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Priscilla’s Perils (翻訳) その2

 数日後、母は用事で出かけ、マーガレットと僕だけが家に残った。
 あの「プールの日」以来、マーガレットと二人だけで過ごすのは初めてだった。
 僕は母がすぐに帰ってきて欲しいと祈りながら、自室に引っ込んだ。
 それは何の役にも立たなかった。ベッドルームのドアが大きく開き、マーガレットがドカドカと入りこんで来たとき、僕は飛び起きた。彼女の手にはピンクの乗馬鞭のような物が見えた。

「何かあったの? SISSY? 私が怖いから隠れてるの? うん、そうに違いないわ。これからは、私たちだけが家にいる時には、私を見つけに来て、何か欲しいものはないか聞きなさい。わかった?」彼女は怒鳴った。
 
 僕の最初の反応は「クソ食らえ」と言ってやることだった。
 でも、次に思い出したのは、僕がその日の朝、一回の腕立て伏せをするための惨めな試みだった。以前僕は一度に50回はできたのに。
 僕には自分の言葉が聞こえた。
「わかったよ、マーガレット。君が言うときはいつでもね。でも、まだ楽しみが足りないの?お願いだよ。 お母さんも本当に僕のことSISSYだと思い始めているみたいなんだ。おばあちゃんに電話で話しているの聞いたでしょう?とっても動転してるみたいだよ。」

「もちろん、お母さんは動転してるに決まってるじゃない、バカね。だって、あの男らしい息子が心の中は完全な女の子だとわかったんですもの。それがどんなにうんざりすることかわかる? さあ、私から隠れようとした悪い娘には、お仕置きが必要だわ。パンツを下ろして前屈みになりなさい。 さあ、早く!」彼女は笑顔で言った。

「ええ?待ってよ、マーガレット。そんなこと嘘だよね。」

「あら、私はずっと真面目よ。さあ、早くしなさい!」
 マーガレットは強調するために乗馬鞭で自分の脚を打って見せた。

 信じられないことに唖然としながらも、僕はベルトのバックルを外しジーンズを下ろした。マーガレットはニヤニヤしながら、僕にボクサーパンツも脱ぐように合図した。僕は顔を真っ赤にしながらも従った。

「これって面白いゲームじゃない? ねえ、お兄ちゃん? それはそうと、もしお母さんに妹とSISSYの時間のことを少しでも話したら、後悔することになるからね、わかったわね?」

 僕は空しく頷いた。

「いいわ。さあ、いい娘になさい。前屈みになるのよ。そうよ、足首を掴んで。いいわ、完璧よ。あなたの泣き声を聞くのが大好きなの。」
 ビシーッ
「あら、痛かった?そう、痛かったの。いいわ!」

 マーガレットが終わったとき、僕のお尻は真っ赤になっていて、抑えようもなくすすり泣いていた。僕は、マーガレットにもし泣きやまなければもっと叩くと脅されて、ようやく我を取り戻すことができた。僕は鼻を啜って、目を擦った。

「それでいいわ。さあ、私と一緒に来なさい。あなたきっとお母さんの物で着飾りたいと願っているのよね。きっと魅力的になるわよ。」
 彼女は嬉しそうに笑いながら手首を振った。
 
 僕が妹の命令に従って行動するまでには、さらに2,3回のむち打ちが必要だった。
 続いての出来事はプールでの午後よりも一層恥辱的だった。すべてを終えた時、僕は恥ずかしさで疲れ切っていた。僕はベッドの倒れ込むと、泣き声をもらすまいと努めた。

 数日後、僕たちはアリス・プール博士の設備の整ったオフィスに到着した。彼女こそ私たちが会うべき人物だった。僕は、これはみんな大きな間違いで、マーガレットが僕に仕掛けたことなんだと彼女に納得させようと心に決めた。
 マーガレットのゲームは正に終わりを迎えようとしていた。
 プール博士の待合室は本当に女の子らしく、すぐに居心地が悪くなった。
 それはまるで、メイクアップ道具とパンストとその他色々を持って女子トイレにいるみたいな感じだった。
 長い待ち時間の後、医師がやって来た。僕は彼女が綺麗な中年女性であることに知ってホッとした。僕は眼鏡やその他のもので年を取っていると判断した。でも、彼女は本当に素敵だった。彼女は最初に「背景を知る」ために母とマーガレットとの会話を求めた。

 マーガレットは大きな封筒を取り出し、満面の笑みを浮かべた。彼らが廊下へと出て行くとき、マーガレットは振り返り、僕にウィンクした。そのことが僕を本当に不安にさせた。
 
 母とマーガレットはそこに長時間いたので、僕はすっかり退屈してしまった。
 僕はテーブルから雑誌を取り上げた。驚いたことに、それは『Teen Sissy』というものだった。
 一見すると、母やマーガレットのバカバカしいファッション雑誌のように見えた。トピックも確かに同じだった。つまりメイクアップ、ファッション、男性との関係などお決まりのものだった。
 しかしもっと近くで見ると、その雑誌が母やマーガレットがいつも呼んでいるものとは違っているのがわかった。それは男の子向けだった!Sissy向けだったのだ!
 表紙にはシックなイブニングドレスを身に纏い、洗練された髪型をしたしなやかなティーンの少年が写っていた。彼の濃いメイクアップは完璧だった。
 彼はタキシードを着て、表情に性欲を湛えた筋肉質の男性グループに囲まれていた。
 記事の題名は「女の子のためのドレス」だった。
 僕はゾッとしながらページを捲った。そこは女の子として着飾ったり、典型的な女の子のすること、例えば、チアリーディングや家事、裁縫といった仕事をしている少年のページだった。
 僕は自分の目が信じられなかった。僕はあまりにうんざりしていたので博士が母と妹と一緒に戻っていたことに気づかなかった。僕はプール博士に背後から声をかけられてハッとした。

