女は僕に話し始めた。でもそれは何か変だった。彼女は僕に対して本当に甘ったるいそぶりを見せたんだ。それはもう気持ち悪いくらいだった。

「ねえ、お兄さん、何かあげましょうか? もう一枚クッキーはどう? 
 ねえ、ピーター、テレビで野球やってるわ。私がつけてあげましょうか?」

 僕は彼女が何かしようとしているのはわかったけど、それが何なのかはわからなかった。それに僕にはそのことを心配している暇はなかった。なぜならひどいインフルエンザか何かで寝込んでしまったからだ。僕は真夜中にひどい胃痙攣と割れるような頭痛とで目を覚ました。それで朝食の時に僕は母に病状を告げたんだ。

「お母さん、気分が悪いんだよ。胃が痙攣するし、全身筋肉痛だし、全然力が出ないんだよ。」

 母は僕のおでこにさわると、「お母さんには元気そうに見えるわ。熱もないみたいだし。アスピリンでも飲んで、2,3日休みなさい。きっと大したことないから。」と優しく言ったんだ。

 そうしたらマーガレットが甲高い声で叫んだ。「私には原因がわかるわ。プリシラは『女の子(生理)』になったのよ。それってすごくない?」
 少なくともマーガレットは普通に戻ってたってことだ。   

 母とマーガレットがキッチンでクスクス笑ってるのを後にして、僕はベッドルームに戻り、それからの数日間はベッドでじっとしていた。僕は完全に情けない状態だった。ほとんど身動きが取れないってことは最悪だった。毎日、マーガレットは僕の部屋に立ち寄って中をのぞき込み、にっこりと悪そうな笑みを浮かべた。僕はその笑みが徐々に怖くなり始めていた。
 その内母も心配し始めた。だけど、母が医者に電話しようとした同じ日に、僕はかなり気分が良くなってきて、頭痛も痙攣も収まって、元気も回復した。そして筋肉の痛みもなくなったんだけど、弱くなった感じは残っていた。僕にはそれがなんだかよくわからなかったけど、とにかく何か「おかしな」感じだけはしていたんだ。

 その日の午後、僕は友達とバスケをするために近所の公園に行った。マーガレットと離れて外出できるというのがなにより最高な気分だった。でも、親友のジェフが僕にボールを投げた瞬間、何か悪いことが始まったんだ。

「おい、ジェフ、このボールどこから持ってきたんだよ? 鉛みたいに重いじゃないか。」

「何言ってるんだよ。いつも俺たちが使ってるのと同じボールじゃないか。」

 僕はジャンプシュートをしようとしたが、それはバスケットボールではなくボウリングのボールを投げているみたいだった。ボールはバスケットから3フィートも手前に落ちた。「お前たち、わからないのか? このボールなんか変だろう? 」

 僕は仲間たち全員がボールには全然変なところはないと断言するのを聞いた。僕にはそれがわからなかった。
 それから、僕たちがいつものピックアップゲームを始めると、近所の女の子達がやって来て、観客席に腰掛けた。僕は同じクラスのスージー・ジョンソンに手を振った。彼女は本当にイカしてた。それに彼女が僕に気があるらしいことも人づてに聞いていたんだ。
 だから、今回は僕の運動能力を見せて、彼女を参らせるには絶好のチャンスになるだろうと思っていたんだ。

