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Priscilla's Perils (翻訳) その3

「起きなさい、朝よ。プリシラ!」
 マーガレットはまるで自分の部屋であるかのように、僕の部屋に踊りながら入ってきた。
 僕は、無意識の内に、小声で彼女に呪いの言葉をかけていた。
 
 今回は、彼女は母を呼ぶ手間はかけなかった。
「聞こえたわよ、お嬢さん。そこを動かないで!」と彼女は命じた。
 彼女は出て行くと、乗馬鞭を持って戻ってきた。
 
 僕のお尻は前夜の痛みを思い出し、ひきつった。
 僕はパニックになった。
「わかった、わかったよ! 僕が悪かった。ちょっとからかっただけだよ、マーガレット。」
 僕は彼女を鎮めようと、緊張した声で言った。
「何でも真面目に受け取らないでよ。」

「あまり褒められたことではないわね、プリシラ。さあ、前屈みになるのよ!」
 僕はプライドを脇に追いやり、マーガレットに懇願したが、無駄だった。
 彼女は、僕に足首を掴ませると、まるで子供のように泣き出すまで痛むお尻を何発も鞭打った。
 彼女は勝利の笑顔を浮かべながら、甘ったるい声で指示を出し、涙を拭う僕を残し部屋を出た。
 
 気を取り戻した後で、僕は服を着た。ジーンズとTシャツの上から、恥ずかしいエプロンを身に着けた。
 マーガレットが命じたような完璧な「女の子らしいリボンの結び目」を作るために、僕は何度もやり直した。
 次はバカらしい帽子だった。僕はそれをマーガレットが楽しそうに持ってきたヘアピンで髪に留めた。
 僕は、自分の女らしい姿を鏡で見て、身がすくんだ。
 母とマーガレットの待つキッチンへとゆっくり進んでいった。一つ息を飲み込んでから、上品なお辞儀をした。
「おはようございます、お母様。おはようございます、マーガレット様。」

 母はクスクス笑った。「ええ、おはよう、プリシラ。何て可愛いお辞儀かしら。もう2,3週間も練習すれば、きっと完璧になるわよ。あなたに『お母様』と呼ばれるの、気に入ったわ。とってもきちんとしていて、女の子らしいわ。たぶん、『マーガレット様』と呼ばせるのは妹のアイディアでしょうけど、こういう状況では、その方がいいわ。」
 
 その時、マーガレットは僕の朝食を待っていた。
 ドロドロの赤ちゃん用シリアルの一種で、もちろん色はピンクだった。僕が眉間に皺を寄せるのを見て、彼女と母は笑った。
 食べ物の見た目はひどかった。
 僕はスプーンで食べさせられる侮辱から逃れるために、無理矢理それを口にした。とんでもない不味さだった。
 さらに悪いことには、食べ終えても僕は空腹のままだった。母とマーガレットは僕のお腹が鳴るのを聞いて笑った。

「かわいそうな、Sissyね。」母は嘲笑した。
 彼女は悪戯っぽく微笑んだ。「何か他のもの食べる?」

 僕が心から頷くと、彼女はキッチンに行って、ピンク色の箱を持って戻ってきた。
「このSub-Missy Snack Bars(*8)はね、私がSissy Mister.で買ったものよ。実際ノーカロリーだけど、とても美味しいそうよ。厳しいダイエット中の男の子たちの健康維持に必要なビタミンとミネラルが入っているのよ。でもそれだけじゃないわ。」彼女は微笑んだ。
「中に男の子を・・・より従順にする特別な添加物が含まれているの。でも、私が本当に気に入っているのは、屈辱感と恥辱感を高める添加物も含まれているってことなの。もしも夕べみたいにフリフリのエプロン姿でお母さんや妹にお辞儀をするのを屈辱的だと思うんだったら、このバーを食べるまで待ちなさい。おそらく、自慢の息子が実は密かなSissy Boyだったと世間に知れてしまった時に、法廷で私が感じた屈辱感をあなたも理解できるだろうから。」
 