「きみは『Teen Sissy』の最新刊を楽しんでいるみたいね。君が夢中になっているのはどの記事かしら? ああ、なるほど、『The Prettiest Brasfor Boys(男の子のための最も可愛いブラ)』ね。面白そうだわ。」

「ぼ、僕は読んでいたわけじゃないんだ! 本当に。 あのつまりその・・・」
 僕はすぐに雑誌をテーブルに投げ捨て母の方を見た。彼女はまた失望と嫌悪の表情になっていた。くそっ!

 僕は博士のオフィスに入ったが、至る所が女性的な雰囲気であるのに気づいた。
 席に着くと、彼女は微笑み、僕たちの間にあるテーブルに拡大写真を注意深く置いた。
「これ、わかるかしら?」彼女は優しく尋ねた。

 僕はそれを見て身がすくんだ。
「どこで手に入れたんですか?」僕はいらいらしながら聞いた。
 それは数年前のハロウィーンでの写真だった。

「親切にも君の妹さんがくれたのよ。彼女は本当にあなたのこと気にかけてるわ。」
「ええ、確かにね」と僕は思った。
「『First Lady for Halloween(ハロウィーンのファーストレディ)』として着飾るのはあなたの考えだったのよね?」

「ええ、まあ。」

「だから君はそんなかっこいいスーツと帽子を自分で選んだのよね。なんてすばらしい趣味をしてるの。ピンクは君に似合うわ。」

「ど、どうも」と僕は言った、失礼な振る舞いはしたくなかった。
「でも僕は雑誌で見た写真に合わせようとしただけです。僕がそんな風に着飾った唯一の理由は、前年に、ある少年がそれをして、他のみんなより2倍多くのキャンディをもらえたということを聞いたからなんです。僕がキャンディの話をした時、友達はみんな敢えて僕にそれをやらせたんです。僕には他に選択の余地はなかったんだ!本当なんです。」
 
 プール博士は同情しながら頷いた。
「もちろん、それはもっともなことね。」彼女は何枚かの拡大写真を追加してテーブルに並べた。ちきしょう!
 僕はそんな写真全部捨ててしまったとばかり思っていた。
 でもあのガキ、マーガレットが写真を盗んで、取っておいたに違いない。
 写真は僕の6年生の学芸会での写真だった。
 Little Bo Beep(*3) を演じたときの困惑ぶりを思い出し、僕の顔は真っ赤になった。
「このお芝居で、君が先生に女の子の役にしてくれるように頼んだと聞いているんだけど、それは本当のこと?」

「はい、その通りです。」僕は静かに言った。
 僕は唖然とした。その写真はとんでもないものだった。
 僕はパンタロンとボンネット(*4)という服装をしていて、本当に女の子のようだった。
 お芝居の先生は男の子が女の子の役を演じるということで困ってしまい、僕にメイクをさせた。まったく悪夢のようだった!子供達は何か月も僕をからかった。
「ぼ、僕はそんなことしたくなかった、でも男の子役として残っていたのが長いセリフの役だけだった。僕はひどいアガリ症だったんだよ。」

「そうでしょうね。」と彼女は言った。
「でも、君は綺麗な衣装を着てとても可愛く見えるわ。フリフリのパンタロンや優美なボンネットを身に着けて、女の子の気分をとても味わったに違いないわ。それに、君が女の子の服を着たのはこの時が最後ではなかったようね。」

 くそ!プール博士は拡大写真を一枚ずつ置いていった。それはマーガレットと彼女の友達によって女装させられた時に取られたものだった。それが自分のせいではないことを、僕はすぐに説明した。
 彼女がどういう意味か尋ねた時、僕は落ちついて声明した。それは妹が力づくで強制したことであり、妹は他の人に僕がどうしようもないSissyであると信じ込ませようと決めたのだということを。
 僕は彼女にすべてを話した。彼女が頭を横に振っているのを見たとき、僕は夢中になっていた。マーガレットがしたという話を博士が信じていないのは明らかだった。
 
 約一時間後、プール博士はノートを取るのを止め、僕に同情的な笑みを向けると、もう十分話はきいたわ、と言った。
 帰り道の車中で、僕はマーガレットが僕にしたことにどうやって仕返ししてやろうか計画し始めていた。
 
 親権裁判は翌週ついに始まり、プール博士が最初の証人だった。
 僕の気持ちは焦っていた。母側の弁護士女は裁判官に対し、プール博士はその資格により双方の証人として規定されていると言った。
 いくつかの予備審問の後、プロクター女史が質問を始めた。
「プール博士、あなたはピーター・ワトソンがある種の性同一性障害だという専門的意見をお持ちになっているということですか?」
 みんなの視線が見つめているのに気づき、僕は身悶えた。