 30分後、ゲームは終わった。 
 僕のチームは負けた、僕一人のせいで負けてしまったんだ。
 僕のシュートはバスケットに近づくことさえなかったし、ディフェンスの時には彼らはまるで僕がそこにいないかのように押しのけた。
 僕にはチームメイトたちががっかりし始めてるのがわかった。
 相手チームの奴らは僕のことを馬鹿にし始めた。
「すごいシュートだったなぁ、ピーター。多分、あと2,3年もすれば、りっぱな少年になって実際に縁までボールが届くようになるさ。」
 観覧席から見ていた少女の一人が意地悪く言った。
「あらまあ、ピーター。私女の子だけど、もっとうまくできるわよ。」
 彼らは皆面白がり、ベッキー(僕に声をかけた少女)に、僕がガードしていた奴の変わりをさせた。
 今や他の少女達が皆応援してくれていることを嬉しく思ったベッキーは、僕のことをからかった。
 彼女は僕のシュートをブロックし、簡単に押しのけ、リバウンドボールを取ると、まるで僕がそこにいないかのように得点を上げた。
 さらに悪いことには、彼女は常に嘲りの言葉を続けた。
「あらぁ、ピーター、あなた多分、向こうで私の妹や彼女の友達と石蹴りでもしているほうがいいわよ。あちらならあなたのスピードは速いほうよ。でも、押し込まれないようにしなくてはダメよ。彼女たち時々とっても乱暴になることがああるからね。」と彼女はバカにした。
 皆が笑ったので、僕は姿を消したかった。
 あのスージーでさえ笑っていた。
 僕がコートから離れたとき、彼女の顔には失望の色が浮かんでいた。

 翌日、マーガレットの友達がやって来て、いつものようにラケットボールをやった。
 彼らが午後、裏のプールに行こうとしていたのは明らかだった。マーガレットとの間の「デタント」(緊張緩和)は明らかに終わっていた、というのも、彼女は、クスクス笑っている「親衛隊」を引き連れて、部屋に入ってきたからだ。

「ねえ、プリッシー、私たち、午後プールのそばで女の子だけの時間を過ごすつもりなの。で、当然、最初に思いついたのがあなたを招待することだったの。」と彼女はニヤニヤしながら言った。

「くそったれ!」僕は怒鳴った。「部屋から出て行け」
 僕は彼女の戯言につき合う気分ではなかった。

「あなた、自分が男らしい男だと思ってるの?私はそうは思わないわ。」と彼女は挑発した。彼女は両足を広げ、腕を組みながら、部屋の中央に立った、口もとには冷笑が浮かんでいた。
 公園での恥辱的な出来事の後、僕は身体に起こっている異変が何なのかわかるまでは、マーガレットとの決着を付けたいとは思わなかったのだが、彼女は何の選択の余地も与えてはくれなかった。
 僕は2,3週間前の勝利が繰り返されるだろうと思いながら、彼女の腕を掴んだ。だが、触れた瞬間マーガレットは回り込むと、私の腕を掴み、背中で簡単にねじ曲げた。
 それは気が狂わんばかりの痛みだった。僕は無力だった。
「やめろ、マーガレット! 痛いじゃないか」
 僕の顔は痛みで歪んだ。

「もちろん、痛いはずよ、プリッシー、あなた覚えてる? それを私にしたのよ。ただ、私はその時小さな女の子みたいに泣きはしなかったわ。」

「僕は、泣いてない・・・オオウッ!」僕は悲鳴を上げた。
 マーガレットは僕の腕をねじ曲げると背中高く引き上げた。耐え難い痛みだった。
「止めろ、止めてくれ!」
 僕はつま先立ちになって痛みを和らげようとした。それは非常な痛みだったが、自分自身がマーガレットに離してくれるよう頼んでいるのに気づき、僕はうろたえた。
 僕はマーガレットや彼女の友達の前で屈辱を味合わされていることに気が回らなかった、痛みがあまりに大きかったのだ。

 彼女の友達が僕の苦境に手を叩き、笑ったとき、マーガレットが声を上げていった。
「今日の午後、いい娘にしてると約束なさい。」と彼女は甘い口調で言った。
 僕の腕に邪悪なひねりが加えられた。

「約束するよ。」と僕はやっとの思いで言った。

「みんなに向かって言いなさい。」と彼女は命じた。

「き、今日の午後・・・いい娘にしてるって、約束・・・します。」
 僕は屈辱的な言葉をかろうじて口にした。
 慈悲深くも彼女は僕の腕を放してくれた。

「事実を認めるとホッとするんじゃない?」と彼女はバカにして言った。
「あんたはとんでもないSISSYに過ぎないってことよ。」と彼女はしたり顔で吐き捨てるように言った。

