サテンドールの 『屈辱系女性化小説に萌え!』
自作の小説を発表したり、お気に入りの小説(国内・海外)の紹介や、情報交換の場にできればと・・・。
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ある性転者の告白 第22章-2
その日から、またあの「生理を待ちこがれる日々」が始まりました。食事も喉を通らない日々が何日も過ぎ去っていきました。
そしていつの間にか、来るべき生理の予定日を15日も過ぎてしまったのです。
そんなとき、私の生理の周期をノートにつけ確認していた涼子が何気ない口調で言ったのです。
「そう言えば、奈緒美ちゃん、今月は生理まだ来ないの?変ねぇ・・生理不順かしら?」
その言葉には、何か裏があるような響きでしたが、私にはそれを疑う心の冷静さはすっかりなくなっていたのです。
私は、青ざめた表情で、涼子の言葉を黙って聞いていました。
もちろん、すでに田中だけには、生理が来ないことは告げていました。
しかし、田中は、
「いいじゃないか、それなら・・・俺たちの子供だろう。俺たちで育てれば・・・」
と言うだけです。
せっぱ詰まった私は、そんな田中の言葉にかすかな安堵感を覚えはしたものの、同時に消せない不安が増幅していくのです。
それから、さらにひと月が過ぎ、私は思いあまって、生理の来ないことを涼子に告げました。
「ええ?まさか、妊娠じゃないわよね。だって、できないようにしてたものね。それに、最近はまったくそういうことしてないし・・・。」
涼子は、慌てた口調で言いました。
涼子の言う通り、私への村井や本城の陵辱や、屋外での恥辱的な体験は、かなりの期間行われていませんでした。また私への接し方も、何となく優しさみたいなものが感じられました。
それは冷静に考えて見れば妙なことで、それまでの彼らの私への接し方からすると急変と言えるほどの変化だったのです。ただ私はそれ以上は詮索しませんでした。と言うより自分の妊娠への不安の方がずっと強かったからです。
もちろん彼らのこの変化には奥があったの言うまでもありません。私がそのことに気づくのはもう少し後のことでしたが。
涼子はその日念のためと言って、私に市販の妊娠検査薬を手渡し、使用法を説明しました。
私は不安な面持ちでトイレにはいると、その検査薬の包みを開け、説明通りに実行しました。そして再びトイレから出ると、震える手で検査薬を涼子に手渡しました。
検査の結果が出るには、数10分が必要でしたが、私はその間味わったことのない緊張と不安を感じ、倒れてしまうのではないかと思った程でした。
「あら?陽性じゃないの、どういうこと?これ・・・?妊娠してるじゃない。奈緒美ちゃん。いったいどういうことなのよっ」
涼子は検査薬に目をやりながら、大きな声で言いました。
(ああ、やっぱり・・・・・・妊娠・・・してたんだ。ああ・・・なんてこと・・・なんてことなの・・・?)
私は膝から崩れ落ちそうなショックを必死に耐えながら、呆然と立ちつくしました。
「ねえ、奈緒美ちゃん、どういうことなの?説明しなさいよ。誰なのよ。相手は・・・?え?誰なの・・・?」
涼子は立ちつくす私に、厳しい視線を向け、何度も何度も問いただすのです。
その様子は、まるで本当に自分の娘が、どこかで誰かの子を妊娠したことを詰問しているようでした。
ただ一つだけ違っていたのは、涼子の表情に時折サディスティックとも言える、冷たい笑みが浮かぶことでしたが。
「あ、あの・・・聡さん・・・聡さんです。奈緒美、聡さんと・・・。」
執拗な質問責めに屈し、小さな声で涼子に告げました。
「え?聡って・・・あの田中ちゃん・・・?ねえ、そうなの?」
涼子の射るような視線は、より一層の激しさを増し、私の顔を直視しています。
私は黙って頷きました。
それを確かめるように見届けた涼子は、黙って部屋から出て行きました。
(ああ、聡さん、ど、どうしたらいいの・・・。お願い・・奈緒美を・・奈緒美を助けて・・・。)
私はそうつぶやくと、そのままベッドに倒れ込んでしまいました。
1時間ほどして再び部屋に入ってきた涼子は、私にリビングに来るように命じました。
私はこれから一体どんな責めを負うことになるか不安でしたが、それ以上に現実に妊娠してしまったというショックの方がはるかに大きかったのです。
しかし、そんな私に待ち受けていたのは、村井たちのあまりにも意外な反応だったのです。
村井は、私と田中を並んで座らせると、いくつかの質問をした後、静かに言ったのです。
「そうか、そんなに好きあっているんなら、仕方ねぇな。いいよ。俺たちもさんざん楽しませてももらったし・・・な?涼子・・。」
涼子は微笑みながら頷くと、
「そうね、ホントなら、もうとっくに解放する約束だったものね。奈緒美ちゃん。女の子になって好きな人ができて、それで子供ができたんだもの。祝福してあげなくちゃ・・・ね。」
と言ったのです。
「お姉ちゃん、奈緒美に先超されて、ちょっとショックだけど、まあ、いいわ。おめでとう、奈緒美ちゃん。」
結花までそんな言葉をかけてきたのです。
私はそんな言葉のやりとりを、信じられない思いで聞いていました。きっと何かの間違いに違いないと思いながら。
彼らの信じられない言葉はさらに続きました。
「まあ、戸籍上は無理だけど、お前たち、結婚しな。そして、赤ん坊を二人で育てるんだ。しっかりとな・・・。なんか、俺、まるで花嫁の父になった気分だぜ・・・。アハハハ」
村井は大きな声で笑いました。
「そうね、じゃ、私は花嫁の母ってわけか。フフフ」
涼子が村井の言葉に返すように答えました。
「ホ、ホントに・・・ホントに奈緒美のこと・・・許してくれるんですか?聡さんと、暮らせるんですね。本当に。」
私は思わず声を上げて言いました。
「ああ、ホントだとも。な、田中」
村井は田中に視線を送り言いました。田中は無言のまま小さく微笑むと、一つ大きく頷きました。
(本当は、こんなに優しい人たちだったんだ。今まで耐えてきて本当によかった・・)
私は心の中でそうつぶやきました。同時に、両方の瞳から止めどなく涙が溢れ落ち、頬を伝っていきました。
「あ、ありがとうございます。奈緒美・・・ホントに・・・ホントにうれしいですぅ・・。」
私は涙でぐしょぐしょになった顔に満面の笑みを浮かべ言いました。
ただ涙のせいで曇った視線の先に、田中を含めた彼らが一瞬垣間見せる、意味ありげな冷笑が気にはなりましたが。