「はい。」と彼女は明るく微笑んだ。
「私の慎重な診断とご家族の話を源にすると・・・(彼女が僕に優しい一瞥を送るために、少し間を空けたので、僕はにっこり笑った。)・・・ピーターはいわゆる『Sissy Boy 症候群』だと言えるでしょう。障害には異なった段階があり、ピーターは第三段階、つまり最も深刻な状態であることは疑いの余地がありません。」
 
 何だって?僕は我が耳を疑った。きっと夢を見ているんだ!
 僕は絶望的な思いで、母を見た。彼女は泣き出していた。父は不快な表情を浮かべ、僕を見ることさえしなかった。
 僕は声を上げようとしたが、裁判官の小槌によって静粛を促された。
 僕がゆっくりと席に戻ると、プール博士は証言を続けた。
 彼女が法廷の前方にある巨大いスクリーンに、女の子の服を着た僕の写真を映し出し、一枚ずつコメントするのを聞いて、僕は穴があったら入りたい思いだった。
 みんな、クスクス笑っていた。裁判官でさえ、笑い出すのを懸命に抑えていた。

 僕は不安な思いで、プール博士の話を聞いた。 
 違うんだ!彼女は全部間違っている!
 僕は『長期的自発的異性装』なんかではない。それに自分がsissy であることを認めたくないから『利己的で男性らしい傲慢さ』を示したりなんか絶対にしていないんだ!
 僕みたいな男の子はみんなを欺くことに大きな満足を得て、しかもプライベートでは女の子の格好や振る舞いをするのが大好きであるにも関わらず、その『sissy 的な面』を秘密にするのことに殊更注意を払うものだ、と彼女が話した時、僕には全く理解できなかった。
 僕の sissy としての振る舞いが、実際には本当の女性に対する軽蔑や冷笑の表れだと彼女が言った時、母の顔が心からの怒りに変わっているのが見えた。クソ!
 それから彼女は、妹が僕をSissyにしようとしているという『白々しい嘘』は単なる欺瞞であり、『男性であることの特権を保持するための一世一代の努力』に過ぎないと言った。何てことだ!
 
 僕は、母の弁護士がプール博士に診断には疑念の余地はないのかと尋ねるのを聞いた。
 プール博士は柔和な笑みを浮かべた。「疑念は絶対にありません。」
 彼女は僕を凝視した。
「例え疑念があったにしても、これによって完全に排除されることになるでしょう。」
 
 プール博士はビデオ映像を再生した。
 映像が母の寝室であることは少ししてわかった。
 映像には次に僕自身が映し出された。心臓が止まりそうだった。
 ああ、ダメだ!いけない!映してはダメ!
 僕は思わず声を漏らした。
「止めて!これは全部仕組まれた物なんだ。僕の言うことを信じてよ!」
 
 裁判官の小槌が鳴り、もしこれ以上騒ぐなら退廷を命じるとの脅しを聞いた時、僕の頭はクラクラとしていた。
 
 マーガレットが何らかの方法で、母の寝室での僕の演技を密かにビデオ撮影していたんだ!
 彼女が、僕にそのような詳細な指示を与え、何度も何度も『演技』させたのは不思議なことではなかった。ミスをすれば、鞭打ちが待っていた。
 僕は、どうしてマーガレットが、その間ずっと、ドア付近にいたのか不思議だったが、今、それが画面から外れるためだったことがわかった。
 マーガレットはとんでもない話の一部始終をフィルムに収めていたのだ。
 僕には次に映し出されることがわかっていたので、死にたい気分だった。
 
 僕は目を閉じ、屈辱を追いやろうとした。しかし、画面では、僕が抽斗しから母の一番女らしいネグリジェを取り出し、身体に当て、鏡に映る姿に愛らしく微笑みかけているのがわかっていた。
 画面外からのマーガレットの指示によって、僕は『興奮した様子で』服を脱ぐと、とんでもないネグリジェとローブとスリッパを身に着けた。 
 僕には、マーガレットが主張した不自然な裏声で話す自分の声がはっきりと聞こえた。
 鏡に向かって、僕は想像の夫に向かって語りかけた。
「ねえ、あなた、帰ってきてくれてとってもうれしいわ。このネグリジェ? 素敵でしょ?これね、ダウンタウンで一番可愛いランジェリーショップで、今日買ったのよ。私黒を選んだの、だって黒だとあなた興奮してくれるでしょ。〈クスクス〉私、これを買ったときから、ずっとあなたのこと思っていたのよ。こんなハンサムな男性と結婚できて、わたしって本当に幸運だわ。え、何? 私をベッドに連れて行って、女の気分を味合わせてくれるの?〈クスクス〉あら、それってこのネグリジェを買ったとき、私が願ったことと同じだわ。」
 
 この時には、法廷全体が笑いで包まれていた。僕は、マーガレットの指示でヒップを恥ずかしそうに揺らし、興奮した女性が一般的にするような動きをしたのをはっきりと思い出した。
 お芝居の最後に、マーガレットは僕に鏡の前でポーズを取ったり、おめかしをしたり、見とれてみたりさせた。
 僕の顔は意地の悪い言葉を聞いた真っ赤になった。
「とんでもない変態ね! 母親の下着を身に着けるなんて。もし私の息子がそんなことしたら、勘当するわ。」
 