 友達が指さし笑ったとき、僕はどんどん怒りがこみ上げてきた。
 激怒が痛みを上回り、僕はもう一度、彼女に挑みかかった。だが、マーガレットは僕を掴むと縫いぐるみ人形のように床に投げ飛ばした。
 それから彼女は私を引っ張り上げると、ガッチリと首がためをした。彼女はまるでひと晩のうちに10倍強くなったかのようだった。
 僕は絶望感に襲われ、目に涙が浮かぶのを感じた。
「僕に何があったんだ?」僕は声に出して言った。

 友達が声を上げて笑った時、マーガレットは僕をベッドに押しつけると、人差し指を頬に当て考えている振りをして見せた。
「ええ、不思議よね。言いにくいけど、もしかしたらここ2,3週間の間、私があなたの飲み物に溶かしていた『Dainty and Delicate』錠剤(*1)と何か関係があるかもしれないわ。」
 
 少女達は僕の怪訝そうな表情を見て、声を上げて笑った。
 明らかに彼女たちは内側に秘密を隠していた。

「何のこと言ってるんだ?」

「『Dainty ande Delicate』よ。文字通り、それがあなたの今の姿よ。私のおかげでそうなれたのよ。ヒース、彼に瓶のラベルを呼んであげて。」

 まるで見せかけの儀式のように、ヒースは背後から大きな瓶を引っ張り出し、テレビアナウンサーのような声で読み始めた。
「新進のフットボールスターでさえ、私どもの新しい筋肉喪失剤を使えば、華奢でか弱い子になります。あなたのSISSYを支配することは、彼に以前の力がわずかしか残っていなければ簡単なことです。SISSYの筋肉が消え、半分の年齢の少女の力しかなくなってしまう姿を目にする時の楽しい時間を想像してみてください。間もなく元スポーツマンはあなたのどんな気まぐれな要求にも従属する脆くて可憐な花になるでしょう。SISSYに30錠をすべて飲ませてください、そうすれば彼は『Dainty and Delicate』になります・・・一生涯!」
 ヒースが読み終えた時、少女達は声を上げて笑った。
 
 僕の心は混乱し、我が耳を疑った。
「何てこと・・・お前は嘘を付いているんだ。そんなの本当なわけない。第一、誰がそんなもの売るんだよ?」
 
 マーガレットは陽気な口調で言った。
「あら、プリシラ、あなたツイてるわ。それは、ダウンタウンにあるとっても魅力的な可愛い所よ。『Sissy Mister』(*2)という名前のね。それは男の子をSissyな女の子にするための何でも揃ったお店なの。プロクターさんが私に勧めてくれたのよ。」
 
 彼女は睨み付けるように僕を見た。
「実際にはこれは単なる始まりに過ぎないけどね。」と彼女は満足そうに言った。
「お父さんの目の届かない間に、私はあなたをプリシラに変えるつもりよ、永遠にね。それに一番良いのはあなたが私を止めるために何もできないってことよ。」と彼女は笑みを浮かべると、僕の頬を強く抓った。

 僕はあまりのショックに何も言えなかった。
 こんなバカなこと! こんなこと本当なはずがない!
 彼女は僕をからかっているに違いない。
「信じられないの? うん?」と彼女は僕の心を読んだかのように言った。
「どうやらちょっとしたデモンストレーションが必要なようね。腕相撲でいつも私のこと負かしていたこと覚えてる?」
 
 もちろん、覚えていた。僕は、マーガレットが僕に決して体力面で適わないことを実感したときに見せる。打ちひしがれた表情を見るのがいつも楽しみだった。
 僕は自分の感情が奇妙になっているのも気にならなかったし、腕相撲で彼女を打ち負かすのだということもわかっていた。
 彼女は友達の前に現れると、自分の位置についた。僕はテーブルの上を片づけ、歯を食いしばり、右手を宙に突きだした。僕は生意気な妹に後悔させるつもりだった。 
「よし、やろう」僕は怒って言った。