その晩は涼子の提案でお祝いのパーティーまで開かれました。私は涼子の用意してくれた真っ赤なイブニングドレスを、そして田中はスーツ姿になり、その場に出席しました。もちろんパーティーと言っても、参加者はいつものメンバーだけでしたが。
しかし、そんな小さなパーティーではありましたが、私の心はいつしか喜びの絶頂に酔いしれていました。
「子供の名前はどうするんだ?」
「そんな、まだ、男か女かも決まってないのに・・・。」
などという冗談も飛び交って、その和やかな雰囲気は今まで、一度も味わったことのないものでした。私は、感激でこぼれ落ちそうになった涙を何度ぬぐったかわかりません。と同時に、いくつかの思いが走馬燈のように脳裏を駆けめぐりました。
(元はといえば、この人たちのせいで、こんな人生を歩むことになったのよ。でも、今こうして、女になった私を花嫁として祝福してくれる。それに、私は今、聡さんが大好き。女として幸せを感じてる。だったら、もういいじゃない。昔のことは忘れるの。奈緒美、あなたは女としての幸せをつかむのよ。)
私の心にはそんな思いが強くなっていきました。その思いによって、今までおびえていた妊娠という事実を真正面から受け止めることができるようになり、同時に、今、自分のおなかの中には新しい生命、しかも、それは愛する田中との間にできた生命だと思うと、愛おしさが沸いてきて、不安を蹴散らしていくのでした。
私は、知らず知らずのうちに自分の下腹部を撫でて、
「奈緒美の・・・赤ちゃん・・・聡さんと奈緒美の赤ちゃん・・・。お願い、元気で・・・元気で生まれてきてね。」
と呟いたのでした。
その夜から、私と田中は屋敷のある一室で共に暮らすことになりました。
本心を言えば、忌まわしい記憶の残る屋敷を出て、どこか二人だけで暮らしたいという思いもありましたが、そんな自由が許されるはずもありません。それに村井たちから受ける屈辱的な試練は、すでに行われることはありませんでした。さらに今後は本当の娘として大事にしていくとも言ってくれたのです。
私はその言葉を信じて、屋敷を出たいという願望は忘れようと決めたのでした。
彼らの言動は約束の言葉に違うことなく、信じられないくらいの優しさを伴うものになっていました。
たとえば、私が少しでも重い物を持とうとすると、
「だめよ、身体に触るから・・・大事にしなくちゃ・・・ね。」
と声をかけられたり、
「これ、妊婦にはいいんだって。しっかり食べて、元気な赤ちゃん産んでね。」
と言って、特別な食事を与えてくれたりしたのです。
あのすっかり忘れていた、私と涼子の間の離婚届も正式に提出され、慰謝料のことなど、まるでなかったかのような態度に変わっていったのでした。
私はそんな彼らの言動にいつしか、すべてを許す気持ちになり、女としての幸せをつかもう。そしていい母親になろうという思いだけが強くなっていったのです。
しかし、そんな私の思いとは裏腹に、再び田中の態度に徐々に変化が現れてきたのです。
それは私が田中からの夜の求めに応じなくなったことがきっかけでした。
「セックスは当分禁止よ。安定期に入るまではね。そうしないと、流産してしまうかもしれないから・・・ね。」
私は、涼子からそう言われていたのです。
ですから気の毒だとは思いましたが、田中の求めには応じることをしませんでした。もちろん、田中の高ぶった性欲をそのままにしていたわけではありません。私はできるだけ、献身的に尽くしたつもりです。口や胸や指を使って、私の知っている限りの技巧で田中の性欲を鎮めるよう努めたのです。けれども田中の機嫌は少しずつ悪くなっていきました。時には無理矢理、私を押し倒し、犯そうとすることさえありました。しかし、それでも私が必死に抵抗すると、そのまま部屋を出て、しばらく戻ってこないこともありました。
後にすべてわかったことですが、実は、それらの行動は、あらかじめ計算された演技だったのです。
私の女としての、そして母としての本能を最大限に高めた上で奈落の底に落とそうというのが彼らの目的だったのです。
そしていつの間にか、来るべき生理の予定日を15日も過ぎてしまったのです。
そんなとき、私の生理の周期をノートにつけ確認していた涼子が何気ない口調で言ったのです。
「そう言えば、奈緒美ちゃん、今月は生理まだ来ないの?変ねぇ・・生理不順かしら?」
その言葉には、何か裏があるような響きでしたが、私にはそれを疑う心の冷静さはすっかりなくなっていたのです。
私は、青ざめた表情で、涼子の言葉を黙って聞いていました。
もちろん、すでに田中だけには、生理が来ないことは告げていました。
しかし、田中は、
「いいじゃないか、それなら・・・俺たちの子供だろう。俺たちで育てれば・・・」
と言うだけです。
せっぱ詰まった私は、そんな田中の言葉にかすかな安堵感を覚えはしたものの、同時に消せない不安が増幅していくのです。
それから、さらにひと月が過ぎ、私は思いあまって、生理の来ないことを涼子に告げました。
「ええ?まさか、妊娠じゃないわよね。だって、できないようにしてたものね。それに、最近はまったくそういうことしてないし・・・。」
涼子は、慌てた口調で言いました。
涼子の言う通り、私への村井や本城の陵辱や、屋外での恥辱的な体験は、かなりの期間行われていませんでした。また私への接し方も、何となく優しさみたいなものが感じられました。
それは冷静に考えて見れば妙なことで、それまでの彼らの私への接し方からすると急変と言えるほどの変化だったのです。ただ私はそれ以上は詮索しませんでした。と言うより自分の妊娠への不安の方がずっと強かったからです。
もちろん彼らのこの変化には奥があったの言うまでもありません。私がそのことに気づくのはもう少し後のことでしたが。
涼子はその日念のためと言って、私に市販の妊娠検査薬を手渡し、使用法を説明しました。
私は不安な面持ちでトイレにはいると、その検査薬の包みを開け、説明通りに実行しました。そして再びトイレから出ると、震える手で検査薬を涼子に手渡しました。
検査の結果が出るには、数10分が必要でしたが、私はその間味わったことのない緊張と不安を感じ、倒れてしまうのではないかと思った程でした。
「あら?陽性じゃないの、どういうこと?これ・・・?妊娠してるじゃない。奈緒美ちゃん。いったいどういうことなのよっ」
涼子は検査薬に目をやりながら、大きな声で言いました。
(ああ、やっぱり・・・・・・妊娠・・・してたんだ。ああ・・・なんてこと・・・なんてことなの・・・?)
