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ある性転者の告白 第18章-2

 セリフの暗記が終わり、私は涼子と結花に従って、村井たちの待つリビングに向かいました。
「皆さ~ん、お待たせしましたぁ・・・。」
 涼子の浮かれた声がリビングに響きました。
「おお、こりゃいいや。なんかロリコン趣味って感じでな ハハハ」
 村井が私を見るなり目尻を下げて言いました。
「それに、子供っぽい顔してるけど、オッパイ、すげえ、でけえや。ねぇ、兄貴 ヘヘヘ」
 本城が村井に向かって言います。
 私は恥ずかしさのあまり俯いてしまいましたが、その後ろで田中の真剣な視線だけは感じることができたのです。それはまるで二人だけの無言の合図のようでした。
(ああ、聡さん、信じていいのね。聡さんだけは違うって。ね、お願い。いつか、いつか、奈緒美をここから連れ出して・・・)
 私は田中に視線を送りながら心の中で念じました。
 田中はそんな私の思いに応えるかのように小さく頷いて見せました。
 それは、まるで、
(わかってる。俺を信じて待ってろ。助け出してやるから、心配するな。)
と言っているように思えたのです。
 私は、
(うん、信じる。だから、この人たちの辱めも黙って耐えるから・・・お願い・・・嘘つかないでね。)
と強く念じたのです。

「皆さん、奈緒美ちゃんから、生まれ変わった記念に皆さんにご挨拶があるんですって。ね、奈緒美ちゃん。」
 涼子はそう言うと、私の背中を軽く押し一歩前に出させると、結花と共にソファに座りました。
 私は一つ深く息をしてから、深々と頭を下げ、覚え込まされた屈辱的なセリフを口にしたのです。
「み・・・皆さんのおかげで・・・こうして顔も身体もホントの・・・お・・・女の子になることができました。奈緒美の夢を叶えてくださった皆さんに、心から感謝いたします。でも、奈緒美は女の子になったばかりで、まだ、何も知りません。ですから、これからも、皆さんにいろいろなこと教えてもらわなくちゃいけません。そ・・・それで・・・奈緒美、お願いがあるんです。これからは、このお屋敷の一番小さな・・・む、娘として育てていただきたいんです。お願い・・・します・・・」
 私がやっとの思いでセリフを言うと、涼子は村井に向かって言いました。
「ね、村井ちゃん、こんな可愛い子が頼んでるんだもの。いいでしょ?そうしましょうよ。」
 村井は少し考えるようなそぶりを見せた後、口元に笑みを浮かべて言ったのです。
「ああ、いいよ。わかった。奈緒美はこれからは、このうちの娘だ。なあ、涼子。」
「よかったわね、奈緒美ちゃん・・・でも、まだご挨拶が残ってるでしょ?、続けて・・・。」
 私は涼子の声に促されるように口を開きました。
「う、うれしいです。ありがとうごさいます。奈緒美、ホントに感激です。それじゃ、これから、村井お兄様のことは、パ、パパってお呼びします。それから、涼子お姉様のことは、マ、ママって・・・お呼びします。いいでしょ?パパ、ママ・・・。」
 私の呼びかけに村井も涼子も、ほくそ笑みながら頷きました。
 私は高まる羞恥心に抗うかのように、大きく首を振ってさらに言葉を続けました。
「お兄様と、お姉様がいなくなって、奈緒美、寂しいけど、新しいお兄様とお姉様ができたんで大丈夫です。奈緒美の新しいお兄様は、充お兄様と・・・聡お兄様です。それと、結花お姉様・・・」
 私は田中の名前だけは意図的に強い口調で言い、田中の方を見つめました。田中は、それを感じ取ったのでしょう。小さく頷いてそっと微笑みを返してきました。
 私は田中のその表情に、かすかな希望の光を感じて、その後の屈辱的なセリフを続ける勇気が沸いてきたのです。
「ゆ、結花お姉様には、奈緒美・・・ホントに・・・心から、感謝しています。だって、奈緒美の・・・オ・・・オチンチンを、取ってくれた恩人ですもの。そのおかげで、の、望み通り本物の女の子になれたんですもの・・・それに、奈緒美が・・・い、今まで騙していたのに、それを許してくれて、ホントのお姉様になってくれるなんて・・・こ、これからも、新米女の子の奈緒美にいろいろ・・・お、教えてくださいね。」
「わかったわ。ホントは年下なのに、お姉様っていうのはおかしいけど、今の奈緒美ちゃんは中学生くらいにしか見えないものね。だから、奈緒美ちゃんのお姉さんになってあげるわ。フフフ・・・」
 私のセリフに応えるかのように、結花が冷たい微笑みを見せながらそう言いました。
 
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プロフィール

サテンドール

Author:サテンドール
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女性化小説なら国内・海外を問わず大好きです。

特に屈辱系・羞恥系・強制系・寝取られ系・立場逆転系・年齢退行系・SISSY系などなど・・・。

happy よりは、unhappy ending が好み。
(ちょっと、性格がゆがんでるのかも^^)

私事ですが、以前某サイトに 
「高野奈緒美」のペンネームで
『ある性転者の告白』という拙い小説を掲載させて頂いておりました。事情があって途中で掲載を止めましたが、その完結編も当ブログでご紹介できればと思っています。

それとランキングにも参加させていただきますので、
ポチッとクリックいただければ幸いです。

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