 母はゆっくりと箱を開け、派手な包み紙のバーを取り出した。
 包装紙には、いかめしく腰に手をやっている少女に向かってお辞儀をしている少年の写真が写っていた。「さあ、食べてみて」彼女はニッコリ笑った。
 
 ふざけてるのだろうか?
 僕は絶対に従順にもなりたくないし、屈辱感を味わいたくもなかった。
 くそっ!
 僕は、彼女に丁寧に、だがきっぱりと言った。「いえ、結構です。」

 彼女はバーを僕の鼻の下に押しつけると静かに言った。
「戸惑っているみたいね。よく話を聞くのよ。男の子も女の子もみんな自分の意思を持っているし、選択することもできる。でも、あなたのようなSissy Boyは、ママや妹が命じたことをするだけなの、わかったわね?」彼女は怒って言った。

「はい、わかりました。」僕は囁いた。

「そしてママが何かをするように言ったら、それを熱心に、そして疑問を持たずにやること。それで当たり前のことだけど、ママを不満にさせたら、恐ろしい結果が待っているわよ。さあ、バーを2本食べなさい。」
 彼女はスナックバーをもう一本取り出した。
 
 母は拒絶できないよう、僕を睨み付けた。マーガレットは声を上げて笑った。

 僕は薬品漬けのお菓子をゆっくりと口にした。
 それはうんざりするほど甘かった。
 僕はそれがどんな物なのか考えないようにした。
 母は私に、よいSissyらしく「きちんと」自ら進んで求めるようにさせた。
 母とマーガレットは、僕がそのとんでもない物を無理矢理飲み込むのを、満面の笑みで眺めていた。

 僕は午前の残りで、家事を学んだ。
 僕はやるべき家事がいくつあるのか知らなかった!
 掃除機、はたき、洗濯、アイロンがけ。
 まるで僕がシンデレラで、母が意地悪な継母のようだった。
 僕が仕事をしていても、母とマーガレットは何もしなかった。

「昼食」後は、母の指示でマーガレットの部屋まで掃除させられたんだ。クソッ!

 言うまでもないことだが、マーガレットは僕の仕事ぶりを喜んで監督していた。

「掃除機も忘れないで、それに、私のバスルームの掃除もね。中に入って、床はしっかりと擦るのよ、プリシラ。ちゃんと四つんばいになってね。」
 僕が働いている間、マーガレットは笑いながら、何枚も何枚も写真を撮った。
 彼女は携帯電話で何枚か写真を撮ると、それを友達に送った。
 仕事が終わったとき、彼女の部屋は今までにないほどきれいに見えた。

「上出来よ、Sissy!ご褒美をあげないとね。」彼女はからかうように言った。
 
 恐ろしいことに、マーガレットまで、Sub-Missy Snack Bars.の箱をいくつか持っていた。

「マーガレット、もういらないよ! お願いだ。お母さんにもう2本も食べさせられたんだよ。」

「だから何?」彼女は不満げに言った。「お母さんはあなたに甘すぎるわ。だからもっと先を急ごうと思うんだけど?それともまた鞭の力を借りた方がいいかしら?」

 マーガレットは笑いながら手を叩き、僕は彼女に従った。
「とても楽しみだわ! Dainty and Delicate pill.も忘れないようにしなくちゃね。」

 その週の残りは同じパターンの繰り返しだった。
 僕の食事(それがそう呼べる物ならば)は、カッテージチーズとマッシュ状の食べ物だけだった。
 母と、とりわけマーガレットは僕に大量のSubMissy Snack Bars を食べさせた。
 その週の終わりには、僕はあのバカげたバーを3箱も食べてしまっていた。
 僕はバーが与える影響の兆候を無視しようとしたが、それは単に自分を騙しているに過ぎなかった。
 
 金曜日に母は、僕が「一生懸命働いた」から、少し休みをくれると言った。
 まったくだよ。
「やっと休める」僕はため息混じりに言った。
 僕は、自転車でどこかに行くか、それともマーガレットが僕に仕掛けたのだと母を説得する方法を考えるか、いずれにしても休みを待ちわびていた。だが残念ながら、母には別の考えがあった。