私は膝から崩れ落ちそうなショックを必死に耐えながら、呆然と立ちつくしました。
「ねえ、奈緒美ちゃん、どういうことなの?説明しなさいよ。誰なのよ。相手は・・・?え?誰なの・・・?」
涼子は立ちつくす私に、厳しい視線を向け、何度も何度も問いただすのです。
その様子は、まるで本当に自分の娘が、どこかで誰かの子を妊娠したことを詰問しているようでした。
ただ一つだけ違っていたのは、涼子の表情に時折サディスティックとも言える、冷たい笑みが浮かぶことでしたが。
「あ、あの・・・聡さん・・・聡さんです。奈緒美、聡さんと・・・。」
執拗な質問責めに屈し、小さな声で涼子に告げました。
「え?聡って・・・あの田中ちゃん・・・?ねえ、そうなの?」
涼子の射るような視線は、より一層の激しさを増し、私の顔を直視しています。
私は黙って頷きました。
それを確かめるように見届けた涼子は、黙って部屋から出て行きました。
(ああ、聡さん、ど、どうしたらいいの・・・。お願い・・奈緒美を・・奈緒美を助けて・・・。)
私はそうつぶやくと、そのままベッドに倒れ込んでしまいました。
1時間ほどして再び部屋に入ってきた涼子は、私にリビングに来るように命じました。
私はこれから一体どんな責めを負うことになるか不安でしたが、それ以上に現実に妊娠してしまったというショックの方がはるかに大きかったのです。
しかし、そんな私に待ち受けていたのは、村井たちのあまりにも意外な反応だったのです。
村井は、私と田中を並んで座らせると、いくつかの質問をした後、静かに言ったのです。
「そうか、そんなに好きあっているんなら、仕方ねぇな。いいよ。俺たちもさんざん楽しませてももらったし・・・な?涼子・・。」
涼子は微笑みながら頷くと、
「そうね、ホントなら、もうとっくに解放する約束だったものね。奈緒美ちゃん。女の子になって好きな人ができて、それで子供ができたんだもの。祝福してあげなくちゃ・・・ね。」
と言ったのです。
「お姉ちゃん、奈緒美に先超されて、ちょっとショックだけど、まあ、いいわ。おめでとう、奈緒美ちゃん。」
結花までそんな言葉をかけてきたのです。
私はそんな言葉のやりとりを、信じられない思いで聞いていました。きっと何かの間違いに違いないと思いながら。
彼らの信じられない言葉はさらに続きました。
「まあ、戸籍上は無理だけど、お前たち、結婚しな。そして、赤ん坊を二人で育てるんだ。しっかりとな・・・。なんか、俺、まるで花嫁の父になった気分だぜ・・・。アハハハ」
村井は大きな声で笑いました。
「そうね、じゃ、私は花嫁の母ってわけか。フフフ」
涼子が村井の言葉に返すように答えました。
「ホ、ホントに・・・ホントに奈緒美のこと・・・許してくれるんですか?聡さんと、暮らせるんですね。本当に。」
私は思わず声を上げて言いました。
「ああ、ホントだとも。な、田中」
村井は田中に視線を送り言いました。田中は無言のまま小さく微笑むと、一つ大きく頷きました。
(本当は、こんなに優しい人たちだったんだ。今まで耐えてきて本当によかった・・)
私は心の中でそうつぶやきました。同時に、両方の瞳から止めどなく涙が溢れ落ち、頬を伝っていきました。
「あ、ありがとうございます。奈緒美・・・ホントに・・・ホントにうれしいですぅ・・。」
私は涙でぐしょぐしょになった顔に満面の笑みを浮かべ言いました。
ただ涙のせいで曇った視線の先に、田中を含めた彼らが一瞬垣間見せる、意味ありげな冷笑が気にはなりましたが。
その晩は涼子の提案でお祝いのパーティーまで開かれました。私は涼子の用意してくれた真っ赤なイブニングドレスを、そして田中はスーツ姿になり、その場に出席しました。もちろんパーティーと言っても、参加者はいつものメンバーだけでしたが。
しかし、そんな小さなパーティーではありましたが、私の心はいつしか喜びの絶頂に酔いしれていました。
「子供の名前はどうするんだ?」
「そんな、まだ、男か女かも決まってないのに・・・。」
などという冗談も飛び交って、その和やかな雰囲気は今まで、一度も味わったことのないものでした。私は、感激でこぼれ落ちそうになった涙を何度ぬぐったかわかりません。と同時に、いくつかの思いが走馬燈のように脳裏を駆けめぐりました。
(元はといえば、この人たちのせいで、こんな人生を歩むことになったのよ。でも、今こうして、女になった私を花嫁として祝福してくれる。それに、私は今、聡さんが大好き。女として幸せを感じてる。だったら、もういいじゃない。昔のことは忘れるの。奈緒美、あなたは女としての幸せをつかむのよ。)
私の心にはそんな思いが強くなっていきました。その思いによって、今までおびえていた妊娠という事実を真正面から受け止めることができるようになり、同時に、今、自分のおなかの中には新しい生命、しかも、それは愛する田中との間にできた生命だと思うと、愛おしさが沸いてきて、不安を蹴散らしていくのでした。
私は、知らず知らずのうちに自分の下腹部を撫でて、
「奈緒美の・・・赤ちゃん・・・聡さんと奈緒美の赤ちゃん・・・。お願い、元気で・・・元気で生まれてきてね。」
と呟いたのでした。
その夜から、私と田中は屋敷のある一室で共に暮らすことになりました。
本心を言えば、忌まわしい記憶の残る屋敷を出て、どこか二人だけで暮らしたいという思いもありましたが、そんな自由が許されるはずもありません。それに村井たちから受ける屈辱的な試練は、すでに行われることはありませんでした。さらに今後は本当の娘として大事にしていくとも言ってくれたのです。
私はその言葉を信じて、屋敷を出たいという願望は忘れようと決めたのでした。
彼らの言動は約束の言葉に違うことなく、信じられないくらいの優しさを伴うものになっていました。
たとえば、私が少しでも重い物を持とうとすると、
「だめよ、身体に触るから・・・大事にしなくちゃ・・・ね。」
と声をかけられたり、
「これ、妊婦にはいいんだって。しっかり食べて、元気な赤ちゃん産んでね。」
と言って、特別な食事を与えてくれたりしたのです。
あのすっかり忘れていた、私と涼子の間の離婚届も正式に提出され、慰謝料のことなど、まるでなかったかのような態度に変わっていったのでした。
私はそんな彼らの言動にいつしか、すべてを許す気持ちになり、女としての幸せをつかもう。そしていい母親になろうという思いだけが強くなっていったのです。