「これは面白いことになりそうだわ!」マーガレットはクスクス笑った。
 数分の後、僕はベッドで横になり、メソメソ泣きながら肩をさすっていた。マーガレットは僕を打ち負かした。実際には大した力も入れないまま。
 それから他の少女達も皆順番に『sissy打ち負かし』に参加した。彼らは好んで僕を弄んだ、つまり最初は僕の勝てると思わせるのだが、次には僕の拳を簡単にテーブルに打ちつけた。
 ヒースは容赦なくからかった。
「まあ、プリシラ、私の五歳の妹でももっと強いわよ。ほら、せめてもうちょっとがんばってよ。」と彼女と嘲笑した。  
 僕は歯を食いしばり、懸命に試みたが、無駄だった。
「あなたには家の周りに逞しい男性が必要になるんじゃないかしら?」ヒースはバカにして言った。

 一体僕に何が起こったんだろう?
 まるで筋肉が全くなくなってしまったようだ。
 僕はとても弱く、そして無力だった。
僕は、マーガレットや彼女の他の友達が皆、自分よりも強いということを知り、恐怖感が襲ってきた。
 バカな少女の一団だ!僕は完全にマーガレットの意のままだ!
 僕は人生で初めて本当の恐怖を感じた。

 少女達は皆、僕の完全なる敗北に喝采を上げた。
 彼らにとって少年を物理的に支配できる経験は滅多にないことだ、まして年上の場合ならなおさらだ。彼らがその経験を楽しんでいるのは明らかだった。

 ヒースが興奮気味に言った。
「彼をこの後もずっとこうしておくのよね?つまり、永遠に?」
「何考えてるの?バカね。もちろんそのつもりよ。気の毒だけど、ママとパパの自慢の息子が永遠に姿を消すのよ。」と彼女は笑った。
「瓶の中にまだ2,3個カプセルが残ってるわ。もう彼も知ってるんだから、食べ物の中に隠す必要はないわ。錠剤を一つちょうだい、ヒース」
 彼女は僕から視線を外さずに手を突き出した。
 
 僕は彼女が蛇でも持っているかのように後ずさった。
 永遠? 華奢でか細く?
「マーガレット! 本当なわけないよね。僕は男だ! 僕の人生が台無しになってしまうよ。もうどんあスポーツもできなくなっちゃうよ。そんなことできるわけないよね。だって法律違反じゃないか! お母さんやお父さんに言うまで待ってくれ! お前は頭がどうかしてるんだ。」
 僕はパニックだった。こんなことを起こるはずがない。逃げ出さなければならない。

 僕は部屋から走り出ようとしたが、少女達は笑いながら僕を捕まえると簡単に動けなくした。微笑みを浮かべながら、マーガレットは僕に口を開けるよう合図したが、僕は顎に力を入れて噛みしめた。彼女は忍び笑いをしながら、簡単に僕の鼻をつまむと、苦しくて口が開くのを待った。それから彼女は笑いながら錠剤を喉に落とした。
 僕は窒息をしないようにそれを飲み込んだ。少女達はそれを確認すると歓声を上げ、錠剤を吐き戻そうと空しい努力をする僕を笑った。

 僕は完全に打ち負かされた。
 僕にはマーガレットが本当のことを言っているのかどうかわからなかった、ただ、僕が弱く儚くなったことに疑う余地はなかった。
 少女達が、「他の女の子たち」に合わせるには僕にはいくつかの変化が必要だと決めたとき、僕にはそれが何なのか考える時間はなかった。
 最初にパムとジャニーが僕の服を脱がせた。完全にすべてだ。
 僕は懇願したけど、それは無駄だった。
 もちろん、少女達は僕の「もの」のサイズをみて大笑いした。
 僕は常に自分でもそれについては意識していたのだが、今や妹にも彼女の友達にも知られてしまった。

「あなたが彼をプリシラと呼ぶのは当たり前だわ。この哀れな子は実際男の子というより
女の子と言った方がいいもの。」
「わたしもこんなに小さいなんて知らなかったわ。」
「こんなので、女の子はどうしたらいいわけ?」

 彼らは例のsissyストアから手に入れたヘアリムーバーを使って、僕の脇の下と脚からすべてのむだ毛を脱毛した。
 ヒースはそれを使って、僕の恥毛を女の子のように整えた。
 それらを流し終えた後、僕はすっかりスベスベになった。それはとても堕落した思いだった。
 