「可愛い水着を着たらどう?」

「う~ん、止めておくよ。何か別の物を探すから。」
 
 母は、僕の腕を掴むと、二階にある僕の部屋まで引っ張って行った。
「この前の朝、話したことをもう忘れてしまったようね。さあ、服を脱ぎなさい。」
 
 僕の顔はすぐに真っ赤になり熱くなった。
「お、お母さん、そんなことできないよ・・・」

「『服を脱ぎなさい』と言ったのよ。」彼女は情け容赦ない声で言い張った。

 僕は服を脱ぎながら、震えていた。
 僕は水着を着るのが恥ずかしくてたまらなかったが、無力感を感じていたので、母には背けなかった。
 母は僕を姿見の前に連れて行き、対面できるように位置を決めた。母とマーガレットは僕の背後でニヤニヤしていた。

「あら、プリシラ。」母がからかって言った。
「ダイエットがうまくいっているみたいね。本当に細くなっているでしょ。腕や脚だってとてもか細いわ。」
 
 僕はひるんだ。
 僕は鏡を見るのを避けた、鏡に映る姿があまりにも恐ろしかったからだ。
 筋肉なんてほとんど残っていなかった。胸がないことを除けば、僕の身体はすでに少女のようだった。
 
 マーガレットは僕の落胆した表情に気づき、クスクス笑った。

「プリシラ、ダイエットを監督してくれた妹に心からの感謝を表すべきだと思うんだけど。」
 母は厳しい口調で言った。

 僕の顔は一層紅潮した。
 僕は胸の奥から叫びたいくらいだったが、母に逆らう精神力を集めることはできなかった。彼女は堂々として恐ろしかった!

「あ、ありがとうございます、マーガレット様。」僕は従順に言った。

「どういたしまして、プリス。でも、まだ先は長いわ。だって、あなたモデル並みに細くなりたいのよね?」

 母が僕に代わって答えたとき、僕はすくんだ。
「彼が望もうと望むまいと関係ないわよ。もしもあなたの兄が女の子のドレスアップゲームをしたいなら、ドレスを着たときに華奢で女の子らしく見えなくてはいけないわ。」

 母はドレッサーに歩み寄った。
 鏡に映る僕の背後で、彼女が「僕の」水着を指でくるくる回しているのが見えた。
「新しいスタイルになったんだから、ビキニの方が可愛く見えるわよ。ほら。」
 彼女は水着を僕の前に差し出した。

 母の前で恥ずかしい服を身に着けることを思うと、激しい屈辱感に襲われた。
 恥辱の波が襲いかかり、僕は大きく息を呑んだ。
 そんなの着られるはずがなかった。それはあまりにも女の子らしかった!

「あなたの妹はあなたがこれをSissy Mister という所で買ったと言ったわ。私にはあなたが本当にこんな女らしい水着を買ったなんて信じられなかったけど、調べてみたら、オーナーであるグラッドストーンさんはあなたが買った日のことを、はっきりと記憶していたわ。彼女はあなたのことを正確に言い表した。そのお腹の小さな傷跡もね。彼女はSissyの洋服に囲まれたその店で、あなたがまるでお菓子屋さんの子供みたいだったと言ったわ。私があなたの診断と処置について話をすると、彼女は Sub-Missy bars を勧めてくれたの。」
 
 それは罠だった!きっとマーガレットが、彼女にすべて話したに違いない。

「どうしたって言うの? うんざりするような密かなSissyの空想のために自分で買ったんでしょ。しかもマーガレットや友達には、秘密にする約束でそれを着てみせたのよね。だから、私のためにも着てみせて欲しいわ。さあ、早く着なさい!」彼女は怒鳴った。
 