しかし、そんな私の思いとは裏腹に、再び田中の態度に徐々に変化が現れてきたのです。
それは私が田中からの夜の求めに応じなくなったことがきっかけでした。
「セックスは当分禁止よ。安定期に入るまではね。そうしないと、流産してしまうかもしれないから・・・ね。」
私は、涼子からそう言われていたのです。
ですから気の毒だとは思いましたが、田中の求めには応じることをしませんでした。もちろん、田中の高ぶった性欲をそのままにしていたわけではありません。私はできるだけ、献身的に尽くしたつもりです。口や胸や指を使って、私の知っている限りの技巧で田中の性欲を鎮めるよう努めたのです。けれども田中の機嫌は少しずつ悪くなっていきました。時には無理矢理、私を押し倒し、犯そうとすることさえありました。しかし、それでも私が必死に抵抗すると、そのまま部屋を出て、しばらく戻ってこないこともありました。
後にすべてわかったことですが、実は、それらの行動は、あらかじめ計算された演技だったのです。
私の女としての、そして母としての本能を最大限に高めた上で奈落の底に落とそうというのが彼らの目的だったのです。
ある性転者の告白 第22章-1
それから2ヶ月ほどした頃からでしょうか。
田中の様子に、また少しずつ変化が見られるようになってきました。初めて知った本当の女としての喜びと、田中への離れがたいほどの思いが強まってきていた私に対して、田中の方は身体の関係だけを目的にしているかのような様子に変わってきたのです。
ある日のこと、私たちはいつものように抱き合い、口づけを交わすと、田中の手のひらが私の全身を愛撫するのを待ちわびたように、小さなあえぎ声を上げながら受け止めました。そして、いざ挿入の時を迎えた時、コンドームの装着を促す私に田中は言ったのです。
「なんかさ、たまには、ナマでやりたいなぁ・・・。ナマの方が気持ちいいって言うしさぁ・・。」
そのつぶやくような声に、私はハッとしました。
「そ、そんな、だめ・・・だって、妊娠しちゃうじゃない。」
その日は、私にとって最も危険な日、排卵日に当たっていました。だから、どうしても避妊具が必要だったのです。もちろん本当の女性なら、愛する田中の子供なら欲しいと願うものなのかもしれませんが、私は何と言おうと真の性別は男なのです。男として妊娠するということは、どうしても受け入れがたいことだったのです。
「でもさ、たまにはいいじゃん。な、いいだろう。大丈夫だって・・・妊娠なんかしないからさ・・・・・。」
田中は繰り返し求めてきたのです。その目は愛する女の身体を思いやる男の態度ではなく、自分の欲求のままに、望みを遂げようとしている身勝手な男の姿でした。
田中は私の返事も聞かないまま身体を押し倒すと、何もつけていない自らの誇張を私のその部分にあてがいました。
私の恐怖心は一気に高まり、あの村井から受けた最初の陵辱の姿が脳裏に走りました。
「いやー、だ、だめー・・。」
私は思わず叫び声を上げ、精一杯の力で田中をはねのけました。
「わかったよ。なんだよ。俺の言うこと聞けないのか。それなら、いいよ。俺たち終わりにしようか・・・。」
田中はそう言うと、ベッドから起きあがり、脱いだズボンをはき直そうとしました。
その言葉には、自分を信頼しきった女が別れを望むはずがないという自信めいた響きがありました。
そして残念ながら私には、確かに田中の言う「別れ」を受け止めることはできませんでした。それほどまでに田中を愛し、信頼していたからです。
「で・・・でも・・・やっぱり・・・できない・・・・そんなこと・・・ああ・・・ど、どうしたらいいの。奈緒美、妊娠が・・妊娠が怖いの。ね、お願い、そんなこと言わないで・・・。」
私はいつしか涙声になっていました。必死に訴えることで、もしかしたら田中の気が変わるかもしれないというかすかな希望を抱いての、無意識の演技だったのかもしれません。
田中は一旦立ち去ろうとした足を止めると、私の涙混じりの顔を見つめると優しい口調で言ったのです。
「わかったよ。奈緒美。じゃ、こうしよう。俺もナマで味わいたいからさ。でも、最後は外に出してやるよ。膣外射精ってやつな。いいだろう?それなら。」
私は田中の申し出を拒否することはできませんでした。大きな不安を抱きながらも、この要求を拒否することで、またあの乱暴な田中に戻ってしまうこと、そして二人に別れが来ることをどうしても避けたかったからです。
「ホントね?ホントに、中で出しちゃ・・イヤよ。お願いよ・・。」
私は何度も何度も念を押すと、観念したようにベッドに横になりました。
田中はいつもの機嫌に戻り、私をきつく抱きしめたのです。
行為の間、いつもにも増して激しく腰を動かし快楽を貪っている田中の様子とは裏腹に、私はその日ばかりは、すべてを忘れて反応することができませんでした。田中が間違って体内で射精に達しないか、それだけが心配だったのです。
やがて田中の表情から、絶頂が近づいてきた様子が見てとれました。
「ああん、お、お願い・・・約束よ、早く、早く・・・外に・・。」
しかし田中は、私の腰に手を回し、さらに力を込めて引き寄せるのです。
「おお、き、気持ちいい・・・やっぱり、ナマが・・・ナマがいい・・・最高だ・・・うぅ、い、いきそうだ・・・。」
「いや、だめ・・はやく、ぬ、抜いてぇ・・・。」
私は精一杯の力で田中を引き離そうとしました。しかし、田中はまるでそれを弄ぶかのように、より深く挿入してきたのでした。私はこの時ほど、男としての腕力を失った自分に無力感を感じたことはありませんでした。
そしてついにその瞬間はやってきました。
「ううぅ・・い、いくぞ・・・・中で・・・中で・・・出すぞぉ・・・う、い、いくぅ・・・。」
田中はくぐもったうめき声を上げると、私の豊満なヒップの柔肉をわしづかみにしながら、腰をグッと突き入れてたのです。
「いやー、いやーーーーーっ・・・」
私は悲鳴を上げました。
その瞬間、私のその部分には田中の誇張から伝わるビクビクという脈打つような痙攣を感じたのでした。
私は射精後の脱力感に浸っている田中を押しのけるようにして、そのままシャワールームに飛び込み、熱い『女の子の部分』を洗い流しました。膣内を確かめようと指を挿入させると、ヌルッとした精液の感触が指から伝わってきました。
(あああ、なんてことなの?とうとう・・・こ、こんなことに・・・妊娠したら・・・妊娠したら・・・どうしたらいいの?)