 悪いのはその場面だけでなかった。僕は次の部分にさらなる恐怖を感じた。
 画面では、僕は母のカーキ色のカジュアルパンツを探し出し、身体に当てると、鏡に映る姿を見た。
「お母さんったら、本当に男みたい(butch cow)(*5)なんだから。これじゃ、きっと男性が離れちゃうわ。」
 
 法廷全体にうめき声が漏れた。僕は母を盗み見た。彼女は鋭い視線で僕を睨み付けていた。僕には彼女が考えていることを想像することしかできなかった。

 プロクター女史がますますひどい証言を引き出すのを耳にして、僕は震え始めた。
「プール博士、あなたの専門的な見解として、プリシラのようなSissyが変わることはあるのでしょうか?」

「絶対にありません! Sissy症候群には『治療法』はありません。その少年達は息を引き取る時でも、女の子としての幻想を否定するのは確実です。しかしながら、彼らの振る舞いは雄弁に語っています。つまりあらゆる機会を見つけては密かに女性服を身に着けます、例えば、母親の、姉妹の、そしてガールフレンドの服をです。また、できる限りたくさん女性服を密かに身に着けることや女の子の振る舞いをすることをいつも空想するのです。ただし、公には見せかけの男らしさを常に維持し続けます。」

「なるほど。ではピーターのような人の予後はどのようになるのでしょう?」

「ええ、それはとても悲しく哀れなものになるでしょう。ペーターのような少年は茶番を続けます、そして学校に通い、伝統的に女性が排除されているような高給の職業に就き、疑うことをしない哀れな女性と結婚することになるでしょう。妻が不意に帰宅し、夫が自分の一番女らしいネグリジェや素敵なカクテルドレスを身に着けているのを、当然目にすることになるでしょう。彼女の裏切られ、失望した感情を想像してみてください。その後は離婚になりますが、そのパターンは、Sissyが自らの偽りのせいでいろいろな人の人生をダメにするまで繰り返されます。」
 
 この段階に来て、笑いは怒りの呟きへと変わり、何人かの女性は、まるですべての男性の悪を具現化しているかのように僕を見た。法廷記者でさえ、忌々しそうに僕を睨み付けた。僕は座席により一層身体を沈めた。

 プロクター女史はニヤニヤ笑いながら僕の方を見た。
「ピーターのような人には性転換手術が適切なのでしょうか?」
 
 プール博士の答えを聞くまで、僕の心臓は口から飛び出しそうだった。
「いいえ、絶対に違います。」と寛恕は笑った。
「ピーターは性転換者ではありません、彼はSissyなのです。言い換えれば、彼が最も明確に欲しているのは男性の部分を保つことです。彼は女の子になりたいのではありません、密かに女の子の服装をしたり振る舞ったりことに心酔しているのです。」

「予後が悲惨であるという観点から、ピーターにはどういったことが推奨されるのでしょうか?」

「状態に関しては何の治療もありませんから、処罰が唯一の答えとなるでしょう。Sissyは本当の人格については誰に対しても正直ではありません、だから専門家として私たちが行わなければならないことは、いわゆる彼らを強制的にカミングアウトさせることなのです。私の徹底した研究によれば、たった一つだけ合理的な臨床試験計画があります。つまり、Sissyの幻想を極端な状態まで持っていき、それらを実現させることです。私のピーターに対する推奨方法は、プリシラの社会的アイデンティティが、過度に女性的なSissy-Boyとして完全になるまで、厳しい強制女性化を行うことです。私たちには、彼が男性としての『偽りの』人格を続けるのを不可能にする社会的責任があります。」
 
 プール博士は自分の言葉が理解されるよう一旦間を置いた。
「例えば、この写真をご覧ください。」
 恥ずかしいことに、プール博士は僕のプールサイドの悪夢を写した最悪の写真に言及した。
「ピーターは密かに女性の胸を持っているように装うのが好きなのです。しかもお分かりのようにかなり大きな胸です。しかし、ピーターは楽しみを終え、恥ずべき空想ゲームに飽きたら、単にブレストフォームを外し、フットボールのユニホームを身に着け、男性としての外見を再開することができるのです。外界では、彼はノーマルな少年に見えるのです。社会的な観点からすれば、このことはまったく容認できません。ピーターは女性の胸を持っているように装うのが大好きなのですから、絶対にそれを持つべきなのです。もちろん本物の胸のことですが、それは彼が密かなドレスアップゲームを終えても、都合よく取り外すことはできません。いえ、単なる胸ではありません。彼は空想しているよりもさらに大きな胸を持つべきなのです。」
 僕の顔からは血の気が引き、再び忍び笑いが始まった。
 プロクター女史は笑いが収まるのを待ってから質問を続けた。
「Sissyはこの処罰にどのような反応を示しますか?」
 