 僕は母の命令にひるんだ。水着の下の部分を母から受け取るとゆっくりと脚に通した。
 あらゆるSissyとしての部分が叫び声を上げたが、僕はそれを身に着けた。
 母は笑いながら、僕の手に上の部分を押しつけた。
 僕がそれをを身に着けると、母はブレストフォームを手渡した。それはまるで1トンもの重みがあるように感じた。
 僕は大地が飲み込んでくれればと願いながら、それらをブラのカップに収めた。
 母が僕の近くに来て、ブラカップにそれらをきちんと合わせようとしたとき、僕は恥ずかしさで爆発しそうだった。母の顔には独りよがりの満足感が表れていた。

「それから?」
 
 数秒後、僕には母がこの後何を身に着けさせたいのかがわかった。
 僕はクローゼットに向かい、ハイヒールのミュールを探した。
 それを履いて、何とかドレッサーにたどり着くと、引き出しを開け、シフォンの上着を見つけた。
 それは触れるだけで恥ずかしかった。
 僕は大きなボタンを何とかとめながらも、気を失うのではないかと思った。 

「ずっとよくなったわ。その服なら誰もあなたのことをノーマルな男の子だと間違えはしないわ。それに、あなたにちょっとしたサプライズがあるのよ。」
 
 マーガレットは笑いながら、僕にビーチ用のバックとスカーフ、ひさし帽、サングラスを手渡した。そこにはバカげたパラソルまで入っていた!

「グラッドストーンさんは、これがあなたの服には似合うはずだと言ったわ。もしも女の子みたいに着飾って歩きたいなら、細かい部分がファッションの決め手だということを学ばなくてはならないわ。」
 母とマーガレットが嬉しそうにアクセサリー類を整えているのを目にして、僕の顔は真っ赤になった。
 
 一通り終わると、僕はまるで世界一のオカマ、いや、洗練されたビキニで着飾った少年に見えた。

「お母さん、彼、完璧よね?」

「ええ、そうね。でもこれは手始めよ。あなたの『女兄さん』には長い道のりが待っているのよ。プール博士とグラッドストーンさんのおかげで、プリシラへのアイディアはたくさんあるのよ。でも、二人とも急いだ方がいいわ、遅刻したくはないでしょう」
 
 母の言葉で僕は意識が戻った。
「な、何だって?」

「ヒースがプールパーティに私たちを招待してくれたのよ。面白そうじゃない?歩いていけるわ、数ブロックしか離れてないし。」

 僕はパニックになった。
「ダメだよ! お願いだ! そんなことできないよ! 僕のこの格好を誰かに見られたら生きていられないよ。お願い、お母さん!止めようよ。」
 僕はこんな服装をした自分を人々が目にすると考えただけで、心臓が止まるのではと思った。僕の目には涙が溢れてきた。

「そんなメロドラマみたいな言い方しないの。みんなに私の大切な息子が、どんなに女の子らしいか見てもらいたいだけなんだから。それに女の子達はもう本当のあなたを知っているでしょ?」

 それからすぐ、マーガレットは僕を数ブロック離れたヒースの家に引っ張って行った。
「しっかりやるのよ、さもないとすぐにお仕置きよ。」彼女は脅した。
「バックには鞭が入っているからね。お母さんが言ったこと忘れないで!」
 
 僕は深呼吸して、気持ちを落ち着けた。
 母の言ったことを思い出した。彼女が脅した内容は恐ろしいものだった。
 僕は紅潮した顔に笑顔を作り、マーガレットの歩調に合わせた。バカげたハイヒールサンダルがそれを難しくさせた。

 ヒースの家に着き、玄関で待ってる間、僕は大地が飲み込んでくれないかと祈った。
 ヒースの母親であるジョンソンさんがマーガレットのノックに応えた時、僕は恐怖を感じた。

「あら、いらっしゃい。お入りなさい。ヒースと他の女の子たちはプールサイドにいるわ。」
 この時、ジョンソンさんは僕に近づき、見つめた。
「あら、まあ、何てことでしょう!まだ準備していないわよ。」彼女は作り笑いをした。
「だって、ハロウィーンにはちょっと早くない?」