私は抑えようもない不安に、いつしか大粒の涙を流していました。
私は部屋に戻ると、田中を涙ながらに責めました。
田中は黙って聞いていましたが、最後に一言だけ、
「そんなに、俺の子供ができるのがイヤなのか?いいじゃないか、できたら、俺たちで育てれば・・・。」
と言いながら、着替えを始めたのです。
私はその言葉で少し救われる思いがしました。もしかしたら田中は自分との間に子供ができることを望んでいるのかもしれません。だとしたら、女としてそれに応えるべきなんじゃないか、そんな思いも沸いてきました。
しかし、だからと言って、男の身でありながら別の男の子供を身ごもる、つまり母親になるということはどうしても受け入れることのできません。私は田中への強い愛を感じながらも、強い不安が消し去れないのでした。
田中の様子に、また少しずつ変化が見られるようになってきました。初めて知った本当の女としての喜びと、田中への離れがたいほどの思いが強まってきていた私に対して、田中の方は身体の関係だけを目的にしているかのような様子に変わってきたのです。
ある日のこと、私たちはいつものように抱き合い、口づけを交わすと、田中の手のひらが私の全身を愛撫するのを待ちわびたように、小さなあえぎ声を上げながら受け止めました。そして、いざ挿入の時を迎えた時、コンドームの装着を促す私に田中は言ったのです。
「なんかさ、たまには、ナマでやりたいなぁ・・・。ナマの方が気持ちいいって言うしさぁ・・。」
そのつぶやくような声に、私はハッとしました。
「そ、そんな、だめ・・・だって、妊娠しちゃうじゃない。」
その日は、私にとって最も危険な日、排卵日に当たっていました。だから、どうしても避妊具が必要だったのです。もちろん本当の女性なら、愛する田中の子供なら欲しいと願うものなのかもしれませんが、私は何と言おうと真の性別は男なのです。男として妊娠するということは、どうしても受け入れがたいことだったのです。
「でもさ、たまにはいいじゃん。な、いいだろう。大丈夫だって・・・妊娠なんかしないからさ・・・・・。」
田中は繰り返し求めてきたのです。その目は愛する女の身体を思いやる男の態度ではなく、自分の欲求のままに、望みを遂げようとしている身勝手な男の姿でした。
田中は私の返事も聞かないまま身体を押し倒すと、何もつけていない自らの誇張を私のその部分にあてがいました。
私の恐怖心は一気に高まり、あの村井から受けた最初の陵辱の姿が脳裏に走りました。
「いやー、だ、だめー・・。」
私は思わず叫び声を上げ、精一杯の力で田中をはねのけました。
「わかったよ。なんだよ。俺の言うこと聞けないのか。それなら、いいよ。俺たち終わりにしようか・・・。」
田中はそう言うと、ベッドから起きあがり、脱いだズボンをはき直そうとしました。
その言葉には、自分を信頼しきった女が別れを望むはずがないという自信めいた響きがありました。
そして残念ながら私には、確かに田中の言う「別れ」を受け止めることはできませんでした。それほどまでに田中を愛し、信頼していたからです。
「で・・・でも・・・やっぱり・・・できない・・・・そんなこと・・・ああ・・・ど、どうしたらいいの。奈緒美、妊娠が・・妊娠が怖いの。ね、お願い、そんなこと言わないで・・・。」
私はいつしか涙声になっていました。必死に訴えることで、もしかしたら田中の気が変わるかもしれないというかすかな希望を抱いての、無意識の演技だったのかもしれません。
田中は一旦立ち去ろうとした足を止めると、私の涙混じりの顔を見つめると優しい口調で言ったのです。
「わかったよ。奈緒美。じゃ、こうしよう。俺もナマで味わいたいからさ。でも、最後は外に出してやるよ。膣外射精ってやつな。いいだろう?それなら。」
私は田中の申し出を拒否することはできませんでした。大きな不安を抱きながらも、この要求を拒否することで、またあの乱暴な田中に戻ってしまうこと、そして二人に別れが来ることをどうしても避けたかったからです。
「ホントね?ホントに、中で出しちゃ・・イヤよ。お願いよ・・。」
私は何度も何度も念を押すと、観念したようにベッドに横になりました。
田中はいつもの機嫌に戻り、私をきつく抱きしめたのです。
行為の間、いつもにも増して激しく腰を動かし快楽を貪っている田中の様子とは裏腹に、私はその日ばかりは、すべてを忘れて反応することができませんでした。田中が間違って体内で射精に達しないか、それだけが心配だったのです。
やがて田中の表情から、絶頂が近づいてきた様子が見てとれました。
「ああん、お、お願い・・・約束よ、早く、早く・・・外に・・。」
しかし田中は、私の腰に手を回し、さらに力を込めて引き寄せるのです。
「おお、き、気持ちいい・・・やっぱり、ナマが・・・ナマがいい・・・最高だ・・・うぅ、い、いきそうだ・・・。」
「いや、だめ・・はやく、ぬ、抜いてぇ・・・。」
私は精一杯の力で田中を引き離そうとしました。しかし、田中はまるでそれを弄ぶかのように、より深く挿入してきたのでした。私はこの時ほど、男としての腕力を失った自分に無力感を感じたことはありませんでした。
そしてついにその瞬間はやってきました。
「ううぅ・・い、いくぞ・・・・中で・・・中で・・・出すぞぉ・・・う、い、いくぅ・・・。」
田中はくぐもったうめき声を上げると、私の豊満なヒップの柔肉をわしづかみにしながら、腰をグッと突き入れてたのです。
「いやー、いやーーーーーっ・・・」
私は悲鳴を上げました。
その瞬間、私のその部分には田中の誇張から伝わるビクビクという脈打つような痙攣を感じたのでした。
私は射精後の脱力感に浸っている田中を押しのけるようにして、そのままシャワールームに飛び込み、熱い『女の子の部分』を洗い流しました。膣内を確かめようと指を挿入させると、ヌルッとした精液の感触が指から伝わってきました。
(あああ、なんてことなの?とうとう・・・こ、こんなことに・・・妊娠したら・・・妊娠したら・・・どうしたらいいの?)