 プール博士は軽く忍び笑いをした。 
「まあ、かわい子ちゃんたちはそれを嫌がるだけのことです。彼らは男性としての見せかけを維持することが絶望的になるわけですから。彼らが友人たちや家族にSissyとして明らかになることは極めて恥ずかしいことでしょう。友達にけしかけられたからシックなミニスカートスーツで着飾った振りをするのと、それが密かなSissyの夢の実現のためだと友達に知られることは別問題なのです。しかしSissy Boyの欺瞞の人生を考えると、私は彼らができるだけ多くの屈辱に耐えるべきだと信じています。私は屈辱がSissyにとって自己統合するのに有用であると確信しています。私はそれを精神的ショック療法として考えています。」

「つまり、それがピーターに対するあなたの専門的な推奨方法というわけですね?」

「その通りです。」プール博士は自信に溢れた微笑みを湛えながら言った。
「素人の言葉で言うなら、ピーターは完全に女性化されるべきなのです。しかも強制的に。最低でも、ピーターに隠しようのない明らかな女性的曲線を与えるために、すぐにでもホルモンの力を借りなければなりません。また女性としても身だしなみ、振る舞い、社会的技能トレーニングも必要です。さらにはノーマルな少年たちとの分化を急ぐためにも男性としての残骸を速やかに、かつ完全に取り除かねばなりません。」
 
 僕は椅子に崩れ落ち、横目でマーガレットを見た。彼女は僕を指さして笑っていた。
 それは法廷のほとんどの人も同様だった。
 その後、父は彼の弁護士に何かを囁くと、立ち上がり、親権の要求を取り下げると告げた。
 僕は地面に穴ができ、飲み込んでくれないかと思った。こんなこと起こるはずのないことだった。
 
 裁判官は小槌を叩き、母に全親権を与える指示を出した、毎週末と毎夏毎の一週間を除いて。
 それから彼女は僕を呼び、起立するよう命じた。裁判官は眼鏡越しに凝視すると、説教を始めた。
「君は自分を恥じるべきだわ。きっと君は賢くて、自分のSissyとしての秘密を両親にも友達にも隣人にも隠し通せると思っていたのね。もしも君が真実を認めていたら、こんな訴訟手続きだって不要だったでしょう。君は法廷の時間と両親のお金を無駄にしたのよ!お嬢ちゃん、君はみんなに謝る責任があるわ。」
 
 恐ろしいことに、彼女は僕を見つめた。彼女は、僕がみんなにSissyであることを告げなかったことへの謝罪を実際に待っていた。それはあんまりだった。

「裁判官、申し上げたいことがあります。プール博士は間違ってる!実際は彼女が言ったようなことではなくて・・・」

 彼女はバタンと小槌を叩き、僕の言葉を遮った。
「私の忍耐力を試そうとしているのね、お嬢さん。私は30年も裁判官席にいるのよ、それにプール博士の証言は、これまで耳にしてきた証言と比べても遜色ない、明確で説得力のあるものだったわ。さあ、ご両親の方を見て、自分がSissyであるという事実を隠し騙していたことを謝りなさい。」と彼女は怒鳴るように言った。
 
 僕は両親を見た。喉はカラカラで、心臓はドキドキしていた。
「ご、ごめんなさい・・僕が・・・Sissyであることを黙ってて。」と僕は囁くように言った。
 こんなこと起こるはずがないんだ。きっと悪い夢なんだ。そうに違いない。

 裁判官の怒りは少し静まったようだが、消えたわけではなかった。
「私はこれまで法廷で多くの問題児を見てきたし、彼らの抱えるほとんどの問題にも接してきた。法的なものもそれ以外のものも。それは自分たちの行動に対する責任を受け入れないことから発しているものよ。君も例外ではないわ。自分の病状を妹のせいにしようとするなんて。私にはそんなこと許すつもりはありませんよ!」
 
 妹が本当に喜んだことに、裁判官は僕に妹への謝罪をさせたんだ!
 信じられない!
 裁判官は言葉を続けた。
「さあ、始めるわよ! 極端に女性的なSissyだという君の診断結果は今や公の記録になっている。私は個人的にこの案件の管轄権を保持し、君の記録をチェックするつもりです。お母さんへの親権の裁定は、手紙を通じて、プール博士の推奨する処罰に従うことを条件とします。そしてもし君が誰かにSissyとしての性質を否定しているということを耳にしたら、私は君に少年施設でそのことを考える時間を与えることに躊躇いはしません。」

 本当に困惑したことに、僕は泣き出したんだ、まるでSissyみたいに!

 それから裁判官は、まるで長く会っていない友人同士であるかのように母を慰めた。
 彼女は母に、僕のような『問題児』を育てるのが大変なことはよくわかっていると言った。
「私はそれが難しいことだと知っています、でも私は、ピーターの親権者としてあなたにプール博士の強制女性化に従うよう命じます。あなたの息子さんの病的な見せかけはもう十分長く行われました。そろそろ次に何が起こるのかを彼も知るべき時がきたのです。」
 
 僕の頭はクラクラした!
 裁判官が法廷を後にしたとき、僕は信じられない思いで、弱々しく座っていた。
 父はシーツのように蒼白だった。母は、まるでゴミでも見るかのように僕を見た。
 僕はするべきではないことはわかっていたが、彼らに僕がSissyであると思わせることはできなかった。
「お母さん、お父さん、これは全部大きな間違いなんだ! こんなこと信じてはいけないんだ。僕は第3段階なんとかなんかじゃない。マーガレット、みんなに本当のことを言ってよ。クソっ! 本当に大事なことなんだから!」