 ものすごい女性用水着が次に控えていた。あのsissy ストアからのツーピースの怪物だった。それは黒でできていてウエスト周りを白いリボンが飾っていた。
 マーガレットは僕の「もの」を両脚の間に入れさせた。彼らが水着の下を引き上げたとき、僕は泣き出したかった。僕の前は真っ平らで、女の子のそれと同じようだった。
 次は上だった。それは二つの大きなカップとその間の白いリボンからできていた。僕が愚かにもどうして上がそんなに大きいのか聞いた時、彼らはみなバカ笑いした。
 ベティは二つの巨大なフェイクのおっぱいを引っ張り出し、カップの中に詰め込んだ。 今や僕は、胸から飛び出す一組の大きな女性魚雷を持っているように見えた。それは重くて、僕が動くときにはいつでも巨大なカップの中で上下左右に揺れ動いた。

「まあ、プリシラ!なんてりっぱな女の子かしら!」
 マーガレットは笑い、フェイクの乳房を両手で持ち上げた。

 リボンの付いたバカバカしいほど薄い上着とハイヒールのサンダルで僕の恥辱は完璧に揃った。
 それから少女達は僕を一階に引っ張って行った。彼らは本当に僕をこんな姿で外に出そうと考えたんだ!
 僕は、恥ずかしい服装で外に出ることをを思うとパニックになり始めていた。
「マーガレット!外なんか出られないよ。もし誰かが見たらどうするの?近所の人だってプールが見えるんだよ。こんなこと本当にするわけないよね! 止めてよ! お願いだよ!」

「そんな芝居がかったこと止めなさい、プリス。可愛いsissy姿を人に見られることに慣れた方がいいわ」
 彼女とヒースは僕の腕を掴んだ、そして望みのないもがきをしてみたけど、簡単に僕をプールまで引っ張っていった。

 その日の午後はずっと、和らぐことのない恐怖だった。僕は隣人の一人に見られるのではないかと常に心配だった。僕はクラビッツさんの庭で誰かの声がするのを確かに聞いた気がした、でも僕が見たときには何も見えなかった。少女達は騒々しく笑い合い、僕の朝の恥辱を何度も何度も話した。
 それから写真の時間が始まった。彼らは事前に何が行われるか知っていたに違いない、なぜなら彼らは皆デジタルカメラを持参していたからだ。彼らは交代で僕にポーズを取らせたけど、それは常に恥ずかしいポーズだった。
 マーガレットは「可愛い女の子のように」微笑みなさいと言ったが、僕は断った。彼女を満足させる気なんてまったくなかった。でもそれが彼女の支配を示すための別のデモンストレーションをもたらすこととなった。彼女は片腕で僕を掴むと丸めた雑誌で星が見えるまで股間を何度も叩いた。僕の睾丸はまるで誰かに蹴られたかのような感覚だった。

 結局、僕はすべての写真に間抜けな薄笑いを浮かべながら写ることになった。
 僕の微笑みが消えそうになると、さらなるお仕置きが待っていた。  
 僕は走って逃げることを考えたけど、とても弱くて、遠くまでは行けないだろうと思った。
 しかもこんなSISSYの服装でどこに行ったらいいというのだろう?
 もしも他の誰かがこのような姿を見たら、僕は死んでしまうだろう。
 最後に少女達は僕に日焼けローションを厚塗りして、ラウンジの椅子で午後ずっと日焼けをさせた。少なくとも彼らは僕を一人にさせた。
 僕はこの苦境から抜け出す方法を必死になって考えようとしたが、残念ながら見つけ出すことはできなかった。僕のたった一つの希望は、これがすべて冗談か何かであり、少女達が楽しんだ後で、マーガレットが僕に本当のことを告げてくれることだった。 
 少女達が僕の様子を見て大笑いしたとき、僕は無力感に襲われた。それは耐え難いものだった。僕が嗚咽し始めると、少女達はより一層大声で笑った。