私は抑えようもない不安に、いつしか大粒の涙を流していました。
私は部屋に戻ると、田中を涙ながらに責めました。
田中は黙って聞いていましたが、最後に一言だけ、
「そんなに、俺の子供ができるのがイヤなのか?いいじゃないか、できたら、俺たちで育てれば・・・。」
と言いながら、着替えを始めたのです。
私はその言葉で少し救われる思いがしました。もしかしたら田中は自分との間に子供ができることを望んでいるのかもしれません。だとしたら、女としてそれに応えるべきなんじゃないか、そんな思いも沸いてきました。
しかし、だからと言って、男の身でありながら別の男の子供を身ごもる、つまり母親になるということはどうしても受け入れることのできません。私は田中への強い愛を感じながらも、強い不安が消し去れないのでした。
「ある性転者の告白」についてのお知らせ
長かった「ある性転者の告白」も
あと、第22章と最終章を残すのみとなりました。
ただいま、その2章の最終推敲をおこなっています。
(思いの外、誤字・ミスタッチが多くて時間かかってます)
終了次第掲載致しますのでもうしばらくお待ちください。
我ながら、ただただ冗長な文章でとても恥ずかしい
限りです。
今はだいぶすっきりした文体で書けるように成長して
いるつもりです(本当か?)ので、
ぜひとも次作はご期待ください。
それと一つ大事なお知らせです。
残り2章の内容に関することなのですが、
実は自分でもあまり納得していないというか、
道徳的にどうなんだろうとか、思っているんです。
以前に掲載を途中でやめたのも、それが理由の一つでした。
大幅に内容を変更して書き直そうかとも思ったんですが、
それだと不自然になるし・・・
まあ、自分のブログならそれも許されるかと、
オリジナルのまま掲載させていただくことにしました。
そこで、ご注意です。
あくまでフィクションであることをご理解ください。
そして、不道徳なことはフィクションでも
絶対に許せないとお考えの方は、
この先をお読みになることはお控えください。
以上、サテンよりお願いでした。
では、推敲終了をお待ちください。
あと、第22章と最終章を残すのみとなりました。
ただいま、その2章の最終推敲をおこなっています。
(思いの外、誤字・ミスタッチが多くて時間かかってます)
終了次第掲載致しますのでもうしばらくお待ちください。
我ながら、ただただ冗長な文章でとても恥ずかしい
限りです。
今はだいぶすっきりした文体で書けるように成長して
いるつもりです(本当か?)ので、
ぜひとも次作はご期待ください。
それと一つ大事なお知らせです。
残り2章の内容に関することなのですが、
実は自分でもあまり納得していないというか、
道徳的にどうなんだろうとか、思っているんです。
以前に掲載を途中でやめたのも、それが理由の一つでした。
大幅に内容を変更して書き直そうかとも思ったんですが、
それだと不自然になるし・・・
まあ、自分のブログならそれも許されるかと、
オリジナルのまま掲載させていただくことにしました。
そこで、ご注意です。
あくまでフィクションであることをご理解ください。
そして、不道徳なことはフィクションでも
絶対に許せないとお考えの方は、
この先をお読みになることはお控えください。
以上、サテンよりお願いでした。
では、推敲終了をお待ちください。
ある性転者の告白 第21章-4
しかし、その後も田中の態度は冷淡になり、ついには、
「ほら、今日もおしゃぶりしたいんだろう?このおしゃぶり女・・・。本当にお前は淫乱だなぁ・・・。」
などという、それまでは考えられないほどの冷たい言葉を吐くようになったのです。 私には田中の心が離れていくのをそのままにしておくことなどできません。どんなに冷たくなっても田中だけが唯一の希望の灯だったからです。
私はとうとう心を決めたのでした。
「いいわ。わかった・・・。奈緒美、聡さんに、だ、抱かれる・・・わ。」
その私の言葉を聞いて、田中の目には明らかな喜びの色が見て取れました。
(こんなに喜んでくれてる・・・。よかった、決心して・・・これで、もう大丈夫)
私はそう思うと、もっと早く許すべきだったという後悔の念が芽生えてきました。それと同時に、これで田中の心を引き留めることができるはずだと確信し、安堵したのです。
田中は、私をベッドに横たえ、優しい口づけをしてくれました。それは、久しぶりに見せる田中の優しさでした。そして、私の衣服を脱がせると、全身を時間をかけてゆっくりと愛撫し、私のその部分が十分に潤んできたのを確かめると、いきり立った誇張を挿入してきたのです。
「だ、だめ・・このままじゃ・・・お願い・・・アレして・・・ね。お願い・・・。」
私は恍惚とした思いの中でも、妊娠への恐怖心だけは消えてはいませんでした。
田中は少しがっかりしたようでしたが、すぐにポケットからコンドームを取り出して、私に渡したのです。
「あのさ、前にあいつらにしたみたいに、口ではめてくれよ。なあ、いいだろう?」
私はその言葉を聞いて、少し悲しい気持ちになりましたが、今まで焦らし続けてきたことに申し訳なさもあり、言われるままコンドームを受け取ると、跪きながら田中の誇張に唇と舌を使って装着しました。
田中はそんな私の娼婦のような技巧を見下ろしながら、満足そうに笑顔を見せました。
コンドームの装着が終わるのを確かめると、田中はもう一度私を横にし、両脚を開くと一気に挿入してきました。
「ああん・・・んん・・」
その瞬間、私の口元からは自然にあえぎ声が出ました。
田中はその声に応えるように、静かに腰を動かし始めました。
「ああんん・・・んん・・・ん・・」
私の身体には田中の腰の動きに呼応するような電流が流れ始めたのです。
それはあの忌まわしい、電磁波の強制的な性感の高まりとは違う、心から発せられる感動の喜びのようでした。
(ああ、いま、とうとう、聡さんと結ばれたんだわ。ああ・・・うれしい・・・。)
私は、いつしか、頬に熱い涙が伝ってくるのを感じました。
田中はその私の表情を上から眺めながら、さらに腰の動きを早め、
「愛してる・・・奈緒美、愛してるよ・・・。」
と言いながら背中に回した腕に、より一層の力を込め、私を抱き寄せました。
その瞬間、私の全身には痺れるような快感が貫いていきました。
「ああ・・・聡さん、な、奈緒美も・・・愛してる・・・ああんん・・・こ、これが・・ホントのセックス・・・なのね・・・ああんんん・・・素敵・・・素敵よ・・・聡さん・・・」
田中の腰の動きは深度を増し、それに同調するように私の身体には波のような快感が寄せては引き、引いては寄せるを繰り返しながら、ついに頂点に引き寄せられていったのです。
「ああん・・聡さん・・・奈緒美、いい・・・イッチャウ・・・・イッチャウ・・・。」
「ああ、お、俺もだ・・・奈緒美、俺も、い、いく、いくぞ・・・。」
私たちはお互いを力の限り抱き寄せると、そのまま一気に頂点に達しました。