 僕は執行官が近くに立っていることさえ気づかなかった、そしてそれがわかる前に僕は少年収容所行きのバスに乗せられていた。
 名誉毀損に侮辱罪を加えて、裁判官は僕に少女施設での再拘留をさせた。
 彼女はそこが僕に相応しい場所だと言った。
 その週、僕はそこで人生の最悪の週を過ごした。たとえ他の少女達からは隔離されていたとは言え。
 そこでの少女達は僕が知っているような子たちではなかった。
 彼らは逞しかった。逞しくて、意地悪だった。僕の話を聞くと、少女達は恐ろしい存在になった。彼らはその週ずっと僕を苛め、ひどい名前で呼び、「本当の女の子にしてやる」と脅した。
 大柄なヨランダは、もしチャンスがあれば、僕を自分の『bitch』(*6)にしようとずっと脅迫してきた。    
 僕はその週が終わり、母が迎えに来た時、純粋に安堵の声を上げた。
 
 一週間を過ごした後で、僕は車中で倒れ込んだ。
 僕は、マーガレットがクスクス笑いながら、新しい友達ができたか尋ねたとき、身体が震えた。
 
 母は、厳しい口調で口を挟んだ。
「まあ、自分のためにも、いい勉強をしたんじゃない!裁判官は本当に正しかったのよ。もう否定することはできないわ。私は今週ずっと考えた、そしてあなたが私を、本当の母親をずっと欺いてきたことに本当に腹が立ったわ。私はなんてバカだったのかしら!ずっと完璧な息子だと自慢してきたんだもの。あなたが私のいないところで、とんでもないドレスアップゲームをしていたなんて知らなかった。本当に面汚しよ。あなたは私をバカにしたのよ、プリシラ。私はそれを絶対に忘れないわよ。」

「な、何て、呼んだの?」

「プリシラ。それがあなたの新しい名前よ。家族の中であなたの真実を知っていたのはマーガレットだけだったようね。弁護士は改名の申し立てを処理してくれたわ。ピーターのことは全部忘れることができると思うわ。」と彼女は悲しそうに言った。
「とにかく、この一週間、私はプール博士からSissy症候群と強制女性化の短期集中コースを受講した。あなたのようなSissy Boy を女性化することに、彼女以上に知っている人は他にいないもの。もうこれ以上の嘘や見せかけはゴメンよ、いいわね、お嬢さん!」

 僕は吐き気を催した。プリシラへの改名?強制女性化?
 僕はマーガレットが密かに笑っているのが見えた。僕は叫びたかった。 
 
 家に着くと、マーガレットは時間を無駄にすることなく、すぐに友達に電話した。
 間もなく彼らは皆、僕の部屋に集まり、マーガレットが裁判を開いた。
 少女達は裁判のコピーからの恐ろしい抜粋を回し読みし、最も屈辱的な箇所を繰り返した。
 少女達はそれが今まで聞いた中で最も面白いことに思えた。
 それぞれが「僕の空想」を現実にするために手を貸してくれると嘲るように言った。 
 いつも好きだったサンドラがやって来て、Tシャツの前を引っ張り一対の点を作った。
 彼女の意図は明らかだった。
「プリシラ、あなたワクワクしてないの? 考えてみて、あなたのオッパイができるのよ。男の子達はきっとあなたのこと好きになるわ。」と彼女は笑った。

「あり得ないよ。お願いだ、サンドラ。助けてよ。」と僕は嘆願した。

「もちろん助けてあげるわ。あなたが可愛いブラを探すのも手伝ってあげるし、胸の自己診断の仕方だって教えてあげるわ。」
 
 夕食時、マーガレットと母は、親しげにおしゃべりをしていた。
 母はステーキを焼いていて、とてもいい匂いがした。少女刑務所の食事は食べられたものではなかった。
 それにマーガレットとその友人のおかげで、僕は昼食を食べていなかった。僕は腹ぺこだった。
 母は肉汁たっぷりのステーキを彼女とマーガレットの前に置いた。
「ねえ、僕のは?」僕は尋ねた。
「残念だけど、あなたには別メニューがあるのよ、プリシラ。」と母は笑った。彼女の目は輝いていた。
「もし女性用水着を着て歩きまわりたいなら、もっと女性的なスタイルになる必要があるわ。残酷なことは言いたくないけど、あなたは今までずっと外見のことを気にしないで来すぎたのよ。」
 
 マーガレットはクスクス笑った。「正式にダイエット中ってことね、Sissy-Boy。でも心配しないで。お母さんは私に任せてくれたの。すぐに1号サイズ(*7)に落としてあげるわよ。」
「イヤだよ!僕がどれだけ食べるか知ってるでしょ? 僕は腹ぺこなんだ。お願いだよ!そんなバカバカしいダイエットなんてしたくないんだ。」

「いいえ、あなたはダイエットをするのよ。話は終わり。」
 マーガレットは笑って、僕の乳首をTシャツ越しに強く抓った。
 彼女は笑いながら、キッチンに行くと、大きなボウルに入ったマッシュ状の食べ物をもって戻ってきた。