「まあ、かわいそうな娘。泣かないで。絶対にあなたをりっぱなSISSYにしてあげるからね。」

 日光浴の後、少女達の指示で僕はキッチンから物を持ってくるのに忙しくなった。
 彼らは僕をこき使うこと、そして僕がとんでもないハイヒールサンダルで歩くのを眺めることがとても楽しかったらしい。
 歩くたびに「僕の」オッパイは上下に揺れ、ハイヒールで躓かないように、上品な小さなステップでしか歩くことができなかった。
 僕が、バカげたヒールでバランスが崩れないよう集中しながら、飲み物の乗ったトレイを持ってキッチンから出ようとしたその時、母親とぶつかってしまった。
 彼女は口をぽかんと開け、僕の姿を頭の先からつま先までゆっくりと見た。
 僕が母を見てホッとしたのは、自分がどんな服装をしているか思い出すまでの事だった。
 僕は母がとんでもない服装を見ているのがわかり、とてつもなく恥ずかしかった。 
僕たちのどちらかが口をきくのにしばらくの時間が必要だった。

「ピーターなの?これは一体どういうこと?」彼女は狼狽しながら言った。
 彼女は目を丸くして僕を見つめた。その顔には失望と嫌悪がはっきりと刻まれていた。
「買い物で数時間家を出ている間、帰ってみたら、まるでSISSY水着ギャルみたいに着飾っているあなたを見た。しかも、ここにはとっても大きなオッパイまでつけて。」
 彼女は吐き捨てるように言うと、僕の胸を指さした。
「一体いつからこんな・・・女の子みたいな服を着るようになったの?」と彼女は言った。その声は感情に押しつぶされそうに聞こえた。
 
 くそっ!
 母は僕が自分からやったことだと思ったんだ。きっと、僕をオカマかなんかだと思ったんだ。「お母さん、違うんだよ!」僕はどもりながら言った。
「マーガレットがやったことなんだ!あいつがこれを僕の食べ物に入れて、それで・・・それで・・・そのせいで僕が弱くなったんだ。 それからお母さんが外に出ている間にマーガレットとあいつのバカな友達が僕にこんな服を着せたんだよ!」
 
 母は、集まった少女達の様子をじっくりろ眺めた、だが、彼女たちの顔には訓練済みの純粋な無邪気さが浮かんでいた。マーガレットはどういう言葉を言うべきか明らかに準備済みだった。
 ヒースが怒って声を荒げた。
「もう~、ピーターったら。せめてお母さんには本当の事を話しなさいよ。あなたが、「一人の女の子」でいられるように、自分からそんな女の子っぽい水着を着て、それを秘密にしておくように私たちを脅したんでしょ。あなたの変態的な秘密を私たちのせいにしないでよ!」
 他の少女達も同様の様子で怒りの声を上げた。
 ちくしょう! マーガレットが全部計画した事だったんだ!

 母は僕を見た、彼女の顔には不信と嫌悪が入り交じっていた。
 彼女はSISSYの上着の襟に触れ、僕の姿を頭の先からつま先までじっと見つめた。
 とうとう彼女は咳払いをすると、瞼を拭いて、落ち着きを取り戻そうとした。
「あなたは家に戻ってその可愛い水着を着替えた方がいいわ、ピーター。」
 
 僕は喜んで部屋に走っていった。ただ、マーガレットや彼女の友達の中に母を一人残すのは嫌だったが。少なくとも僕はマーガレットから離れ、バカげた水着から解放された。
 でも、屈辱は終わらなかった。僕が恥ずかしい水着を脱ぐと、はっきりとした水着跡が残っているのがわかった。
 女の子のビキニの跡が僕の肌に刻まれたんだ!僕はSISSYとして記されたんだ!
 