私のその部分は、ブルブルっという痙攣と共に、田中の精の放出をはっきりと感じ取ったのです。同時に瞑った瞳の奥にはいくつもの星が瞬き、全身からそれまでに味わったことのない感覚がわき上がってきたのでした。
私にとっては、初めての女としての真の絶頂感を経験した瞬間でした。
その日から、私たちはどちらからともなく、お互いを求め合うようになり、毎晩のように結ばれることになったのです。いえ、ひとたび抑制の堰を切った私の方がむしろ、積極的に求めるようになっていたのかもしれません。もちろん避妊具を用いたセックスによる安心感もありましたが、何より、その行為自体が田中を喜ばせ、心を引き留めることに繋がるという思いもありました。
しかしそんな私の思いは、やがてもろくも崩れ去ることになります。あの羞恥のコンテストの時に、私が田中に対して一瞬だけ抱いた、不信感が現実のものになる日がやってくるのです。
連日のように続く屈辱的な試練の中で、失意に涙する私をそっと労ってくれたことも、いつかは助け出すという言葉も、そして何より、私を愛しているという言葉も、全てが彼らによって企てられたシナリオの一部だったのです。私を最後の絶望のどん底へ突き落とすために。
「ほら、今日もおしゃぶりしたいんだろう?このおしゃぶり女・・・。本当にお前は淫乱だなぁ・・・。」
などという、それまでは考えられないほどの冷たい言葉を吐くようになったのです。 私には田中の心が離れていくのをそのままにしておくことなどできません。どんなに冷たくなっても田中だけが唯一の希望の灯だったからです。
私はとうとう心を決めたのでした。
「いいわ。わかった・・・。奈緒美、聡さんに、だ、抱かれる・・・わ。」
その私の言葉を聞いて、田中の目には明らかな喜びの色が見て取れました。
(こんなに喜んでくれてる・・・。よかった、決心して・・・これで、もう大丈夫)
私はそう思うと、もっと早く許すべきだったという後悔の念が芽生えてきました。それと同時に、これで田中の心を引き留めることができるはずだと確信し、安堵したのです。
田中は、私をベッドに横たえ、優しい口づけをしてくれました。それは、久しぶりに見せる田中の優しさでした。そして、私の衣服を脱がせると、全身を時間をかけてゆっくりと愛撫し、私のその部分が十分に潤んできたのを確かめると、いきり立った誇張を挿入してきたのです。
「だ、だめ・・このままじゃ・・・お願い・・・アレして・・・ね。お願い・・・。」
私は恍惚とした思いの中でも、妊娠への恐怖心だけは消えてはいませんでした。
田中は少しがっかりしたようでしたが、すぐにポケットからコンドームを取り出して、私に渡したのです。
「あのさ、前にあいつらにしたみたいに、口ではめてくれよ。なあ、いいだろう?」
私はその言葉を聞いて、少し悲しい気持ちになりましたが、今まで焦らし続けてきたことに申し訳なさもあり、言われるままコンドームを受け取ると、跪きながら田中の誇張に唇と舌を使って装着しました。
田中はそんな私の娼婦のような技巧を見下ろしながら、満足そうに笑顔を見せました。
コンドームの装着が終わるのを確かめると、田中はもう一度私を横にし、両脚を開くと一気に挿入してきました。
「ああん・・・んん・・」
その瞬間、私の口元からは自然にあえぎ声が出ました。
田中はその声に応えるように、静かに腰を動かし始めました。
「ああんん・・・んん・・・ん・・」
私の身体には田中の腰の動きに呼応するような電流が流れ始めたのです。
それはあの忌まわしい、電磁波の強制的な性感の高まりとは違う、心から発せられる感動の喜びのようでした。
(ああ、いま、とうとう、聡さんと結ばれたんだわ。ああ・・・うれしい・・・。)
私は、いつしか、頬に熱い涙が伝ってくるのを感じました。
田中はその私の表情を上から眺めながら、さらに腰の動きを早め、
「愛してる・・・奈緒美、愛してるよ・・・。」
と言いながら背中に回した腕に、より一層の力を込め、私を抱き寄せました。
その瞬間、私の全身には痺れるような快感が貫いていきました。
「ああ・・・聡さん、な、奈緒美も・・・愛してる・・・ああんん・・・こ、これが・・ホントのセックス・・・なのね・・・ああんんん・・・素敵・・・素敵よ・・・聡さん・・・」
田中の腰の動きは深度を増し、それに同調するように私の身体には波のような快感が寄せては引き、引いては寄せるを繰り返しながら、ついに頂点に引き寄せられていったのです。
「ああん・・聡さん・・・奈緒美、いい・・・イッチャウ・・・・イッチャウ・・・。」
「ああ、お、俺もだ・・・奈緒美、俺も、い、いく、いくぞ・・・。」
私たちはお互いを力の限り抱き寄せると、そのまま一気に頂点に達しました。
私のその部分は、ブルブルっという痙攣と共に、田中の精の放出をはっきりと感じ取ったのです。同時に瞑った瞳の奥にはいくつもの星が瞬き、全身からそれまでに味わったことのない感覚がわき上がってきたのでした。
私にとっては、初めての女としての真の絶頂感を経験した瞬間でした。
その日から、私たちはどちらからともなく、お互いを求め合うようになり、毎晩のように結ばれることになったのです。いえ、ひとたび抑制の堰を切った私の方がむしろ、積極的に求めるようになっていたのかもしれません。もちろん避妊具を用いたセックスによる安心感もありましたが、何より、その行為自体が田中を喜ばせ、心を引き留めることに繋がるという思いもありました。
しかしそんな私の思いは、やがてもろくも崩れ去ることになります。あの羞恥のコンテストの時に、私が田中に対して一瞬だけ抱いた、不信感が現実のものになる日がやってくるのです。
連日のように続く屈辱的な試練の中で、失意に涙する私をそっと労ってくれたことも、いつかは助け出すという言葉も、そして何より、私を愛しているという言葉も、全てが彼らによって企てられたシナリオの一部だったのです。私を最後の絶望のどん底へ突き落とすために。
ある性転者の告白 第21章-3
そんな2度目の生理が終わり、数日経った頃でしょうか。
それまで私の身をいたわり、口づけと身体への愛撫以上の行為を求めなかった田中の行為に変化が見られるようになってきたのです。
口づけを交わしながらも、田中の手は私の豊満な太股からお尻を荒々しくなで回したり、もみ上げたりするようになり、そのままベッドに倒れ込み、胸をわしづかみにするようになってきたのです。しかも、その時に、興奮した口調で、
「なあ、奈緒美、もうそろそろいいだろう?俺たち愛し合ってるんだから・・・なあ」
と言いながら、ショーツをはぎ取り、自分の興奮でいきり立った誇張を、私のその部分に挿入しようとするようになったのです。
「い、いや・・・だめ、お願い・・・聡さん。奈緒美、赤ちゃんができちゃう。妊娠するのが、怖いの・・・。」
私は首を激しく振りながら拒否しました。妊娠への恐怖は決して消えることがなかったからです。
そんな時、田中は決まって、
「俺のこと、愛してないのか?信じてないのかよ?」
と強い口調で言うのです。
「ご・・・ごめんなさい。聡さん。奈緒美、聡さんのこと、愛してる。信じてるわ。でも・・・でも、やっぱり怖いの・・・。お願い・・・許して・・・。」