「ジョンソンさん、こちらは兄のプリシラです。彼ったら、何年もの間密かに、女の子として着飾ったり、振る舞ったりしていたことがわかったの。母が言うには、もうクローゼットから出て、カミングアウトする時だからって。」と彼女は微笑んだ。

「本当なの?プリシラ?」

「はい、その通りです。」僕は呟いた。
 
 彼女は笑って手を振った。
「まあ、それじゃ、せいぜいお洋服を楽しみなさい。オカマちゃん。」彼女は意地悪く言った。
 
 マーガレットは僕を睨み付けた。私は母から、本心であろうと皮肉であろうと褒め言葉をもらった時、何をすべきかについて明確な指示を受けていたのだ。
「どうもありがとう。私、この服大好きなの。これ、自分で買ったの。」僕は嘘をついた。

 ジョーンズさんは嫌悪感を露わにしながらも、僕たちを家に招き入れた。
 僕はヒースの母親から離れることができて嬉しかったが、少女達の悲鳴によって現実に引き戻された。
「まあ、誰かと思ったら、オカマのプリシラじゃない!とっても可愛いわよ、プリッシー。見て!彼ったらパラソルまで持ってきてるわ!」
 
 僕がさすがに事態はこれ以上悪くならないだろうと思っていた、だがちょうどその時、ある声を聞いて、背筋に悪寒が走った。
「こんな所で一体何をしてるの? ヒース、あなたもお友達ももう少し静かにしてくれない?」
 彼女の言葉が終わると、たむろしていた少女達はバラバラになり、僕の悪夢が決定的となった。
 そこにいたのはスージー・ジョンソンだった。
 ヒースが彼女の妹であることを僕はすっかり忘れていた!
 僕はその場を逃げ出そうとしたが、少女達は笑いながらそれを阻んだ。
 
 彼女は信じられない様子で僕を見つめた。
「ピーター? ピーター・パーカーなの? その格好、まるで・・・」

「オカマみたい?」ヒースが口を挟んだ。
「だって、それが彼の本当に姿だもの。彼に聞いてみればわかるわ。」と彼女はからかった。
 
 スージーは僕を不審そうに見たが、その目には心痛と混乱の色が浮かんでいた。
 
 オカマみたいな格好で彼女の家にいることに何か言い訳をしようと、僕はどもった。
 鼓動が高鳴り、喉が締め付けられながらも、僕は口を開いた。
「スージー、これにはちょっと複雑な事情があるんだ。」
 僕は時間を稼ぎながら言った。
 マーガレットが僕の背中を強く小突いた。
 もしも僕が誰かに対して「率直さ」が足らなかったら、裁判官がそれを知り、少年施設へ送り返されることになると、母には脅されていた。
 深呼吸をしながら、僕は全部夢なんだと思いこもうとした。
「スージー、僕ね・・・」
 僕には自分が言おうとしていることが判っていた。
「実はね、僕・・・Sissyなんだ。」
 
 少女達は僕の答えに爆笑し、マーガレットとその友達は僕を素早くプールに引っ張って行った。後には、スージーがひきつった表情で無言のまま立ちつくしていた。
 
 少女達が、午後ずっと僕をからかい嘲笑したことは、大した問題ではなかった。
 僕はスージーのことしか考えられなかった。彼女は僕のことをどう思っただろうか。
 2,3週間前、僕たちはあと一歩で恋愛になりそうな段階に入っていた。
 僕には、彼女が好意を持ってくれているのがわかっていた。
 たぶん彼女なら全部罠なんだとわかってくれるだろう。何しろ、僕たちはずっと知り合い同士なんだから。
 僕は、その日の午後ジョンソン家を訪れたことが、混乱から抜け出すためにずっと探し求めていた突破口になるのでは、と考え始めていた。
 
 僕がスージーに何と言おうか考えていた時、家の中では彼女の母親がワインを飲みながら、悪戯っぽい笑顔で僕の方を見つめているのがわかった。
 彼女は僕と目が合うと、手を振り、投げキッスをした。  
 くそっ!
 