「こ、これは何?」僕は心配そうに聞いた。それはいかにも不味そうだった。

「あなたの大好物の、脂肪抜きカッテージチーズよ。ピンク色にしたのは私のアイディアよ。」
 
 僕はうめき声を上げた。
 マーガレットは僕がカッテージチーズを嫌っているのを知っていた。
 僕は不機嫌そうに座っていると、二人の女性はステーキを数口食べて、皿を脇にどけた。
 
 母が口を開いた。「ねえ、プリス、どうしたの? 夕食に手を付けてないじゃない。あなたが体重を落としたいと思ってるのは知ってるけど、この家で断食ダイエットは認めないわよ。マーガレット、お兄さんのお手伝いをしてあげたらどう?」
 
 マーガレットは笑いながら、僕の隣に椅子を動かした。彼女はスプーンを持つと、大量のカッテージチーズをすくい上げた。「さあ、ア~ンして」

 僕は口を開け、マーガレットはスプーンを突っ込んだ。ひどい味だった!
僕はそれを飲み込み、一人にしてくれるよう願った。
 彼女は確かに一人にはしてくれたが、それはボウル全体を空にしてからのことだった。
 僕は吐き気がした。
 食事を終えたとき、母は厳しい口調で言った。
「もしダイエットをごまかしているのがわかったら・・・いいえ、そんなことをしても絶対にわかるわよ。その時は、カッテージチーズよりずっと気持ちの悪いものでダイエットをすることになるわよ、いいわね。」
 
 僕は不機嫌そうに頷いた。その日はもっと悪い方向へと向かっていった。
 僕は部屋に戻りたいと思い、立ち上がったが、母は別の考えを持っていた。
「どこに行くつもり?」彼女は腰に手を当てて、詰問した。
 
 僕は身体をすくめ、部屋の方を見やった。
 
 彼女は僕の耳を掴むと、荒々しくキッチンへと連れて行った。

「オウッ、痛いよ! 止めてよ、お母さん!」
 母は僕の叫びを無視した。
「あなたには女の子としての空想を実現するための貴重な機会が待っているのよ。ワクワクするでしょ? あら、違うの? でも、残念だけど、あなたには選択の余地はないわ。あなたは、女性として着飾ったり、行動したりすることはジョークで見せかけのおかしなゲームだと思っているのでしょう。でも私がこれからあなたにやらせることの後でも、まだ笑っていられるかどうか見てみたいのよ!」
 
 母は、引き出しからある物を取り出した。それはフリルの施されたピンクのバカげたエプロンだった。
「あなたように可愛い男の子は、いつの日か逞しい男性の妻になるに違いないわ。だから、主婦がどんなものか学んでおいた方がいいのよ。」彼女はバカにした口調で言った。
 母は慎重にエプロンを整えると、僕の髪に帽子をピン留めした。
 彼女はバカげたピンクのゴム手袋も付けるように言い張った。
 僕はおかしな感覚だったし、滑稽な姿だった。

「出来たわ!」母は満足そうに笑いながら声を上げた。ずっとよくなったわ。」
「お母さん」僕は悲しげに言った。
「お願いだよ、こんなことさせないでよ。これじゃまるで・・・」
「女の子みたい? お嬢様みたい? バカバカしい? でも、それこそが目的なのよ、プリシラ。何か問題がある? もしかしてそのエプロンでは女らしくないかしら?」
 
 無駄だった。母は僕の言うことなど気にも留めていなかった。
 彼女は何のことを話しているんだろう?主婦だって?気でも狂ったのか?
 
 母は、僕にテーブルを片付けさせ、夕食の皿洗いをさせ、これまでずっと母やマーガレットがやって来た仕事をやらせた。
 マーガレットは僕が働いている間、ずっと嘲りの言葉を投げかけた。

 最後に仕事を終え、バカげたエプロンを脱ぎ始めると、母が咳払いをした。
「最初にしては上出来だわ。でも、次回は心からの微笑みが見たいものだわ。これは強制女性化で、あなたはその中で暮らして行くことになるの。もう見せかけはたくさんだわ。さあ、お辞儀をして許しを請いなさい。微笑みも忘れずにね!」と彼女は強く言った。
 
 僕はそれに応えようとした、でも一体お辞儀なんてどうやってやるのだろう?

「違う、違うわ。 こういうふうににするのよ。」
 母は、完璧な女の子としてのお辞儀をして見せた。
 僕は、彼女の気が静まることを願いながら、半ばいい加減な気持ちで、それを真似てみせた。
 僕の哀れな試みが面白くなかったのか、彼女は命令した。
「今すぐ私の部屋に行って、一時間練習しなさい。外から見えるようにドアは開けておくのよ。姿見を使って、微笑みも忘れてはダメよ。もし忘れたりしたら、さらに一時間延長よ。」

「おかあさん、お願いだよ。僕は本当に疲れてるんだ。あの刑務所で僕がどんな目にあったか想像も付かないと思うけど、とにかくひどかったんだ。」と僕は嘆願した。

 母は無感動だった。
「もちろん、ひどかったでしょうね。だって、そういう所だもの。だからもしあそこに戻りたくないなら、言われたことを言われたときにすることよ!」
 母は僕の腕を掴むと、まるで悪いことをした子供にするように、僕のお尻を叩いた。