私は泣きながら答えました。
「じゃあさ、俺のここ・・俺の大きくなったここ・・どうすればいいんだよ?」
田中はそう言うと自分の大きくなった誇張を示すのです。
私は、そんな田中の姿になぜか悲しさと、自分自身がどうしても受け入れることのできない勇気のなさに、情けなくなる思いでした。
(どうして、どうして? 村井や本城にはあれだけ陵辱されているのに、どうして、聡さんを迎え入れることができないの?こんなに・・・こんなに愛しているのに。)
私は心の中で自問しました。
それは、きっと意に添わないセックスを村井や本城に強いられてきたことでセックスという行為自体に一種の嫌悪感が芽生えてしまっていたのかもしれません。妊娠への恐怖は、避妊具を用い、しかも安全日を選べば、解消されることはわかっています。でも、それでも踏ん切れないのは、聡との関係だけは、純粋な愛情に裏打ちされた行為にしたいという心の中の無意識の抵抗だったのかもしれません。
「ごめんなさい、聡さん・・・。お願い・・・今は、これで・・・これで・・・・我慢して・・・。」
私はそう言うと、身体を起こして、聡の誇張に唇を寄せ舌を這わせながら、ゆっくり時間をかけて愛撫したのです。その舌の動きは、聡の二つの睾丸を包む陰嚢や、肛門にまで伸ばしました。私がそれほどまでに念入りに奉仕しているのは、それが愛する田中のものであり、村井や本城に対する行為とは違うことを示したかったからです。
しかし、そんな私の思いは田中には通じてはいなかったようでした。
田中の私への求め方は、日に日に乱暴なものになっていったのです。それまでの時間をかけた愛ある語らいや抱擁は短いものになり、私を助け出すという言葉もほとんど口にすることがなくなっていきました。
そして時には、何も言わずに、部屋に入るなり、
「どうせ、俺には身体を許す気はないんだろう? わかったよ。じゃ、いつものようにしゃぶれよ・・・。ホラ、早くしろよ・・。」
と言って、いきなりズボンを脱ぎ捨て、私の唇にいきり立った誇張を押し当てることもありました。
「ど・・・どうして・・そんな、乱暴なことするの?お願い・・許して。」
私は、涙を浮かべながら言いました。しかし、田中はその行為をやめようとはせず、無理矢理私の口中に誇張を突き入れると、激しく腰を振るのです。
(ああ、どうして、こんな・・・でも、奈緒美が・・・奈緒美が悪いのね。身体を許すことができないから・・・ごめんなさい。聡さん。本当にごめんなさい・・・。)
私は愛する聡の気持ちを必死につなぎ止めようと懸命の奉仕をしました。それは演技などではなく、本心からの叫びのようでもありました。
そして口中にほとばしる最後の精の放出を嚥下すると、そっと唇を離し、
「ホントに・・・ホントにごめんなさい。いつか・・・いつか、きっと・・・」
私は、ズボンを上げて部屋を出て行こうとする田中の背中に向かってそう囁いたのです。
それまで私の身をいたわり、口づけと身体への愛撫以上の行為を求めなかった田中の行為に変化が見られるようになってきたのです。
口づけを交わしながらも、田中の手は私の豊満な太股からお尻を荒々しくなで回したり、もみ上げたりするようになり、そのままベッドに倒れ込み、胸をわしづかみにするようになってきたのです。しかも、その時に、興奮した口調で、
「なあ、奈緒美、もうそろそろいいだろう?俺たち愛し合ってるんだから・・・なあ」
と言いながら、ショーツをはぎ取り、自分の興奮でいきり立った誇張を、私のその部分に挿入しようとするようになったのです。
「い、いや・・・だめ、お願い・・・聡さん。奈緒美、赤ちゃんができちゃう。妊娠するのが、怖いの・・・。」
私は首を激しく振りながら拒否しました。妊娠への恐怖は決して消えることがなかったからです。
そんな時、田中は決まって、
「俺のこと、愛してないのか?信じてないのかよ?」
と強い口調で言うのです。
「ご・・・ごめんなさい。聡さん。奈緒美、聡さんのこと、愛してる。信じてるわ。でも・・・でも、やっぱり怖いの・・・。お願い・・・許して・・・。」
私は泣きながら答えました。
「じゃあさ、俺のここ・・俺の大きくなったここ・・どうすればいいんだよ?」
田中はそう言うと自分の大きくなった誇張を示すのです。
私は、そんな田中の姿になぜか悲しさと、自分自身がどうしても受け入れることのできない勇気のなさに、情けなくなる思いでした。
(どうして、どうして? 村井や本城にはあれだけ陵辱されているのに、どうして、聡さんを迎え入れることができないの?こんなに・・・こんなに愛しているのに。)
私は心の中で自問しました。
それは、きっと意に添わないセックスを村井や本城に強いられてきたことでセックスという行為自体に一種の嫌悪感が芽生えてしまっていたのかもしれません。妊娠への恐怖は、避妊具を用い、しかも安全日を選べば、解消されることはわかっています。でも、それでも踏ん切れないのは、聡との関係だけは、純粋な愛情に裏打ちされた行為にしたいという心の中の無意識の抵抗だったのかもしれません。
「ごめんなさい、聡さん・・・。お願い・・・今は、これで・・・これで・・・・我慢して・・・。」
私はそう言うと、身体を起こして、聡の誇張に唇を寄せ舌を這わせながら、ゆっくり時間をかけて愛撫したのです。その舌の動きは、聡の二つの睾丸を包む陰嚢や、肛門にまで伸ばしました。私がそれほどまでに念入りに奉仕しているのは、それが愛する田中のものであり、村井や本城に対する行為とは違うことを示したかったからです。
しかし、そんな私の思いは田中には通じてはいなかったようでした。
田中の私への求め方は、日に日に乱暴なものになっていったのです。それまでの時間をかけた愛ある語らいや抱擁は短いものになり、私を助け出すという言葉もほとんど口にすることがなくなっていきました。
そして時には、何も言わずに、部屋に入るなり、
「どうせ、俺には身体を許す気はないんだろう? わかったよ。じゃ、いつものようにしゃぶれよ・・・。ホラ、早くしろよ・・。」
と言って、いきなりズボンを脱ぎ捨て、私の唇にいきり立った誇張を押し当てることもありました。
「ど・・・どうして・・そんな、乱暴なことするの?お願い・・許して。」
私は、涙を浮かべながら言いました。しかし、田中はその行為をやめようとはせず、無理矢理私の口中に誇張を突き入れると、激しく腰を振るのです。
(ああ、どうして、こんな・・・でも、奈緒美が・・・奈緒美が悪いのね。身体を許すことができないから・・・ごめんなさい。聡さん。本当にごめんなさい・・・。)
私は愛する聡の気持ちを必死につなぎ止めようと懸命の奉仕をしました。それは演技などではなく、本心からの叫びのようでもありました。
そして口中にほとばしる最後の精の放出を嚥下すると、そっと唇を離し、
「ホントに・・・ホントにごめんなさい。いつか・・・いつか、きっと・・・」
私は、ズボンを上げて部屋を出て行こうとする田中の背中に向かってそう囁いたのです。