 ヒースとマーガレットと他の少女達が、キッチンでの飲食に忙しくしていた時、とうとうスージーが僕の座るラウンジチェアのところにやってきた。僕はそこでじっとしているように指示されていた。
 彼女は強ばった笑みを浮かべてはいたが、目は真っ赤だった。ずっと泣き続けていたようだった。
 気分は最悪だった。彼女の妹とは違って、スージーは優しくて親切だった、だから彼女が動転するのは見たくなかった。

「スージー、説明させて欲しいんだ。」

「私って本当にバカだったわ!」彼女は僕の言葉を遮り、自らを卑下するように言った。
「今にしてみれば、明らかだもの。 6年生の時、あなたが進んで Little Bo-Peep を演じたのだって変だったわ。私、本当にあの役やりたかったのよ。思えば、あなたには何週間もの間、つき合って欲しいって思ってきた。でも、そんなことしたら、友達は私のことレズビアンか何かだと思ってしまうわね。」
 彼女は涙を拭いた。彼女は深くため息をつき、気を取り直した。
「ごめんなさい。でも私の身になって、話を聞いて。私にはそれがどのようなものか想像することしかできないけど、とにかくあなたの秘密は明らかになったのよ。」

「スージー、僕の話を聞いてよ。これは全部間違いなんだ。マーガレットの仕掛けた罠なんだ、それに・・・」

「そのくらいにしておいた方がいいわ、ピーター・・・いえ、プリシラ。」彼女はきっぱりと言った。
「例え、恋人になる夢はダメになっても、友達ではいたいもの。それにいろいろなことを考えれば、あなたには友達が必要だと思うの。」彼女は僕の服装を真似しながら言った。
「あなたみたいな・・・男の子がクローゼットから出て来られないなんて本当に残念なことよ、でも、そんなことは問題の一部に過ぎないわ。あなたのお母さんと電話で話したんだけど・・・」

「何をしたって?」僕は叫んだ。

「話の腰を折るのは失礼よ、プリシラ。」彼女は真顔で注意した。
「今言ったように、電話であなたのお母さんと話したの。話によれば、彼女の望みはあなたの空想が実現するように手助けをすることだけだそうよ。どうして泣いてるの?すばらしいことだと思うわ。空想が実現することを望まない人なんていないわ。あなたのお母さんは出席したセミナーのことを話してくれた、そしてあなたの手伝いをするのに何をしたらいいかを正確に教えてくれたわ。素敵なことじゃない?」

「スージー、お願いだ。君はわかってないんだよ。」

「心配しないで、プリシラ。お母さんからは、あなたが、女性化されることや苛められること、そして屈辱や恥辱を味合うのが大好きだということも聞いているわ。正直に言えば、そんなことウンザリだけど、私の気持ちは横に置いておく・・・あなたのためにね。あなたがそんなことで興奮するなんて、私にはわからなかったわ。だって、あなたは女の子が好きだとばかり思っていたんだから。」

 僕は涙の溢れた瞳で、スージーを見つめた。
 こんなこと起こるはずがない。
「違うんだ、スージー。嘘なんだよ。本当の話なんて一つもないんだ。」

「お母さんは、あなたがきっと否定するだろうと注意してくれたわ。もう大丈夫よ。あなたはそれを公にするだけなの。私、お母さんに言ったわ。もしもそれがあなたの望むことなら、どんなことだってするつもりだって。」
 彼女はとても嬉しそうだった。
「お母さんやマーガレットのような、理解があって思いやりのある家族がいて、あなた本当に幸運だわ。」
 
 ちょうどその時、少女達が飲み物を持って戻ってきた。
 ヒースが楽しそうに言った。
「スージー、プリッシーとのガールズトーク、楽しんでる?」

「ええ、本当に楽しかったわ。」彼女は陽気に言った。
 僕の涙が乾くと、スージーは皮肉っぽい笑みを浮かべて僕を見た。
「プリシラ、お母さんの話だと、あなた、マーガレットやお母さんに代わって、いろいろな家事をしてるんですって?ヒースや他の女の子に見せてあげたらどう?」彼女は悪戯っぽく僕を見つめ、言った。
 