「わ、わかりました、言うことを聞きます。」
 僕が母の命じたことをやろうとすると、マーガレットが母のベッドで横になった。
 僕は、母が聞こえないことを確かめると、怒って言った。
「このくそガキ!僕はあの少年施設で殺されかけたんだぞ! ダイエットだって? 主婦だって? こんなのやりすぎだろう。お母さんに本当のことを話せよ!」
 僕は脅迫しようとしたが、フリフリのエプロンと帽子姿では無理だった。

「まあ、プリシラ。あなたって、本当にオバカさんなのね!」
 マーガレットは歌っているような声で言葉を続けた。
「あなた、まだわかってないみたいね。今やあなたは私のおもちゃなのよ。私を喜ばせるだけのね。」

「お願いだ、マーガレット。こんなこと間違ってる! 僕は女の子にされるつもりはない。」
 
 彼女は私の元に歩み寄ると、エプロンのフリルを弄び、ニッコリと笑った。
「女の子じゃないわ、プリッシー、Sissyよ。オバカでとんでもないSissyだわ。弁護士のプロクターさんがそのアイディアをくれたの。すべてはSissy Misterで手に入れたあのDainty and Delicate 錠剤のおかげ、後のことは知っての通りよ。私こんなにうまくいくとは思ってもみなかったわ。あなたが刑務所の女王様と遊んでいる間に、プール博士はお母さんに『強制女性化』セミナーへの出席を推奨した。最初、お母さんは本当にがっかりして、ショックを受けていたわ。わたしあんなに泣いているお母さん見るの初めてだったもの。彼女はあなたが『真実』を話してくれなかったことに腹を立てた。その上、プール博士は、あなた方Sissyは実際には本物の女性、特に母親をバカにしているということを何度も何度も話したの。週の終わり頃にはお母さんもあなたを女性化することを心から願うようになっていたわ。」マーガレットはクスクス笑った。「お母さんはきっと、仕返しするつもりよ。」
 
 くそっ!
 とんだことに巻き込まれたものだ!
 僕はマーガレットの返事に打ち負かされ、肩の力を落とした。
 
 彼女は笑った。
「あなたの可愛いお辞儀もずいぶんよくなったけど、何か少し足りない気がするわ。」彼女は興奮した口調で言った。
「お辞儀するときに、微笑んで『私、Sissyでいることが大好きなの!』って言って欲しいんだけどな。」
 この時点で僕はすっかり疲れ切っていて、イライラしていて、完全に腹を立てていた。
 僕はマーガレットに遣りたい放題の満足感を味合わせるつもりは毛頭なかった。
 僕は男だぞ、クソッ!
 男は絶対にお辞儀なんてしないものだ!
「そんなことクソ食らえだ、マーガレット!」僕は言い放った。

「おかあさ~ん!プリシラったら、悪い子なのよ。」マーガレットは笑いながら叫んだ。
 残念なことに、母はすぐに姿を現した。

「何かあったの?」彼女は僕を見ながら厳しい口調で言った。
 
 僕は、まるで1000回目であるかのように、出来るだけ心を込めてお辞儀をした。口元には鏡に映る屈辱的な姿への涙を覆い隠す微笑みが浮かんでいた。
「私、Sissyでいることが大好きなの!」
 僕は夢中だった。敢えて止めることはしなかった。
 実際、母はマーガレットが持ってきたピンクの乗馬鞭で僕を鞭打った。
 それは本当に痛かった。    
 彼女は、僕が泣き出し、「いい娘」になると言うまで止めなかった。
 恥ずかしいことに、彼女はマーガレットにも何回か鞭打たせた。
 僕は何時間も練習させられ、その間、彼らは僕の演技を批評した。
 ついに終了を許可されたとき、僕はベッドに倒れ込み、精神的にも肉体的にもボロボロだった。
 一体どうしたらお母さんに本当のことをわかってもらえるんだろうか?

 (続く)


〔注〕
(*3)Little Bo Beep  マザーグースからの童謡で「ちっちゃな羊飼い」という日本語題があるようですが、サテンは知りません。ご興味があれば、You Tubeなどでも見つかりますので、聞いてみてください。
(*4)ボンネット(bonnet) 赤ちゃんや女性用の顎にヒモをかけて止める帽子です。学芸会の女の子役としての衣装の一部だったのでしょう。
(*5)butch cow 「butch」は元々レズビアンの男役(いわゆる、タチです)を意味する語ですが、一般的にはレズビアンではなくてもいわゆる男っぽい女性を指します。cowは言うまでもなく雌牛のことで、二語合わせて、「男っぽい女性」くらいに捉えておけばいいと思います。
(*6)bitch 第一義としては雌犬の意味ですが、転じて「意地悪な女」→「あばずれ女」など意味に拡がり、「女友達」(ほとんどは性関係を伴う)を称する場合もあります。本文では女性刑務所のリーダー格の女の子のレズパートナーにされたくらいの意味です。ちなみに日本語でも「性悪女」を「ビッチ」などと言いますが、この単語のことです。
(*7)1号サイズ  アメリカでの婦人服サイズの表記法です。基本的にはアメリカサイズ+5が日本でのサイズです。ですから、1号サイズは日本風に言えば、6号(偶数はないので実質的には5号か7号ということです。)ということで、これはかなり細くて小柄な女性用のサイズです。
  

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サテンドール

Author:サテンドール
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女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

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