 マーガレットの友達が帰った後、僕は母が電話で祖母と話しているのを聞いた。母や何があったかを話し、どうしたらいいか聞いていた。
 祖母は明らかに大きな問題ととして捉えたのだろう、と言うのも、母は弁護士に電話したからだ。母が言うには、プロクター女史は、私が専門家によるある種の独立した心理学的検査を受けるよう裁判官から命令を受けることになるだろうということだった。

 父は知らせを聞いて、僕の携帯電話に電話してきた。やっと同情的な声に接することができた!
 僕はすべてのことをうっかり口に出してしまった。
 マーガレットのこと、プロクター女史のこと、「Dainty and Delicate 」錠のこと、女の子の水着のことなど、すべて。
 父は本当に混乱し疑っている様子だったが、専門家がきっとすべてを扱ってくれるからと請け負ってくれた。僕は大きいな安堵のため息を漏らした。父は母と代わるように言ったので、僕は彼女に電話を渡した。

「チャールズ、何て嬉しい驚きかしら」母は皮肉を込めて言った。
「ええ、わかったわ。 え?彼が? 私が買い物から帰って、彼が可愛い女性用水着を着ているのを見たことも言ったの? あなたの息子は一番素敵なハイヒールサンダルを履いて綺麗なシフォンの上着まで着ていたのよ。マーガレットがやらせたんだなんて言ったの。本当よ!何て哀れな言い訳かしら。あなただってわかるでしょ、彼に『強制して』何かをやらせるようなこと、マーガレットにはできないのを。私の方には本当に何の意図もないわよ! 弁護士が電話で言うことには、裁判官はすでに専門家との予約を取ってあるそうよ。girlish boy 分野の権威らしいわ。彼女の資格認定証に非の打ち所がないのは明らかだわ。彼女はペーターを評価して裁判官に報告することに同意しているの。じゃあ、また裁判所で会いましょう。」
 
 僕が部屋で黙り込んでいると、母が入ってきた。
 彼女は微笑んでいたが、それが無理矢理であることは僕にはわかった。
 僕は気分が悪かった。

「お母さん、あのさ・・・」
 僕が説明を終える前に彼女はまるで聞こえなかったかのように、言葉を遮った。
 彼女は腹立ち紛れにため息をついた。
「ねえ、床に自分の物を投げたりすることに何か言わなかったかしら?」
 恐ろしいことに、彼女は手を伸ばすと、僕が床に投げ捨てた水着と上着を拾い上げた。
 彼女はシフォンの上着と水着を腕に抱えると、大きく息を吸い込んで、無理矢理微笑みを浮かべた。
「これは本当に繊細だから、洗濯機は使えないのよ。流しで手洗いの仕方覚えた方がいいわ。」
 
 水着と上着をバスルームのシンクで手洗いし、シャワー室の竿にそれらを干した時、僕は身体がゾッとした。僕には自分のしていることが信じられなかった。
 僕が部屋に戻ると、母が二つの大きなブレストフォームを手に取っているのが見えた。 うんざりしたため息をついて、彼女はそれを僕のドレッサーに置いた。
 
 その後の数日間、僕はできるだけ普通に振る舞おうとした。
 僕には母も普通に振る舞おうとしているのがわかったが、僕を見る目から判断すると、物事が同じではなくなっているのがわかった。何度も母が僕を見つめているのがわかったが、彼女の顔には狼狽と心の痛みが浮かんでいた。
 マーガレットがそばにいない時にはいつでも、僕は実際に起こったことを説明しようとした。
 母は私に決して最後まで話をさせるつもりはなく、専門家が全部やってくれるから大したことはないと説明した。僕には彼女を責めることはできなかった。

(続く)


〔注〕
(*1)『Dainty and Delicate』 作者オリジナルの薬品です。Daintyは「優美な、華奢な」などの意。 Delicateは「か弱い、繊細な」などの意。つまり、この薬品を飲むことで、男らしさが失われ、女性的なか細く華奢な姿に変わっていくというものです。
(*2)『Sissy Mister』 作者オリジナルの店の名前です。そこに連れて行かれた男の子は皆りっぱな(?)Sissyにされてしまいます。『Dainty and Delicate』もそこで販売されている商品で、その他、sissification(Sissy化)のためのありとあらゆる商品が置いてあります。
 尚、作者のKateさんは『Sissy Mister』という小説も書いていますので、このお店ががどういう所なのか詳しく知りたい方はそちらの小説もお薦めです。こちらの小説もかなり面白いのでお時間があればどうぞ。



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プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
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女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

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