 僕には、確かに彼女の言わんとすることが判ったが、そんなことできるわけなかった。 
 僕が躊躇っていると、マーガレットがビーチバックに手を伸ばし、スージーに鞭を手渡した。
「ほら、これ。 お母さんからは、プリシラが言うことを聞かないときは、いつでもこれを使うように言われているの。」
 スージーは緊張した様子で笑うと、鞭を試しに数回振って見せた。

「わたしは彼を前屈みにさせるのが好きよ。」マーガレットは助言するように言った。

「私、Sissyでいることが大好きなの。」
 僕は、まるで100回目の鞭打ちであるかのような嗚咽の中で、そう叫んだ。
 この時、ジョンソン夫人が集団に加わり、僕の屈辱は増した。スージーが彼女に鞭を見せると、彼女は僕にきつい鞭打ちを数発見舞った。
 間もなく、スージーはクスクス笑いながら、僕の無力なお尻を何度も鞭打った。
 彼女は僕が泣き出すと、微かに躊躇いを見せたが、止めたければ自分で止めるように言った後でも、僕が止められないことを知ると、鞭打ちのペースを上げた。
 ジョンソンさんはその一部始終をデジタルカメラに収めた。僕はすぐにでも家に帰りたかった。

 玄関で、スージーは僕を脇にやり、僕の服を弄んだ。
「ねえ、プリシラ、最初あなたの恥ずかしい秘密がわかった時、私、ショックで傷ついたわ。でも今は、真実がよくわかった。実際にデートを始める前にわかって、本当に運が良かったわ。だって、パンティやブラやドレスを着るのが大好きな男の子とつき合っていると思うと、ゾッとしちゃうわ。ゲェー! 気持ち悪いったらないわ! とにかく、私が鞭打ちをしてお辞儀をさせた時でも、あなたは本当はそれが大好きなんだとわかったわ。例え、嫌がっているふりをしていてもね。もしもあなたのお母さんと話さなかったら、私本当に騙されるところだったわ。 バイバイ! またね。」
 
 家では、僕がマーガレットから貧弱な夕食を食べさせられている時、母はニヤニヤ笑っていた。
「今日の午後は楽しかった?水着美人さん。 私、あなたの友達のスージーととても楽しい会話をしたわ。本当のあなたのことを話したときに彼女が口にしたショックの声を、あなたも聞くべきだったわ。本当に可哀想な子。彼女、本当にあなたとつき合いたいと思っていたのよ。でもそれって滑稽よね? だって、あなたのようなオカマが女の子とつき合うなんて。そう言えば、あなたのネグリジェ姿やお芝居のことを話した時、彼女、もう少しで吐くところだったわよ。もちろん、私もちょっとだけ嘘をついて、あなたが好きでやっているんだって言ったわ。彼女、本当にいい子ちゃんだから、あなたを傷つけるようなことは絶対にしないはずよ。話を終えたとき、彼女ったら、あなたが幸せになるよう手助けすること、そしてあなたの空想を実現させることを心から望んでいたわ。素敵じゃない?
私、彼女にプール博士のオンライン女性化商品を教えてあげた。彼女もきっとあなたの心を変えるためのたくさんのアイディア、つまりあなたが、ノーマルな少年のふりをして彼女を騙そうなんて二度と思わなくなるようなアイディアを持っていると思うわ。」

 (続く)


〔注〕 
(*8)Sub-Missy Snack Bars  これもThe Sissy Misterで扱っている商品です。(もちろん作者のオリジナル)Subは、おそらくsubmissive(「服従的な、従順な」の意)の省略で missyは「お嬢さん」くらいの意味です。おそらくこれを食べると「従順な女の子」になるということでsubmissiveという単語と音も合わせているのでしょう。



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サテンドール

Author:サテンドール
=============================================
女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
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